路傍に咲く華

路傍に咲く華

赤い月が昇る時-ヤクソク-


 まぁ、こんな奴が書く小説だし。そんなに怖くもないと思うがな。」
作者:まれにグロい表現等あると思われますので、
   苦手な方は見ない事をオススメ・・・しない事も無い。(ぇ






















―――ぺた・・・ぺた・・・

誰も居ない夜の校舎。

静まり返ったこの場所に、ただ足音が響く。

「許さない・・・・許さない・・・・・」


窓の外には、血の様な色をした、

真っ赤な月が照らされていた。


「・・・殺してやる・・・・・・・・・」



赤い月が昇る時、

また一つ 惨劇が・・・起こる――――



赤い月が昇る時

       ―――ヤクソク



2006年 7月13日―――午前8時12分

周りを見渡せば山ばかり。
コンビニは隣町に行かないと無い。
バスは一時間に一本しか来ない。

そんな田舎町に俺、石黒 悠は住んでいる。

「・・あつ・・」
「ゆ――――うッおはよう!!!!!」

俺がそう言い掛けると、後ろから飛び込んで来る奴。

「・・歩・・・・・」

小学生を思わせる様な身長。
茶色交じりの髪。同じクラスの遠藤 歩だ。

「ねっねっ一緒に学校行こっ♪」

ニコッ、と軽く笑顔を向け、
グイグイと俺の腕を引っ張る。

「そんなに急がなくてもまだ平気だっつーの」

仕草も子供っぽいけれど、一応コイツも高2だ。

「ちょっとくらい余裕もったほうがいいでしょ?」

こいつのお陰で騒がしい毎日だが、それなりに充実していた。

こんな毎日でも悪くは無い。

だけど この騒がしい程の日々にも 終止符が打たれることになるなんて


俺達は、知る由も無かった。



「悠っ一緒に帰ろっ?」

―午後6時過ぎ。

空は暗くなり、星が輝きだす頃。


「・・・おー・・」

俺達は黙々と道を急ぐ。

ふと、隣を歩く歩の方を見ると、歩は軽く笑ってた。

―――歩は、どんな時でも笑顔だった。


どんなに辛くても、泣き顔何て見せなくて。
歩は、強かったんだ。

・・・ただ、こんな歩から、


「俺自身」が笑顔を奪ってしまうことになる何て。


「・・・・ねぇ・・悠・・・」

「ん?どうした?」

歩の表情が、おかしい。

「・・・・月が、赤いよ・・」
「・・はぁ?また冗談かよ。月が赤い訳―――」

冗談半分で言ってみた。

だけど、歩の目線の先を辿ると、

血の様に赤く染まった・・・・月が俺達を照らしていた。


「・・何だよ・・・・あれ・・・・」


――月は黄色だ。

そんな事誰も言ってない。

だけど、俺達にとっては、月が黄色いのは当然の事で。


・・・・・・信じられない光景だ。


「・・・・どうして・・・?」

―――分からない。

俺に何てそんな事・・・・・・・・・・



この時から すべてが決まっていたとしたら?

俺は「カミサマ」だろうが何だろうが、きっと恨んでいたと思う。



・・・赤い月が昇る夜 次の日の朝




――――事件は  学校で起こった――――。



「・・・・何だ・・?あれ・・」


朝。学校へ向かう途中。

学校の門の前には、たくさんの人だかりが出来ている。

・・その人だかりは、でかいカメラを持った・・何だ?カメラマン・・・?


「これを見て下さい!!校庭の中心に、この学校の生徒と思われる―――」

マイクを持ったキャスター・・か。

何だこれは?

今までに一回もテレビ局が来るなんてことは―――――


「・・・・・・ぇ・・」

人ごみを掻き分ける。

その中心に・・在ったモノ・・・



「この学校の生徒が、殺されています!!!」


それは――

うちの学校の女子生徒が、紐で首を絞められ



     コロサレテイタ・・・?


何だ コレハ・・・・


「取材は一切受け付けておりません!!お帰りになって下さい」

そして先生がテレビ局の奴等を追い返し、
散らばっていた生徒達も、教室に入るように、と言って生徒を戻した。


――当然、教室でもその話題で持ち切りだった。


「石橋・・殺されてたんだってなー」

「まぁあんまり好きじゃなかったし・・うちらには関係無い話だよ」

「他殺って話だけど、実は自殺したんじゃね?」

それぞれ勝手な事を言い合い、ただ沈黙を掻き消す為の話題でしか無かった。

殺されていたのは、石橋香奈。うちのクラスの一人だった。


「違う!!リツキの呪いだよ!!!」

突然、声を張り上げた。
教室は、一瞬にして静まる。

「・・あいつ・・前にリツキを苛めてた。
 だからきっと・・あいつが殺されたのは・・リツキの呪いだよ!!!」

そう言ったのは、いつも気弱な性格で目立たない奴、安藤千歳だった。

「・・・・呪いって・・はは・・超ウケるし・・
 ・・って言うか香奈の悪口言うの止めてくれない?」

そういって安藤に反論したのは、松谷美咲。殺された石橋の親友だったらしい。

「悪口何てつもり無い。でも・・っあいつのせいで・・リツキは自殺したんだよ!?」

『リツキ』というのは、赤坂離月。
前まで、うちのクラスに居たのだが、去年冬、校舎から飛び降り、自殺したらしい。
クラス替えをしたため、俺は詳しくその事は知らない。


「・・うっせーな!!!それが悪口だって・・」
「はい、授業始めますよー席着いて」

修羅場になりかけた時、丁度良く先生が入ってきて、何とかその場は収まったようだ。

石橋を殺した犯人はまだ捕まっては居ないが、
案外、クラスの中から人一人消えても、不自由は無かったんだ。

俺達は別にそこまで首を突っ込む気も無かったし、
正直関係の無いことだと思っていた。


・・だけどこの事件は、

描かれたシナリオの始まりにも過ぎなかったんだ――――。








――――さぁ始めよう?


惨劇と言う名の祭を


――――さぁ始まるよ?


まだ祭さえ始まっていないのだから。


「悠・・・・・・」

弱々しい声が、俺を呼んだ。

「・・どうした?歩・・・」

歩はさっきから、下の方ばかりを見ている。
元気が無い。どうしたのだろうか。

「・・・・今日、石橋さんが・・殺されてたでしょ・・・?」
「・・あ、あぁ」

いきなり何を言いだすんだろう。

「・・・悠は、何で石橋さんが殺されちゃったか、分かる?」

―――――石橋が殺された理由・・?

「・・・別に、分からないし・・分かったらきっと犯人も絞り出せる」
「そう、じゃなくて・・」

「何?」

歩は何が言いたいんだろう。
俺に何を伝えたいんだろう。

「俺は・・これで終わりじゃないと思う」
「終わりじゃない?」

意味が分からなかったので、そのまま聞き返してみた。

「うん、きっとまた犠牲者が出る」

―――歩・・・?

何故 そこまで決め付けられる?

「何で、分かるんだよ・・・・」
「ただの勘だよ。俺、昔っから勘だけは・・良く当たるんだ・・」
「じゃあ、犯人とか・・直感で分からないのか?」

歩は・・何を知っているんだ?


「・・・・そんなの分かったらすぐに知らせてるよ」


歩はただそう、冷たく言い放った。

「・・そうだよな、ごめん」
「何で悠が謝るの?」
「いや・・なんか悪い気がした」
「何それ」

歩は笑みをこぼした。
やっと笑ってくれた。
いつもの歩だ。

「・・だけど、きっとこれじゃ済まないと思う。」

歩は別れ際に、俺にそう伝えた。



―――歩の勘は、的中した。


「・・・い・・いやぁぁあああ!!!!!」

校庭に、人の悲鳴が響き渡る。

その声につられて、周りにはやじ馬が集まる。
俺はその光景を見て、目眩がした。

「・・・・・何・・だよ・・これ?」



そこには―――


頭 腕 足

すべてがバラバラにされた モノ が地面に転がっていた。
キモチワルイ。吐き気がする。




「えー・・今日の黒沢の件は、
 先生達が何とかするので、生徒は口出ししない事。以上だ」

教室がざわつく。
そりゃそうだ。納得しない奴だって居る。
「何とか」そうは言うけど、結局何もしないんだろうに。


「・・ちょっと・・、待って下さい!!!」

声を張り上げ、その場で立ち上がったのは、
昨日も騒いでいた松谷だった。

「納得出来ません・・!!里穂はあたしの親友だったんですよ!?
 何とかって・・何をするんですか!!!結局何もしないんでしょ?」

松谷の声は震える。
そしてこう続けた。

「・・・何で、あたし・・何も悪いこと何てしてないのに・・
 あたしばっか・・こんなに辛い思いをしなきゃならないの・・・?」

「・・・みぃ・・可哀相だよね・・」
「そうだよ!!美咲は何も悪くないよ?」

周りは酷く同情して、
松谷に色々な言葉を掛ける。
そしてこの一言から、話題は変わって行く。

「美咲ばっかこんな思いする何て、
 もしかして美咲に恨みを持ってる奴が起こしたんじゃない・・?」
「・・恨みって・・・まさか安藤が犯人だったりする?」
「あー・・安藤さんって大事な大事な親友失っちゃったもんねぇ。
 きっとその親友の敵討ちにと思ってやってたりして」

話は、安藤の悪口へと変わって行く。

「へー・・安藤さんってそんな子だったんだぁ。
 良い人だと思ってたのにねェ?」
「最悪。自分が辛い想いしたからって、みぃにまで同じ思い、させようとしてるんだ」

「・・・違うよ!!!私は人を殺して何て・・・」

安藤は必死で訴える。
しかし誰も聞こうと何てしなかった。

「煩いよー人殺し!!!」
「うわーこれからは安藤さんに恨まれない様に気を付けなくちゃねぇ。私まで殺されちゃう!!!」

皆、好き勝手言い合って、安藤を責めている。
濡れ衣まで着せられちゃって、お気の毒に。

「・・・・ッ・・・・」


・・・・?
最後に、安藤が何か呟いたのが、聞こえた。

何だろうか。よく聞き取れな――――

「・・・・許せない・・」





――――は・・?


「笑う奴は・・リツキに呪い殺されるんだから・・」

―――皆には、聞こえていない様だった。

安藤はそれだけ言って、教室を出て行った。






「その安藤さんて子、可哀相だねー」

歩はそう呟いて、焼き蕎麦パンを口に突っ込んだ。

「・・随分、人事だな」

俺は歩にそう言って、コーヒーを口に含んだ。


「・・・でもさ、変だ。」
「変?」
「うん、その安藤さん。「リツキは自殺した」って言ってるけど、
 赤坂さんの死は、他殺だったらしいって聞いたことがあるんだ」


――――は・・・・?

つまり、赤坂は「自殺」したのではなく


誰かに コロサレテイタ――――


「親友だったら少しくらい知ってると思うし、
 そこまで言い切れるのも、変だ。嘘を吐く必要も無いだろ・・・・・?」

―何故、安藤は「自殺した」と言いきったのか。


何故――――


「あっ俺、今日日直なんだ。もう行かなきゃ!!」

歩は俺に笑みを見せ、校舎の方へと走って行った。
やれやれ、と溜息を吐いて、俺は上を見上げた。

その時、突然、風が吹いた。







「何故、この世はこんなに残酷なんでしょうね・・」


どこからか、声が聞こえた。

後ろを振り返ってみると、そこには、一人の女子生徒が居た。
腰まであるんじゃないか、と思う長い髪。


それに・・・こんなクソ暑いのに・・・長袖・・?


「・・こんにちは。石黒悠君・・ですよね?」
「・・・・何で俺の名前―――」

誰だ?
こんな奴、会った事も無いし、見たことも無い。

なのに相手は俺の名前を知っている。

「それは、私の友達が貴方と同じクラスだからですよ」
「・・・・友達・・・?」

「えぇ、千歳です。安藤千歳。ね?貴方と同じクラスでしょう?」

―――安藤って・・・・

あぁ、あいつか――――

「・・・・・お前、誰だ?」

見た感じ・・2年、では無さそうだ。
1年?後輩か・・?

「別に、私の事何て知らなくても良いのですよ。
 貴方の中の私の存在何て、数年経てば忘れてしまうから・・」

そいつは笑顔を見せた。
ただ、俺にはそいつの笑顔は 悲しそうにも見えた。

「では、もう直ぐ授業が始まるので、私は失礼します。」
「・・オイ、ちょっと待てよ!!!だから・・質問に答えろよ。お前は誰だ?」

そうだ、勘だが、こいつは・・・

何かを知っている様な気がする。


「・・・そんなに必死になるなんて・・
 もしや悠君って、私の事好きになっちゃったり・・しました?」

「・・・なっ・・!?」



「・・あははっ冗談ですよ」

そいつは笑った。
俺をからかった様だ。全く・・・

「私は・・・・・そうですね。律・・とでも呼んで下さい
 ちなみにここの学校の1年ですよ」

――――律。

「・・名字は?」
「良いじゃないですか?別に人を判別する事さえ出来れば」
「まぁそりゃそうだけど」

言い返す言葉も無かった。

「・・じゃあ私は行きますよ?
 もう授業に遅れたら悠君のせいですからね!!」


そう言い残して、・・律は行ってしまった。

――『この世の中は残酷なんでしょう』


律の残した言葉。


今 この世界はどうなっているのだろう。


・・お前は何を知っているんだ―・・・・?





――そして次の日。

今日も被害者が出た。

名前は堀江紗雪。うちのクラスの女子で、また・・


松谷の友達だった。



「・・・ッどうして・・よぉ!!!紗雪・・・」
「・・美咲・・・・・」


「ねぇ安藤さん?いい加減にしたら~?」



一番困るのは、安藤だ。

自分はやっていないかもしれないが、
奴等はそうとは思っていない。

被害者が出れば出るほど

安藤は疑われる


「・・・私、やってないもの」
「人殺した上、嘘まで吐くんだ?」
「安藤さんってこんな人だったんだ」

そして、安藤のイメージは更に悪くなっていく。

「許せないよね」
「本当、どれだけみぃが苦しんでると思ってんの?」
「許せないよ・・・・」


「ムカつく」



「・・・殺してやりたいよね・・」




――そんな声が、聞こえた。

一つの誤解で、殺意まで芽生えるものなのか

人間って本当   嫌な生き物・・・


「また、何かあったんですか?」

中庭。
昨日と同じ場所。

一人で大きな樹の所に立っていると、

あの声が 聞こえた。


「・・・・・律・・?」
「えへへ、正解です。覚えていてくれましたね」

振り向くと、律が立っていた。

こんなにも暑いというのに、相変わらず長袖を着ている。

「・・今日も、あったらしい」

あえてその事には触れなかった。

「・・・・殺人事件、ですか?」
「あぁ」

俺は素っ気無く返事をした。
律は俺の隣に来て、座った。

「何か犯人・・・分かりました?」
「・・・・お前の友達が疑われてるよ」


「・・・・・千歳、が・・?」

律は最初、凄く驚いたような顔をしたが、
直ぐに戻ってしまった。

「・・そうですか。悠君は千歳が犯人だと思いますか?」

何故、俺にそんな事を聞いてくるのか。
聞かなくても分かってんだろ?

「・・・別に、あいつでは無いと思うよ。
 あいつ、弱そうだし。人何て殺せなそうだ」

俺はそう言った。
冗談で言ったつもりだった。

のに―――

「・・・・・・そんな事・・ない」

「え?」


「アイツは人を殺したんだ・・!!!
 屋上から突き落とした!!!!笑いながら・・」



――――り・・つ・・?


「あんなのッ疑われて当然だ!!!
 人殺しなのに!!!!あんな奴・・・・!!!!!」

「――――律!!!!!」

俺の一言で、何とか律は正気に戻った。

「・・・・ごめんなさい・・」

律は申し訳無さそうに、頭を深く下げた。

「・・別に・・・・・何か、昔・・あったのか・・?」



「・・さっきの事・・気になりますよね・・
 ごめんなさい・・あの時の事、思い出すだけで辛いんです」

――――律・・

「・・別に無理に聞き出そうとしてないし、嫌なら話さなくても良い」
「・・・・有難う御座います・・・・。
 悠君なら、きっとそう言ってくれるって、信じてました」

律は笑った。
でも、そうとう疲れているように見えた。



「・・じゃあ、これだけは聞いても良いか・・?」

「・・・?何ですか?」



「お前、何で長袖何て着てるんだ?」

変だ。寒がりでも40度近い猛暑の中・・・

汗一つ流さず 平然と立っていられる こいつ・・


「・・・そっちこそ、変ですよ。
 こんなに寒いのに。半袖何て着て」

―――は・・?


ここは外だ。

「・・寒い・・・・?」

クーラーとか、冷房設備何てもの、一切無い。

そりゃあ、個人差ならあると思うけど――――


何で半袖を着てるこっちのほうが可笑しく感じる?


「えぇ。今日は雪でも降るんじゃないですかね?」

――――雪!?!?


40度近く上がる気温


・・雪何て・・・降る筈が無いだろう

「・・冗談、だろ?」
「何言ってるんですか?本気に決まってるじゃないですか」

律がそう言った途端、遠くの方でチャイムの音が聞こえた。

「―――あ、もう授業始まっちゃいますよ。行きましょう!!!」



――――律?

お前は・・・・何なんだよ―――・・・?


「あ、悠君?」

突然、律が振り向く。

「・・・何だよ・・・・」
「この事件、きっとまだ続きますよ」


―――・・・また?

歩と 同じ事を

言っている・・・・・?

「――なぁ お前何か知ってんのか?」

「・・・・何が・・、ですか?」


「この事件の真相。お前何か知ってんだろ!?」

―――会った時から感じていた

コイツは 変だ、と。


「・・・・・・別に?」

律はクス、と軽く笑い、また俺の方に背を向けた。

「ただ分かるのは、松谷さんに恨みを持った人だけが、事件に関わっている訳ではないと言う事。」

恨みを持った人間以外が

「事件に関わっている・・・?」

「うん、私もそこまでは良く分かんないけど。
 でも、千歳は違う。私は千歳の無実を証明したい。」

律は、俺を真っ直ぐ見た。

真剣だった。


俺は・・・この事件の真実を明かしたい―――


「じゃ、私行きますね」

そう言って、律は走っていった。


「・・んー・・・・」

松谷に恨みを持った人物で無いとしたら?

   何故事件に関わる?

そして何故 『松谷』では無く・・その『友達』を殺すのか・・・・




―――――『里穂はあたしの親友だったんですよ!?』



・・・・そうか、分かった。


引っかかるのは・・赤坂の 他殺か 自殺か――――。


後はすべて分かった。

何故『松谷』自身では無く、『友達』を殺すのかは―――


『殺せないから』なんだ・・・・







「松谷、ちょっと良いか」
「・・・何だよ。石黒が話し掛けてくるなんて珍しいなー」
「良いから」

俺は、松谷の意見を無視し、裏庭へと連れ出した。

「・・・ッ何なんだよ!!もしかして告白でもする気ぃ?」

ケラケラと笑って、松谷は俺を見た。

――何故、笑える・・・?


そうだ、お前が―――
























「石橋達を殺したのは・・お前、だろ?」



「・・っはぁ!?何言ってんの!?香奈達はあたしの友達・・」
「本当に?」

俺は松谷を睨み付けた。
しばらく、沈黙が続く。



「・・・もしも・・あたしが犯人だったら・・どうする気?」

松谷は、笑った。
不気味な笑みを俺に向けた。

「・・・・答えろ、お前が・・犯人だろ?」


「―――――だったら・・・、何?」
「何で殺した?」

「・・あんた何かに答える気無い」
「言えよ」

また間が空く。
風は強さを増し、木の葉は揺れている

「・・・あいつ等、あたしの事パシッてたんだよ。
 ムカつくし、あんな奴等に縛られたく何て無かった」

・・・・そんな・・理由で・・

人の命を奪ったのか・・!?

「それだけか?」

「それだけって・・・」

「・・じゃあ、去年の赤坂の死は?」
「・・・は?赤坂って赤坂離月?あれって自殺したんじゃないの?」

この時の松谷は、別に嘘を吐いている様子でも無かった。
じゃあ、赤坂は・・誰が殺した?


―――『アイツは人を殺したの!!!』


安・・藤・・・・



「―――あいつ等は、リツキを苛めた。
 だからきっとリツキの呪いが起こる。・・・・・そう、思ってた。」

安藤は重い口をゆっくりと開く。

「呪われてるのは 私自身だから」

「お前が・・?」

――赤坂に呪ワレテイル・・・?

「あれは事故でも無く自殺でもない。
 リツキは私が殺してしまったのだから。
 呪いは、リツキの呪縛。私は人を殺した。その重みに精一杯耐えなければいけない」

「・・・・何が・・あったんだよ」

「リツキにムカついた。いつも私に口出しするから。
 だからアイツが窓を覗いてる時――――」

背中を押し 突き落とした―――――

「リツキには、悪いと思った。
 何であんな事、してしまったのかな?・・馬鹿だね・・・・・・・」

安藤は、ずっと俯いたまま、顔を上げようとしない。

「・・・関係無いけど・・・・・」

―――待て・・・

なんでこんなに・・・・

「赤坂ってどんな奴だった?」

赤坂が死んだのは 冬じゃなかったか・・・・?

「ん・・・すごく良い人だった。私が子供過ぎたんだ。
 リツキは、頭が良くて・・外見は、そうだね、髪が長くて、腰辺りまで伸びてたなぁ・・・・」


―――冬に死んだ

腰まで伸びた・・・・長い、髪。


まさか俺が見た『律』と言う人間は――――


『・・・・悠君・・?
 まだ、事件は終わってないんですよ・・・・?』


存在・・・・

『悠君・・・・悠君・・』


して 居なかった・・・・?


『本当の惨劇はこれからです・・・』


end......


+あとがき+

意味分かんない。特に最後の方。
分かると思うけど、律(リツ)=離月(リツキ)ねー
ひぐらしの影響がかなり出ている作品。
でも怖くも無かったでしょーw

・・はい、すみませんでした!!!(何

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