(承前)
急遽予定変更の会津行き。新潟から会津まで快速あがので2時間40分かかる。新津から磐越西線に入り、トロトロと阿賀野川沿いを列車は走る。津川の麒麟山温泉は以前来たことがある。山峡に入ると雪が未だ消え残っている。早春の風景である。山々は雪を戴いてもいる。
阿賀野川沿いの自転車道を走る予定が鉄道の旅になってしまった会津行き。前の記事と前後しますが、今日の日記は会津への道中の景色から始めることといたしましょう。
運転席の隣から眺めた車窓の景色をしばしお楽しみ下さい。
(線路脇には未だ雪が消え残っている。)
(左に見える川が阿賀野川)

(青く霞む遠山には未だ雪が消え残っている。)
会津への
消残
る雪の 山青み
いつしかわれも 旅人の顔 (偐家持)
遠山の 雪もかなしけ その先に
なゐに泣く人 ありとし思へば (偐家持)

帰途は高速バスにしたが、バスの方が運賃が安い上に所要時間が1時間50分程度と鉄道よりも随分速い。但し、山中を突っ切る高速道路はトンネルも多く、味気ない。眺めを楽しむなら、やはり鉄道がお薦めだ。
さて、何やら季節を早春に巻き戻してしまったような景色になりましたので、新潟の花風景をご覧いただきましょう。こちらは桜が満開、チューリップも咲き匂っていた。岸辺の自転車道も走っていると心がおのずときめくのである。
(信濃川やすらぎ堤の桜)

難波にて 送りし桜 越後にし
咲きてありけり われ待つらしも (偐家持)

満開の桜を見上げるようにチューリップたちが群れ咲いている。信濃川のこの岸辺は「やすらぎ堤」と名付けられているらしい。新潟市民の憩いとやすらぎの場となっているのだろう。そこここに散策する人、ベンチに休む人、花の下でお弁当を広げる人、そして、小生同様に銀輪散歩する人が行き交う。

童女
の ごと
咲
み群れて チューリップ
越後は春の 今盛りなり (偐家持)
チューリップたちはみなあどけない笑みをくれる。もし花たちが声を持ったとしたら、チューリップたちはさぞやかましいことだろうと思ったりもするヤカモチでありました。

銀輪を停めて、土手に目を寄せると土筆も生えているのでありました。
いづくにか 去れるを
惜
しと 恋ひ来れば
春は越後に 待ちてありけり (偐家持)
(土手には土筆も)
信濃川沿いの林の中に何気なく立ち寄ってみると、かたくりと雪割草が沢山咲いていました。これは思わぬ収穫。写真を撮りまくりました(笑)。
全てはページを改めてまた別にご紹介することとし、ここではそれぞれ1枚だけ掲載して置きます。
(かたくり)
(雪割草)
そして信濃川の夕照。
(信濃川夕照)
夕照はやはり慈愛の色にて、何でもない橋梁をもやさしく美しい色に染めて行く。
(信濃川夕照 2)
<参考>前篇
越後・会津銀輪散歩
続編
越後・会津銀輪散歩余録・かたくりと雪割草
<追記・注>
「桜花の下にはチューリップも」の写真
が横倒しの歪んだ画像になっていたので、2020年11月6日これを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
2020.10.12.
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