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2006.12.04
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カテゴリ: 『デカローグ』
DEKALOG SZESC

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6『ある愛に関する物語』
および長尺劇場版『愛に関する短いフィルム』

十九歳のトメクは望遠鏡で向かいのアパートの女マグダを覗いている。2人はそれぞれ孤独だから愛を求める。愛を与えられずに孤児院で育ったトメクの成熟していないプラトニックな愛。これまでに愛で傷ついたのだろう、快楽だけの愛に生きようとするマグダの愛。その2つの愛の衝突の結果2人は成長する。決して明るい話ではないが、以前より成長した2人のこれからを考えると前向きに感じられる。昨日の日記『デカローグ5』に書いたような経緯で劇場公開用長編版も作られた。ラストに少し違いはあるが、どちらも同じ結末と理解するべきだと思う。長編版ではトメクが寄宿する友人宅の友人の母親との関係がテレビ版より詳しく描かれているが、『デカローグ7』の祖母エヴァと母マイカの小さな娘アンカの奪い合いを連想させられた。中心テーマではないけれど、この友人の母も孤独なのだ。そう言えば『デカローグ8』の老教授ゾフィアの子供も遠くに行っていて母ゾフィアとは暮らしていない。

(以下ネタバレ)
この物語についてキェシロフスキは「この作品の真のテーマは孤独である。」と言っている。孤独で愛を求め、しかしそれがどういうものであるか、どうすればいいのか、それのわからないトメク。ただ覗き見し、覗きながら女と同時に自分もパンを食べることに喜びを感じ、無言電話をし、偽の書類で自分の勤める郵便局に呼び出し、彼女宛ての手紙を盗み・・・、変態男のストーカー的行為ではなく、実に子供っぽい不器用さだ。一方覗かれているマグダ。彼女は愛などという心を信じなくなって久しい。しかし覗いていること、偽の為替通知で彼女を郵便局に呼び出したことをトメクに告白され、冷たく彼をしりぞけるが、そういうトメクの姿に何か不思議なものを感じる。それは彼女がもう忘れてしまった何かに触れたからだ。

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トメクはトメクの部屋のガラスの窓から、向かいのアパートのガラス窓の中のマグダを見つめる。見る方も見られる方も、どちらもそれぞれの殻に閉じこもったままだ。後半で立場が逆転してもそれは同じだ。『トリコロール/赤』の老判事は最後に割れた窓から外界を見ている。殻は破られたのだ。しかしここではガラスは割れない。トメクの殻も、マグダの殻も、決して最後まで破られることはない。郵便局でもガラスが2人を隔てている。マグダを追いかけて覗きを告白するトメク。そのときガラスはない。殻を破ろうというトメクの試みだ。しかしマグダが拒絶する。覗かれた男に殴られた翌朝のマグダの家への牛乳配達。そこで殻から出てくるのはマグダだ。アイスクリームを一緒に、というトメクの希望を聞き入れる。カフェでの会話は相互理解につながったのか?。結局マグダの部屋、つまりガラス張りの彼女の殻の中で、愛を信じようとしないマグダのペースでトメクは傷つく。ここで立場は逆転するが、その先を阻むのはトメクを独占しようという友人の母の孤独だ。中心テーマではないので『デカローグ』版ではこの母親とのやりとりが減らされている。成熟のない幼い愛に閉じこもるトメクと、自分がさらに傷つくのを恐れて愛を既でに信じようとしなくなったマグダ。2人の隔たりは大きすぎた。だからハッピーエンドを期待できるような2人ではもともとない。しかし2人がそれぞれ成長するためには、このような距離の大きな相手との衝突が必要だったのだろう。

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Last updated  2006.12.04 00:19:52
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