こしゃくな読書

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邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫) [文庫] 鯨 統一郎 (著)


鯨 統一郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4488422012/ref=nosim/?tag=donzoko-22




 資料のレベルアップが中々面白い。

「悟りを開いたのはいつですか?」では、手書きのメモだが、

「邪馬台国はどこですか?」では、ワープロ打ちのコピーだ。


さらに、「聖徳太子はだれですか?」では、静香さん、なんと

パソコンを持って飲みに来るって、やる気満々だな。


 なんだかんだ言って、この静香さんと宮田さんは、楽しんでいる。

いや、バーテンダーの松永だって、三谷教授だって相当楽しそうだ。


酔っ払いの喧嘩のように仕立てたこの歴史論争は、もちろん、

読んでいる私のような歴史無知にも楽しめる。


しかし、なんだってまあこんなにふざけていながら、

こんなにしっかりした根拠のある、

まったく新しい論法を組み立てることが出来るんだろう。

この著者、そうとうな歴史オタクなのは確かだよね。



 しかも、場面場面に出てくる飲み物と食べ物が参考になる。

すごいバーだよ、アジのたたきからステーキまであるんだから。

へ〜スゴイなカクテルもビールもあるよ、と読んで行って、

最後の最後に、げっ!と驚愕。無条件降伏した。

参りました、としか言いようがない。



何だよ、この人、最初の一行からこれ仕組んでたんじゃん!

びっくりしたな〜もう!

飲み物も食べ物も、ストーリーにからませてたんだな。


いや〜、食いしん坊で良かったよ、でなきゃ

この著者の、ほくそ笑む仕掛けを読み落とすところだった。


 だって、この6章に分かれた歴史論争は、

話題の歴史の場所も年代もまったくバラバラだし、


ああ、またきょうはちがう歴史の話題なんだな、って思うでしょ?


それでいいんだろうけど。



まあ、確かにそれだけでも十分楽しめるけど。


聖徳太子の肖像画が書かれたのは、

聖徳太子の没後何代も経ってからだなんて、

ええ!うっそ〜!って感じじゃない?それだけでも。


 それにしても歴史って謎が多いのね〜!

とりあえず、あたし、遠藤周作氏の「キリストの誕生」は

読みたいとかいうより、読まなきゃならんと思った!

岩手の八幡平にも行かなきゃね〜!

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