これから独立する人へ


好きなことをして食べていけたら最高だろう。
誰もが考える理想だ。

しかし、好きなことだけしていれば
食えるほど世間は甘くない。

皆さんの中にもそう考えている方は
少なくないはずだ。

僕は建築が大好きで、
建築をやっていれば食えると思っていた。
しかし、実際問題、建築が好きなだけでは誰も、
大枚はたいて手に入れる住まいやビルの設計を
依頼したりはしないだろう。

ただの建築オタクにはだれもお金は払ってくれない。

「うーん、このデザインは・・・」
なんていうことだけやっていては
絶対に食えないし、それでは完全なオタクだ。

このことは、有名になった建築家の方々が
一番知っていることだと思う。

では、好きなことして食っていくには
どうすればいいのか。

まず一つは

その、大好きなことをやった結果が
どれぐらい人様の役にたつのか?
世の中のためなるのか?が一番の問題だ。

たとえば、何かを作るのが好きな場合は
その作品が他人を感動させられるか?

本を書いたら、その本が役に立つのか?
感動して、元気になるのか?

ただ、ひたすら、未完成なものをつくっていて
誰にも見せたくない、

完成したけど、なんか自信がないんだよなあ・・

ちょっと、他人に批判されるとへこんでしまう。

なんていっていては

誰も相手にしてくれない
お金なんて払ってくれないから
飢え死にしてしまうだろう。


二つ目は

その好きなことをやった結果のすばらしさを
できるだけ多くの人に伝えることだ。

だれも、通らない路地で、すばらしい作品を
並べていても、誰も買ってくれない。

そのすばらしさをどう伝えるかを考えなければ
なにも伝わらない。誰も、あなたのすばらしさを
知ることなく生きていく。

「伝わらなければ、そこに存在しないのと同じだ。」
どこかの本に書いてあった。

そのとおりだと思う。

自分の作る「何か」を必要としている人を
探さなければいけない。(きっといるはずだ。)

そして必要としている人に会わなければいけない。

ただ、待っていても誰もやってこない。

人と話をするのがいやでも方法はいくらでもある。

いずれにしても、自分がやっていることを
理解してもらわなければ
その人たちは、自分にお金をはらってくれないのだ。

「こんなことをできるのは世界で私しかいない!」

と胸を張って、言い続けられなければ
好きなことをして食っていけない。

一流の建築家は、有名だ。
有名であることは伝えた結果だ。

芸術家でも、タレントでも
伝えられる力があるから有名になれる。
だから食っていける。

伝えていけば、結果として有名になってしまうのだ。

好きなことをして食っていくには

好きなことが
人の役に立ち、
それを大勢の人に
伝えることが大好きにならなければ
いけない。
どっちをあきらめてもだめだ。

例外はない。

いかに早い時期にこのことに気づき
行動に移せるかが、未来をわける。


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