Fハブベアリング交換

フロントハブベアリング交換作業



ステップバンの弱い所の一つが、フロントハブベアリング。
乗っていると、ここは必ずダメになる所である。
特に太いタイヤを履いて、車高を落としていると寿命も短い。

現象はブレーキを踏むと、フロントタイヤあたりからコトコトとわずかな異音がする。
ひどくなってくると、タイヤを揺さぶるとガタガタする。

今回はブレーキを踏むとコトコト音のみで、それほどひどくは
なっていないが、早めの処置が良いと思い交換する事にした。
交換はKABAさんガレージで、KABAさんに教えてもらいながら実施した。



<作業-1>
ベアリング-01

<左上> 作業開始前にKABAさん宅前で、ホイールキャップを外し待機。

<右上> 予備で保管しておいた、純正新品のフロントハブベアリングとダストシール。

<左下> 車高が低くフロアージャッキが入らないので、クロスビームにパンタグラフジャッキ
          を掛けて少し持ち上げる。
          少しボディーが持ち上がった所に、スタビライザーへフロアージャッキを掛けて持ち上げる。

<右下> タイヤを取り外す。




<作業-2>
ベアリング-02

<左上> ブレーキドラムを外す為、予備のタイヤを取り付ける。

<右上> 一旦ジャッキを少し降ろし、ブレーキドラムを取り付けているスピンドルナットを外す。

<左下> 再びジャッキを持ち上げ、プーリー抜きをホイールの穴にセットしタイヤ&ブレーキドラムを抜く。
          ブレーキドラムはドライブシャフトに硬く嵌っているので、プーリー抜きを使用しないと外れない。

<右下> タイヤ&ブレーキドラム、抜き取り完了。




<作業-3>
ベアリング-03

<左上> <ナックル取り外し準備>
            フロントダンパーとナックルを留めてあるフロントダンパーロックボルトの取り外し。

<右上> <フロントブレーキ一式取り外し>
            フロントバックプレートコンプリートの取り付けボルトを外し、フロントブレーキ一式を取り外す。

          <フロントダンパーに取り付けてあるブレーキパイプ取り外し>
            ブレーキホースクリップを抜き取り、ブレーキパイプをフロントダンパーから外す。
            当ステップはフロントダンパーのブレーキパイプ取り付け部を改造してある。
            ブレーキパイプとブレーキホースを切り離さなくても、フロントダンパーからブレーキパイプが
            外れる様にしてある。

<左下> <フロントバックプレートコンプリート外し>
            外してもブレーキパイプが繋がっているので、ブレーキパイプの保護も兼ねて針金で吊る
            しておく。

          <フロントダンパーとナックル分離>
            フロントダンパー下部から、ナックルを抜く。

<右下> <ドライブシャフトからナックルの抜き取り(1)>
            ドライブシャフトにはしっかり嵌っているので、ナックルにプーリー抜きを引っ掛けてゆっくりと
            抜く。




<作業-4>
ベアリング-04

<左上> <ドライブシャフトからナックルの抜き取り(2)>
            地道な抜き取り作業。

<右上> イン側のベアリングカバーを外す。

<左下> 外したべリングカバーとベアリングダストカバー。

<右下> ベアリングカバーが外れたので、イン側ベアリングの挿入状況が確認出来る。
           (フロントホイールOリングはまだ付いている)




<作業-5>
ベアリング-05

<左上> <イン側のベアリング抜き取り>
            アウト側から棒を利用して、ベアリングを押し出す。

<右上> <アウト側のベアリング抜き取り(1)>
            同じく、イン側からベアリングを叩いて押し出して行く。

<左下> <アウト側のベアリング抜き取り(2)>
            途中まで抜けて来ているアウト側ベアリング。

<右下> 取り外したベアリングとスペーサー。
           (ベアリングのインとアウトの間には、スペーサーが入っている)




<作業-6>
ベアリング-06

<左上> 清掃前のナックル内部。

<右上> 新品のベアリング(左)と取り外したベアリング(右)。
           グリスの変色はあるものの、外観ではそれほどベアリングの劣化分からない。

<左下> 清掃後のナックル内部。
          ナックル内のベアリング挿入箇所に、ポンチで数箇所の刻み込みがしてあった。
          おそらく以前修理屋さんが、ベアリング共廻り対策でやってくれたのだろう。

<右下> 新品のベアリング。
          清掃完了した、ダストシール類。




<作業-7>
ベアリング-07

<左上> 取り付けるベアリングに、グリスアップ。

<右上> ナックル内部にも、グリスアップ。

<左下> アウト側のナックルに、ベアリングを嵌める。

<右下> 古いベアリングをあてがって、新品ベアリングを挿入して行く。




<作業-8>
ベアリング-08

<左上> アウト側のベアリング、正規の箇所まで挿入完了。
           画像には写っていないが、ダストシールはまだ十分使えそうなので手入れをした物を
           組み込んだ。

<右上> 今回使用したグリス「CRCのマルチグリースメイト」。

<左下> イン側のナックルに、ベアリングを嵌める。

<右下> アウト側と同じように、古いベアリングをあてがって新品ベアリングを挿入して行く。





<作業-9>
ベアリング-09

<左上> イン側ベアリングが挿入完了し、ベアリングカバー等も取り付け完了。
           アウト側と同じく、ダストシールとOリングはまだ十分使えそうなので手入れをした物を
           組み込んである。


<右上> ナックル取り付け準備。
          グリースを少し付けてあげる。

<左下> ナックルをドライブシャフトに挿入。
          角度が厳しく、なかなか入らず悪戦苦闘。

<右下> 何とかドライブシャフト先端に、ナックルが嵌った。




<作業-10>
ベアリング-10

<左上> ドライブシャフトの先端しかナックルに嵌らない様になっている。

<右上> スペーサーを嵌め足して行き、スピンドルナットを締め込んで行く。
          この作業を繰り返す事により、ナックルが正規の箇所まで挿入出来る。

<左下> ナックル取り付け完了。

<右下> フロントダンパーへブレーキパイプ取り付け完了。




<作業-11>
ベアリング-11

<左上> <フロントブレーキ一式取り付け>
            フロントバックプレートコンプリートの取り付けボルトを締め付け、フロントブレーキ一式を
            取り付ける。

<右上> タイヤ&ブレーキドラムを取り付ける。

<左下> ホイールクリップナットを外しタイヤを取り外し、プラスチックハンマーでブレーキドラムを
          押し込む。

<右下> スピンドルナットを締めこんで、割りピンを挿入。




<作業-12>
ベアリング-12

<左上> 通常使用のタイヤの取り付け。

<右上> ホイールクリップナット4個を取り付けて、ジャッキを降ろし左側の作業完了。

<左下> こちらは左側が完了後、続けて外した右側のベアリング。
           右側のベアリングのグリスは、かなり変色が進んでいた。
           見た目では分からないが、ベアリングの劣化もかなり進んでいたものと思われる。
           ベアリングガタもこれが原因だったと思う。
           (左側がアウト側,右側がイン側)
           イン側のグリス劣化がひどかった。

<右下> 右側のフロントハブベアリング交換も、左側と同じ手順で実施。




*フロントハブベアリングが新品になった。
      今まで発生していたブレーキ時のフロントタイヤ異音は全く無くなった。
      これで暫くは大丈夫だ。
      KABAさん、ありがとう。




     (H17年1月19日作業実施)



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