つづき・5
とかく他人のやっている事は、楽しく見えたり簡単そうに見えたりした事が
実感として分かると思います。
新入社員の頃や配転で職場が代わった時の事を思い出して見て下さい。
先輩達がいとも簡単に仕事をこなしていた事を、いざ自分がやって見ると中々
思うようには行かなかった事を、見た目と実際とは違うという事を知っている
のに、ベテランに成った今「何故そんな簡単な事が出来ないのだ」とつい口に
出してしまう事が有りませんか。
経験の浅い人やその仕事が苦手な人に取っては、一生懸命やっても中々
上手く出来ません、況してやベテランの人に適うはずも有りません、
そこの所をお互いに理解し助け合う事が出来るように、努力をして行かなければ成らない筈です。
嫌だからしない、面倒くさいからしない、出来そうもないから遣らないでは
余りにも意気地がない。会社の仕事を考えて下さい、嫌だ、面倒だ、出来ない
で済む訳がなかったはずです、嫌な事でも面倒な事でもそれなりにちゃんと
片付けて来たはずです、自分がして来た仕事を考えたら、時々家事の手伝い
をする事ぐらいたいした事ではないはずです。
もしかしたら家事仕事が楽しくなるかも知れませんし、妻との会話も多く
なり共通の話題も出来て来て、今迄気が付かないでいた事も気が付いたり
妻の気持ちや考えが分かったりするかも知れません。
夫婦喧嘩は大抵、些細な事から始まるものですが、その些細な事も溜まり
溜まると大きな喧嘩に発展しまう可能性が大きいので、些細な事と、しまって
おかないで、その都度に解決しておく事が大きな喧嘩の歯止めに成ります。
人間はその日その時によって気分が違うので、前が良かったからと言って
今日も良いとは限らないし、同じ言葉で同じように言ったのに、
今日は怒られたり
不愉快にさせたりした事が有りませんか、
又同じ事を言われても好きな
人に言われたのと、嫌いな人に言われたのでは感じ方が全然違うはずです、
極端な場合には正反対な受け取り方をしてしまいます。
自分を周りの人達がどんな目で見ているか全然分かっていない人や
勘違いをしている人が居る、自分では結構人気者であると思っていても
周りの人達にとっては、くだらない事を言って騒いでいるだけの迷惑な
人と思っているかも知れないし、話がくどくて屁理屈が多くなるので
うわべだけの賛成をしているのに、自分の意見は皆に賛同を得ていると
勘違いしている人がいる。
とかく自分の事となると、中々冷静に客観的に分析し見詰め直すことが
難しいので、周りの人たちの意見や助言を良く聞き、自分と周りの人達との
意見や考え方の違いを比較検討して見て、自分が考えている自分と、周りの
人達が考えている自分との違いを良く知る事が大切な事です。そしてその
違いの差が大きければ大きいほど、問題も大きいので出来るだけ早くその差
を埋めることが肝心な事である。
差を埋めるには如何したらいいか、その人が置かれている立場や環境、
家族や夫婦間の協力や理解度に依って違いが出てくると思いますが、
共通して言える事は。
「自己中心的にならない事」
「相手の意見を最後まで聞く事」
「話し合いの時には怒らない事」
「暴力を振るう事は論外である」
「歩み寄る気持ちを持つ事」
「相手を思い遣る事」
「嘘を付かない事」
などが有ると思いますが、何れにしてもお互いに助け合い、励まし
合って行かなければ、これからの人生は厳しいものに成る為に夫婦の
信頼関係がとても大事になって来ます、その為には何をおいてでも、
信じ合える関係を築いておく事が重要な事です。
誰の為でもない自分自身のためになる事だから、少しくらい辛い事や
面倒な事でも思い切ってやって見ると、案外と簡単だったりする物です、
とにかく始めなければ何も起きません、まず行動に移す事が弟一歩です。
始めから全部遣ろうとすると、大変さばかりが浮かんで中々一歩が
踏み出せないと思うので、すぐにでも出来る事を一つ遣って見る事です、
一歩踏み出す事によってそれに対しての、何らかの反応が出てくるはずです
その反応に対してまた一歩踏み出す事が出来る、この繰り返しをして行けば
問題の解決も夢ではなく現実として実行可能になります。
つづく
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