2009年06月11日
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ふだん着の温泉
NHKの番組である「いつやっているの」と聴かれてもわからない「たしか朝10分ぐらい放送している」とだけ言っておく。この前は東北の岩手県 奥州市北股地区にある「国見平」温泉を紹介していた。番組名どおり地元の人が歩いていくようなところである。ここは記憶にある東北地方の地震の被災地で、山が崩れ、道路も寸断され、水田や畑も地割れが起こり耕作不能となった「復興の村」である。「あと何年かかるかわかりません」と地元自治体の関係者が言う。私たちは対岸の火事ではないけれど地震や津波の被災地の映像を見たりそのニュースが新聞に載っているときは関心を持ちしばらくして募金などで「何かできることがあってよかった」と忘れてしまう、でも地元は違う。札家されなかった山の中で暮らしていた人もいる。道路が寸断されたおかげで土地を離れた人もいる。来る日も来る日も復旧作業で身も心もくたくたになった人もいる。
この国見平温泉は地震の時からも1日も休まず傷ついた心を癒してくれる人たちを温かく迎え入れた。温泉の本来持つ本当の意味の「あり方」だと思う。いろんなブームはあるけれどこの温泉ブームh下火になりかけても何度も何度も持ち上がってくる。それだけ人の心は癒されなければならない状態になっているのかなと心配になる。また温泉はそもそも体を癒す年寄りが来るところだったが今や家族連れ若いグループも温泉を求めて遠くからやってくる。山中湖にある年間に入湯数が全国屈指の日帰り温泉も老人を中心のおじさんおばさん働き盛りの人たち家族 若者 子ども達で休日なのは席を探すのにも時間がかかる。「ふううう」という独特な温泉に一番最初にはいたときの小さな雄たけびがそこかしこから聞こえる。「手軽なレジャー」の感覚でいるのであろう。
「さあ山へ行こうか」とサキばあちゃんが近所のお嫁さんたちを誘う。「でも山は・・」と地割れを心配している人もいる。「まあ、とのかくいってみるべ」としっかりと身支度したサキさんが先頭にたってさっさと歩く。国道から山道に入る、地割れもいたるところにあったが何とか毎年山菜を取っていた場所にたどり着いた。「いいかい、昔は春のなると村総出で山菜取りに出た。高度経済成長高の頃から工場がほれたくさんできたら」と山の向こうをさす。「みんなそっちへいっちまって、畑や田んぼは年寄りの仕事。山菜はスーパーで買うものなんてなっちまった」と寂しそうにほおっかぶりしてきた手ぬぐいで首筋の汗をむぐう「でもな、少しでもおかずを増やそうと嫁さんたちは山へいってぜんまいだとかわらびとかとって塩で漬けて一年中弁当のおかずにしていた」真剣に聞く嫁さんたち。最近の構造不況で工場の生産も落ち、夫の収入も当時の半分以下になる。家計を遣り繰るする嫁さんにとってはこの話は関係のない話ではなく、生活していくための欠くべからざることの一つである。「おおあったあった」「どこですか」「ほら足下に」2時間ばかり山菜を取った。3人の若い人が驚く健脚ぶりを見せたサキさんも「ああ疲れたここでお弁当にするか」銘銘がおかずを持ち寄る「ああ、からあげ 贅沢だなあ」サキさんは三歳で作ったおかずを疲労する「これはもとが「ただ」だからね」。
帰りに温泉に寄るのが楽しみである。「わらび」「ぜんまい」「コゴミ」はこのロビーで売ってくれるんだよ。嫁さん達の目が一層耀く。風呂に浸かり若い人と話をするサキさん。
私の一番の健康方法は若い人と話をして大いに笑うことだ。さすがふだん着の温泉。





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最終更新日  2009年06月11日 16時31分03秒
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