ラッコの映画生活

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2007.07.08
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カテゴリ: フランス映画
L'EAU A LA BOUCHE

白黒87min(制作1959、公開1960)

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寸評:ヌヴェル・ヴァーグと関連の深かった映画雑誌『カイエ・デュ・シネマ』の編集者(創刊者)ジャック・ドニオル=ヴァルクローズの長篇第一作監督作品。南仏ルーシヨンの城に遺産相続で集まった男女の優雅な恋愛ゲーム。見ていて楽しいが、時代を感じさせる。こういう上品さとオシャレさは現代にはなくなってしまった。懐かしい良き時代という感じでだろうか。

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ジャック・ドニオル=ヴァルクローズって人はジャーナリスト、映画批評からスタートした人だが、1951年ロメール、ゴダール、トリュフォー等合流してアンドレ・バザンと『カイエ・デュ・シネマ』誌を創刊した人。ヌーヴェル・ヴァーグ運動の中心にいた人物です。1955年にはヴェネチア映画祭の審査員にもなっていますが、1958年38才で短編映画を監督、この映画も翌59年の作品。映画作りよりも批評や理論から映画制作に入った人です。そういう意味でどうなんでしょう?、なるほど良く映画を知った人の作品だと感じられるし、色々凝ったところもあるんですが、演出家として優れていたかどうかは疑問もあります。

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そんな人の初長篇デビュー作品なんですが、最初のタイトルロールに「使用レンズ:アンジェニュー・ズーム」とかも出てきて、既にちょっとマニアックさを感じさせます。カメラマニアの方とかは御存知でしょうが、アンジェニューって言うとズームレンズの歴史的代名詞でもあります。ズームっていうのは焦点移動のできるレンズですが、1本で何本分もの役割を果たすので便利ではあるものの、スティル写真では不可欠ではないですね。1枚1枚の写真ですから。でも映画の場合は動画だからズームによるクローズアップとか映画作法として有意義に使えます。ズームレンズの発明自体はロジェ・キュヴィリエっていうフランスの技術者でピエール・アンジェニューではないんですが、どちらもフランス人であり、いかにフランスが映画の国だったかが窺われます。ズーミングしてもピントのズレない17~68mmレンズをピエール・アンジェニューが完成したのが1956年、12~120mmの10倍のズーム比をもつレンズを完成したのが1958年。この年に「ZOOM」といいう商標も登録されています。そんな映画の最先端の新技術を示すのが「使用レンズ:アンジェニュー・ズーム」というクレジットですね。ズーム以前はレール敷いてカメラを台車に載せてトラヴェリングする以外には動くクローズアップとかは出来なかったわけです。カメラ好きなもので、ついつい脱線気味になってしまいました。

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物語:南フランス、スペインとの国境に近いルーシヨン地方。そこにある大きな城が舞台。城を所有する老婦人が死に、一緒に暮らしていた孫娘ミレナのもとに、同じく老婦人の孫でミレナの従兄弟にあたる兄妹ジャン=ポールとセラフィーヌが、公証人ミゲルによる遺産相続の遺書開封のためにやってくることになる。妹セラフィーヌは先に城に到着するが、兄の写真家ジャン=ポールは仕事ですぐには来られない。そこにセラフィーヌの愛人(?)、愛人と言ってもどこか冷めた馴れ合い的関係なのだが、そのロベールが城にやってくる。ロベールをミレナは従兄弟のジャン=ポールと取り違えてしまう。なにせ子供の頃以来会っていなかったのだ。ロベールもロベールでミレナを見て惹かれ、ジャン=ポールに成りすましてしまう。一方城の執事(召使い長?)のセザールは新しい女中プリュダンスを雇ったところだった。いつものように攻略してよろしくやろうという魂胆だ。こうして城に集まった男女が、ミレナとロベール、セラフィーヌとミゲル、プリュダンスとセザールの3組となって一夜の恋愛ゲームを繰り広げる(実際に映画は2夜を描いているが、実質的恋愛ゲームは2夜目だ)。

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広大な豪華な城を舞台にした、まあ有産階級の人々を中心とした物語なので(もちろんプリュダンス/セザールの庶民カップルも)、優雅で上品な雰囲気の映画です。自分とはまったく無関係な環境なのですが、なんか懐かしさのようなものを感じます。そこがこの映画の最大の魅力でした。ファッションとかもいいですね。ペチコート着けてふくらませたスカートとか、今ほど近すぎない男女の関係とか、しっかりと化粧等をした女性とか・・・、女性を魅力的に見せるとも思われるのですが。とっても「お品の良い」雰囲気です。このドニオル=ヴァルクローズは1920年の生まれ。1930、1932年生まれのゴダールやトリュフォーよりやや年輩、あるいは昔の人なのかも知れません。同じ1920年生まれのロメールにも同じような上品さがありますね。

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あと加えるならセルジュ・ゲンズブールの歌が挿入されていること。よくわからないけれど、ゲンズブールがヌーヴェル・ヴァーグと関わったのはこの時ぐらいではないでしょうか。ボクにとっては3人の魅力的女優さんを見ているだけで楽しかったですが、ストーリーがどうのというのではなく、この上品な大人の恋の物語の雰囲気が気に入れば、その雰囲気を楽しむことのできる映画だと思います。(邦題の「よ・・」っていうのはちょっと・・・!って感じですが、原題の直訳は「水が口に」で、「美味しそうなものを目の前にしてツバが」ってぐらいの意味です。)

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Last updated  2007.07.12 03:21:44
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