ラッコの映画生活

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2008.06.20
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
ANGEL

119min
(桜坂劇場 ホールBにて)

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もともとフランソワ・オゾンはあまり好きではなく、また時代劇は苦手な自分なのだけれど、しかも映画館で何度か予告編を見せられて駄作の香りプンプンといった印象だったのだけれど、結局映画館へ足を運びました。それは主演のロモーラ・ガライという女優に対する監督の目が面白そうだな、と予告編の映像で感じたからです。結果として面白く見せてもらいました。原作はイギリスのエリザベス・テイラーと言う人ですが、同名の有名女優とは無関係です。舞台は20世紀はじめのイギリス。地方都市の一介の商店の娘(エンジェル)がベストセラー作家となり、子供の頃から憧れていた貴族の大邸宅パラダイス邸を買って住むようになり、上流階級出身の画家エスメと結婚しと話は進むけれど、しかし・・・、というもの。

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オゾンの映画っていうのは、良くも悪くも映画手法の探究という面がある。 『ふたりの5つの分かれ路』 では時間を逆行。 『スイミング・プール』 『8人の女たち』 ではいわゆるスリラー・サスペンス映画を作り直して見せた。この『エンジェル』は40年代ぐらいのハリウッド映画、なかでも『風と共に去りぬ』を念頭に置いている。この映画のエンジェルはオゾンの描き直したスカーレット・オハラだとも言える。エンジェルに心酔するエスメの妹ノラはメラニーだし、エスメはアシュレーとバトラーを混ぜた感じだ。エンジェルが出版者セオと馬車でロンドンを走る合成映像や、エスメとの新婚旅行のギリシャやエジプトの映像がチープだと批判する向きもあるようだけれど、これはオゾンがわざとやっていることだ。当時の映画風なのである。オゾンのやりたかったことは、古きハリウッド映画へのオマージュであるというよりは、その分析・再統合であり、夢見る少女と白馬に乗った王子様という物語が現代でも機能しうるかの実験と言ってもよい。

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(以下ネタバレ)
少女の頃パラダイス邸に住む上流階級の人々を柵の外からエンジェルは憧れを持って眺めていた。遠目に見るそのお金持ちの家族の娘の名はアンジェリカ。一家が没落したからこそパラダイス邸は売りに出され、成功したエンジェルが買うことになる。

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だがすべて嘘で固めたエンジェルに飽き足らずに夫エスメが愛人としたのはこのアンジェリカだった。エスメの死後エンジェルは彼女を訪ねてそのことを知る。エンジェルはエスメとの子供を流産してしまうが、アンジェリカにはエスメとの息子がいた。エンジェルの小説は時代の大衆に受けただけで、今は価値もなくなった。はじめの方で彼女の小説を読んだ出版者セオは「シャンパンをコルクスクリューで抜く」というのは間違っていると指摘するが、彼女は「一字一句変えない」と言い張ったように、すべてを無知と嘘で固めた彼女の小説であり、彼女の人生だった。だからその嘘の人生からは作品も子供も一切何も残らないのだ。アンジェリカ(Angelica)とエンジェル(Angel )は同じ名前の変形だ。アンジェリカの方が、良い意味で上品で、優しそうに描かれていたのが悲しい。

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バルザックの『幻滅』(小説)ではリュシアンがたしか場違いの白い夜会服を着て、それがその後の没落の象徴となる。『太陽がいっぱい』ではヨットの上(だったと思う)で、フィッシュナイフか何かの持ち方をアラン・ドロンがモーリス・ロネにバカにされる。そんなことを思い出しました。ここではエンジェルの小説が戯曲化された劇場で、彼女は緑色のドレスを着ているのだけれど、よくわからないけれどこれも可笑しいらしい。

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ちなみに、大声で言いたいのだけれど、この映画はもともと134分。日本公開版は119分。つまり15分も短い。こういうことはもうやめましょうよ!。ネット(海外)でスティル写真見ると、自分の見なかったシーンがある!!。DVDとかはどうなるのだろう?。日本盤DVDも119分ならフランス盤とか買って見るしかないのか!?。

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Last updated  2008.07.01 02:12:40
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