ラッコの映画生活

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2008.03.12
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カテゴリ: フランス映画
PARIS, JE T'AIME

(所有DVD)

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第13話『ピガール』リチャード・ラグラヴェネーズ監督
PIGALLE Richard Lagravenese


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この第13話は、味わいの深い一編ではあり、主演の二人名優ファニー・アルダンとボブ・ホスキンスの演技も良く、楽しめる一編ですね。二人が夜の街に出てきて歩く背後に芝居のポスターが貼られていて、「ラグラヴェネーズ劇場、本日最終。ファニー・フォレスティエ、ボブ・レアンダー主演、『愛と偶然の戯れ』(マリヴォー)、ボブ・レアンダー演出」(←多少誤りがあるかも)とある。老年にさしかかった夫婦を演じた芝居がこのショートでもあるわけだ。背の高い威圧的なアルダンとはげ頭で背の低い道化のようなホスキンス、夫婦漫才のようでもある。でもこの映画はボクにとってはそれだけですね。たぶんアメリカ人監督ラグラヴェネーズの古きフランス映画への憧れの世界なのだろうけれど、やや映画世界として作り上げられた男女を、しかし奥深く描いたという感じです。

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ファニー・アルダンという女優さんは昔は苦手でした。トリュフォーの作品の彼女など、ボクは映画界のゴシップとかに詳しくないのでわかりませんが、ある種の無理か不満が口の両脇に出ているような感じで、あまり好きではありませんでしたが、最近の彼女は良いですね。いいおんなになった感じで、魅力的です。

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第14話『マドレーヌ界隈』ヴィンチェンゾ・ナタリ監督
QUARTIER DE LA MADELEINE Vincenzo Natali


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夜の話が増えてきて、前の第13話が夜の静かな人気の少ない街で終わり、そろそろ一種のメリハリとして本当に夜の世界、つまりヴァンパイアものホラー映画ですね。ネタバレってほどのストーリーでもないので書いてしまいましょう。リュックを背負った若い男が地図で迷いながら寝静まって人気のない夜の寂しい街を歩いている。リュックと地図とアメリカ人(と言ってもヨーロッパ系の血をひくようですが)イライジャ・ウッドが演じているから旅行客なのでしょうが、ベトリと靴底が血のりを踏み付ける。見ると女(ヴァンパイア)が死体の首もとにかがんでいる。

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ちなみにこの死体を演じるのは次第15話の監督ウェス・クレイヴン。そんな彼女に気付かれた彼は、一瞬女と見つめ合うが、次の瞬間彼は首に噛みつかれてしまう。去っていく女。彼は彼女に恋をしたのか、近くに捨てられていたワインのビンを拾って割ると自らの手首を切って流れる血を彼女に差し出す。しかし彼女は去っていってしまう。彼は出血多量で転倒して階段を転げ落ちる。最後に後頭部を地面に打ち付けて赤い血が流れ出す。そこにやって来た女は尖った犬歯で自分の手首を刺すと、流れ出る血を倒れている彼の口の中に落とす。気付くと彼の犬歯も吸血鬼のそれになっていた。最後に愛おしそうに互いに見つめ合う二人。女が男の首に噛み付くと思いきや、激しく犬歯を女の首に刺したのは男の方だった。突然の驚きと苦痛に顔をゆがめる女だったが、それは恍惚の表情と変わり、女も男の首に噛み付いて、互いに深く抱き合う姿がハート形の中にフェードアウト。

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出会いと愛の成就というハッピーエンドの物語。このオムニバス映画全体はパリを舞台にして色々な出会いや愛を描いているのだけれど、セックスシーンらしきは一つもない中で、この第14話が唯一エロティックな1編かも知れません。男性が女性の首から血を吸うというドラキュラの物語自体がもともと性的な比喩の物語なわけだけれど、このショートの最後のシーンは、男を愛した乙女が初めて男に身を委ねる情景の比喩であることは明白で、非常にエロティックなシーンだと思います。それをヴァンパイアの物語として実にロマンティックに描いているのではないでしょうか。吸血鬼として恐ろしい存在でありながら、華麗で、特にその少女として持つ無垢な雰囲気をオルガ・キュリレンコが好演していました。このキュリレンコは 『薬指の標本』 の女優さんで、この映画自体は『O嬢の物語』や『イマージュ』を今さら焼き直した従属愛の作品であまり感心しなかったけれど、彼女自体は好演してました。雰囲気を持った良い女優ですね。

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色を抜いた白黒に近い画面に血の色だけが赤く、でもリアルではない赤で、映像も綺麗でした。羽飾りがひらひらとしたドレスを風になびかせながら音もなく動き回るヴァンパイアの姿も美しい。一瞬だけ血ではなく、画面全体が赤くなる映像の使い方も効果的。効果音やCGなんかも使い放題だから、ドグマ95なんていうのとは正反対な映画作りだけれど、こういう映画(映像)の楽しみがあることは事実ですね。

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第8話~第10話
第11話、第12話





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Last updated  2008.03.14 23:16:12
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