監督・脚本・製作総指揮 :ガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant) 出演 :リヴァー・フェニックス(River Phoenix)、キアヌ・リーヴス(Keanu Reeves)、ジェームス・ルッソ(James Russo)、ウィリアム・リチャートキアラ・カゼッリ(Chiara Caselli)、ウド・キア(Udo Kier) 公開 : 1991年9月29日 配給 : ファイン・ライン・フィーチャーズ(Fine Line Features ) この映画をB-52'sカテゴリー内のリッキー・フェスで取り上げるのもどうかと思うが、まぁ一応B'sも関与しているといえばしているので、この機会に御紹介したい。
タイトルの『My Own Private Idaho』は、ガス・ヴァン・サント監督が1980年代初めにアイダホ州を訪れた時にたまたまB'sの “Private Idaho” を聴き、後に映画のタイトルに使ったものらしい。なので映画自体とB'sには何の関係も無く、この曲が劇中に流れるということもない。ただ、長々と流れるエンドロールの途中で画面いっぱいに「and thanks to the B-52's」と出てくるだけである。とはいえタイトルを拝借しただけなのに、なかなか義理堅い監督さんだ。
♪ You're living in your own Private Idaho ~ You're living in your own Private Idaho ~ この脱力お気楽ソングの歌詞から取られたタイトルの映画の内容はというと…。 ポートランドで男娼をして暮らす青年、マイク(Mike Waters)とスコット(Scott Favor)。孤児として育ったマイク、ポートランド市長の息子であるスコット、生い立ちは対照的な2人だが、マイクはスコットに想いを寄せていた。やがて2人は、マイクを子どもの時に捨てた母親を捜す旅に出る。(Wikiさんより)
市長の息子であるスコット(演じているのはキアヌ・リーヴス)は間もなく迎える21歳の誕生日に財産を相続することになっており、ハスラーはそれまでの暇潰しのようなものだった。 そんなある日、マイクはスコットと共に兄・リチャードがいるポテトの州(by Mike)へバイクで向かう。「WARNING TO TOURISTS DO NOT LAUGH AT THE NATIVES」との看板が脇に立つ道路でバイクのエンジンがストップしてしまい、2人はアイダホの野原で一夜を過ごす破目に。焚火を囲み、ポツリポツリと胸の内にある想いを語るマイク。このときのマイクが…というか演じているリヴァーがめちゃめちゃ切なくて愛おしい。 母がイタリアにいるらしいとの情報を得て、二人はイタリアへ。結局マイクの母親は既に米国へ戻っていたのだが、スコットは現地の女の子と恋に落ち、二人は別々に帰国。マイクは以前の生活に戻り、スコットも莫大な財産を相続してマイク達とはまるきり別世界の、元々の暮らしに戻る。
ゲイだのハスラーだのといった世界は、00年~05年に米国とカナダで放映されたゲイドラマの金字塔「Queer as Folk」を御紹介した駄記事でも取り上げたことがあるが、男性同士の恋愛に胸がきゅん…としまうのは、私が女性だからだろう。