そして最初だけかと思っていたら最後まで物語の中心人物だったミウ・ミウ。ちょっと男には都合の良すぎる女の描かれ方ではあったけれど、ミウ・ミウは全身曝け出しての名演。彼女の役名はマリ・アンジュ(Marie-Ange)。マリは聖母やマグダラのマリアだし、アンジュは天使の意味だ。語呂としてはフランス共和国の象徴マリアンヌ(Marianne)に酷似。カタカナ書きで最後の「ジュ」と「ヌ」の差、さらにローマ字で言えば ju と nu だからたったの「j」と「n」の差しかない。上にドパルデュ-のセリフ「これでもフランスかよ」に触れたが、マリアンヌに象徴される現状のフランスではなく、マリ・アンジュに象徴される世界の標榜ではないだろうか。