ラッコの映画生活

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2007.07.24
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カテゴリ: フランス映画
A LA FOLIE... PAS DU TOUT

92min

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こういう映画の紹介記事を書くには難しいです。なるべく何も知らずに見る方が良い作品ですから。その意味で、自分は最近のフランス映画だというだけでDISCASの予約リストに入れておいたのが送られてきたのを見ただけで、ほとんど予備知識がなかったのはラッキーだと思っています。本当はもっと適切なジャンル分けもあるんですが、とにかく 『アメリ』 で有名なオドレイ・トトゥが主演のサスペンス&恋愛もので、見て損はない映画、とだけまず書いておきます。

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製作当時25歳の女性監督の長編デビュー作と考えれば良く出来ています。まあオーソン・ウェルズが名作『市民ケーン』を撮ったのもほぼ同じ歳頃だし、高校生が限られた予算や俳優などで、昔なら8mm、今ならビデオカメラで撮る映画にも立派なものがあるから、25歳のデビュー作ということに驚く必要はないかも知れない。それよりもこういう若い人が人気の俳優を使って映画を作れる環境の方が賞賛に値すると思います。

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以下は多少のネタバレを読んでしまっても良いという方だけ読んで下さい。
日本語題『愛してる、愛してない... 』はほぼフランス語の直訳。1輪の薔薇の花が映画のポイントにもなっているのだけれど、花びらを一枚ずつむしりながら「愛してる、愛してない、愛してる・・・」ってやる花弁占いの言葉。この言葉、フランス語ではいくつかバリエーションがあって、この映画の原題に使われているのは「夢中、全然」くらいの意味だけれど、この「夢中」に「folie =狂気」という語が使われているのが物語を要約しているかも知れない。主人公アンジェリックは妻子ある心臓外科医ロイックに夢中。妻と別れた彼と一緒になる日を、彼を信じて幸せな気持ちの中で待っている。しかし段々彼の様子がおかしくなってくる。夜中まで待っていても約束に来なかったり、彼の妻が妊娠したり、一緒に行くはずのフィレンツェ旅行をすっぽかしたり・・・。

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そしてここで、映画が始まって約40分くらいのところでしょうか、物語はそれまでのアンジェリックの心理を中心に据えた描写から、より客観的、ないしロイックの視点からの物語として描き直される。たとえばアンジェリックが贈った1輪の薔薇の配達を診療室で受けるロイックも、最初のアンジェリックの視点で描かれたものではアンジェリックからのプレゼントとして受け取っているように感じられたのが、ここではロイックは妻からのプレゼントとして受け取る。こうして物語はロイックの視点で再び描き直され、先のアンジェリックの視点の描写の最後の部分に合流し、その後のことが描かれる。なかなか良く計算された構成です。ナレーションとしては厳密なものでは必ずしもありません。なぜなら1輪の薔薇を受け取る場にアンジェリックは不在なわけで、アンジェリックの視点では決して捉えられることは出来なかったはずです。つまりは観客は監督の騙しにまんまと乗せられるわけです。

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ちなみにこのロイックを演じた俳優さん、何処かで見たことがあると思って調べたらキェシロフスキの名作『トリコロール/赤の愛』にヴァランティーヌを撮影する写真家役で出演していました。

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ここから先は完全にネタバレになりますので、未見の方は読まれない方がよいかもです。フォントサイズを小さくしておきますので、読まれる方は拡大してご覧下さい。


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この映画は正味約90分。そして最初の部分は重複して描かれます。そう考えると素直な時間順の描き方をしていれば60~70分の内容ではないでしょうか。つまりはサスペンスとしては面白いけれど、アンジェリックの愛の形や心理が深く描かれることななかったと思います。その意味ではラブストーリーであるよりはサイコ・ホラーだと思います。そういう目で見ればなかなか面白かった。実は映画が始まって10分、20分のあたりで見るのをやめようかとも思いました。特にオドレイ・トトゥ のファンでもないので、最初40分の平凡な物語には少し退屈しました。物語の描き直しが始まってからは面白くなりましたが。

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それにしても思ったのは、ストーカーが女性だとどうしてこのように一見罪もないように美しく描けてしまうかということです。アンジェリックは実際には人を1人殺し、ほとんど罪らしき罪もないロイックの人生を台なしにもしています。こんなにオシャレに描いてしまって良いものでしょうか。その辺にやや疑問も感じました。過去の色々な出来事を回想して思い当たり、ロイックがアンジェリックの部屋に忍び込むと、そこには自分がかつて何の気なしに渡した薔薇の枯れた1輪が大事にとってあった。ロイックは誠実そうな人物として描かれてもいたので、ことを知ってのロイックの行動などにもうひとヒネリ欲しかったところです。


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Last updated  2007.08.09 06:29:30
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