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TVドラマの「ガリレオ」は見ていませんでした。一部に人気があったと聞いていますが。「さまよう刃」に続いて、「予知夢」と一緒に続けて読破しました。
今回よんだ、『 探偵ガリレオ 』も10年前の作品である。TVドラマ化され、一部で熱狂的ファンが出来たと聞きます。原作とはかなり演出が違うようですね。今頃読むのが私らしい!?
警視庁捜査一課の草薙俊介は、不幸にも(!?)常識の範疇を逸脱した怪事件に遭遇する宿命を負っている様である。
常識的な上司と非常識な怪事件。そして彼は今日も、在学中には一度も足を踏み入れる事のなかった母校の理工学部へと向かっている。謎を解くには、中に居る天才科学者の知恵を借りるしかないからだ。
燃える(もえる) /毛髪から急に火が出て焼死した少年の謎。
転写る(うつる)/池に浮かぶ謎の金属製、デスマスクの謎。
壊死る(くさる)/ 皮膚の一部が瞬時に壊死したと思われる、不可思議な遺体
爆ぜる(はぜる)/海中から吹き上がった火柱に呑み込まれた女の謎。
離脱る(ぬける)/「幽体離脱」少年の謎。
「ガリレオ先生」こと変人!? 湯川学は、今日も謎に挑む。
うーん。なるほど。予想どおりというか・・・。私は理工系ではないが、一応理系の人間なので、ほとんど、途中でトリック自体は予想できるし、解ってしまう。多分、多くの人がそうではないでしょうか?謎解きは、残念ながらあまり魅力は感じない。
パターンは古典的なシャーロック・ホームズ系でしょうね。ワトソンが草薙、ホームズが湯川。コナン・ドイルは医者で、その知識を盛り込んでシリーズを書いた。東野は工学部電気工学科出身なそうで、その知識を披露…ではなく、役立てたようである。
多少、男女間いわゆるSEX的な表現もあるもののかなり軽い。「さまよう刃」に通ずるのが、登場人物の描写の甘さ。劇中劇のよう。短時間ドラマようの脚本のような短編集。やっぱり物足りない。
あまり頭を使いたくないときなどいいかもしれない。気分転換には文章が丁寧なので悪くないかな。軽い赤ワインのよう。
先にレヴューを入れた『秘密』と同時期ということを考えると、筆者的にも箸休め的な短編集なのかもしれない。
これが 東野圭吾節 なんだ・・・とは思わない(笑)。もう『 秘密 』 を読んでしまっていますから。この小説だけで東野圭吾を計らないで下さいね。これはこれで楽しめますが・・・
作品:探偵ガリレオ
区分:短編集
出版元 / 発売年: 文藝春秋/1998
備考: ドラマ化
「 秘密 」は、Popo的には良い評価です。まだ4冊目ですが、その中で 出来栄えは突出 しています。東野圭吾という書き手の魅力が良くわかりますね。心にしみますよ!
そうそう、作者の読みは、東野圭吾(ひがしのけいご)さんなのですね!私は とうのけいご だと 信じてたんですよ(笑)ピンとこないわけだ・・・思い込みはペケですね。
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