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さとうみみ
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Comments
2006/01/06
カテゴリ： カテゴリ未分類
人間の原罪について書かれている不朽の名作と言われています。
人間の醜いところをこれでもか！と書いています。
そして、人間の強いところ、純なところも。
傲慢、嫉妬、エゴ、気高さ、卑屈さ、我欲、無神経。
それこそありとあらゆる感情が。
先を読まずにはいられなかったです。
あまりにすごい本なので私では上手く感想を述べることができません。
ひとりひとりの登場人物が人間的です。
嫉妬によって自分の人生、回りの人生を困難に巻き込んだ啓造。
美貌であるがゆえか、自分だけを愛している夏枝。
夏枝に自己中心的な感情をぶつける村井。
啓造を一途に思いやりをもって想いを寄せる由香子。
真っ直ぐ前を見て、誇り高くいきる陽子。
雪深い、見本林のなかの家で繰り広げられる物語りは壮絶です。
陽子の生き方は、なんて真っ直ぐなんでしょうか。
真っ直ぐなゆえに最後は悲劇になってしまいそうになります。
人間て勝手で愚かで弱い。でも強い。
「続氷点」をこれから読み始めます。
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