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2008.08.14

許冠文（マイケル・ホイ）映画 BEST 5

カテゴリ：香港電影

　７２年に「 大軍閥 」で映画デビューを果たして以来、出演した映画は３０本ほどだが、そのどれもが素晴らしい作品だけに頭を悩ませる今回の マイケル・ホイ （許冠文）お気に入り作品BEST 5。
　一応今まで“ 香港の喜劇王 ”と紹介してきたが、個人的にマイケルはシリアスな方が好きなので（勿論お笑い部分も大好きだが）、こんな５作品になってしまった。

　ちなみに…今までのお気に入り香港明星電影BEST 5はというと
　・第１弾　 ジャッキー・チェン （成龍）
　・第２弾　 チャウ・シンチー
　・第３弾　 アンディ・ラウ （劉徳華）
　・第４弾　 ユン・ピョウ （元彪）

　そして、いよいよ第５弾！マイケルのBEST 5を挙げてみる。

アヒルの警備保障.jpg

　　お気に入り許冠文映画５作品。向かって左から
新Mr.BOO! アヒルの警備保障 」（摩登保[金票]）８１年
「 帰ってきたMr.BOO! ニッポン勇み足 」（智勇三寶）　８５年
「 ホンコン・フライド・ムービー 」（鶏同鴨講）　８８年
いつも心の中に 」（搶錢夫妻）　９３年
「 チャイニーズ・ボックス 」（中國盒）　９７年

　「アヒルの警備保障」はマイケルの監督５作目で、邦題のとおり警備会社が舞台。但しアヒルは一切無関係だけど。
　今までは地味な役ばかりだった三男・リッキーを思い切ってメインにしたのが功を奏し、「Mr.BOO!」モノの中では最も面白く、また今作に最も兄弟愛を感じて微笑ましい（が、残念ながらこの作品以降、兄弟揃っての出演は９年後まで待たなくてはならない）。

　「ニッポン勇み足」は、香港の人気映画「POMPOM」シリーズにマイケルが加わっただけの、愛すべきしょーもない作品。
　ずっと 広川太一郎 氏のギャグ吹替で親しんでいたマイケル作品を初めて字幕で見た―つまり、本来のマイケルが話しているダジャレ無し台詞で見た初めての作品なので、個人的に非常に印象に残っている。確かに太一郎さんのギャグは面白いけど、インテリぶりが感じられるマイケルの話し方がやはり大好きだ。

　「ホンコン・フライド・ムービー」は、味は一流だがドケチの老舗鴨料理店の目の前に外資系のフライドチキン店がオープンし…というストーリーで、東洋と西洋の文化対決が面白い秀作。
　マイケルは、客を外資系店に客を奪われるドケチの鴨料理店主を見事に演じている。こういうセコい小市民を演じさせたらマイケルの右に出る者はいないだろう。
　店内にネズミがいるのを衛生局員に見つかった（実は向かいのチキン屋が仕組んだ）マイケルが、「何でこうなるんだろう…」と呟くシーンで涙したのは、おそらく私ぐらいなものだろう（＾＾ゞ

　そして、マイケル作品の中で一押しなのが「いつも心の中に」。
　マイケル演じるニュースキャスターは癌で余命３ヶ月と宣告される。ショックを受けるマイケルだが、ＴＶ局は彼の余命をネタに売り込むことに。遺される家族のために金を稼ごうとマイケルはそれを受け入れ、家族には自分は癌のフリをしているだけだと嘘をつく。
　一躍人気キャスターになったマイケルはがむしゃらに働くが、ある日マイケルの娘が偶然彼のレントゲン写真を見つけ、本当の病状を知ってしまう…。
　マイケルの妻を演じているのは、大女優 ジョセフィーヌ・シャオ （蕭芳芳）。自分の夫が本当に癌だと知り、泣きじゃくるジョセフィーヌをマイケルが優しく抱きしめるシーンにはホント、涙が止まらない。
　この作品の英題は「 ALWAYS ON MY MIND 」。 ペット・ショップ・ボーイズ （PET SHOP BOYS）の名曲が効果的に流れて、またもやうるうる…

　「チャイニーズ・ボックス」は英国・香港合作映画で、中国を代表する国際女優、 コン・リー （鞏俐）と、アカデミー賞俳優である ジェレミー・アイアンズ （Jeremy Irons）の、大人の恋の話。マイケルは実業家でコン・リーの愛人という、ちょっぴり難しい役どころ。勿論全編シリアス、且つ英語。
　話はこれっぽっちも面白くないが、マイケルがとにかくめっちゃ格好いい！
「Mr.BOO!」のマイケルしか見たことがない方には、かなり違和感があるかもしれないが…（＾＾ゞ

今日ﾛ既 ] 消磨得閑

　・「 摩登保 [ 金票 ]」預告 → こちら
　・「 智勇三寶 」預告 → こちら
　・「 搶錢夫妻 」預告片段 → こちら
　・「 鶏同鴨講 」→ こちら　このシーンで泣けるのって…（＾＾ゞ　

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