ラッコの映画生活

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2007.09.14
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カテゴリ: フランス映画
UNE AVENTURE

107min
(DISCASにてレンタル)

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日本語題名やDVDジャケットを見るとポルノ系かエロチック系のようですが、実際には全く違います。原題は UNE AVENTURE で、情事とか冒険とかいう意味のフランス語。「冒険」の意味も含めた「情事」なのかも知れませんが、アントニオーニの名作 L'AVVENTURA が『情事』となっているので「情事」は使えなかったのかも知れません。あえてこの2作の原題を比較すると冠詞の差で、アントニオーニのが定冠詞(英語の the )付なのに対してこの作品は不定冠詞(英語の a )付なので、「ある情事」とでもして欲しかったところです。準備段階で監督は「A CAUSE DE LA NUIT(夜のせい)」を考えていたらしいので、「夜になると」とか「夜」を付けた題名でも良かったかも知れません。ちなみに構想段階ではジャノリ監督はリュディヴィーヌ・サニィエ(リュディヴィーヌ・サニエ)ではなくシャルロット・ゲンズブールを主演に考えていたとのことです。シャルロットも 『アンナ・オズ』

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ジュリアンとセシルのカップルは一緒に住んでいるんですが、引っ越してくる。ジュリアンは公営のビデオテック(映像図書館)で働く公務員で、セシルはファッション関係の仕事をしていて、時間的にはすれ違いも多いのだけれどそれなり上手くいっている。ある雨の降る晩ジュリアンがマンションに戻ってくると、裸足の若い女(ガブリエル)が入り口のガラス越しに何かを訴えるようにジュリアンを見つめている。ジュリアンが近付くと彼女は逃げるように去り、ジュリアンは気になって後を追うけれどやがて夜の街に消えてしまった。翌日の昼間ジュリアンは前夜の女を見かける。エレガントに上等の服を着こなし小さな息子を連れていて、髪を振り乱し裸足だった前夜の彼女とはまるで違っていた。実は彼女は夢遊病なのだけれど、2人はやがて知り合い、彼女を救おうというジュリアンと深く関係していく。

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映画はジュリアンの彼女セシルのナレーションの枠にはめられているのだけれど、髪を振り乱して駆け付けるセシルが、事件があったらしく救急車やパトカーの来ているとあるマンションの入り口から遺体が運び出されるのを見ているシーンで始まる。そこで時間が遡られ、メインのストーリーが語られ、その冒頭のシーンに至るまでの物語が語られる。物語の実質は上に書いたように始まるけれど、セシル & ジュリアン、夢遊病のガブリエル & その愛人ルイの2カップルを演じたサニィエ/デュヴォーシェル/ロワレ=カイユ/トデスキーニの四重奏はなかなか見応えがあった。冒頭の事件らしきの真相は最後に明らかになるが、この作りは上手い。ただここでは完全ネタバレはしないでおく。

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(以下ややネタバレ)
ガブリエルは強度の依存症で、誰かに頼っていなければ生きていけない。その不安感の表れが夢遊病なんですね。そんな彼女を拾い愛人にしているルイは郊外の豪邸に妻子と住んでいて、だから夜はガブリエルとの家にはあまり泊れない。それで彼女はメイド兼友人のようなジェミラと暮らしている。ガブリエルがジュリアンと知り合って、もちろんジュリアンは恋人セシルとギクシャクもするのだけれど、ガブリエルの方は独占的で干渉的なジェミラを邪魔に感じて必要がなくなる。ジュリアンがあまりにもガブリエルに関わるようになるとルイもあまり愉快ではない。そんな4人の四重奏曲。何かに依存しなければいられず、恋愛や薬物に依存しなければやっていられず、結果自傷癖などに走る現代に少なくない女性のアイデンティティーの問題を扱っていると言えば言えないことはないのだけれど、 その何故 が明確に示されないのに不満を感じました。ジェミラとの心理関係などももっと描かれても良いし、根本のジュリアンとセシルの心理関係もいまいち不足では。ガブリエルは妖婦とあどけなさの共存的存在なのだけれど、そして一種のファム・ファタルでもあるのだけれど、彼女に惹かれていくジュリアンの心理自体もやや曖昧ですね。脚本家や監督にどうもその辺の人間洞察の深い考察がもともと欠けているのではないかと思います。そういうところがアントニオーニとかベルイマンなどという20世紀の巨匠、あるいは最近ではミヒャエル・ハネケなどと違う。精神不安定や異常心理をちょっと特異な設定の物語としてサスペンスタッチで描くこういうタイプの映画がどうも多すぎる気がします。あと最初の20~30分くらいがやや退屈でした。サスペンス娯楽映画として見ても、何かグイグイと引き付けられる力に欠けると思います。やや消化不良を余儀無くされた映画でした。

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Last updated  2007.10.24 04:48:50
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