金浦(キンポ)は米どころ

金浦(キンポ)は米どころ

・まだまだ余裕編


かなり眠そう。

病室は室温が30度ぐらいあって、ちょっとしたサウナ状態だったから、そこでずっと待っていた旦那はものすごい睡魔に襲われたらしい。

そこで、私は、旦那をアパートに帰らせることにした。

誘発剤を入れたからと言って、すぐに本格的な陣痛が始まるわけじゃないし、陣痛が始まったとしても、子供が出てくるまでには相当な時間がかかるだろうから、今のうちにアパートに帰って休んでおいた方がいいと考えたからである。

それに、アパートで留守番しているルーシーとルーキーも心配だったし。

今から帰って、軽く昼寝でもして、その後ワンコの散歩に行って、ご飯でも食べて、それから戻って来いと言うと、『本当にいいの?じゃ、そうする。』と早速帰って行った。

旦那が病院を出たのが、多分12時過ぎ。
それから、1時間ぐらいは何事も無く過ぎた。

わずかな変化が現れたのは、1時半ぐらい。

その前から、少しずつ下痢ピーの時の痛みと同じようなものが、下腹を襲っていたけど、それが段々本格化してきた。
と、言っても、まだまだ序の口。

看護婦さんに、ヒマだったら、別の部屋でテレビ見ててもいいよと言われたので、早速待機室を出てテレビのある部屋に行った。
でも、全くの健康体なのに、点滴をつけているから、それをゴロゴロ引きずりながら歩いていると、自分が病気で入院している人みたいに思えるから不思議。心なしか、足取りも少し重め。

それはさておき。

その日は、1時からWBC(ワールドベースボールクラシック)の韓国メキシコ戦の日。
テレビをつけると、ちょうど3回表。

不意に襲ってくる下痢ピーの痛みに耐えながら、6回まで観戦し、その後はベッドに戻って横になっていた。

4時。担当の先生が見回りにやってきた。
下痢ピーの痛みは、その強さを増してしたけど、そこはサービス精神旺盛なこの私。先生の呼びかけに、笑顔で振り向いてしまった。

その笑顔を見て、先生は『あー、まだまだ本格的な陣痛は来てないみたいですね。カムソン分娩室(*)にはまだ行かなくていいですね。』


し、しまった・・。早くカムソン分娩室に行って、ゆっくり休みたかったのに・・・。(待機室は、電気も明るいし、看護婦さんの話し声とかが聞こえるから、あんまり落ち着けなかった。)


バカバカッ。よぴこのバカッ。


(*)カムソン分娩室・・・日本で言う、LDRのこと。本格的な陣痛が来ないと、入れてもらえない。

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