世界一流スパにも勤務中!       元豪華客船セラピスト★海外女社長 ・由美どんのアメリカ挑戦★

客船の門限



serenity

みんなも不思議に思ってたと思うけど、 「船に、もしも乗り遅れたらどうなるんだろう?」 という疑問について今日は話すよ。

船には 「出航時間」 というものがある。

セレニティー

そしてちゃんと時間通りにON TIMEで出航出来るように「前もってこの時間までに帰ってきてね」という門限もある。

門限には2種類あって、クルー用(船員)とパーセンジャー用(乗客)に分けられる。

クルーの門限は乗客よりもかなり早い。(もしも外に買い物や観光に出かけた場合、 出航の2時間前 には船の上に帰ってこないといけない。自分の持ち場に戻らないといけないからだ!)

乗客の門限は出航する1時間前ぐらい。
だけど、客の何人かは絶対に遅れる・・・(汗)

豪華客船の商売はお客様あっての豪華客船なので、客が多少遅れてもあのデカイ船自体が何人かの為にわざわざ待ってあげるのだ。

そして出航時間が当然遅れる。

何度かキャプテンからこんなアナウンスが、船内中に放送された。

「一人の乗客の方からさっき電話があって、今タクシーで船に向かってますがタクシーが渋滞に巻き込まれたということです。その為、30分出航時間が遅れる予定です。皆さん忍耐してください。」

こういうアナウンスが流れると船に乗ってる乗客と船員合わせて1000人がその人だけの為に待つ事になるのだ。

すごいよね。。。。

その遅れた乗客は恥ずかしそうに帰ってきて、それを見てた他の乗客は 「出航時間に遅れるなんて、まぁ お恥ずかしいわね。オホホホホ」 と白い目でその人達の事を見るのである。

で、乗客がいくら待っても帰ってこない場合。
もちろん船は出港してしまう。

で、この陸に残された乗客はどうなるかというと・・・・

「自腹切って次の港に向かってそこで乗ってもらうんです!」

だがしかし、船はゆっくり動くので 次の港に着くのは遅い。
この取り残された乗客はまたまた自腹を切ってホテルに滞在して船が入港するのをどっかで待つのである。

由美どんにもこういう事があった。

あるお金持ちのA氏は由美どんにマッサージをしてもらいたくて船に滞在中の14日間の全部の予約を一気に取った。

マッサージを2度ぐらいして絶賛され、そして3度目の予約の時間になっても現れない。お泊りになってるペントハウスのお部屋に電話をかけても返事がない。そして待ちぼうけをくらった。

4度目の予約にもまだ現れない。

おかしなあ~~と思い。直接そのペントハウスに行ってみた。

するとバトラー(ペントハウスの召し使いのタキシード着た人=船員)が「A氏は船に乗り遅れたから当分この部屋には帰ってこないよ。メキシコで合流予定だと聞いてるけど。」

私はバトラーに「SPA(エステ)で毎日予約が入ってるんだけど、これどうしようか?」と聞くと「あれ?全てキャンセルしたはずなんだけどなぁ。キャンセルされてなかった?」という。

聞いてないよ!!!(青筋)

と言うわけで、あほな乗客に振り回されるのもしばしば・・・
船員の立場は辛いですよ。

でね、船員の門限について話しますけど、これが厳しいんですよ!

まずね大きな黒板のような扉の付いてる 巨大ボード があってね。(これが秘蔵の画像だ↓)

船員のカードのボード

その中に船員の身分証明する為のカードが入ってるんだけど、このカードにはパスポートの番号とか入国しても怪しいものではないよ!という証明のカードなんだけど、このカードを門限の時間の前までに元の場所に戻しに走らなきゃいけないわけ。

(これが由美どんのクルーIDカードの秘蔵写真↓中々見れないよこんなの。)

船員のIDカード写真

気分はもうゲーム感覚!!!
一刻も早く あのボードの扉が閉まる前にカードを戻さなきゃいけないあの緊張感。

早く戻ってくればこんな心配も無いのだけど、「この国でギリギリ遊びたい」と思ってしまうのよね、どうしても。。。。

で、ボードの扉が閉まってしまうと、そこに門番係が立っていてカードを 没収 されてしまう。

罰として次の港で外に出れなくなってしまう。

由美どんはギリシャのミコノス島で下山する時にドンキー(ロバ)に乗ったが為に門限に遅れた。

だってドンキーったら 臆病でトギマギしてて坂を降りるの遅いんだもん!

「馬にすればよかった・・・」 とあの時には後悔したもんだったわ。

門限の時間を過ぎても船員が戻ってこなくて、船が出港しても船員が戻ってこなかったら・・・・・・

その船員は即行 船員名簿から除名され、船を降ろされる。
荷物は海に放り投げられる。。。。。(←これはウソ)

本当は荷物は着払いでその船員の実家に送られる。

厳しいですよ規則が。

でも私の乗ってたクリスタルクルーズは 船業界の中でも船員にかなり甘いほう。
船員を信頼している会社なんです。

他の船の会社は船員を外にあんまり出してくれないし、門限がもっともっと厳しいと他の船員で過去に違う船で働いた人に聞いた。

ラッキーでしたわ由美どん この船で働けて。。。。










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