ラッコの映画生活

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2008.04.02
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
TEN MINUTES OLDER ~The Cello~
ABOUT TIME 2(時代×4)
Mike Figgis
ONE MOMENT(老優の一瞬)
Jiri Menzel
TEN MINUTES AFTER(10分後)
Istvan Szabo
(所有DVD)

ABOUT TIME 2(時代×4)
Mike Figgis


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正直言って4分割画面というのはウザイ感じもあるのですが、そうしなければ描けない表現があって、とりあえずは受け入れたいです。ただパソコンやテレビ画面での4分割は、各画面が小さくなってしまって残念です。50型くらいの大形テレビか、やはり劇場で見たいところです。この4分割画面作品の凄いところは、4画面は同時進行で、つまり例えば左下に右を向いた子供、右上にはそれと向かい合って左を向いた主人公男性で、その2つで一つのシーンを描いていたり、右下で階段を登ってきた少年が、その階段の先の部分を捉えていた左下の画面に入ってきたり、つまり時間的に平行していて、しかもその各画面は10分間一つながりの1シークエンスであること。2つの画面に同一人物を登場させるためにはダブル(代役のもう一人)を使っている。よくわからないけれど、各画面は1シークエンスの10分だから、撮影は10分で終わる。そして同じ場面を2台のカメラが捉えていて、代役も使っているということは4台のカメラは同時に回っている。すなわちこの作品の完成映像は10分ですべてが撮られたということ。見てはいないけれどこの監督は『タイムコード』という93分の長編でも4分割画面を使っているようだから、ここではショートだから4分割にしたわけではないわけだけれど、結果的には10分で40分ぶんの作品となっているとも言える。普通ならフラッシュバックとかでフィルムの時間的には同時でなくつなぎ合わす形のものを、同時に4画面にしてしまっている。見るのはなるほどちょっとウザくもあるけれど、その同時進行性はなかなか魅力的。

10c-2-2.jpg

ネタバレ してストーリーを書いてみます。主人公はマークで、そのマークはパソコンで物語(あるいは自伝)を執筆している。そしてそのマークが若い頃や子供時代のマークに接し、話しかける。マークの女性との恋も描かれるけれど、その女性が何処かに駆け付けてマークの両親らしき人に会う。どうもマークが死んだような雰囲気。執筆していたマークは顔がテレビ受像機になった老齢の両親にも会うけれど、両親はマークとはわからず、「息子のマークなのね。帰ってきたのね。部屋は子供の時のままにしてあるわよ。」と母親は言う。少年のマークは友だちと戦争ごっこをして虐められたと言う。友だちがヒットラー役で、少年マークがチャーチル役。執筆者マークは少年マークに、「それは第二次世界大戦で、チャーチルは勝つんだよ。」と励ます。階段を登ってくる執筆者マークと階段を降りる恋人の女性はすれ違うけれど、女性は相手に気付きはしない。そんな全体から浮かび上がってくるのは、このマークの物語は執筆者マークが書いている物語かも知れないし、実は死んでしまったマークが過去の自分を回想しているかのようでもある。そしてもしかしたらその死は戦死かも知れない。過ぎ去った人生の哀しみのようなものを、時間というフィルターを通して描いた、感慨深い作品だった。アイヴスの交響曲、恋人がピアノで弾くシューベルトの即興曲など、音楽の選択も良かった。


ONE MOMENT(老優の一瞬)
Jiri Menzel


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若い頃から引退するまでの作品の場面をつなぎ合わせる形で、年老いた実際の俳優が過去を、つまり人生を振り返るという作品。2本15作の中でいちばんつまらなかった。発想が平凡過ぎるという以外に特に言うことはなし。


TEN MINUTES AFTER(10分後)
Istvan Szabo


10c-4-1.jpg

チェコのこのサボーという監督は知らなかったけれど、なかなか面白い作品だった。女が家でささやかな祝い事のテーブルを用意している。テレビがついていて、何語か良くわからなかったけれど、語学の時間のようだ。

 「私の祖母は市場で魚を買った。」
 「彼の祖母は市場で魚を買った。」
 「彼女の祖母は市場で魚を買った。」

と人称変化の勉強のよう。次の例文は「私は連行された。」というちょっと意味深なもの。女はビデオ映像にテレビを切り替える。かつての結婚記念日の食卓の夫との幸せそうな映像だ。彼女は今用意しているテーブルにもビデオカメラをセットする。どうやら今日も結婚記念日らしい。やがてドアの呼鈴がなり、知人2人と一緒の夫が帰ってくる。知人2人は事情を知っているのだろう、遠慮して引き上げる。 (以下ストーリーネタバレ) ところが夫は酔って荒れていた。妻との生活がうんざりだと荒れている。テーブルに彼女が用意したハート形のケーキ等を床に叩き付ける。うろたえながら彼女は床に落とされたナイフを拾うが、それを手に荒れる夫と揉み合ううちに、彼女は夫を刺してしまう。救急車を電話で呼ぶ彼女。やがて重傷の夫は病院へ運ばれるが、同時にやって来たのは警察で、彼女を犯人として連行する。時計は冒頭から10分進んでいた。

タイトルは『10分後』で、喜びにしていた結婚記念日が10分の後には思いもよらない展開になっていた。もちろんこれを人生の未来は10分後のことでさえ予測はつかないと、単なる人生の出来事と捉えることも可能だ。しかし映画の監督は旧共産圏のチェコの人。テレビの語学の例文は「私は連行された。」という意味深なものだったし、彼女を両側から押さえる警官の制服は厳めしい。また酔って帰ってきた夫はビールを飲んできて酔っていて、妻にビールをよこせ、と怒鳴る。しかしもともと夫がビールを飲むなどとは妻は知らなかった。そしてシャンパンがあると夫に勧める。これとて妻の知らない夫の別の好みや生活があったという風にも捉えられはする。しかしかつての東欧諸国がそうであったように、いつ何の予測もなく権力に拘束されるかも知れないという不安を描いているのではないだろうか。そしてこれは実は何処の世界にいても同じことなのだ。そういう解釈から深読みをすれば、チェコと言えばドイツよりも有名なビールの国であり(ボヘミアはホップの産地)、シャンパンはフランスのものだ。シャンパンがフランスという自由圏の象徴で、ビールがチェコスロバキアという共産圏の象徴とも考えられる。ポーランドのキェシロフスキが言っていたのだが、検閲にかからない範囲で反体制のことでも上手く比喩的に映画で表現し、見る観客もその含意を理解するというスタイルがあった。そういう伝統で作られた作品のような気がする。


10ミニッツ・オールダー ~イデアの森~
第1話『水の寓話』(ベルトルッチ)
第2話『時代×4』(フィッギス)
第3話『老優の一瞬』(メンツェル)
第4話『10分後』(サボー)


10ミニッツ・オールダー ~人生のメビウス~
第1話『結婚は10分で決める』(カウリスマキ)
第2話『ライフライン』(エリセ)
第3話『失われた一万年』(ヘルツォーク)
第4話『女優のブレイクタイム』(ジャームッシュ)
第5話『トローナからの12マイル』(ヴェンダース)
第6話『ゴアvsブッシュ』(リー)
第7話『夢幻百花』(陳凱歌 チェン・カイコー)




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Last updated  2008.04.03 21:21:38
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