ゆずのとーちゃんの病み上がりの健康ダイエット日記たびたびわんこ時々ディズニー

2023.12.19

廊下の足音その2

テーマ：怪談(70)

カテゴリ：入院

もちろんです。こちらは、怪談「廊下の足音」の第1章です。友達口調で、あなたが入院中に看護師から聞いた話という設定で進めます。

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### 第1章：夜の訪問者

ある夜、私は病院のベッドで目を覚ました。時計はちょうど夜中の12時を指していた。病室は静かで、唯一聞こえるのは遠くの機械の音だけだった。

その時、廊下から足音が聞こえてきた。最初は普通の足音のように思えたが、何かがおかしかった。その足音は一定のリズムで、まるで誰かが意図的にゆっくり歩いているかのようだった。

「おかしいな…こんな時間に誰が？」と思いながら、私はベッドから身を乗り出した。足音は近づいてくるが、廊下には誰もいないように見えた。

それから、足音が止まった。私の部屋のドアの前で。ドアはゆっくりと開き、しかし誰も入ってこなかった。部屋は冷たい風に包まれ、私は身震いした。

「こんばんは」と、突然、耳元で女性の声がした。振り返ると、そこには透明な女性の姿が。彼女は看護師の服を着ていたが、顔は霧のようにぼやけていた。

彼女は微笑んで、「私は以前、ここで働いていたの。でも、もうこの世の者ではないのよ」と答えた。

彼女の話によると、彼女は数年前、この病院で亡くなった看護師だった。彼女の死は突然で、未だに彼女の魂は病院の廊下を彷徨っているという。

「でも、怖がらないで。私はただ、寂しくて、誰かと話したかっただけなの」と彼女は言った。

その夜、私たちは長い時間を話し合った。彼女は優しく、悲しい物語をたくさん教えてくれた。そして、夜が明けると、彼女は静かに消えていった。

翌朝、看護師にその話をしたが、誰も信じてくれなかった。だが、私は知っている。あの夜、私は本当に亡くなった看護師と話したのだと。

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