ゆきあけのボヤキ

祖父の死


祖父の手を握り何度も「じいちゃん」と呼びかけた。

祖母も呼びかけた。

もう血圧がドン底まで落ちている。

“お母さん!早く!!”

母の到着少し前、祖父は息を引き取った。

祖父の死に目に間に合わなかった母は病室で泣き崩れた。


祖父の体を綺麗にしている間、私・母・祖母・ミー姉は廊下の椅子で待った。

呆然としていた私だったが、何度も号泣してしまった。

婦長さん、そして母達が私を労ってくれた。

「し~ちゃん☆がいてたからここまでじいちゃんも頑張れた。有難う。」って。


母の回復、そして退院を見届けて亡くなった祖父。

最後に会話は出来なくとも、母の事をどれだけ心配していたか、私達は分かっている。

平成12年2月21日 享年79歳 永眠


じいちゃん、もう一度じいちゃんの単車の後ろに乗せて欲しいよ。



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