第一幕

「魔物が出たぞー!!」

「逃げろ!・・こ、殺されちまうっ!!」



村人の悲鳴が響き渡り、静かな空気は一瞬にして逃げまどう人々の雑踏に変わる

異形の者達は野獣のように森を駆け抜け、村へと到達した

今までこうした光景は何度も見られてきた

もちろん・・彼らに襲われた村が「地獄」になった事は言うまでもなく・・


十数匹の魔物が雪崩のように突っ込んでくる

彼らは何も考えていない、ただ、殺すだけだ

かつての魔王からの指示通り、世界を地獄に変えるために・・・

彼らにとって幾度めか知らないが、いつものように人間に襲いかかろうとしたとき・・

緊張感もなくあくびをしながら・・・マントを羽織った青年が、その魔物の前を横切った

魔物達は即座に動きを止めて、その青年に狙いを絞る

しかし当の青年は呑気なもので・・


「う・・ん・・・・さすがに徹夜で語り明かすと・・朝がつらいですねぇ・・・」


伸びをしながら、顔ににこにこと笑みを浮かべた


・・グゥゥゥゥ・・


魔物がうなり声を上げると、ようやく青年はその存在に気が付いたらしい


「・・なんだ、君達いたんですか」


にこっ・・と笑って、まるで友達に会ったかのような危機感のなさ・・

魔物は遠慮無く突っ込んできて・・・彼の背丈より高い位置から、爪を振り上げた

魔物が構えに入るやいなや、青年はくるっ・・とバク転してその位置を逃れる


「・・騎士様・・」

「大丈夫なのか、一人で・・?」


村人が物陰から心配してその様子を見守る

・・「騎士」というのは、背中に背負った剣からもわかるとおりの事であり・・

青年がそれなりにスゴイヤツだと言うことの現れでもある


・・グゥォォォ!!


「・・お世話になった村のため・・やる気ならお相手しましょう!」


青年は背中の鞘に手をかけ、魔物の群れへと駆け込んでいった・・・


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第一幕・・「ALIVE KNIGHT -紋章騎士の復活・前編-」

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・・セルムラント王国・・

そしてここは「それなりに栄えた」南端の大陸唯一の城下町フェブリス

比較的魔物の襲来の少ない地のためか、人々は以前と変わらぬ平和な日々を送っていた

そんな街の様子を眺めるのは、街の中心・・城に住んでいる白いドレスの少女

背丈はそうもなく、見たところはせいぜい8~9くらいか


「・・暇でしょうがないのう」

「・・いけませんよ、姫様」


すでに何かを口走ろうと口を開けた「姫」・・・しかし侍女に遮られてその発言を止める

咳払いを一つすると、姫はもう一度口を開いた


「妾は暇が嫌いなの、知っておろう?」

「知っているから止めているのです!・・姫様はその点がエレガントさに欠けておられる・・」

「・・・よい・・お主はいつもそうじゃ・・」


やれやれ、と子供らしからぬリアクションで・・姫はつかつかと部屋の隅へ歩いて行ってしまった


「この国は平和すぎてつまらぬ・・・少しはスパイスの効いた生活というヤツを味わってみたいのう・・」

「・・・私にとっては毎日コショウまみれの日々ですが・・」

「何か言ったか?(怒)」

「いえ」


侍女も慣れたものらしく、姫の怒りの視線をさりげなくかわしている


「・・では後ほど、ご夕食の際に参ります」


彼女はさっさとその場を後にしてしまった

一人部屋に残された姫は、にらみつけるように侍女の去ったドアを見ていた

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この城は七階層にわかれている

王の間や姫の部屋は当然のように上にあり、下階層では使用人や雇われの園芸士などがのんびりと働いていた

・・そう、決して忙しい事はないのだ・・小さな城なので・・


コックやメイド、司書など様々な人々が行き交う中で・・のんびりした空気に不釣り合いな鎧を着た一団が、狭い通路を狭そうに歩いていた

彼らこそついこの間結成されたこの国唯一にして精鋭揃いの騎士団である


「・・団長、鎧は外に出てから着た方がよいのでは・・?」

「狭いくらい我慢しないか!・・その位でガタガタ言うようでは先が思いやられるぞ?」


団長・・肩の突っ張った、より重そうな鎧を着た男は愚痴った部下を叱りとばす


「だが・・・・次回からはそうしよう」

(・・ひねくれてるなぁ・・(汗)

「何か言ったか?」

「いえ(汗)」


後ろの方にいた数人も、苦笑いをしている

・・ホントにこの男が団長でまともな戦いができるのか?

目下の心配のタネは自分たちの実力うんぬんではなく、団長のキザったらしいひねくれた性格だった

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「セルムラント騎士団!全員集合!!」

ざざざっ・・と綺麗に整列するセルムラント騎士団の面々

30人ほどのメンバーは騎士ばかりでなく、5名が法術士、さらに5名は救護士だった

法術士は軽装、救護士もまた白で統一された軽装を纏っている


偉そうに演説を続ける団長は 「レインストック=ヴァリー」

南の大陸で最強とされる代々の騎士の家系で、ヴァリー家先代の活躍は誰もが知る武勇伝である

・・確かに剣の腕は立つが・・彼はどうもリーダーっぽい性格には思えない(汗)

法術士の代表は 「サイブラス=ランティス」

すでに70超の老輩ではあるが、彼の法術と信心深さは七大陸でも指折りのもの

・・もっとも、少々ボケが進行しているようで肝心な事が抜けているが・・

救護士の代表は 「ユーリィ=ファーネット」

回復専門の法術士で、あらゆる怪我に精通した治療のエキスパート

彼女だけでなく救護士は最近の職業であり、皆十代の少女達だった


主な三人がそれぞれをまとめ、城・・国を防衛するという組織なのだが・・

結成されて一週間、どうも団長だけが皆から好かれてないらしい


「レインストック団長。」

「レストだ、愛称で呼んで構わん・・・で・・なんだ?」

「演習でもするならともかく、こうして毎朝毎朝集まる意味はなんですか?」

「・・・・まぁ・・・・士気向上のためだ」


・・今絶対でまかせ言ったな。


皆が一様に、そう思うのだった

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騎士団の早朝集会から一時間後・・

・・小鳥のさえずりも爽やかな街の大衆食堂、そこに救護士達の姿があった


「ふわぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」


出されたモーニングセットを前に、大あくびをする長髪の少女


「・・大丈夫?ユーリィ・・?」

「う~ん・・・ダメ・・・眠い・・・」

「あなたさっきも立ったまま眠ってたものね・・・」


ユーリィは同僚が話す間にもこっくり、こっくりと頭を揺らし・・


べちゃ


こんがり焼けたトーストの上の目玉焼きに、顔から突っ込んだ


「んぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!?!?」

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・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・十数分後・・・・


「・・てーけつあつなのに、あんな朝早くから起こされて・・・あたし・・お仕事間違えたのかなぁ・・」


静かに眠っていても毎朝、レストの大声でたたき起こされ、最悪の場合本人が直接部屋に乗り込んでくる

↓回想。

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少女の部屋だとお構いなく入ってくると、レストはユーリィのパジャマの襟を掴んでがくがくと揺さぶる


「そのようなフヌケた態度で明日の平和が守れるのか!?さぁ立て!いいからさっさと集合だ!!」

「りょーかーい・・ですぅ・・・」


半分眠ったままふらふらと着替えて、早朝集会に向かう・・

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・・ユーリィ回想終わり。


「はぁ・・・騎士団に入るまではきっちり8時まで眠れたのに・・・」


とぼとぼと街を歩くユーリィ


「もし、お嬢さん」


突然声をかけられて・・はた、と立ち止まるユーリィ


「はて・・今誰かに声をかけられたような・・・・?」


振り返ったが・・彼女は気のせいか、と通り過ぎてしまう

しかし・・目の前に突然男が現れていた!


「ひっ・・!?」

「いやぁ、道に迷ってしまいましてねぇ・・よければお嬢さん、ご案内いただけませんか?」


くい、と男はユーリィの顎に手をやり・・目線を合わせた

鎧を着ていて背は結構高く、顔は優男風の二枚目・・・・

騎士の出で立ちとはいえレストと全然違う優しい笑みに、彼女は一瞬で心を奪われてしまった(笑)


「・・あ・・・・あなたは・・?」

「申し遅れました・・僕はシオン、シオン=カーライル・・旅を続けている「 愛の 騎士」です」


かなりキザな台詞なのだが・・ほのかに顔を赤くしながらユーリィは聞き入っていた


「・・実は剣を盗まれてしまいましてね・・工房を探していたのですが・・」

「ご、ご案内します!!」

「そうですか・・ありがとう」


にこ・・と笑う「愛の騎士」シオン

着ていたマントや鎧が妙にボロボロなのだが、一目惚れしてしまったユーリィにはそんな事は些細なものにしか映らなかった(汗)


※ちなみに、お分かりとは思うが・・・冒頭の村にいた青年は彼である

勇んで突っ込んでいったはいいが、心ない村の者に剣を盗まれた事に「その時気が付いて」危機に陥ってしまった(汗)

しょうがないから彼は 「秘策」 を使い勝利したのだが、装備品は皆ボロボロになってしまっていた


・・というワケで、彼は新しい剣を探して街を彷徨っていたのだった


しかし、フェブリスのような小さな街で迷うというのは一体・・

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・・街の工房・・

様々な素材を加工するプロ「マシーナリー」が住む、冒険者や騎士にとっては御用達の店である

衣服から鎧甲冑まで、裁縫針から長身の剣まで・・あらゆるモノがここで作られている

街と同様、それなりに小さな工房の扉をくぐるユーリィ、それに続くシオン


「へぇ・・・こりゃすごい」


シオンは入るなり壁にかけてあった一本の剣を手に取った


「う~ん・・さすが・・・街ともなれば職人芸がお目にかかれますねェ♪」

「・・ユーリィ、なんだそいつ?」


珍しそうに展示品を眺める男を見て、店主・・・ここの唯一のマシーナリーが不思議そうな声をあげた


「ああ、この人はシオンさん・・・旅の途中で剣を盗まれちゃったんだって」

「・・盗まれたぁ!?・・・ったく、そんなヤツに持たれちゃ剣が泣くよ」


マシーナリー・・嫌みったらしい口調の、小さな少年が言った


「もしかして、君が作ったんですか?」

「・・なっ・・・あ、あんた人の話を聞いてたのかよ!?」

「?」


きょとん、とするシオン

少年はむっ・・・と睨みをきかせてもう一度、本人に聞こえるように言った


「剣を探しに来たのはいいけどさ・・あんた、もう少し自分の装備に愛情注いだらどうだい?・・仮にも命預けてる相棒みたいなもんだろう?」

「まぁ・・そうですね」


にこ・・と笑うシオン


「・・はぁ・・・(汗)」


ポケポケした反応に、少年はすっかりふにゃふにゃした気持ちになってしまっていた

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↓一応作ってもらえる事になったらしい


「ラウル、この鞘に合う剣って作れない?」

「・・俺に作れない剣はない!・・だが・・・なんだこの鞘?」


ユーリィはシオンから預かった剣の鞘を少年・・ラウルに渡すが

じっくりと吟味しながら、ラウルが出した結論は


「・・やっぱ俺、剣作らねぇ」

「は?」


シオンはその時、通りの向かいの喫茶店で紅茶を楽しんでいた

本人にラウルの結論はもちろん聞こえていない


「それってどういう・・」

「ユーリィ・・「鞘」ってのは剣をしまうためにある程度材質・形状・サイズが決まってくるんだ」

「ふんふん」


ラウルはユーリィにシオンの鞘を見せながら言う


「いいか?・・こいつは通常の材質じゃない、よっぽど豪勢な剣が入るモノでないとこんな堅いのは使わないハズだ」

「へぇ・・」

「・・盗まれた剣ってヤツもどうやら別な剣だったらしいな・・所々に剣の方が削れて粉になってるし・・」

「?・・う~ん・・・・・」

「つまり、だ・・・この鞘はなんかすげェ剣のための鞘で、この世にはそんなすげェ剣が存在してるんだ!」

「へぇ・・そうだったんですか」


ずざざざざっ!!!


いつの間にか戻ってきたシオンが何気なく会話に参加したので、思わず壁際まで後ずさりしてしまう二人


「・・シオン・・あんたの剣だが」

「ああ、今さっき聞いたからいいですよラウル君。」


見た目のワリには軽いらしく、片手で自分の肩鎧を外しながらシオンが言った

肩・胸鎧とマントを外し軽装になるシオン

・・もちろん、盗まれた剣の代わりもアレだが鎧は鎧で見てもらわなくてはどうしようもない


「それより・・こっちもお願いしますね♪」

「・・・人の話を聞かないんだから・・・」


鞘の事が気になって仕方ないラウルだが、この男に普通のノリが通用しない事はさっきまでの会話で痛感したらしい・・すぐ作業に取りかかった


「・・この材質・・ルナライト合金?」

「え?ルナ○タニウム合金?」

「・・・・・・・・」


シオンの天然ぶりにやる気をなくしそうになるが、それをこらえてラウルは鎧の状況確認を続ける

・・その手が、はた、と止まった


「・・まさか魔物と戦って来たのか?」

「ン・・・まぁ、そんなトコですけど・・」

「さすがシオンさん、格好良くやっつけちゃったんですよね?」

「・・やっつけた?・・とんでもない・・鎧にこんなキズが出来てたら、普通2~3回は楽に死んでる!!」

「・・・はい?」


ユーリィはラウルの言った言葉が理解出来ずに困惑する

シオンは相変わらずにこにこと笑みを浮かべたままで・・ラウルだけが真剣な表情になる


「あんた・・ホントに人間かよ?」

「うん、まぁ・・・・間違いなく。」

「だったら・・なんで生きてる!?」


鎧のキズというのは・・主に今まで見えなかった「背中側にあった大きな一本の亀裂」だった

鋭い刃物・・あるいは爪のようなモノでやられた跡、それも、丁度彼の心臓部の辺りに差し掛かっている

仮に近くに救護士がいたとしても、これでは即死の可能性の方が高い・・生きているなどあり得ない事だった


「・・う~ん・・どう説明していいやら・・」


シオンが初めて困った顔を見せた

ひょうひょうとしたノリの優男だったが、ここで初めて彼に別な感情もある事を二人は知った


「僕は・・ですね」

「ラウル、剣は出来ているか?」


シオンの声に重なるようにして聞き慣れた声がしてドアが開いた

・・あの騎士団長「レスト」だ・・多分、この前刃研ぎに出した剣を取りに来たのだろう

レストは入るなり、話し込んでいるシオンに気が付いた


「ラウル、この男は客人か?」

「そうだけど・・」


シオンの顔をじっと見て・・それから、ラウルが受け取った鎧とマントに目をやる


「お前・・騎士か?」

「え?・・・・ええ、まぁ。」

「そうか!」


がし、とシオンの肩を掴むレスト


「お前も我がセルムラント騎士団で国のために働いてみないか!?」


・・・どっからそーいう展開になるのだ


よっぽど突っ込みたいラウル&ユーリィだったが、そこはこの男の性格である・・突っ込んだ側がどうなるか知れたものではない


「う~ん・・・まぁ・・いいですよ?」


がたたん


立てかけてあった装備品の山と一緒に二人がズッコケた

「あ・・あんた旅の途中じゃなかったのかよ!?」

「・・・・「お城の騎士団」でしょ・・ここの場合。だったらお姫様とか城にいる可愛いメイドさんやらに囲まれて平和に愛を語れそうだし・・」

「・・な、なんちゅー動機・・・・」

「でも・・確かにシオンさんがいれば心強いかも」


ユーリィはもちろん、シオンの騎士としての強さを知っているワケではない

・・ただ、「なんか格好いいから」で言っているのだ(笑)


「動機はこの際求めない・・どうだ、我が騎士団に入るか?」

「・・そうですね・・・可愛い女の子と美味しい紅茶が飲めるなら騎士団でも盗賊でもなんでもやりましょう♪」


決定的ともとれる、全くお気楽な動機・・・

シオンはこうして、セルムラント騎士団の一員となることをあっさり決めてしまった

・・当のレスト自身も、「人員不足が不安要素である」ことを考慮してか、「テキトーに人数が増えれば安心感が得られるだろう」・・といい加減な事を思っての事なのだが・・


・・おかげでうやむやにされてしまったが、シオンはどうやってあの魔物の群れを倒したというのだろうか?

致命傷になるハズのダメージを負って、何故生きているのか?

ラウルがそれらの肝心な事を聞く間もなく、レストによってシオンとユーリィは連れ去られてしまった(汗)


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「な、なんであたしまで連行されるんですか団長~!!!」

「新入りには指導する者が必要だろう?・・つべこべ言わずにお前が彼のパートナーになれ」

「え?・・・ まぁ・・シオンさんと一緒にいられるならいいですけど・・


ユーリィは顔を真っ赤にして、隣を歩くシオンを横目で見る

相変わらずにこにこ笑った顔は期待感からかさらに度を増して見えた


「よろしくお願いします、ユーリィさん」

「・・・・」


シオンのやんわりとした言葉でさらに顔を真っ赤にし、下を向いて伏せながらユーリィは口を開いた


「あ、あたしは・・ユーリィ、でいいです・・・シオンさん」


シオンは黙って、にっこりと微笑んだ

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こうして、翌朝の早朝集会からメンバーが一人増える事となった


・・・鎧はラウルが修理中という事で、一人だけ軽装での目立った初参加となったが・・


(・・彼が新しく入った騎士?)

(格好いいじゃない・・よかったわねユーリィ♪)

(ぱ、パートナーの話は団長が勝手に・・・)

「静かにせんか!そこっ!!」


なんか転校生が来た日の朝礼みたいなノリになっていた


・・当のシオンはご満悦の表情で、立ったまま居眠りをしていた

昨日は城に到着してから、一人一人女性と見るや否や声をかけまくっていたという(汗)

(ちなみに騎士団のメンバーが彼を初めて見るというのは、レストやユーリィ以外が街の方に住んでいる事が理由である)


「・・シオンさん・・」

色々不思議な所がある男だが・・少なくとも悪いヤツではなさそうだ

皆はそう思って、彼を他の騎士と同じくメンバーの一員として迎えるのだった






続く


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予告

城の女の子皆に声をかけた後、ついにシオンは最大の目標、セルムラントの姫に挑戦する!

百戦錬磨の愛の騎士は、果たして彼女に勝利することができるのか!?


ラウル「っておいっ!!コレはなんだ!?魔物とか設定に全然関係ない予告カンペよこしやがって!!」

ユーリィ「そういうわけで・・Take2、どうぞっ!!」



ついに街に忍び寄る魔物の影・・寄せ集めで連携の取れていない騎士団は実力を思うように発揮できない!

街が破壊されようとしていたその時、ついにシオン、そして彼の持つ鞘の秘密が明かされる!


次回・・

  「CREST KNIGHT -紋章騎士の復活・後編-」



シオン「さてと・・次回には剣が戻ってるといいですねぇ・・♪」




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