B-03


「・・ああ、すまん。」

輪舞第三中学校、昼休みの屋上・・明は景達ではなく、見慣れない男子生徒と一緒にいた
彼は明と同じ一年生の「白銀忍(しろがねしのぶ)」といった。

「悪い、混んでたろ?」
「まぁね、でも俺、いつも早く行ってるから大丈夫だよ♪」
「そうか・・」

忍は始終無表情で、どこかぼーっとしたような雰囲気を保っている
明の持ってきたパンを片手に、反対の手で小説を読んでいた

「ここのところ大変だよね・・まだ裕司も見つからないし、街は壊れたままのトコもあるし・・」
「ああ。」
「白銀くんちは大丈夫だった?」
「ああ。」

のんびりまったりした受け答えが続くが、明はにこにこしながら話しかけている
・・忍は決して適当に答えているのではない、こういうキャラなのだ(汗)

もっとも、こうして人のあまり来ない屋上なぞにいるのだから・・いろいろと抱えた人間であるのだが。












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