ラッコの映画生活

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2007.03.01
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
UNE PURE FORMALITE

Giuseppe Tornatore
(108min)

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寸評:心理サスペンス室内劇。ラストのタネアカシまで見れば実は単純なストーリーだが、見終わったときこの映画の描いてきた深い人間の実存の考察に脱帽。ロマン・ポランスキーがなかなか良い味出して好演。

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夜の暗い雨の降る森の中、画面いっぱいに大きく映る拳銃の銃口。そして銃声。男が走って逃げていく。息を切らして逃げる男は道路に出、そこにちょうど通りかかったパトカーの警官にとめられる。男はポケットを探るが、身分証明書などポケットには何も見つからない。男は逮捕され寒村の雨漏りの激しい警察署に連行される。署員は警視の来るのを待つようにと言い、男(ジェラール・ドパルデュー)は無礼な対応に「自分を誰だと思っているんだ」とか「文化大臣との約束がある」とか言い、暴れて逃げようともするが取り押さえられてしまう。

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待つことひとしきり、警視(ロマン・ポランスキー)が登場。著名作家オノフだと名乗る男に、警視は自分はレオナルド・ダヴィンチだと返す。オノフファンの警視はオノフの小説の一節を暗唱するが男はわからない様子。嵐で電話も通じず、雨漏りで床は水浸し、停電にもなる。そんな執務室で警視の執拗な尋問が続く。意味ありげに床に落とされた子供の写った写真を男は見つめる。男がオノフであることを警視はやがて認めて丁重に接しもし、ずぶ濡れのオノフに乾いた服を与える。別室で着替えるオノフ。シャツには血がついている。その部分を切り取りトイレに流そうとするが水は出ない。オノフはその血の付いた布の端切れを小さく切って飲み込んでしまう。

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再開される尋問。時に丁重に、時に暴力を使ってまで乱暴に。オノフの答えることは二転三転していく。窓から逃げようとするが、ちょうどシートに包まれた死体らしきが署内に運ばれていく。オノフは飛び下りて逃げるが動物に仕掛けるようなワナに足を挟まれ、また取調べ室に戻される。オノフは夕方から夜までの記憶がないと言う。警視はそれを思い出して語れば釈放すると言う。

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警察に捕まっている悪夢を見るオノフ。でも目を覚ますと手には手錠がはまり、本当に捕まっていた。署員にメモ用紙を要求するオノフ。ボールペンで何かを書こうとするがインクは出ない。ペン立ての別のペンを1本ずつ試していくが、結局どれも出ない。オノフは苛つきながらも書くことを諦める。

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この物語はラストを知らずに見ていただきたいのでネタバレはしないでおきます。ヒントとしては、話はまったく違うのですが、見ている途中でサルトルの戯曲『出口なし』を連想したということです。それと朝になって嵐も去り、電話も復旧してオノフが「私だよ、オノフだよ」と知人に電話をすると、「イタズラはやめて」と相手が言って取り合わないのが伏線でしょうか。

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嬉しいこと、幸福なこと、自分でも認められる自分。人の人生を構成し、その人のアイデンティティーを確立させているものはそれだけではない。イヤな過去の抹消、自分をもだます欺瞞、そういうこともある。人の実存的孤独ということだ。それをこういうサスペンスの形で描いたのは立派だし、見終わって感動した。監督は当時38歳のイタリアの若手、『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ。真相を追求することよりも、ある自白を得るための尋問官と被告の人間的かけひきだったであろうポーランドの政治的事件の尋問、そういうことを役作りに活かせるポランスキーを使ったのは大きな成功だったと思う。

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Last updated  2007.03.08 22:39:42
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