こしゃくな読書

こしゃくな読書

ヴォイド・シェイパ [単行本] 森 博嗣 (著)


森 博嗣 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4120042278/ref=nosim/?tag=donzoko-22






 はたして、と思う。

はたして、こんなにも面白い小説に続編はあり得るのだろうか。


まだこのときのゼンは女性に目が行く余裕が無い。

できれば、行く末を見守り、

どのような女性が彼の傍らにつくのか見届けたい。


この思いがつまり、続編をしんから望む。




 合理性で選べば、男女の愛はなくなってしまう。

恋愛関係が上手くいくためには悪いことに見えることが、

お互いの成長という観点でみると、いい人を選んでいる場合がある。


相性とはつまり、目に見える外的条件では判断できないということだ。


「肌が合う」という表現は的を得ている。

大切なのは頭でわかることではない。感得すること。



ゼンにはぜひ知ってほしい。




 人は、魂だけで生きようとすると挫折する。

やはり本物の修業とは山にこもることではないような気がする。

その意味でゼンの向かう方向は正しい。



彼のように世間にもまれ、悩み考え尽くしながら、

ひとつづつ壁を破っていくことが本当だと思う。

剣の道に例えてはあるが、これは人の道を書いた小説だ。




 一流の剣士ほど選択肢をたくさん持っていて

その中からパッと最善の方法を選ぶ。

ヘタな剣士はもうただ打ち込まなければいけないと考える。



それだけではない。


強いからと言って信が置けるわけではない。

幼いからと言って真を知らない訳でもない。




そんなこんなを思い、一気に読んだ。




ドキがムネムネーーーー!クワックワッ!キドキド!

意味不明な音を発しながら。




 ゼンだけではない。

人は人のためを思って何かしようとするけれど、

結果は良くないことが多い。





しかし器量が身に着くまではやはり、

ウロチョロするしかないのだろう。



変なものを付け加えないように、変に触らないように、

ただそこにいる場数だ。




しかし、彼には気持ちがいいほど伸びしろの可能性を感じる。

元々レベルも高いのだ。それなのに。






 そうだ、しかしてこの工学博士には

『スカイ・クロラ』シリーズもあった。



ああいう展開になる含みは、ストーリーにも心情展開にも、

いくらでもあるのだから、続編を期待しても良いのではないか?



おおおおお!なんだかうれしくなってきた!

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