雪月花

オセロ







人生はまるでオセロだと思ったのは何故


迷いながらも石を置き
決して後戻りはできず
取り消しも取り返しもなく

置いた石が正しかったのか否か
己に与するかそれとも裏切るか
それは最後まで分からず

己だけが要因の全てではなくとも
良くも悪くも己の決断と選択の結果
人を責められない代わりに責めるのは自分

一切合切肯定されることもあれば
一思いに否定されることもある
積んでいるというのにどこか空しいまま

頼みの石が力を持たずに
忘れられた石がまさかの威力発揮
期待をしない訓練のように

もはや 戦っているのが
石と石なのか それとも
人と人なのか 分からない

冷静に悩む振りをしながら
あなたを信じたくて 侮りたくて
あなたに侮られたいのに 疑っている

恐ろしくて顔をあげられないけれど
あなたはどんな顔で私を見ているのでしょう
私を見てさえもいなかったなら などと


私たちの目はきっと緑色でしょうね







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