| *………………………………………………………………………………* 湯布院町は大分県のほぼ中央、 東径131度、北緯33度に位置します。 東西8km、南北22km、面積は約128平方キロメートル。 町の北東端には豊後富士と称えられる 秀峰由布岳(ゆふだけ)(1584m)がそびえ、 いにしえより人々の生活を見守ってきました。 由布院盆地は町の中心部にあります。 ![]() 朝霧の名所としても知られ、 中央部には水田と住居地が広がり、 周囲を1000m級の山々がとりまきます。 盆地内は、どこを掘削しても温泉が湧きます。 町の北端には塚原高原が広がり、 その一角には皮膚病特効の塚原温泉が涌きます。 盆地を出て大分川を南下する川沿いに川西、 さらに南に下ると下湯平地区があります。 下湯平から花合野(かごの)川を2km さかのぼった山峡の地には、 胃腸病特効の湯治場として名高い湯平温泉があります。 これら塚原温泉と湯平温泉と由布院温泉の 3つの温泉群からの湧出量は別府温泉に次いで 全国第2位といわれています 観光に馬車 ![]() 湯布院の名前 1300年ほど前の奈良時代に編纂された 豊後国風土記の中に次のような記述があります。 「柚富郷(ゆふごう)、郡(こおり)の西に在り。 この郷の中に栲(たく)の樹(き)、 多(さわ)に生(お)いたり。 常に栲の皮を取りて以ちて木綿(ゆふ)に作れり。 困(よ)りて柚富郷と曰(い)ふ」 ゆふの名が文献に現れたのは、これが最初です。 当時この里に栲の樹が多く野生していて、 その皮を取って木綿を作ったので、 それが郷名となったのです。 平安時代には稲などの租税を収蔵する 倉院が柚富郷に設置され、以来、 ゆふの倉院、ゆふの院、 ゆふ院と呼ばれるようになりました。 また、この頃の和名抄(わみょうしょう)には 由布郷とあることから、 現在使われている由布院もこの辺りが起源のようです。 江戸時代には「油布院」という記述が多く使われていますが、 「ゆふいん」という呼び名は変わる事なく 今日まで続いてきました。 昭和30年2月に湯平村と由布院町が合併。 湯平の「湯」を取って「湯布院町」としました。 「ゆふいん」は平安の昔から連綿と続いてきた由緒ある呼称です。 ![]() 湯布院盆地 湯布院盆地の伝説 大むかし、由布院盆地はまわりを山々にかこまれ、 まっさおな水を満々とたたえた大きな湖であった。 由布岳の女神宇奈岐日女は、 家来の者をつれて湖のまわりの山々を歩いて、 人々のくらしのようすをごらんになっていた。 ある日のこと、 じっと湖をながめていた女神は、 ふと思いつくことがあって、 家来の中から権現という大男をよび出した。 そして、「この湖をほせば、 底からこえた土地が現れるであろう。 そこに人々が住みつき、たくさんの人たちが くらせるようになるであろう。 権現よ、おまえは力持ちだから、 湖のかべをけやぶってみよとお命じになった。 権現は女神の前にひざまずいて、 「かならず役目をはたしてみせましょう。」 と答えると、女神の前からひき下がった。 どうやら、西のかべがいちばん弱そうだ ということがわかった。そこで権現は、 ここぞとばかり、「えい。」と、 力いっぱい西がわのかべをけとばした。 さすがに力じまんの権現である。 まっさおな湖水をたたえていた固い山はだも、 権現のひとけりでみごとに破れた。 湖水はすざまじい音をたてて流れ出し、 大きな川となって豊後湾(別府湾)へ流れこんだ。 そして、みるみるうちに水かさがへり、 丸い大きなくぼみが現れはじめた。 そのときである。一頭の大きな竜が、 とつぜんすがたを現した。この湖をすみかにして、 何百年も生きてきた竜であった。 水がだんだん少なくなってくると、 竜は自分のすがたをかくすことができなくなったのである。 とうとう水がなくなって、 背中が見えるほどになると、 さすがの竜も神通力をうしない、 のたうちながらあえぎあえぎ小川をさかのぼって、 由布岳のふもとまでやってきた。 そこは、わずかに水がのこっていて、 小さな池になっていた。 つかれはてて息もたえだえの竜は、 やっとの思いでひと息いれると、 「わたしは、長い間、この湖にすんでいた竜です。 これからは、湖のすべてを自分のすみかにしようとは思いません。 ただここに、数町歩(一町歩は約99.2アール) いただければけっこうです。 安心してすめる池をください。 やがて元気をとりもどしたら、 かならず他の湖へうつります。 そうしていただければ、ここに美しい水をわき出させ、 この村をいつまで も守りましょう。」 と女神にやくそくした。 竜をかわいそうに思われた女神は、 こころよく竜のねがいをかなえてやり、 そこに一つの池をのこした。 これが岳本の池(今の金麟湖といわれる)である。 ![]() すっかり水がなくなった湖のあとには、 黒々とした土が現れた。 女神はさっそく人々を集めて、 お米の作り方や作物の育て方をおしえられた。 山のふもとに家をたて、 かりをしてくらしていた村の人々は、 盆地へおりてくらすようになった。 そして、女神におしえられたとおりに田畑をたがやし、 はじめて作物の種をまいた。 あたたかい日ざしと岳本の池から こんこんとわき出る水にめぐまれて、 新しい由布院盆地からたくさんのお米がとれるようになった。 この宇奈岐日女を祀ったのが、宇奈岐日女神社 ![]() 金鱗湖 岳本池は大きな池だったが、 慶長の大地震で埋まり、小さくなった。 明治17年、鶴崎の儒者毛利空桑がこの地に遊び、 魚の鱗が夕日に輝くのを見て「金鱗湖」 と名付けたのが現在の名称の起こりである。 西半分に温泉が湧き、 東半分に清水が湧くという不思議な湖で、 それに付近の温泉や天祖神の神水まで流れ込むので 温冷半々の美しい池となっている。 ![]() 朝霧の金鱗湖 大杵社の大杉 は、国の重要文化財に昭和9年に指定され、 根元の周囲が13,5メートル 高さは38メートル 根元には畳3枚ほどの空洞があり 樹齢は1000年以上と言われています この空洞に明治30年の大晦日 ごみ焼き火が入り2年2ヶ月2日も燃え続け 「煙が幹の30メートル上部の穴から噴出した」 と伝えられています 一時はこれでおしまいかと思われた大杉 しかし、前よりも勢いが増したそうです この空洞内に巣食っていた害虫が 炎と煙で殺菌されたのでしょうか… ![]() ![]() 火事で焼けた後の大穴が見えます 鶴見岳と由布岳 別府市の伝説 山にも、男や女の山があるかち? それぁ、ちゃんとあるんじゃ。 鶴見岳は女の山でな、それぁうつくしい女の山なんじゃ。 山の頂きあたりには、よく、まっ自な雲がなびいておる。 とおくから見ると、まるで女の人が ネッカチーフをまいているように見える。 海からふいてくる風で、木の葉がぎわめく。 すると、若いむすめが風にかみをなびかせて走るように、 いきいきとかがやいて見える。 このうつくしい鶴見岳を、 祖母山と由布岳が好きになってしもうた。 祖母山と由布岳ほ、どちらも若い男の山じゃったからな。 由布岳は、すぐ横にならんでいる鶴見岳に、 とても親切じゃったし、よくはなしかけた。 祖母山は祖母山で、とおい南のほうから おみやげをもっては鶴見岳のところにかようてくる。 だが、鶴見岳はなんともいわん。 静かにわらっているだけじゃ。 ふたつの山は、なんとかして 鶴見岳の気もちを自分のほうにひこうと、 じまん話をはじめたんじゃ。 「どうだ、このうでは。力ならどんな山にも負けはせん。」 と、祖母山がじまんをすると、由布岳が、 「力はともかく、このすがたを見てほしい。 あの富士の山にまさるともおとりはしない。」といいかえす。 だが、鶴見岳は、やっぱりなにもいわん。 やさしくほほえんで、ふたつの山のじまん話を、 静かにきいておるだけじゃ。 とうとうふたつの山は、 とっくみあいのけんかをほじめてしもうた。 祖母山は、あまりかっこうのいい山じゃねえ。 そのかわり、カはばかに強いんじゃ。 「おまえなんか、ひっこんでおれ。」というと、 どすんと由布岳にぶつかり、どどど、どどどとおしまくる。 「負けてたまるか。」由布岳も、 ぜんしんの力をふりしぼり、 顔をまっかにして祖母山をうけとめる。 好きで好きでたまらん鶴見岳を、 祖母山に奪われたくはなかったからな。 「おおおっ。」「ううむ。」祖母山も由布岳も、 もう死にものぐるいじゃ。 けんかは、なん日もなん日もつづいた。 ふたつの山は、ぜんしんあせびっしょり。 もう、へとへとになってしもうた。 だが、勝負はどうしてもつかんじゃった。 「もう、こうなったらしかたがない。 いっそのこと、どちらをえらぶか 鶴見岳にきめてもらったらどうだ。」 「ああ、いいとも。」 祖母山と由布岳はどちらが好きかを、 鶴見岳に決めてもらうことにしたんじゃ。 鶴見岳はこまった。どちらの山も、 それぞれいいところがあったからなあ。 祖母山は、力がつよいし、たよりになる。 いっぽうの由布岳は、やさしいし、 すがたかたちのとてもいい山だ。 鶴見岳は、やっぱりまよった。 かんがえにかんがえたすえに、鶴見岳はけっしんした。 かたちのいい由布岳をえらんだのだ。 「おれは、心のそこから鶴見岳がすきだった。 それなのに、なぜ由布岳をえらんだのか。」 祖母山は、大つぶの涙をぼろぼろとおとして、 なん日もなん日も泣いたそうじや。 やがて、その涙がながれてたまったのが、志高湖なんじゃ。 だが、いつまでないていてもきりがない。 それに、なかよくしている鶴見岳と由布岳に、 みじめな姿を見られるのはたまらんかったんじやろう。 祖母山は、鶴見岳や由布岳の目のとどかん、 遠い南のほうに去っていってしもうたんじゃ。 そして、だれからも見られんように、 からだじゅぅ大きな木をしげらせ、 すがたをかくしてしもうたんじゃ。 いっぽう、鶴見岳と由布岳ほ、 まい日なかよくくらしたそうじや。 あまりにもふたりのなかがあついので、 別府と湯布院には、あついあつい温泉が わくようになったということじゃ 偕成社発行 大分県の民話より ![]() 雪の由布岳 こんなバスもあります、スカーボロと言います ![]() 西行法師と由布岳 伝説 由布岳に次のような話がある。 別府市の由布岳のながめのいいところに。 ある日、西行法師がやって来て 「豊国の由布の高根は富士ににて雲も霞もわかぬなりけり」 と詠じた。すると由布岳が怒り出し、 噴火して火柱を上げ、黒煙は天に昇り、 真っ赤な石を四方に飛ばした。 驚いた西行は 「富士に似たというのが気にくわなかったのだろう」と、 改めて 「駿河なる富士の高根は由布ににて……」 と詠みかえたところ、噴火はようやくしずまったそうだ。 こんな乗り物も有ります ![]() こんなに見るところあります 市外局番は0977 空想の森 アルテジオ 音楽関連作品の展示 10:00~22:00/火 大人600円・小学生300円 28‐8686 近代美術館 県内出身者作品中心・ 坂本繁二郎コレクション 9:00~18:00/なし 大人800円・高大600円・小中500円 85-4007 九州自動車歴史館 クラッシックカー等 9:00~17:50/なし 大人800円・小中400円・ 団体20名以上650円 84-3909 末田美術館 石の彫刻作品・ステンレス作品 9:00~18:00/なし 大人700円・小人500円 85-3572 田代美術館 高山辰雄作品 10:00~17:00/なし 大人400円・子供200円 84-4716 わたくし美術館 ジャンルを問わない 9:00~17:00/なし 大人300円・中高200円・小学100円 84-2961 ギャラリーユージーン 作品・常時変動 由布院ステンドグラス美術館 ヨーロッパ各地のステンドグラス 9:00~17:30/なし 大人1000円・子供500円 84-5575 ギャラリー金次郎 骨董・古着その他 9:00~17:00 無料 84‐3324 由布院美術館 佐藤渓作品・万華鏡作品 10:00~17:00(入管は16:30まで)/なし※ あし湯大人800円・大高600円・中小3s00円 85-3525 由布院高原美術館 アンティークガラス・磁石 9:00~17:00/火 大人650円・大高500円・中小400円 84-3242 湯布院二輪車博物館 貴重なオートバイ等 9:00~18:00/なし 600円 84-5710 アトリエとき 木のクラフトショップ 8:30~18:00/なし 無料 84-5171 駅アートホール 常時変動 9:00~19:00/なし 無料 84-4678 ギャラリースペーススリー 常時変動・ショップ 10:00~18:00/火 無料 84-3885 クラフト館 蜂の巣 木・クラフト作品 9:30~17:30/なし 無料 84-5850 天日工芸彫刻館 彫刻・仏像・盆石 8:00~夕方/不定 300円 84-4915 画廊ドルドーニュ 常時変動 10:00~18:00/水 無料 85-5088 ギャラリーブルーバレン 常時変動・ショップ 10:00~18:00/なし 無料 84-4968 ギャラリーMUSIKA 常時変動 11:00~17:00/3水 無料 84-5266 ギャラリーMUNE 中西重昌作品 11:00~18:00/木 無料 85-3115 ユタカ磯崎ギャラリー 陶芸品・藍染等 9:00~18:00/なし 無料 85-4750 由布倉院 山水画・掛軸・彫刻 9:30~17:00/なし 600円 84-3015 ギャラリー遊輪 常時変動 9:00~17:00/なし 無料 85-3660 蒔絵美術館 康庸の作品・蒔絵 9:00~17:00/なし 大人600円(コーヒー付) 84-5887 こども童話館 明治・大正・昭和の子供童話の展示 8:00~18:00 大人400円小人200円 28-2828 ノーマンロックウエル 湯布院美術館 ノーマンロックウエル作品の展示 10:00~17:00 84‐5455 人形館いま(塚原) 人形 10:00~17:00/火 大人300円・子供200円 85-3981 岩下コレクション 昭和レトロコレクション ・モーターサイクル・ステンドグラス 9:30~18:00(時期変更あり要問合)/なし 大人600円・中高生400円・ 小学生100円 28-8900 マルクシャガールゆふいん 金鱗湖美術館 マルクシャガール作品 9:00~17:00/なし 大人600円・中高大500円・小学400円 28-8500 陶工房 由布きらく舎 陶芸 10:00~16:00/火・水 無料 28-8485 ゆふいん音楽時代館 蓄音機・ビクター犬 9:00~18:00/なし 500円(コーヒー付) 28-2220 湯布院夢美術館 山下清原画展(常設) 10:00~17:00/なし 500円 85‐2377 湯布院ハーブワールド ポプリ・ハーブ・アロマ・食事処・蒸留風呂・ 宿泊施設・体験コーナー有 8:30~18:00/なし 大人600円・子供400円 85-4656 九州湯布院民芸村 民具館・郵便・和紙・ 吹きガラス・味工房・体験コーナー有 8:30~17:30/なし 大人650円・中高370円・小学250円 85-2288 中門コレクション古陶院 柿右衛門・古伊万里 民芸村共通券980円(大人) 山ん葉と豊後人 ギャラリー(様々なアーテイストの作品)・ ショップ 10:00~17:00 無料 フローラハウス 洋ラン栽培・体験コーナー有・ 風呂・宿泊施設 10:00~18:00/なし 無料・風呂料金300円 84-2718 ハーベストファーム 食事処・喫茶・風呂・食彩市場 9:00~18:00/なし 入場無料/風呂500円 28-2000 由布院ワイナリー ワイン工房・工場見学 9:00~18:00/なし 入場無料 85-5458 辻馬車・スカーボロ・レンタサイクルに関するお問合せは 由布院温泉観光案内所 電話0977-84-2446 |
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