(27)Ｋ.miの場合
尼崎市の(株)◯に手取９万円で寮にすみ、
親との３年約束でスーパーのレジをし帰鹿しました。
昭和６１年８月(株)◯に勤務するも母の病で１０ヶ月後退職しました。
昭和６２年９月、結婚前提の◯から店の運転資金という理由で名義貸しをたのまれ、
断れなくプロミスから２０万円、２ヶ月後には三洋信販１０万円と借入れしました。
でも店の売上げはわるく、
昭和６３年５～９月まで私は昼はスーパー、夜はスナックと無理を続け、
さらに楽天ＫＣからは２０万借用してまで◯につくしたのです。
やがてお金の問題でもめ、◯は残完済したあげく私達は別れることになりました。
平成２年６月、◯工業(有)に手取１１万で入社しました。
平成３年７月２３日、三洋信販から融資の連絡があり３０万円を借用、
農業を営む親に耕耘機買換の一部として手渡しました。
平成６年５月、◯産業（１５万）に入社。
この頃の私は◯と将来を夢み鹿児島市で暮し始めていました。
２人合算３５万円の収入は借金返済の苦悩もなく幸せな日々が続くはずでしたが、
◯は嫉妬深く短気だったのです。
そのうち些細な出来事から暴力はエスカレート、
全身打撲で◯病院に入退院を繰返すことになったのです。
やがて◯と別れ（有)◯産業もやめ実家に帰り親の援助でしばらく借金返済しました。
平成７年４月、隼人に部屋をかり◯センター（１２万円）で勤務しましたが、
ふたたび母の病が悪化、１年３ヶ月で退職、介護と農業の手伝いに精をだしました。
平成９年６月(有)◯建業（１１万）は上司の性的嫌がらせで１０ヶ月でやめ、
翌年１０月◯貨物勤務（１４万）したと思ったら母の手術と看護で退職を繰返すことに。
平成１１年１１月(株)◯建設（１０万）勤務も家計と借金返済のやりくりに四苦八苦、
楽天ＫＣ、武富士、三洋信販から借りては返すが連続しました。
そんなおり、父母の体力限界から契約栽培ができず家計苦が圧迫してきました。
昭和１４年６月、
鹿児島市で賃４万円の部屋をかり◯(株)で心機一転がんばるつもりでした。
でも、度重なる母の病は輪をかけ新たに脳梗塞が襲ったのです。
一時は危険な状態で私の心機一転も挫折、また母介護のため2ヶ月で辞職となったのです。
こうして私の職歴はおちつく暇もなく母の病状をみながら平成15年11月、
アルバイトで中華料理◯（８万）翌年(株)◯(８万)と勤務しましたが、
ムリからくる神経の疲れで７ヶ月後、辞職せざるをえませんでした。
とうぜんこのままでは借金返済はむずかしくなってきます。
ちょうど武富士からの限度額１００万は好都合でした。
平成１７年１月、家計援助と他社返済に５０万を借用しました。
平成１８年２月まで派遣会社◯（１３万）に在籍、がんばっていたのですが、
母の病はさらに悪化、こんどは自律神経失調症とウツが。
平成１８年６月、楽天ＫＣから金利１５％で限度額１００万の話がありました。
無職の私に母の病、くわえ父の農業売上も乏しく金策に頭のいたい時期でした。
介護の状態で仕事をはやく見つけるという自分の判断で目一杯、楽天ＫＣからまた借りました。
しかし４１才で満足な仕事があるわけありません。
そのうち３社あわせて２８０万円、約定支払が９万円に膨れあがりました。
平成１９年３月まで１年１ヶ月、親姉妹の援助で返済してきましたがはや限界でした。
それぞれの家庭にも事情があり、私もこれ以上の甘えはできません。
４月になり県外に逃げようかと考えましたが年老いた父母を考えると踏ん切りがつかず。
それより私自身の人生がこのままでは哀れでたまりませんでした。
男性不信から結婚を拒み、介護にふりまわされ仕事は定着せず借金だけが増え、
いったい今日までの私の人生はなんだったんだろうと考えます。
できるものならと、自分の将来と父母の安泰を考え自己破産を決意しました。
本人の談話
「もっと早くすればよかった」
すっかり落着いたＫ.miさんの声でした。
(２７) Ｋ.miの場合 おわり
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