ラッコの映画生活

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2008.03.01
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
COSAS QUE NUNCA TE DIJE

Isabel Coixet
90min
(所有VHS)

things0.jpg

今日は気持ちの良い映画のことを書きましょうね。 『パリ、ジュテーム』の中のショート 『あなたになら言える秘密のこと』 に続いてイザベル・コイシェ監督3作目の鑑賞。まだ『死ぬまでにしたい10のこと』はDISCASの順番が回ってこないので見ていないが、この映画は初期作だけあって作りにまだ稚拙さは残るものの、でもかえって瑞々しい意欲があったりして、なかなかに良い作品だった。

オレゴン州のポートランドかセント・ヘレンズ辺り。恋人のボブの住む街にアン(リリ・テイラー)は引越してきて写真カメラやビデオ器機等を売る店で店員をしているが、25日前にボブはチェコのプラハに転勤で行ってしまった。そんな彼からある日別れを告げる電話がある。25日前に空港で別れた時には私を愛していたのよね?、という問いに電話の向こうのボブは Yes とは答えない。彼女は衝動的に除光液を飲んで病院に運びこまれる。アンは快復するが、カウンセラーは彼女に命の電話「ホープライン」の案内カードを渡す。アンはチョコレートアイスが好きだったが、ある夜買いに出ると売り切れでなかった。急に乱れる精神バランス。彼女はバカにしていたホープラインに電話をした。



電話の相手はドン(アンドリュー・マッカーシー)。父親の手伝いで家を売るのが仕事だが、夜は電話相談員のボランティアもしていた。そんなドンが偶然アンの勤める店に仕事に使うポラロイドカメラを買いにきて、2人は親しくなり、週末に一緒に過ごしたひとときに彼女の家で結ばれる。アンはボブからの別れの電話があって、はじめて自分はボブを愛していることを知ったと言う。彼女は店からビデオカメラを借り、思いを語る自分を写したビデオレターをプラハに送ることを思いつく。カメラを前に一人語る彼女だけれど、実際に目の前にいない相手に語ること、これは想定の相手に語ると同時に、ある意味自分だけの心の反芻でもある。『あなたになら言える秘密のこと』でハンナが目の見えない相手に心を語るのに似ている。最初の別れの電話でも「新聞にも公表する」等と悪態をついていた彼女でもあるのだけれど、このビデオレターも、特にドンと結ばれる様子まで隠し撮りして送ってしまうのは一種の悪態だ。自分の中で消化するべきなのに、他罰的に相手を責めているわけだ。

things1.jpg

(以下ややネタバレ)
その後アンはドンを避けていたが、彼は電話相談をしていた鬱病のスティーヴの自殺を止めようとして事故で撃たれてしまい、病院に担ぎ込まれる。それを知ったアンは病院に駆け付けるが、ドンの生死は危うかった。ちょうどプラハのボブが戻ってくるという電話を受けていたが、病院でドンが助かることが確実になったとき、アンは会うこともせず家に帰り、荷物をまとめると姿を消すのだった。

この映画には最初の方と最後の方に踏切待ちをする車の列が写される。最初の方ではまずドンが写り、他人の電話相談なんかしているけれど、逃げ腰な自分のことも実は救えない、という人生を迷う彼の内心の声が聞こえる。カメラがパンしてゆき次から次へとフレームに入ってくる運転者の内心の声が聞こえる。この手法はヴェンダースの 『ベルリン - 天使の詩』 からの引用だろう。その声は祖母のことだ、英語の勉強のことだ、映画のことだ、入れ歯のことだ、と雑事ばかりなのだが、最後に写り聞こえるのは「私はどうしたらいいの?。」というアンの人生の叫びだ。 (以下ネタバレ) こうして人生を問うていた二人が、数年して成長してから、偶然に(必然に)再会する物語なのではないだろうか。

(以下余談)
ドンが入院した病院 Good Samaritan Medical Mall に「グッド・サマリタン医療センター」と字幕が出ていたが、「善きサマリア人医療センター」とすべきだろう。詳しくは Wikipedia の「善きサマリア人の法」の項を参照。聖書ルカ伝の善きサマリア人の逸話についても、その名を冠した医療のことについても説明がある。善意の医療行為が後々のトラブルの原因になるということで、日本では多くの医師が善きサマリア人の法にあるような行為を避けるという実態があり、みなさんに知っていただきたいと思い、ここに付記しました。更にちょっと長いですが、//plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/04/samaritan/もざっと読んでいただけると嬉しいです。




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Last updated  2008.03.04 04:11:56
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