実にもったいない映画。同じ原作(山口ナオコーラ、未読)で、同じ役者を使って、まともな監督が作れば、100倍、1,000倍面白い映画になった可能性もあるのではないだろうか。黒沢清の『ドッペルゲンガー』で存在を思い出した永作博美が出ているので、またボクの周囲の男性に大ファンが多いけれど、ボクはほとんど魅力を感じない蒼井優を観察してみようと、このやや過激な題名の映画を見にいった。この言葉、昔からセックスアピールというような熟語では普通に使われていたけれど、男女の行為を示す語としては30年前でもまだ一種の はばかり があったのではないだろうか。それが現在ではかなり平気で使えるようになったわけだが、結果としては欧米や(そして各種アジア諸国)よりも、いちばん臆面がなくなった感じだ。これをどう解釈するべきか。このタイトルは映画である以前に山口の小説のものなのだが、読んでないのでその含みはわからない。ただ映画の公式英語タイトルは romance となっていて、love affair でも sex life でもない。そして「人の」の部分は my となっているから、「私のことをとやかく言うな」という意味であることがわかる。