こしゃくな読書

こしゃくな読書

我らが隣人の犯罪


宮部 みゆき
http://www.amazon.co.jp/dp/4167549018/ref=nosim/?tag=donzoko-22




 駐車場の位置まで特定して、空くイメージを上手に描けたら、

それは、現実になることになっている。

何年もの間、ショッピングや病院などに行くときに、

必ず実践している私の法則である。


「実感」できたイメージは叶うのである。




 短編集の最後の一編、「気分は自殺志願」を読み終えて、

いつものように駐車場のイメージをして買い物に出かけた。

イメージ通りの空き位置に車を入れながら、

「あ、そうか」

とつぶやいた。

ミステリー作家のしていることも、こういうことか、と。



 それにしても宮部みゆきという女性はバランスのとれた人だなあ。

そんなことを考えながら買い物カートを押す。

野菜もろもろをかごに入れながら、

「どっちなんだろう?」

と思う。


私みたいに、片っ端から旬の材料を仕入れて、

組み合わせを使い回してその日の天気や気分に合わせて

何日分かのおかずに仕立てるのか、

それとも、作る料理名が先ず決まっていて、

その材料を丁寧に集めて行くのか。



 「我らが隣人の犯罪」は、前者だな、と勝手に思う。

時事問題やワイドショー、映画、新聞、色々なネタを組み合わせたら

すこぶる美味しい料理が出来た、という感じ。

でも、本当にそうだとしたら、この料理人、

やっぱり天才だな、と思う。


 「この子誰の子」は主食が決まっていた、って感じかな。

今日は絶対炊き込みご飯にする〜、みたいな。

だから、みそ汁はわかめで、箸休めに浅漬けよね、てきな。

その組み合わせが絶妙でうますぎ。


 「サボテンの花」は、きっと・・・

すごく珍しい素材をもらっちゃって、これ絶対おいしくしなくちゃ、って

料理法とか色々しらべて、面白くてしょうがなかったんだろう。

なんだか、作者まで楽しそうだな、って思った。


 「祝・殺人」はさ、コースまで決めちゃってさ、

スープ、前菜、メイン、って、順番に材料そろえて、

きちんと作った感じするな。

美味いこと、どんでん返してるじゃない?

最後に、うふふ、って微笑んじゃうおいしさ。



 あ〜、それにしても最後の一編はどっちだろう。

大好きなんだけど。

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