ちりめンのぼや記

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2010.03.12
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カテゴリ: ぶっくす
4,5日前の朝日新聞朝刊に森見さんの記事があったっけ。

小学校での課外授業的な事の特集…かな?

それ読んで 「奇遇ですねぇ!」 と思ったもんさ(笑)



本日読破したてホッカホカ。





『夜は短し歩けよ乙女』

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する"偶然の出会い"にも「奇遇ですねぇ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。
(裏表紙より)



結論から言うと…好きです、これ。

多少文体や表現、言い回し、ノリに独特なものがあれど、許容範囲。



リアルであり、フィクションであり。よく言えば折衷。悪く言うと中途半端。

でも、俺は大丈夫。

それはひとえにキャラが皆魅力的だったから。



小説は4章からなり、それぞれが(ほぼ)春・夏・秋・冬に対応する。

「先輩」と「黒髪の乙女」が交互に語り部となり

お互いの物語を補うようなカタチの1人称で進んでいく。

その補い合って見えなかった部分が明かされていく快感もさることながら

登場人物のつながり方もまた気持ちが良い。



俺も「先輩」と同じく、序盤で「乙女」に好感を持ちました。

ひとたび好感を持てばなんでも好意的に酌み取ってしまう不思議(笑)

第1章の書き出しは「先輩」なので



そこへ、「乙女」がおそらくエスカルゴだろうモノを見たシーン。

私はじいっとその渦巻きを眺めながら、「お酒飲みたい」と熱烈に思ったのです。

お酒 飲みたい、ではなくお酒飲みたい。

たった1文字でもここポイント。

俺には一瞬で可愛らしくつぶやくような おにゃのこ

こうなるともうダメ。完全な色眼鏡。全部可愛く見える。

たびたび「面白い」を「オモチロイ」と言うことに 萌え

お祈りをする時の「なむなむ」という表情を想像して 萌え

もらったカボチャが丸くて可愛いと、膝の上に載せて撫で撫でする姿を想像して 萌え

探し求めていた本を見つけた時に

「ああん」、と我ながら会心の色っぽい溜息を洩らした 場面を想像してまた 萌える

俺のハートは射貫かれすぎて穴だらけです…ハイ。

これらの行為はすべて「計算」ではない、と分かるようなコだしね。



そんな「乙女」を

俺はどっちかってーとキレイ系、お嬢様系の天然娘とイメージしていた。

巻末には「かいせつにかえて」と、漫画家の羽海野チカさんがイラストを寄せている。


YMAO01


羽海野さんが読んでて心に残った言葉とシーンなんだとか。

これ見ると…可愛いけどちと「乙女」が幼すぎのような…。

あーでもこれはこれでアリか、うん。

とかなんとか、乗り気では無いながらも、左ページの真ん中上。


YMAO02


ぺるぺるむっちむっち。

このイラストの可愛さは反則だと思う。

俺…正直これ見ながらお酒飲めますよ、ええ。



ちなみに俺の中で確固たるイメージがあったのは羽貫・樋口コンビ。


樋口→宮藤官九郎


大酒飲みで男勝りな羽貫でも、風邪を引いて弱ると可愛らしい一面も。

桃色のパジャマの上からカーディガンを羽織

玉子色の布団にくるまって顔だけを出し てたり。

真琴つばささんは宝塚の"化粧"な印象があるので

風邪引きのシーン等リアリティに欠けるとかで

その辺NGだったら江角マキコさんをキャスティングして下さい(?)



なんかいつもの読書感想日記と比べて内容が薄いな(苦笑)

ほとんどがギャグパートみないにってる気がするけど…まぁいっか。



では最後に本編より一部抜粋。

「惚れると理性を失って正確な判断ができなくなる。したがって惚れた男を選ぶよりも、惚れてない男を選ぶ方が理性的な選択ができるわけだ。長い人生をともにするのだから判断は慎重にも慎重を重ねて合理的に下さねばならぬ。恋愛感情というのは合理的に説明できないものだから、したがって結婚という問題にはそもそもそぐわない。また、惚れた男と結婚した場合にはだんだん情熱が冷めてゆく哀しみを味わわなければならないが、惚れてない男と結婚すれば冷めようがない。もともと情熱がないからだ。さらなる利点は、惚れてない夫であれば、彼の浮気に苦しむ必要がない。なぜなら嫉妬するということがないからだ。(中略)みんな真実が見えないのか!」
さすが詭弁論部員。

どうせ今年の冬も、くすんだ色の街路を吹き渡る北風が剥き出しの我が魂を完膚なきまでに痛めつけ、一人で淋しく風邪をひく。毎年のことだ。そうなるに決まっている。そして、ある日のこと、熱のある身体を引きずってコンビニへ買い出しに出た私の目前を、浮かれ騒ぐ破廉恥な輩たちがケーキや鶏を御輿のごとくかついで駆け抜けるのだ。街に煌めく電飾が、高熱に霞んだ私の目に美しく映ることだろう。なぜ街がこんなにもきらきらしているのであろうと私は疑問に思うが、やがて下宿へ帰る坂道を上りながら、卒然と気づくだろう。ああ、そうか、今宵はクリスマスイブであったかと――。
I know その気持ち。

「あんた、一期一会という言葉を知っているか。それが偶然のすれ違いになるか、それとも運命の出逢いになるか、すべては己にかかっている。俺と彼女の偶然のすれ違いは、運命の出逢いになる前にむなしく潰えた。『思えばあれがきっかけだった』と、いつの日か彼女と一緒に思い返す特権を、俺はむざむざ失ったのだ。それというのも、俺に機会を掴む才覚も度胸もなかったからだ!」
…一期一会ではないものの、まんま俺だな。
高校時代のアノ娘とは入学前からの"縁"があったはずなのに…。

世には、大学生にもなれば恋人がいるという悪しき偏見がある。しかしこれは話が逆なのだ。「大学生にもなれば恋人がいる」という偏見に背を押された愚かな学生たちが、無闇に奔走して身分を取り繕い、その結果、誰にも彼にも恋人がいるという怪現象が生じる。そのことが、さらに偏見を助長する。
いいぞもっとやれ。



読書感想日記のはずがグチっぽくなりつつお別れです ノシ






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Last updated  2010.07.21 13:34:26
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