はじめての文学
文芸春秋から出ている、
青少年向けの短編集シリーズ。
全１２巻。
---------既読
重松清
いい。
家族とか友情とか。
思春期の心の葛藤とか。
下手なドラマ見るより、絶対に小説の方が面白いと思える。
あとがきにあったけれど、
一度読んだら、またいつか同じ文章を読んでみるのがいい。
感じ方が変わっていて、また面白いに違いない。
小川 洋子
（博士の愛した数式の著者）
『死』に関連する話が、
静かに優しく書かれているお話が印象的。
なんだかとても美しい絵を見ているような…。
もっと他の著書も読んでみたい。
浅田 次郎
（鉄道員（ぽっぽや）の著者…らしい）
どの話も、ドラマを見ているような話。
ほんのちょっとだけ昔の匂いがした。
短編が５作あるが、どれも読者が想像できる部分が
残されている気もする。
ふくちゃんの行方とか、
消えた友達の行方とか、
付き合ってた彼らは本当に別れたきりかとか、
鈴子はどんな風に幸せにしているかとか、
立花新兵衛は今も出てくるのかとか。
著者自身、わかりやすい小説を目指しているとのことなので、
小難しいトリックや駆け引きみたいなものはない。
宮本 輝
(泥の河とか優駿とかの著者)
青春の哀愁…みたいな。
主人公はどれも男性で、昔話をしているのだけれど、
甘酸っぱいような、ほろ苦いような思い出話が、
とてもリアルに伝わってくる。
読みやすかった。
村上春樹
（ノルウェイの森の著者…読んでないけど）
さすがだなあという感じ。
どの短編も軽快でスルスル読める。
面白い。
川上 弘美
どの短編も苦手な色合い。
読みながら、宮沢賢治を思い出しました。
系統は違うんだけども、私には理解不能。
林 真理子
林真理子さんの小説で、
今までつまらないと思ったものがない気がする。
でも、直接会ったことない相手に失礼だけど、
彼女の雰囲気とか言葉遣いとかは、テレビで見る限りでは
あまり好きじゃない。
しかし、小説はすごくいい。
村上 龍
ちょっとオトナな情景描写が多い印象。
浦島太郎や鶴の恩返しは、面白い。
特に浦島太郎は立派だと思う。
最後の「希望の国のエクソダス」は、
長編ものの３章分のみの掲載とのことだが、
これは最後まで読んでみたいと思わせるもの。
今まで読んだ中で、あとがきではなく、
まえがきで作者がコメントしてあるのは、
これだけだったかな。
いつも最初に作者が選んだ短編の意図が知りたくて、
あとがきから読んでいたので、
今回はスムーズに読み始められた。
山田 詠美
読みやすかった。
するする読めた。
けど、頭に残ってない。
なんでだろう。
読みやすいものばかり集めてあったせいかも。
本は、遭難したときの缶切りみたいなものだという
あとがきが妙に印象に残っている。
もうすこし私に余裕ができたら、
別な著書も読んでみたい気がする。（2009/07/31）
--------以上、既読
--------以下、未読
宮部 みゆき
よしもと ばなな
桐野 夏生
© Rakuten Group, Inc.
