超重神山さんDESTINY

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第8話 夜襲 中編



バキィィンッ!!
と甲高い金属音が聞こえたような気がした。

「ぐうあああああっ!!」

それと同時に襲いかかる衝撃にエーギルは吹き飛ばされた。
マグナはなんとか体勢を立て直し敵、キラーハンターを視認する。

「ハァ・・ハァ・・・・コイツは・・・やばいな・・・冗談抜きで・・」

キラーハンターとエーギルの真っ正面からのぶつかり合いはエーギルの完敗だった。
トライデントは粉々に砕け残ってた右腕も損傷が激しくまともに反応しなくなっている。

「クソッ!」

動かない腕は邪魔でしかない。マグナはパネルを操作し右腕のジョイントを切り離し関節部分のジョイントをシャッターで閉鎖する。

「残りの武器は・・・魚雷が24発、フォトンメーサーが後5~6発・・・・残りは腰部の固定用アンカーが4つ・・・・・さて、どうやってあの鮫を攻略するか・・・・ない頭を絞って考えるしかないわな・・・・」



「チッ!!」

デッキエリアでは砲戦装備のヴァハがビームキャノンで海上のティターンを狙って撃つ。かれこれ3機は落としたが数機は砲撃をかわしてアトランティスに近づいてくる。

「こいつら・・・いい加減!!」

ビームキャノンで海上のティターンを狙い撃つ。
ティターンはそれを避け海上を疾走。一気にデッキエリアまでスラスターを使い飛び上がる。

「なろぉっ!!」

背中のチェインガンをティターンに向け連射する。哀れ、ティターンは避けきれずにそのまま蜂の巣と化し爆発した。
しかし、残りのティターンが次々とデッキエリアへと飛び上がってくる。

「クソッ!!」

デッキエリアへとあがってきたティターンにチェインガンを連射する。
ティターンはそれを避けてヴァハにビームライフルを向けるが背後からの一撃に腕を撃ち抜かれる。それはフォルセティのビームキャノンによるもので立て続けに連射しティターンを戦闘不可能に追い込む。

「隊長!!」

「ゲイル、一気に蹴散らすぞ!!」

「了解!!」



軍施設廊下、そこでは激しい銃撃戦がおこなわれていた。
ジューディスを独房から出した潜入部隊と自衛軍の銃撃戦だ。

「やれやれ・・・抵抗が激しいねぇ・・・」

階段の下へと隠れていたジューディスが言う。先ほどから自衛軍のマシンガンによる抵抗で足止めを喰らっているのだ。

「なにを悠長な・・・・」

潜入部隊の一人が怒気を含んだ声で言う。
それを聞き流しジューディスは手投弾のピンをはずして階段の上、廊下の奥にいる自衛軍爆発音と悲鳴が響く。

「さて、これで静かになったな・・・と」

「・・・・とりあえず、ここから二手に分かれる。半分は俺とこのまま軍施設の制圧。残りはジューディスと例のディスクの回収・・・そしてあの女の始末だ」



「・・・・静かね」

部屋の中にいたシャイルは先ほどから下で聞こえていた銃声が聞こえなくなった事に気がついた。

「・・・・・」

ドアをあけて部屋から出て耳を澄ます。階段の方からゆっくりとこちらへ向かってくる足音が聞こえてくる。反対側の階段からもこちらへ向かう足音が聞こえる。

「・・・・面倒ね」

そう呟くと再び部屋に戻り中から鍵を閉めた。少しは時間が稼げるだろう
が・・・。
テーブルの上に置いてあったデータディスクを手に取りベットの下へ隠す。

「さて・・・・と」



数分後、シャイルの部屋にジューディス他4人の男が踏み込んできた。

「いないのか?」

「女は後回し、さきにディスクの回収だ」

男達はディスクを探すために部屋中をあさりまわる。ジューディスは自分は関係ないと言うかのように部屋の外でたばこを吸い始めた。
男達は別に気にするわけでもなくディスクを探し続ける。男の一人が窓に背を向ける。その時、天井からその背後へと何かが降り立つ。

「!?」

気がついたときにはすでに遅く男が胸に下げていたナイフによりその男は首を斬られ絶命した。

「なんだ!?」

天井から降り立った何か・・・シャイルは男の死体からすぐに拳銃を引き抜き安全装置を解除、残り3人の男へと立て続けに発砲。全てが急所を撃ち抜き一撃の下に3人の男を倒す。

「・・・・・・・いるんでしょ?でてきたら」

拳銃を部屋の出入り口に向けたまま静かに言う。ドアの影からたばこを捨ててジューディスが出てくる。

「ようやく会えたな・・・小娘。どうだ?傷は痛むかよ?」

ジューディスはクククと含み笑いをしながら言う。

「ああ・・・この前はどうも痛めつけてくれてありがとう、今からお礼をしてあげ
ようか?」

「大人しく俺等から奪ったディスクを返してくれれば・・・ラクに逝かせてやる
ぞ?」

「渡すわけないでしょ?寝ぼけないで」

「しゃーない、また痛めつけるしかないようだな」

そう言ってジューディスはまだ火がついていたたばこを踏みつぶしてシャイルに向かって飛びかかる。シャイルは拳銃を向けるが蹴りにより弾かれる。

「っ!!」

シャイルは後ろに飛び退きジューディスとの間合いを取ると足下に落ちていたナイフを手に取るがそれよりも一瞬早くジューディスがシャイルの腕を掴み後ろ手状態にし首を腕で締め上げ拘束する。

「が・・あ・・・・」

「このまま首をへし折ってやってもいいが・・・・まずはディスクを渡して貰わないとな・・・ついでにお前がどこの人間かも教えて貰おうか?」

「ぐ・・・」



エーギルの魚雷がキラーハンターを狙って放たれる。キラーハンターは魚雷を簡単に回避しお返しにフォトンメーサーを放つ。
エーギルは後ろへと退きそれをかわすが追い打ちで放たれた魚雷がさらに襲いかかる。

「ヤバイ!!」

今の体勢では避けきれないし防ぐ事も出来ない。魚雷が泡の機動を描きエーギルへと獲物を狙うハンターのようにまっすぐ襲ってくる。

「ここまでか・・・」

「マグナッ!!」

そこへ通信が入ってくる。

「!?」

マグナがいきなりのことで一瞬、驚いていると エーギルの前に飛び出してきたのは一機のディープワング。魚雷からエーギルを庇うように飛び出す。そして、魚雷の直撃を受ける。
ディープワングの両腕と右足、頭部が吹き飛ぶ。

「きゃあああああっ!!」

通信機から聞こえてくる悲鳴は疑うまでもなくサリアのものだった。

「サリアァッ!!」


続く


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