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【今月のおすすめの本】潜伏者　(12/7発売)

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カテゴリ： ★アニメ・本・映画

折原一「○○者」シリーズ第11弾、2年ぶりの書き下ろし新作

潜伏者　(12/7発売)

☆舞台は埼玉県久喜市。父親がパチンコをしている間に娘が消える。謎の失踪をする少女は3人。堀田守男という職業不詳の男が逮捕される。容疑は児童ポルノ法違反。

☆堀田の逮捕後、謎の小説家の作品が発表される。堀田守男氏の手２というこの事件を題材としたもの。また別のノンフィクション作家が事件の真相を追う。

☆8年後、少女失踪事件については証拠不十分だが、刑期を終えた堀田が出所。また新たな事件が起こり出し、関係者は巻き込まれていく。

★折原氏の○○シリーズといえば、「逃亡者」では福田和子など、実際にあった事件をモチーフにして、展開させていることで有名ですが、これが曲者w 話の元になる事件をテレビなどで見て知っているだけに、勝手に展開を予想し、まんまと作家の罠にはまるwww

★前にも定期的に騙させてみたくなる作家とか書いたことがありますが、こちらも騙される価値ありです。この「潜伏者」は、当初、足利事件をモチーフにしていたもので、ご存じの通り逮捕された男性は無期懲役が確定後、DNA鑑定によって無罪となっており、迷惑がかかることを懸念した作家が最初からプロットを練り直したというもの。

★実際の事件と同じなのは、「北関東」「パチンコ屋」「娘が失踪」「出所」という設定で、まったく違ったストーリーが展開します。二転三転では済まされないです。これ、おすすめです。

(メール更新後、記事の編集おくれましてすみません)