2004年04月09日
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オバサマ職員の中ではどうしても通常警備の他に２人コンビでパワー系の仕事を任されます。
よって作業中はさらなる世間話をするハメに陥ります。
おいらは無駄口たたかず黙々と仕事をこなしたいのですが、後輩君は静寂が落ち着かないようです。
当然後輩君からの突っ込みに応える形になります。
「昨日ずーっとドラクエやってたから眠いっすよー」
ああファミコンかぁ。持ってんの？
「ぎがさんち ファミコン無いんですか？」
んー無い。
「今度俺んちでやりませんか？」
あんまし興味無いな
（しばし沈黙）
「ぎがさーん ○○って映画見たことありますー？俺大好きでビデオも持ってるんですよー」
ああ あれな。面白いよな。
「ビデオ貸しますよ！」
うはははありがとうな。せっかくだけど おいらんちビデオデッキ無いんだ。
（しばし沈黙）
「ぎがさーん 昨日のドラマ見ました？」
ああ…あれみんな見てるらしいなぁ面白いらしいな。
「ぎがさん 見てないんすか？あの時間 何見てるんですか？」
つーかおいらテレビ持ってないから！
（しばし沈黙）
「ぎがさんて 酒強いんすか？やっぱ冷蔵庫にはビールばっかとか？」
おいらはビールじゃなくてギルビーズジンか焼酎だな。
「こういう暑い日って冷えたビールうまいっしょ！」
おいら腹が弱いからなぁビールはなぁー それにおいら冷蔵庫持って無いし。
（しばし沈黙）
面白いほど勝手に地雷を踏みまくる後輩君。ことごこく会話が裏目に出ています。
気まずい沈黙をなんとかしなければとそーとーパニクってます。しかしなんて解りやすーいヤツだ。
「あのーぎがさんの愛人て家のモノ買ってくれないんですか？」
んー。 …まあ言えばみんな買うべなぁ。
「みんな！？」
洗濯機は医者やってるヤツに勝手に買われたな。返す訳に行かんから使ってるけど
（しばし沈黙）
焦りまくった後輩君。ますますパニクりなんとかせねばと引きつった笑顔です。
「…なんでもガンガン買ってもらえば良いじゃないっすか？」
なんでもガンガン？そりゃお断りだなぁ
「だって色々あれば便利だし…」
自分の部屋の物は自分で買いたい
「せっかく愛人してるのにすか？」
…お前なぁ～…
口を動かす前に手を動かせ！！午前中に機材の搬入終わらせれって言われただろう！！
大声を出してしまったが別に後輩君の質問に頭に来た訳ではなく、おいらは作業をとっとと片付けたかったのだ。クソ暑い外にいつまでも居たくない。ただそれだけだった。
ところが後輩君は勝手に「ぎがさんを怒らせてしまった！やってもうたー」と勘違いした様子。
確かにこの当時のおいら部屋にはテレビ・ビデオ・冷蔵庫は無かった。そして自分で買おうと思えば買えた。
あえて買わなかったのはホントに必要が無かったからだ。
この当時まだ 金魚のキン太 が居なかったから人間関係が乱れていた時期。勝手に晩メシを食わせてくれるお方がいらん！ちゅーくらい沢山いた。
それにフーもいた。部屋に帰るヒマなんて無いし帰っても寝るのだけだったから家電は必要無かったのだ。
「ぎがさん… すいません…」
何がだ。
「色々変なことばっか言って…」
別に本当のことだし。
あーあ。こういう坊っちゃんて勝手に気を使って勝手に傷つくんだよなー。
こういう純粋培養のヤツには刺激が強いのも誤解を招く事もわかっていたがまだ若かったおいら。
「健全で幸せそうな後輩君」にムカついてたのかも知れない。全ては後輩君への嫉妬だったかも知れない。
（思えばわざと後輩君の心を惑わす言葉を選んでいたような気がする。）
…色々あるんだよ。
どうとでも取れる言葉で片付けてしまいました。
それでも後輩君は ぎがさん！ぎがさん！とおいらにまとわりついて来やがりまして。
はっきり言ってうっとうしいんだよ？君。
こういうガキをおちょくるのも面白いかもなぁ。と邪悪な気分がふつふつと沸いて来たのも認めざるを得ない。
そして何をどう解釈したのか
「ぎがさん！俺、ぎがさんの味方すから！俺に出来る事あったら何でも言って下さい！」と言い出す始末。
誰が貴様のようなボンボンに頼るか。
こいつ…絶対何か勘違いしてやがる。どうせおいらが可哀想な薄幸の酔っ払いにでも見えたんだろう。
こうなったらどこまで勘違いするかおちょくってやろうか（邪）
「後輩君。きみって良いヤツだな。」ニッコリ
気まずい雰囲気がなごんでホッした顔の後輩君。今だ。
「えええええ～～！ぎがさん何するんですかっ！！」
油断した後輩君の首根っこを押さえつけて思いっきりキスマークつけてやりました。
後輩君は角刈り＆タンクトップ。隠しようがありません。
「ぎがさん！ついちゃってるじゃないっすか！？どーすんですかこれ！」
ぎゃっはっはっは ざまーみろーぃ♪彼女に付けられましたとか言っとけ～～ぃ！
ぎがさーんぎがさーん と叫ぶ後輩君を置きざりにしてダッシュで逃げてやりますた。
こうして後輩君がぎがに翻弄される日々がスタート。
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