MAPLE HOUSE

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音楽の道


というのも、引っ越してきたばかりだったので、
お友達作りのためだったそうです。
でも、見栄っ張りな父はすぐに私にアップライトのピアノを与えてくれました。

音楽教室ではエレクトーンを使っての練習でしたが、
2年後ピアノの個人レッスンに移行しました。

ハッキリ言って練習はしてませんでした。
嫌いだったわけじゃありません。
やりたくても、ピアノがリビングにあり、
父がいると「うるさい!」と言われるので、練習ができなかったのです。
父はいつも6時くらいには帰ってきていたので、
全く練習ができませんでした。

週に1回のレッスンも、レッスンに行く直前に1回ずつさらっていく
だけだったので、
進歩するはずがなく、1曲終わるまでに長い時間がかかりました。
先生も飽きてきてたのか、とりあえずつっかからないで弾けるようになれば
合格ということで、
特に表現力とか、そういうことを練習することはありませんでした。

私も、小学校から英語を習い始め、ピアノの練習よりも
勉強の方が好きだったので、
高校は英語科に入り、英語の先生になりたいと思っていました。

ピアノは高校受験のときに一度やめましたが、
高校に入ると、弾きたい曲ができて、また習い始めました。

やりたい曲というのは、

「101回目のプロポーズ」というドラマで
浅野温子のなくなったご主人が回想シーンで演奏していた
ショパンの別れの曲です。

それがのっている楽譜を自分で買ってきて先生にお願いしました。
その時は、自分の部屋にピアノがあったので、
一生懸命練習しました。

ピアノとは別に、歌うことは昔から好きでした。
中学の時は、本気で歌手を目指そうかとも思ったこともありましたが、
私はルックスに全く自信がなかったので諦めました。

高校に入ってから、私が通う英語科のほかに音楽科もありました。
ピアノや声楽をやっている人もいて、
私も少し声楽に興味を持ちました。

でも、そこから音楽の道に転向したいと思う思うほどの情熱もなく、
私はやっぱり英語の道を選び大学に入りました。

ところが、そこでまた音楽に出会いました。

前からあこがれていたヴァイオリンを始めて、オーケストラに所属したのです。
大学の部活は何に入ろうかかなり悩みました。
本当は、弓道とかにも憧れていたのですが、
結局は音楽の道を選んでいました。
そこで、英語をそっちのけで音楽にはまってしまい、
結局大学は辞めることに。

そして、そこから音楽の道に行ったわけでなく、
今度は、インテリアの道に憧れるようになり、
そこから、音楽はまた隅っこに置かれる存在になりました。

それからしばらく、ピアノに触れるのは、実家に帰った時に
ちょっと弾いてみるだけにとどまっていました。

そして、右京に音楽を習わせてみようかと考えるようになりました。

そんな時に、タイムリーにもオーケストラを題材にしたドラマ

「のだめカンタービレ」に出会いました。

そして、すっかりはまりました。
右京も一緒になってはまり、すっかり二人で音楽モードになりました。
そして、その勢いで、電子ピアノを購入。
私の実家に買ってもらったんですけどね。

それ以来、私は再び「別れの曲」を練習し、毎日ピアノに向かう日々です。
右京にも、幼児用のワークブックを買ってきて
ドレミを教えています。
右京も、楽しんでやっています。

右京はピアノよりもヴァイオリンの方に興味があるみたいで、
クリスマスには、おもちゃのヴァイオリンを買ってあげて
それで練習しています。


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