路傍に咲く華

路傍に咲く華

君の傍で  no.1*




ずっと傍に居られると思った
すっと傍で笑っていられると思った

そんな自分の考えは、莫迦みたいに思えた
こんな自分の願いは、儚く消えてった。


―――君の傍で 1


毎日友達と遊んで
毎日莫迦みたいな事して
毎日ふざけ合えると思っていた。

「・・く・・咲!!!」

友達が私の名前を呼んでいる。
その声に目を覚ました。

「・・・ふぇ~?何ぃ・・」

目を擦りながら私は体を起こす。

「ココ、指されたよ」

小声で友達は、長々と文の書かれた教科書のページを指した。
只今授業真っ最中。

時計を見れば授業終了まで後13分。

「深川!!!早く読め!!!」

先生が怒鳴る。

「あ、はーいっ」

私は軽く愛想笑いして、
自席から立ち上がった。



「翔ちゃん」

チャイムが鳴る。
そして私は席から離れ、
隣のクラスへと足を運ぶ。

「あ、咲じゃん。どうしたの?」

私の声に振り向いたのは、
茶色の髪、黒い瞳
可愛げのある顔 人懐っこい性格・・

幼馴染の、高橋 翔。

「この前貸して貰った漫画、返しに来たよ」
「あ、わざわざありがとー」

翔ちゃんは笑った。
すごく無邪気で、子供見たいな笑顔。
私はそれにときめいてしまう。
顔が熱くなるのが分かる。

漫画何て、いつでも返せる。
だけど少しでも翔ちゃんと一緒に居たい。
だからこうして休み時間に会いに行く。

いつも適当に言い訳してまで翔ちゃんに会いに行く。

それは、私が翔ちゃんにはっきりと恋をしてる証拠だった。


2へ続く

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