本日は元勤務していた会社の元役員であったK氏の葬儀に参列すべく、西宮市まで出掛けて来た。K氏のご冥福をお祈り申し上げます。葬儀の後、入社同期のO君と梅田まで一緒に帰り、昼食を共にして、帰宅。
夕刻は大学同期のF君、D君、M君との会食の約束あり、心斎橋まで再び外出。夜更けての駅からの帰り道、漸く五分咲き位まで咲いた桜の花と三日月との競演を見させて戴きました。
と、まあ、そんな次第にて、本日も「偐万葉」といたします。今回は「カマトポチ篇」であります。この方は、東京在住、ご自宅から勤務先である丸の内の会社まで、自転車でご通勤されることもあるという、言わば「同好の士」のブログ友達である。 この方のブログ は写真が何と言っても素晴らしい。
偐家持のカマト朝臣ポチ麻呂に贈りて詠める歌37首
桜花 散りぬるあとの さみどりの 風もさやけき 銀輪の道
銀輪も ふたつたぐひぬ 浜風に 吹かれて妹と 寄り添ひゆけば
銀輪を 駆けてや背子の ゆく道を 思ひて我も 草の道ゆく
さみどりの 風めぐるらし 銀輪の 背子が見つけし をちこちの景
小百合花 後 も逢はめや 我妹子の 笑みといふべし 夏野の風も
朝露を 負ひて咲くらむ 朝顔の 花も入谷の 江戸町娘
安曇野の 夏野の風は 我妹子の 笑みと吹くらし 木陰に寄らむ
遠山に 雲は立ちけり 水清み 夢の雫の 隠れ道ゆく
朝露と こぼれし夢の 夏の野に 咲きて舞ひけり 白鷺の花
空高く 泳げる 魚 の ゆく見れば 水なき空に 波ぞ立ちける
卯の鼻の 椅子の陰より 見え隠れ 上目使いに 何や気を引く
秋づけば 風もさやけき 墨田川 下りゆくらし 水の旅人
甘き香の 風吹き渡りゆく 秋の苑 咲きて思はゆ 薔薇 の花よ
秋の野に ダリアの花の 咲く見れば 風立ちぬらし 恋しひとあり
みちのくの 秋は深みか もみぢ葉に 映えてぞ青き 高々の空
いざ行かな 照る日の秋の 高尾山 はしき吾妹と もみぢ葉狩らむ
もみぢ葉に 染みたるみなも ゆく鴨の 寄りて添ふらし 波の光りて
あかがねの 色は年経て 神さぶる みどりあをめる 色とやなれり
乙女らは 何や語らふ 春待ちの 木立にこぼる 日のやはらかき
天地人 いづれがそれと 行く先に 皇子 とし見ゆる 皇女 のあり
見る人の 見るがままには 皇子 なれど よく見てひめと 見よといふらん
ミモザは 青き空にぞ 似合ふらし 背子ゆく道の かたへに咲けば
見る人の なけれ春野に 咲きてある 瑠璃唐草 の ごとくやあらむ
見上ぐれば いつしか我も 異邦人 モスクの屋根に 雲の波立つ
めくられて 少し慌てて いるならん 水仙水面 見るひまの無き
邯鄲の 夢や覚めにし 水仙の 花も己れを 夢と知るなり
背子のゆく 雲の 山道 の いかなるも ひとり越ゆらむ 照る月もがも
葉漏れ日の 椿の森の 道踏みて 春をや行かむ 花の下陰
モクレンの 花咲く春の 大空は あまをとめらの さざめくならし
桜花 咲くをし待てば 気もそぞろ 魂もあくがれ さ迷ふらんか
ナルシスの ことは知らじな 敷島の 大和にしあれ 花うつむきぬ

(写真はカマトポチ氏のブログからの転載です。)
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