花より、、、

花より、、、

約束




待っている時間は
先に待ち受けている現実を確かなモノにする為だと。


2人にかせられた試練。。。なのだと。




あいつが渡米し 残された私


我慢の限界を超えると
日常のふとした瞬間に あいつの幻が姿を現す様になり
私を惑わせて行く…


F3、滋さん、桜子、優希達とも会うのも苦痛になった。



信じて良いの? 



わかっている。 本当は何処かで悟ってる。
約束は果たされないと。 認めたくないだけ。 認めたくない…だけ。



孤独の闇で もがき続ける。



眠れない夜を何度も過ごし
苦しくて、、、切なくて、、、
信じて 信じて 信じて我慢していたけれど あいつからの連絡は一切無かった。



約束の4年を過ぎても。4年間を過ぎても。




いつしか 心の闇さえ干上がって行った。 





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屋上からぼんやりと 遠くに見える 海を眺める。


透き通る様な真っ青な空から注がれた太陽の光は
キラキラと海面を輝かせていく。


『もうスグ春ね…30代突入。春なんて私には無縁…フフッ』



気持ち良い陽気とは裏腹に
何だか虚しくも情けなくもなってしまった つくしは 
大きな伸びをして 苦笑した。


『仕事に戻りますか!』



1時間ちょっとの申し送りetc...済ませ 病院を後にした。
夜勤明けだが 外来が人手不足でバタバタした為
帰宅時間を少し遅らせていたのだ。


『こんな時間に帰れるの久し振り~♪』


緩やかな坂をくだり 途中 見晴しの良い公園に立ち寄る。


『今日の海は本当に綺麗。。。』


地方の高台に位置するこの病院に勤務する事になり
この海には何度も癒されていた。


看護婦として働き出し 主任を経て
この4月から 婦長を任される事になっている。 
無償の愛を与えられるこの仕事は
まさに天職であった。

この地で これから先も
暮らして行く事に何の躊躇いも無く穏やかに過ごしていた。

爽やかな風が 頬をくすぐる。


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『すいません。〇〇病院を探しているのですが…』





男性に声を掛けられ
振り向きざま 鼻腔をクスグル コロンの匂い。
間違えるはずもないこの香り。





『 どっ… 』



幻?なの。。。?




『 牧野… 』




昔より削ぎ落とされた頬の肉
あの頃の
少年ぽさは伺えないけど
ス-ツに見を包んだ彼が私を呼ぶ。

吸込まれそうになる その綺麗な瞳

体中で どうする事も どう受け止める事もできない
不安と幸福とがぶつかりあう。


『…幻…なの?』


やっとの思いで声にすると


いきなり腕をつかまれ 強く 強く 抱きしめられる。




『…牧野…会いたかった…』




抱きしめられていなければ
今にも崩れて倒れそうな混乱が続く中
私は この腕に抱きしめられている意味を探った。




『待たせ過ぎちまったな…。迎えにきた。』



より一層キツく抱きしめられたかと思うと
同時に唇を奪われる。


何度も何度も与えられるキスから
何かが決壊した。


数十年


追いかける事も すがる事もできず
ただ 待つだけだった暗闇の時間は 一瞬で精算された。



過去~想いを蘇らせ
激しく深いキスへと続く。。。


蘇らせたのではなく
ずっと続いていたのだ。 この先もずっと…


『おかえり。 道明寺。

        遅すぎるじゃない!! ……馬鹿ぁっ……』





                             完


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無謀にも
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