2009年06月05日
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1日16時間
インド ビハール州。インドでもっとも貧しい州である。識字率 進学率も極端に低い。BRICsを命名したアメリカの大手投資銀行ゴールドマン・サックスがもしこの州へ着てこの現状を見たらどうであろう。確かにインドは年4%の経済成長を続け2050年には世界一の経済大国になると言われている。ブラジル ロシア インド 中国の中でも群を抜くて独走を始めると言う。日本も2032年には置いてきぼりにされると言う試算が出ている。IT産業にメッカはシリコンバレーからここインドのバンガロールに移っている。世界のIT産業の頭脳を次々の輩出するインド。そのインドの理工系の最高峰はインド工科大学である。ITTの受験生は毎年30万人以上が5000人の枠を狙って勉強に励む。合格のあかつきには輝かしい未来が待ってる。卒業生を勧誘に来る企業は破格の報酬と地位をもってやってくる。その数年間160社それも経済誌フォーチューンの上位のある会社ばかりである。海外へのインドの頭脳流失がここ数年横ばいになっている。頭脳還流と言って一度海外へ行ったがインドで成功を目指して帰ってくる若者が増えている。その若者の受け入れ場所がITTの卒業生2人設立した「インフォシス」である。その力は国内外で認められ、入社した頭脳に経済のノウハウ 技術のノウハウを教え込む研修センターは世界一の規模と内容の充実を持っていると専門家が認めている。今では本場アメリカのインテル マイクロソフト デルなどを脅かす世界一の頭脳集団となりつつある。今この文書を打っているパスコンの「インテル」と言うロゴとその下にCentrino
この技術はインドの技術者が開発したもの。ウィンドウズビスタ エアバスの設計などもここインドでの技術が生かされている。
インド北東部ビハール州パトナ。誇りっぽい小さな空港で降り立つ。インフラが不十分はインドの町特有の渋滞の中、車から見える光景はどこまでも続くゴミの山。その山に囲まれたようにスラムが続く。学校へも行けない子ども達が行くあてもなくゴロゴロしている。生活につかれきった大人たちの無表情の顔が目に焼きつく。年収1000万を約束され。庭付きに冷暖房に豪邸まで提供されるITTの学生。世界の企業があらゆる手段でひとりでも多くのインドの頭脳を獲得しようと躍起になっているバンガロールの町とくらべなんと貧相な街であろう。その一角にインドの天才数学者「シュリニヴァーサ・ラマヌジャン」の名をとった「ラマヌジャン数学アカデミー」がある。彼の理論はあまりにも難解で彼の定理を解明する人はほとんどいなかった。その能力に目をつけたのはイギリスのケンブリッジ大学で彼を招聘し数学の研究をさせた。次々生み出される彼の厖大かつ難解の定理は今なお解明を続けているのである。彼は1920年に亡くなっている。
その彼を慕って貧しいながらも勉学に励みケンブリッジに合格したアーナンド・クマールは「彼の理論を証明したい」と夢を持ってイギリスに渡ろうとしたが貧しい生活から費用をまかなえず夢をあきらめた。しかし彼はこの貧しさから抜け出るには優れた能力を十分に引き出してITTに進むことであると決め。安い月謝で塾を開き。毎年多くの学生をITTに送っている。インドでもっとも高い合格率93%を誇っている。その塾は雨が降ると傘をささなければ鳴らないくらいのひどいものである。それでも貧しさから逃れるために毎日塾での勉強を含めて16時間机に向かう。一冊のノートとペンだけで。





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最終更新日  2009年06月05日 10時32分41秒
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