あっしだけの日記★★GP2型インプレッサに乗る男

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2008年01月13日
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カテゴリ: MUSIC~音の神々

蒼氓         山下達郎

遠く翳る空から  たそがれが舞い降りる
ちっぽけな街に生まれ  人混みの中を生きる
数知れぬ人々の  魂に届く様に

凍りついた夜には  ささやかな愛の歌を
吹きすさんだ風に怯え  くじけそうな心へと
泣かないで この道は  未来へと続いている

限りない命のすきまを  やさしさは流れて行くもの
生き続ける事の意味  誰よりも待ち望んでいたい

さみしさは琥珀となり  ひそやかに輝き出す

憧れや名誉はいらない  華やかな夢も欲しくない
生き続ける事の意味  それだけを待ち望んでいたい
To find out the truth of life!

たそがれが降りて来る  歌声が聴こえて来る
La La La La・・・・・・

「蒼氓(そうぼう)」とは、大辞林によれば、「人民。国民」といった意味のようです                                                    また、昭和10年に、石川達三がこの題名の小説で芥川賞を受けていますね                                                          アルバム『僕の中の少年』は1988年です                                                    この曲は、このアルバム以降ですから                                                この頃の作品と、見ています                                                           山下達郎の、マニアックなまでの理屈っぽさが、如実に出た作品                                       桑田圭祐の歌詞は、言葉の洪水で「無駄じゃない」と思うような詞があるが                                                     山下の、特にこの作品は、山下のある意味の誠実さを示している                                              桑田圭祐を出したのは、この曲の最後、リピート・コーラス部分を                                                                山下夫妻と桑田夫妻、四人で歌っていることもある                                                   山下夫妻とは、山下達郎と竹内まりや                                                       桑田夫妻とは、桑田圭祐と原由子                                                    四人とも大学へ行ったが、卒業したのは原だけ                                          この二組の夫婦、同じ1982年に結婚しており、ともに銀婚式を終えている

山下達郎と言うと、「高気圧ガール」や「さよなら夏の日」のような夏メロ、「クリスマス・イヴ」のような冬メロ、と思う人もいるかもしれないが                                            かれこれ35年                                                                    一貫して、自分の音楽を追求してきたクロウト(玄人)だと思う                                                    1973年、シュガーベイブ結成以来                                                       アメリカン・ポップスに影響は受けているが、山下の音づくりに徹してきた                                                               「一人アカペラ」は、コーラスの多重録音だけでなく、全ての楽器を自分でこなし                                                 作曲・作詞・編曲をするだけでなく、音には実に厳格である

さて「蒼氓」だが、詞の中にあるように、山下は「蒼氓」を「人生の真実を発見した」とまで言い切っている                                                                     6分6秒という曲の長さは、山下の曲の中では、決して最長ではない                                               でも、山下達郎の「魂」がこもった一曲であることは、間違いない                                                       山下のライブを観に行ったとき、この曲の途中で、岡林信康の歌詞「私たちの望むものは生きる苦しみではなく、私たちの望むものは生きる喜びなのだ」という一節を挿入していた                                                                            あの時は、正直、足が震えた

あっしたちの時代、「蒼氓」と言えば「蒼氓の叛旗」だったですがね






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最終更新日  2008年08月15日 21時10分32秒
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