ゆきあけのボヤキ

従兄弟達の事

平成17年9月 作成

~従兄弟達の事~


私が大好きだった叔父スー兄。

そのスー兄の子供達、ユー・マー・ショー。

親子でもいけるほど年の離れている私の従兄弟達。

従兄弟という感覚ではなく、自分の子供・姪や甥のように感じる。

そんなこの子達3人が私は可愛くて仕方ない。


≪長女のユー≫

ユーが誕生した時私はとても嬉しかった。

結婚が遅かったスー兄。

もうスー兄の子供を見たり抱っこしたりする事は出来ないのかなと思っていた。

色が黒くておでぶちゃんで目がちっちゃくて

決して容姿だけ見れば????なんだけど、そんなユーが可愛かった。

仕事が連休になる度私は松山に来ていた。

お父さんが大好きだったユー。

ユーの幼稚園入園を待たずにスー兄は天国へ逝った。

「お父さん寝たまま起きんね~お父さんお空に行ったんやって~」

と言い無邪気にアイスを食べていたユーを思い出すと今でも泣けてくる。

せっかく入園した幼稚園から保育園に転入しなければならなくなったユー。

ユーの保育園の卒園式には私ももう松山に住んでいたので出席した。

ユーの卒園式での姿を見て私もミー姉も涙がでた。

あんなに小さかったユーがもう小学生かと思うと何だかたまらなくなった。


≪次女のマー≫

兄弟の中で一番スー兄に似ているマー。

ユーもショーもスー兄とミー姉としか寝なかった時期にでも

マーは私が松山へ帰ると私と一緒に寝ると言い2階から下りてきていた。

スー兄が息を引き取ったであろう場に唯一いた当時2歳半のマー。

人工呼吸をしたスー兄の口から壁一面に嘔吐物が飛び散った。

その一部始終を横でいたマーはその光景がずっと頭に残っていたんだろう。

「お父さんね~ゲボしたんよ。」としばらく言っていた。

可哀想なことをしたとミー姉が悔やんでいた。

告別式が終わった夜、2階でミー姉達と寝ていたはずのマーが1階の座敷にいた。

暗い階段を一人で下りまだ飾ってある祭壇の前にたたずみスー兄の遺影を眺めていたという。

そんなマーを見つけた母はたまらなくなり私と自分の布団の間に寝かした。

しばらく駄々をこねるマーを私は撫でてやりながら抱きしめて寝た。

2歳半なりに何か思うところがあったんだろう。

どんな気持ちでスー兄の遺影をジーッと眺めていたんだろう。

「お父さんマー嫌い、ユー好き」と言った言葉に驚いた。

お父さんの膝の上をいつもユーが陣取っていた。

マーも座りたいのに自分からは行けないマー。

幼いながらにユーに嫉妬しお父さんは自分の事が嫌いだと思ったんだろう。

「お父さんはマー大好きやったんよ!!嫌いなんかじゃないよ!!」

と、私と母は必死でフォローした。

私はスー兄のお通夜の時も告別の時もずっとマーを抱っこしていた。

ショーの面倒もマーはとても看ていた。

そんなマーが大好きなショー。

よちよち歩きのショーは保育園でもいつもマーを探していた。

保育園の運動会。

親子競技ではミー姉がショーに付く為、マーはいつも私とだった。

何も言わず当たり前のように私と手をつないで参加するマーが不憫だった。

最後の運動会では「お母さんと言っておいで。」とミー姉に託した。

3人兄弟の真ん中で一番手をかけてもらえなかった分一番手がかからない子。

そんなマーを私も私の両親も一番抱っこし可愛がった。


≪長男のショー≫

ショーはお父さんの存在を知らずに育っている。

スー兄が亡くなったときショーはまだ1歳だった。

「お父さんは?」と聞くと仏壇前のスー兄の遺影を指差していた。

男親がいず、周りにもミー姉側のじぃじしか男はいない。

女に囲まれて育ったショーはとても甘えん坊になってしまった。

そして男の人がとても大好き。

いつもはミー姉じゃないと泣いて参加しない保育園の運動会の競技。

たまたま大阪から来ていた私の弟。

喜んで自分から弟を誘って親子競技に参加していた。


ショーだけではなくユーもマーも男の人が珍しかったんだろう。

弟が来た時は私なんてそっちのけで弟にまとわりついていた。

弟には数えるほどしか会ったことはないけれど

会うととても嬉しそうに3人が3人とも弟の膝や背中に乗り取り合いをしていた。


今でこそもうこの子達も大きくなり遊びに行く回数は少し減ったけれど

私は自分がスー兄にしてもらっていたように出来るだけこの子達を色んな所へ連れ出した。

ただ、遊びに行った先でお父さんとや家族でいる光景を目にすると

子供達は何も感じていないんだろうけれど私はとても胸が熱くなる。

私は女だからお父さんの代わり、男の代わりにはなれないけれど

精一杯この子達にしてあげようと思う。


スー兄が亡くなった時、ユー4歳・マー2歳半・ショー1歳。

その後立て続けに祖父、そして私の母が亡くなった。

まだ意味も分からない頃から子供達はお通夜・告別式続きだった。


当時でこそ人の死というものを理解出来ていなかったけれど

今思えば身近な人の死ばかりを幼い頃から見てきた3人。

人の痛みが分かる人間としてこの先も成長して欲しい。


長女なのに一番泣き虫で自分の身なりに構わないユー。

もうすぐ中学生。少しはダイエットしたほうがいいよ?

兄弟の中で一番しっかり者、そして頑固で権力者のマー。

あまり感情を表に出さないけど甘えたい時は我慢せず甘えたらいいよ?

いつもユーに泣かされマーに助けを求める人なつっこいショー。

唯一の男だからこの先はお母さんやお姉ちゃんを守れるような子になって欲しい。


し~☆姉ちゃん、し~☆姉ちゃんと言うユー・マー・ショーが私はとても可愛い。

そしてずっと身近で見守っていきたい。



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