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またまただいぶご無沙汰でhpを更新していない。真夏の炎天下、35度以上の日が毎日続く中、昨日は久々に「ゴジラ2014」を観てきた。噂に高木、全世界No1の興行成績を誇り、やっとこの7月25日から日本での上映となったホカホカの映画だ。YOUTBEなどで映像を様々な角度からUPしたものを十分に観ていたが、どうして、映画ははるかに予告集やCMを凌いでいた。小生、東宝ゴジラファンクラブの会員でゴジラ生誕と同い年、元よりゴジラ大好き、我が心のゴジラと言わんばかりのゴジラ代ファンであるが、かくして日本以外で作られたゴジラ(エメリッヒ監督のハリウッドゴジラ)の最悪な脚本には残念な気持ちでいた。もちろん日本で製作された28作の中でも駄作は多々ある。だが今回の2014ゴジラは素晴らしい、というか、歴代最高峰のゴジラである。日本が世界に誇る怪獣“ゴジラ”を、ハリウッドがワールドワイドな実力派キャスト陣の豪華共演で映画化した。出演は「キック・アス」のアーロン・テイラー=ジョンソン、「マーサ、あるいはマーシー・メイ」のエリザベス・オルセン、「インセプション」の渡辺謙。監督は低予算SF「モンスターズ/地球外生命体」が世界的に評判を呼んだハリウッド期待の新鋭、ギャレス・エドワーズ。映画のあらすじを公開することは、今掲は必要がないほど、あらゆる観点からこの脚本は素晴らしい。合点がいき、無駄がなく不自然さも全くなし。日本のゴジラで、ここまで理の通ったゴジラは1954年作成の原点ゴジラぐらいである。それほど今回のギャレス・エドワーズ監督のゴジラは良くできている。俳優陣もとても良い。ドラマ仕立てに、人々を取り巻くそのリアリティな創り、やはり脚本の良さには脱帽する。それに桁違いのスケール、圧倒的な迫力は視覚上でもダントツ的な映像であり、観ていてさぞかし映像作成に費やした時間と膨大な製作費用が想像できる。そして何よりも監督のゴジラに対する理解と且つ、映画と創り上げる上での原点に、「ゴジラが大好きな映画である」という潜在的な理解がギャレス・エドワーズの中にあったことだとつくづく感じた。強いて言えばゴジラの放射能火炎の使用箇所、その破壊力が従来、事、「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」2001年版ゴジラ・シリーズの第25作のような圧倒的火炎放射を期待する声はあり得るだろうと思った。唯一このあたりが日本のゴジラファンからは「もっと強烈に」声が出そうだとは思う。とは言え、作品全体像から見れば十分な、絶大な効果があったと小生は思った。クライマックスに至っては、小生、3度も感涙してしまった。賞賛、絶賛をいくら並べても尽くせない今回のゴジラの凄さ素晴らしさは、観てもらうことでそれを上回るであろうと予想できる。これほどまでに良くでき映画はゴジラに限らず中々ない。少なくとも小生にとっては今年最大の収穫の映画であったと自負できる。先ずはご覧あれ!
2014/08/03
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こんばんは^^”このところ、全くといっていいほど、ブログの更新をしていない。本業が忙しいというわけでもなく、単にフェースブックに移行しつつある状態だ。情報丸出し状態で良いとはいえないが、簡易安易であることは確かでもある。本日は超がつくほど久々に投稿しようと。先ずはいきなり今日の気温の高さに真夏を感じ、今年は冷夏という噂もあるのに、この時期でとはぁはぁした。小生の住む板橋では34度近くまで上がった¥¥やはり暑い¥¥とは言え例年に比べれば全体的な気温は今年の方が低いかもしれない。少なくとも今日を除いては過ごしやすいのは確かだ。昨年はもっと暑かったと記憶する。そんなこんなで気温の上昇でアタフタした。今日は久々に映画三昧に明け暮れた。小生の最もお気にいりの映画の一つである「ある日どこかで」と「ミッドナイトインパリ」この2本を鑑賞。どちらも素晴らしくいい映画^^「ある日どこかで」は音楽良し、内容良し、俳優も最高。美しくも悲しく、死して最後に逢えるという、純粋な恋愛名作である。ジェーンシーモアの美しさがたまらない。何度観てもその純粋さと音楽の良さに、映画の良さに胸痛くなる。少なくとも60回くらいは観てる。「ミッドナイトインパリ」はオーエンウイルソン主演のパリを舞台にしたファンタジックなドラマだ。タイムワープして1910年のフランスパリで繰り広げられる世界は楽しいし、何と言っても出てくる著名人の設定が実にいい。ヘミングウェイやダリ、フィッツジェラルド夫妻、ジャンコクトー、やピカソやその他大勢のいるその時代に、2010年に生きるオーエンウイルソンがワープして、ドラマが生まれる作品。ゴールデンエイジを求め、悟る様々な人生観の見直しがコミカルでホットな仕上りになっている。最近はこの映画にゾッコンだ。とてもいいのでオススメする。今日を境に毎日と、気持ちはあるのだが、hpを更新できず。また機会ができたら更新します^^
2014/05/31
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久しぶりに、ホント久しぶりにhpの更新です^^このところ、hpは中々見られません。お恥ずかしいながら、フェースブックが主になりつたります。スマホで楽天を更新するにもフェースブックよりも正直工程を踏みます。それ故にだいぶご無沙汰となりました。本日はユーチュウーブの映像と音楽からジャッキー・エバンコのラビアンローズを載せます^^かなりいいですよ^^でもって彼女も大人っぽくなりました^^
2014/02/16
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明けましておめでとうございます(^-^)2014年の始まりです。今年は地道に仕事に音楽に映画にと歩んでいきたいと思っております。明るそうな経済情勢の裏腹に心配となる材料も表裏一体の新年です。国政が国民本位になることを願い、庶民に行き届く実態のある一年になってほしいですね(^-^)とりわけ年の始めに昭和34年の忠臣蔵を見ました。長谷川一夫、市川雷蔵を始めとする豪華絢爛な俳優陣で制作された最高の忠臣蔵の一つです。感動ひとしお。そして今、2012年を見ています。年の始めに不謹慎な趣にも思われますが、あながち無いとも言えない地震大国日本。こんな時、自分はどうするだろうと、何か忠臣蔵に通ずる感慨が沸きました。未来永劫に向かい、成すべき事を成す。そういう思いを刻めた元旦になりそうです。それでは皆さま、今年もよろしくお願いいたします(^-^)
2014/01/01
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なかなか更新できずで、早年の瀬です。今年も思ったよりの1年となりました。仕事モードに秋口から入り、今日であります。映画に音楽にと日毎新作には目を通してきましたが、自身の中で満足充実というところまでは行きつくものは極稀でした。来年は日に之なり、日々是なりと横臥していきたいものです。残すところ今年もあと3日、小生は本日より国に帰省します。来年も皆さまに於かれまして良いお年をお迎えください。それではまた来年^^
2013/12/29
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久々の投稿。且つ今年の白眉、ハイライトとなった。 書く言う、「かぐや姫の罪と罰」ジブリ作品の新作を高畑監督が作り上げたが、この映画は素晴らしかった。人が忘れ去られてきている最も大切なことを切実にいとおしく悲しく切なくそして生きるという永遠のテーマを題材とした普遍的なアニメであった。というより、立派な映画だった。 歩きながら書いてるこの映画の感想、とりあえず今はここまででストップ(^-^)また追加カキします(^.^)/~~~
2013/12/07
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こんばんは^^このところ映画に浸ってる日が多い。hpの更新もしなくちゃしなくちゃと思いながら、更新せず¥¥困ったもんです¥¥今月は「マン・オブ・スティール」を観ました。DCコミックスが誇る最強のスーパー・ヒーローを「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン製作・原案、「300 スリーハンドレッド」のザック・スナイダー監督で装いも新たに再起動させたアクション超大作だ。知られざる誕生の物語を壮大なスケールで描き、スーパーマン役は「インモータルズ ~神々の戦い」のヘンリー・カヴィル、共演にエイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ケヴィン・コスナー、ラッセル・クロウという脇役が抜群に優れた演技で、がっちりと固めた。クリプトン星で生まれた子は、滅亡を悟った父に最後の希望を託され、地球へと送られる。その後地球でジョナサンとマーサの夫婦の手で、クラーク・ケントとして育てられる。次第に超人的な能力に目覚めていく少年時代、養父からはその能力を使うことを固く禁じられていた。周囲との違いに孤独と葛藤を抱えながら青年へと成長したクラークは、やがて自分探しの旅に出て、自らの使命を確信する。そんなある日、クリプトン星の生き残り、ゾッド将軍がクラークの存在に気づき、彼を追って地球へと襲来するというストーリー展開だ。結論的にはむちゃくちゃ凄かった。これだけ凄いとこの後どうしたものかと思うほど。先の「パシフィック・リム」然り。想像を絶するスピード感と驚異的なエネルギー、アクション大作だ。まるでアニメの「ドラゴンボール」が彷彿する。ご覧になった大凡の方はそう思ったに相違ない。で、この作品はスーパーマンの映画であるにも関わらず、「マン・オブ・スティール」とあることに注目したほうが良い作品だ。つまり同映画であるが、一線をなしていることだと思う。そもそも過去のスーパーマンと並行して観てしまうと、ああじゃない、こうじゃないが出てくる。辛口の評もあるのはそのせいだろう。小生がこれを観た時には、圧倒されて、これは別物だとすぐに以前のスーパーマンシリーズは消えた。そういう観点でみると、この映画はとんでもないくらい凄いといえるものだ。また役者が良かった。主役のヘンリー・カヴィルもインモータルズやトリスタンとイゾルテの時よりも桁違いに良くなっている。というか、比較すること自体が意味がないのかもしれない。それに脇役が主役メンバーで、緩慢なく固めているのがこれまた素晴らしい。まぁ説明なんぞあまりしても意味がないかもしれないが、まずは観てよい作品だと思う。オススメしたい、今月のピカイチである。
2013/09/23
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先だってここ最近の状況を久々に掲載しました。が、どうしてもモディリアーニの映画音楽についての自分の文章悶々に言葉足らずに思い、その続きを少々。映画の内容については以前に掲載したが、簡略化してまとめるとアンディ・ガルシアの「モディリアーニ~真実の愛」は画家モジリアーニの強烈な個性と芸術性、そしてリアルな人間像に深みと神聖を加えた。すぐれた才能と高慢さ、情熱ゆえにお互いへの羨望と賛美を募らせた若き芸術家たちの知られざる青春物語であると同時に、悲劇的な最期を遂げた天才画家モディリアーニとその妻ジャンヌの、美術史上最も壮絶な真実の愛の物語であるといえると思う。その映画にこれ以上はない!という音楽をガイ・ファーレイがサントラを作曲した。2005年から2008年までに彼はサントラを6作品書いている。「ブロークン」「マザー・テレサ」「沈黙の追撃」「消えた天使」ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の「レクイエム」の6作品だ。共通する音楽の母体はあまり感じられないほど、音楽は似ついていない。とりわけこの「モディリアーニ真実の愛」の音楽は白眉であり、映画音楽史上、最高の情景標題音楽に数えられるレベルであると思える。音楽の1曲を下記にUPしたので良ければお聴き頂けたらと思う。ちなみに国内・輸入盤とも現在は廃盤になっていて入手は中古盤くらいしかないのが現状だ。廉価版としてでも再発してもらえると有り難い1枚である。
2013/09/02
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とんでもないくらい間を空けてのブログ更新^^”この6月末についにパソコンが壊れた。修理にしようかと悩んだ挙句、ついにウィンドウズ7のOSで新規にパソコンを購入した。如何せん今まで長い間XPで慣れてきたからウインドウズ7は中々慣れない。そういうことやら、自身を取り巻く環境が一変二変とめまぐるしくこのところ変貌した。PCでの映画鑑賞や仕事が滞り、ブログを更新する気持ちになれなかった。そんなわけでたまに見るのが精一杯。やっとこの激暑猛暑になってPCを本格的に稼働している昨今である。映画や音楽の方は人一倍見たり聴いたりしているが、そんな中でも最近の映画「パシフィック・リム」はすごかった。これだけの大掛かりな特撮は古今東西にたぶんあり得なかった映画である。この手のSFアクション特撮ものは、例えばトランスフォーマーシリーズとか多々あるけれど、比較にならない凄さである。SF特撮関係の映画が好きな方は、好学のために一度観て本当に良いと思う。驚きの一言だろう。あらゆる作品というものは、本来映画に限らず、本比較をしてはならないと思うのだが、こういう映画を観てしまうと、この後どのような映画を作ればよいのだろうか?と監督始め、スタッフは悩むのではないだろうか。それほど凄いとしか言いようがない。それからアカデミー賞候補であった「砂漠でフィッシング」も面白かった。正直先の「ライフ・オブ・パイ」の後に観たのだが、後味が良く好印象に残った。観点こそ違うが、根底にある共通するロマン性は熱いものを感じる。音楽はこのところ、名作を一層名作にする音楽に酔いしれている。久々に観た「ラベンダーの咲く庭で」からナイジェル・ヘスの素晴らしい音楽に身を寄せた。「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」の名曲は様々なところで使われてもいるいい曲だ。これがサントラのために書下ろしたということの方が驚く。それにこのところぞっこん惚れこんでいるのが、映画「モジリアーニ 真実の愛」からのサントラ音源である。個人的な感想だが、古今これだけ共感し、琴線に直接くる映画音楽は小生の中では数本の中に位置するほど感動的で美しい名曲であり、名旋律である。映画もものすごく良かったけど、音楽もどうしょうもないくらい良い。ほとんどエンドレスで聴いている。一聴を薦めたい素晴らしい名曲である。まぁそんなこんなでとりあえずPCも新たに稼働し始めたし、映画や音楽には時を惜しまずでこの夏を乗り切る過程である。ただもう少し小まめに更新したいと思ってます^^”
2013/08/18
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だいぶご無沙汰をしている。前回のhpの更新から3ヶ月が過ぎてしまった。このところ、忙しさに感けてhpを殆ど見ていない状況が続いた。宛ら情けない限りである。最近オンデマンドで一人の日本人作曲家の姿をNHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」の映像を観た。佐村河内守、49歳。14年前に原因不明の病で両耳の聴力を失いながら、クラシック作品の中で最も困難とされる交響曲を書き上げ、その苦難の中から至上の音楽が創りだされていく様を固唾を呑みながら一瞥も出来ず見続けた。あまりにもあまりにも...天は何ゆえにこのような至難を与えたのか...佐村河内は17歳で『交響曲第1番「ヒロシマ」』の作曲に着手。その小さく細かい音符が恐ろしいほど巧みに一枚の付箋に刻まれている。着想はすでにできていた。同年から原因不明の偏頭痛や聴覚障害を発症。高等学校卒業後に上京したが、現代音楽の作曲法を嫌って音楽大学には進まず、肉体労働者として働きつつ独学で作曲を学んだ。このころに既に交響曲は10曲ほど書かれたが、彼はそれをすべて破棄した。そしてこの「交響曲第一番ヒロシマ」に改めて書き始めている。抑鬱神経症や不安神経症に苛まれ、常にボイラー室に閉じ込められているかのような轟音が頭に鳴り響く。頭鳴症、耳鳴り発作、腱鞘炎などに苦しみつつ、絶対音感を頼りに作曲を続けた。生きているだけでも不思議なくらいの悲惨な状況にいながら、ものすごい執念で作曲を続けている。本に記されたその様子は先に進ませるのを拒ませる。それでも彼はそれを人に言わないようにしてきた。知られるのも嫌がった。障害者手帳の給付も拒み、自分の音楽を同情抜きで聴いてもらいたいと考えていたようである。自分は作曲に打ち込みたいだけだというのが彼が言い分だ。マーラーは「いつか自分の時代がやって来る」と言った。何時かは佐村河内守の音楽も自分の時代到来というのに相応しい時が来ると個人的に思った。生きているうちに、書けるうちに、書くべきものを書くしかない、そういう気概が強く感じられる。そこには始終普遍的なマーラーの第3交響曲の旋律が沸き出でるかのようで、広大無辺な景色が見えてくる。交響曲の作曲法の見解として現在では、1960年代を最後にベートーヴェンやブルックナーのような交響曲を書けない時代であることが通説である。なのに佐村河内の交響曲にはマーラーやショスタコーヴィッチやブルックナーのような系譜がしっかりとある。このような音楽を今の時代に創作するということは、大凡誰しも考えたことはないのではないだろうか。こういう作曲法を用いて創りだしたその労は、奇跡としか言いようがない。現代音楽の模索の時期に、佐村河内の音楽は今後の世界の作曲法の抜本的基盤の道標を示したといってもいいかもしれない。この交響曲は自らの命を削り、命がけで書かれた大曲である。「闇が深ければ深いほど祈りの灯火は美しく輝く」という作曲者の言葉に象徴される。少なくとも五体満足でいられる自分には、これ以上何を望めばいいのか?と赤裸々に自身の人生を顧み、胸が痛くなる。この交響曲第一番にはあらゆる苦しみを越えて希望を見出そうとする人間の普遍的な心情に、深く通じる真実の音楽が聴く者の心を深く揺さぶる。最終楽章に苦しみと闇の彼方にある希望の曙光が降り注ぎ、先に見える黎明は人間の根底に途轍もない感動を呼び起こさずにいられない。この作品を聴いて流水のような涙が何度もあふれた。溢れ出る涙は佐村河内という人の至難の姿に涙するものではない。この作品に存在する魂の所以がそうさせるそう聞こえるが故の涙であると心から思った。
2013/04/19
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今年のアカデミー賞ノミネートされてる「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を先行して観てきた。映画のタイトルやCMを見ると子供向けのようなイメージが漂うが、どうしてどうして本作は決して子供向けの映画ではないことにきずく。むしろ多くのものを失った経験がある大人だからこそわかるほろ苦い映画に仕上がったといえるだろう。ヤン・マーテルのベストセラー小説『パイの物語』を原作で、作品の映画化は何度も立ち消えになった。この度ようやくアン・リーのもとで完成した。神秘的な海の描写は美しさ、きらめく夜光虫の海から飛び上がるクジラ、空中を飛行するトビウオの群れなどは目をみはる思いがする。そしてすべてCGとは思えないトラの動きのすばらしさは、唖然とするほど完成度が高い。小生は観終わって始めてCGだということを知った一人である。終盤、今までのエピソードに伏線が散りばめられていた事がわかった後は、とても熱いものを感じて込み上げる涙に似た感動を覚える。こういう映画こそできるだけ大きな画面で味わうと良いと思えた。あらすじ的には動物園を経営する家族と航行中に嵐に遭い、一頭のトラと共に救命ボートで漂流する16歳の少年のサバイバルを描く。出演は、オーディションで選ばれたインド人のスラージ・シャルマ、「その名にちなんで」のイルファン・カーン、「シラノ・ド・ベルジュラック」のジェラール・ドパルデュー。予想を遥かに超えた秀作だと思った。是非ともご覧頂きたい^^
2013/01/30
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クエンティン・タランティーノが放つエンターテイメント大作「ジャンゴ繋がれざる者」の試写会に一足先に行ってきた。『イングロリアル・バスターズ』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したクリストフ・ヴァルツ、『Ray/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン、カート・ラッセル、サミュエル・L・ジャクソン、サシャ・バロン・コーエン、そしてレオナルド・ディカプリオが映画史上最悪の極悪人を演じる。タランティーノ自身も映画に参加し、彼らしい豪華で個性豊な実力派俳優陣をそろえた。暴力や犯罪を他映画作品へのオマージュを用いながら描いた西部劇という感じで、解放された奴隷が賞金稼ぎと手を組み、生き別れになった妻を取り戻すために生死を賭けた戦いに挑んだ復讐劇。まぁ良くも悪くもタランティーノさながらの血しぶきが、銃口からリアルに吹き出すという映像。フランコネロとジュリアーノジェンマの男臭さのオリジナル版ようなギトギトした感じはないが、その分とにかくリアル。この人の手にかかるといつもながら血が多い。活劇ではあるものの、なにか復讐するは我にありといった、分かるけどリアル過ぎて個人的にはあまり好きな映画とはいいがたい。単に小生の好みの問題。しかしこの映画がアカデミーにノミネートというのは、これはちょっと首を傾げたくなる。3月からの日本上映、話題になることは確かでだろう。
2013/01/27
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先のGD賞、放送協会賞が決まり、2月のアカデミー賞もノミネートが決まった。はたしてこの中からどの作品が選ばれるのか、大いに楽しみであり、全世界の映画ファンが固唾を呑む一瞬に心躍らせる。興味津々である。10日、アカデミー賞のノミネーションが発表された。最多候補は「リンカーン」の12、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」が11で続いた。サプライズは弱冠9歳で史上最年少の主演女優賞候補になった「ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~」のヒロイン、クヮヴェンジャネ・ウォレス。同作は新人監督のベン・ザイトリンも長編デビューにして監督賞候補に滑り込むなどインディ作品ながら作品賞を含む主要4部門で候補になり、一躍台風の目となった。授賞式は2月24日に開催される。【作品賞】 「愛、アムール」 「アルゴ」 「ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~」 「ジャンゴ 繋がれざる者」 「レ・ミゼラブル」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」 「世界にひとつのプレイブック」 「ゼロ・ダーク・サーティ」【主演男優賞】 ブラッドリー・クーパー 「世界にひとつのプレイブック」 ダニエル・デイ=ルイス 「リンカーン」 ヒュー・ジャックマン 「レ・ミゼラブル」 ホアキン・フェニックス 「ザ・マスター」 デンゼル・ワシントン 「フライト」【主演女優賞】 ジェシカ・チャステイン 「ゼロ・ダーク・サーティ」 ジェニファー・ローレンス 「世界にひとつのプレイブック」 エマニュエル・リヴァ 「愛、アムール」 クヮヴェンジャネ・ウォレス 「ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~」 ナオミ・ワッツ 「インポッシブル」【助演男優賞】 アラン・アーキン 「アルゴ」 ロバート・デ・ニーロ 「世界にひとつのプレイブック」 フィリップ・シーモア・ホフマン 「ザ・マスター」 トミー・リー・ジョーンズ 「リンカーン」 クリストフ・ヴァルツ 「ジャンゴ 繋がれざる者」【助演女優賞】 エイミー・アダムス 「ザ・マスター」 サリー・フィールド 「リンカーン」 アン・ハサウェイ 「レ・ミゼラブル」 ヘレン・ハント 「The Sessions」 ジャッキー・ウィーヴァー 「世界にひとつのプレイブック」【監督賞】 ミヒャエル・ハネケ 「愛、アムール」 ベン・ザイトリン 「ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~」 アン・リー 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 スティーヴン・スピルバーグ 「リンカーン」 デヴィッド・O・ラッセル 「世界にひとつのプレイブック」【オリジナル脚本】 「愛、アムール」 「ジャンゴ 繋がれざる者」 「フライト」 「ムーンライズ・キングダム」 「ゼロ・ダーク・サーティ」【脚色賞】 「アルゴ」 「ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」 「世界にひとつのプレイブック」【長編アニメ賞】 「メリダとおそろしの森」 「フランケンウィニー」 「パラノーマン ブライス・ホローの謎」 「The Pirates! Band of Misfits」 「シュガー・ラッシュ」【撮影賞】 「アンナ・カレーニナ」 「ジャンゴ 繋がれざる者」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」 「007 スカイフォール」【編集賞】 「アルゴ」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」 「世界にひとつのプレイブック」 「ゼロ・ダーク・サーティ」【美術賞】 「アンナ・カレーニナ」 「ホビット 思いがけない冒険」 「レ・ミゼラブル」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」【衣装デザイン】 「アンナ・カレーニナ」 「レ・ミゼラブル」 「リンカーン」 「白雪姫と鏡の女王」 「スノーホワイト」【メイクアップ&ヘア賞】 「ヒッチコック」 「ホビット 思いがけない冒険」 「レ・ミゼラブル」【音響編集賞】 「アルゴ」 「ジャンゴ 繋がれざる者」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「007 スカイフォール」 「ゼロ・ダーク・サーティ」【音響調整賞】 「アルゴ」 「レ・ミゼラブル」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」 「007 スカイフォール」【視覚効果賞】 「ホビット 思いがけない冒険」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「アベンジャーズ」 「プロメテウス」 「スノーホワイト」【音楽賞】 「アンナ・カレーニナ」 「アルゴ」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」 「007 スカイフォール」【歌曲賞】 “Before My Time” 「Chasing Ice」 “Everybody Needs A Best Friend” 「テッド」 “Pi's Lullaby” 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 “Skyfall” 「007 スカイフォール」 “Suddenly” 「レ・ミゼラブル」【長編ドキュメンタリー賞】 「壊された5つのカメラ」 「The Gatekeepers」 「How to Survive a Plague」 「The Invisible War」 「シュガーマン 奇跡に愛された男」【短編ドキュメンタリー賞】 「Inocente」 「Kings Point」 「Mondays at Racine」 「Open Heart」 「Redemption」【短編アニメ賞】 「Adam and Dog」 「Fresh Guacamole」 「Head over Heels」 「Maggie Simpson in "The Longest Daycare"」 「Paperman」【短編実写賞】 「Asad」 「Buzkashi Boys」 「Curfew」 「Death of a Shadow (Dood van een Schaduw)」 「Henry」【外国語映画賞】 「愛、アムール」 「Kon-Tiki」 「No」 「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」 「魔女と呼ばれた少女」
2013/01/26
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裏のアカデミー賞ともいわれる放送映画批評家協会賞が決定した。ある程度は予想したが、この結果を見る限り、アカデミー賞もこの★印の中から選ばれる確立が非常に高くなると予想する。しばし今後の成行きが楽しみである。放送映画批評家協会による“クリティックス・チョイス・アウォーズ”が発表され、作品賞にはベン・アフレック監督の「アルゴ」が輝いた。受賞結果は以下の通り(受賞=★)【作品賞】★「アルゴ」 「ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~」 「ジャンゴ 繋がれざる者」 「レ・ミゼラブル」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」 「ザ・マスター」 「ムーンライズ・キングダム」 「世界にひとつのプレイブック」 「ゼロ・ダーク・サーティ」【主演男優賞】★ダニエル・デイ=ルイス 「リンカーン」 ブラッドリー・クーパー 「世界にひとつのプレイブック」 ジョン・ホークス 「The Sessions」 ヒュー・ジャックマン 「レ・ミゼラブル」 ホアキン・フェニックス 「ザ・マスター」 デンゼル・ワシントン 「フライト」【主演女優賞】★ジェシカ・チャステイン 「ゼロ・ダーク・サーティ」 マリオン・コティヤール 「君と歩く世界」 ジェニファー・ローレンス 「世界にひとつのプレイブック」 エマニュエル・リヴァ 「愛、アムール」 クヴェンザネ・ウォリス 「ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~」 ナオミ・ワッツ 「インポッシブル」【助演男優賞】★フィリップ・シーモア・ホフマン 「ザ・マスター」 アラン・アーキン 「アルゴ」 ハビエル・バルデム 「007 スカイフォール」 ロバート・デ・ニーロ 「世界にひとつのプレイブック」 トミー・リー・ジョーンズ 「リンカーン」 マシュー・マコノヒー 「Magic Mike」【助演女優賞】★アン・ハサウェイ 「レ・ミゼラブル」 エイミー・アダムス 「ザ・マスター」 ジュディ・デンチ 「007 スカイフォール」 アン・ダウド 「Compliance」 サリー・フィールド 「リンカーン」 ヘレン・ハント 「The Sessions」【アンサンブル演技賞】★「世界にひとつのプレイブック」 「アルゴ」 「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 「レ・ミゼラブル」 「リンカーン」 「ムーンライズ・キングダム」【監督賞】★ベン・アフレック 「アルゴ」 キャスリン・ビグロー 「ゼロ・ダーク・サーティ」 トム・フーパー 「レ・ミゼラブル」 アン・リー 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 デヴィッド・O・ラッセル 「世界にひとつのプレイブック」 スティーヴン・スピルバーグ 「リンカーン」【オリジナル脚本】★「ジャンゴ 繋がれざる者」 「フライト」 「LOOPER/ルーパー」 「ザ・マスター」 「ムーンライズ・キングダム」 「ゼロ・ダーク・サーティ」【脚色賞】★「リンカーン」 「アルゴ」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「The Perks of Being a Wallflower」 「世界にひとつのプレイブック」【長編アニメ賞】★「シュガー・ラッシュ」 「メリダとおそろしの森」 「フランケンウィニー」 「マダガスカル3」 「パラノーマン ブライス・ホローの謎」 「Rise of the Guardians」【若手俳優賞】★クヮヴェンジャネ・ウォレス 「ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~」 エル・ファニング 「Ginger & Rosa」 カーラ・ヘイワード 「ムーンライズ・キングダム」 トム・ホランド 「インポッシブル」 ローガン・ラーマン 「The Perks of Being a Wallflower」 スライ・シャルマ 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」【撮影賞】★「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「レ・ミゼラブル」 「リンカーン」 「ザ・マスター」 「007 スカイフォール」【美術賞】★「アンナ・カレーニナ」 「ホビット 思いがけない冒険」 「レ・ミゼラブル」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」【編集賞】★「ゼロ・ダーク・サーティ」 「アルゴ」 「レ・ミゼラブル」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」【衣装デザイン】★「アンナ・カレーニナ」 「クラウド アトラス」 「ホビット 思いがけない冒険」 「レ・ミゼラブル」 「リンカーン」【メイクアップ賞】★「クラウド アトラス」 「ホビット 思いがけない冒険」 「レ・ミゼラブル」 「リンカーン」【視覚効果賞】★「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「アベンジャーズ」 「クラウド アトラス」 「ダークナイト ライジング」 「ホビット 思いがけない冒険」【歌曲賞】★“Skyfall” 「007 スカイフォール」 “For You” 「ネイビーシールズ」 “Learn Me Right” 「メリダとおそろしの森」 “Still Alive” 「Paul Williams Still Alive」 “Suddenly” 「レ・ミゼラブル」【音楽賞】★「リンカーン」 「アルゴ」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「ザ・マスター」 「ムーンライズ・キングダム」【アクション映画賞】★「007 スカイフォール」 「アベンジャーズ」 「ダークナイト ライジング」 「LOOPER/ルーパー」【アクション映画男優賞】★ダニエル・クレイグ 「007 スカイフォール」 クリスチャン・ベイル 「ダークナイト ライジング」 ロバート・ダウニー・Jr 「アベンジャーズ」 ジョセフ・ゴードン=レヴィット 「LOOPER/ルーパー」 ジェイク・ギレンホール 「End of Watch」【アクション映画女優賞】★ジェニファー・ローレンス 「ハンガー・ゲーム」 エミリー・ブラント 「LOOPER/ルーパー」 ジーナ・カラーノ 「エージェント・マロリー」 ジュディ・デンチ 「007 スカイフォール」 アン・ハサウェイ 「ダークナイト ライジング」【コメディ映画賞】★「世界にひとつのプレイブック」 「Bernie」 「テッド」 「This Is 40」 「21ジャンプストリート」【コメディ映画男優賞】★ブラッドリー・クーパー 「世界にひとつのプレイブック」 ジャック・ブラック 「Bernie」 ポール・ラッド 「This Is 40」 チャニング・テイタム 「21ジャンプストリート」 マーク・ウォールバーグ 「テッド」【コメディ映画女優賞】★ジェニファー・ローレンス 「世界にひとつのプレイブック」 ミラ・クニス 「テッド」 シャーリー・マクレーン 「Bernie」 レスリー・マン 「This Is 40」 レベル・ウィルソン 「Pitch Perfect」【SF/ホラー映画賞】★「LOOPER/ルーパー」 「キャビン」 「プロメテウス」【長編ドキュメンタリー賞】★「シュガーマン 奇跡に愛された男」 「Bully」 「The Central Park Five」 「The Imposter」 「The Queen of Versailles」 「West of Memphis」【外国語映画賞】★「愛、アムール」 「最強のふたり」 「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」 「君と歩く世界」
2013/01/26
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またまたhpのUPを滞らせてしまった¥¥早1月も後半、映画界は屈指の御祭りモードとなる。今月は何と言ってもゴールデングローブ賞の発表だ。13日にGD賞が決定したので、遅ればせながら掲載する。今年も特徴は昨年以上に中身が濃いこと、そして作品賞が2つ選ばれたことに尽きる。13日、ゴールデングローブ賞が発表され、作品賞にはそれぞれ「アルゴ」と「レ・ミゼラブル」が輝いた。映画部門の受賞結果は以下の通り(受賞=★)【作品賞(ドラマ)】★「アルゴ」 「ジャンゴ 繋がれざる者」 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「リンカーン」 「ゼロ・ダーク・サーティ」【作品賞(ミュージカル/コメディ)】★「レ・ミゼラブル」 「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 「ムーンライズ・キングダム」 「砂漠でサーモン・フィッシング」 「世界にひとつのプレイブック」【主演男優賞(ドラマ)】★ダニエル・デイ=ルイス 「リンカーン」 リチャード・ギア 「Arbitrage」 ジョン・ホークス 「The Sessions」 ホアキン・フェニックス 「ザ・マスター」 デンゼル・ワシントン 「フライト」【主演女優賞(ドラマ)】★ジェシカ・チャステイン 「ゼロ・ダーク・サーティ」 マリオン・コティヤール 「君と歩く世界」 ヘレン・ミレン 「ヒッチコック」 ナオミ・ワッツ 「インポッシブル」 レイチェル・ワイズ 「Deep Blue Sea」【主演男優賞(ミュージカル/コメディ)】★ヒュー・ジャックマン 「レ・ミゼラブル」 ジャック・ブラック 「Bernie」 ブラッドリー・クーパー 「世界にひとつのプレイブック」 ユアン・マクレガー 「砂漠でサーモン・フィッシング」 ビル・マーレイ 「Hyde Park on Hudson」【主演女優賞(ミュージカル/コメディ)】★ジェニファー・ローレンス 「世界にひとつのプレイブック」 エミリー・ブラント 「砂漠でサーモン・フィッシング」 ジュディ・デンチ 「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 マギー・スミス 「カルテット!人生のオペラハウス」 メリル・ストリープ 「Hope Springs」【助演男優賞】★クリストフ・ヴァルツ 「ジャンゴ 繋がれざる者」 アラン・アーキン 「アルゴ」 レオナルド・ディカプリオ 「ジャンゴ 繋がれざる者」 フィリップ・シーモア・ホフマン 「ザ・マスター」 トミー・リー・ジョーンズ 「リンカーン」【助演女優賞】★アン・ハサウェイ 「レ・ミゼラブル」 エイミー・アダムス 「ザ・マスター」 サリー・フィールド 「リンカーン」 ヘレン・ハント 「The Sessions」 ニコール・キッドマン 「The Paperboy」【監督賞】★ベン・アフレック 「アルゴ」 キャスリン・ビグロー 「ゼロ・ダーク・サーティ」 アン・リー 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 スティーヴン・スピルバーグ 「リンカーン」 クエンティン・タランティーノ 「ジャンゴ 繋がれざる者」【脚本賞】★「ジャンゴ 繋がれざる者」 「アルゴ」 「リンカーン」 「世界にひとつのプレイブック」 「ゼロ・ダーク・サーティ」【歌曲賞】★“Skyfall” 「007 スカイフォール」 “For You” 「ネイビーシールズ」 “Safe and Sound” 「ハンガー・ゲーム」 “Suddenly” 「レ・ミゼラブル」 “Not Running Anymore” 「Stand Up Guys」【音楽賞】★「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 「アンナ・カレーニナ」 「アルゴ」 「クラウド アトラス」 「リンカーン」【長編アニメ賞】★「メリダとおそろしの森」 「フランケンウィニー」 「モンスター・ホテル」 「Rise of the Guardians」 「シュガー・ラッシュ」【外国語映画賞】★「愛、アムール」 「Kon-Tiki」 「最強のふたり」 「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」 「君と歩く世界」
2013/01/26
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今年の映画初めは文豪シェイクスピアによる恋愛喜劇の古典「十二夜」でスタートとは言えこのお正月には新旧を含め、数本の映画を見たのだが、自分の中ではこの「十二夜」を最初にしたい気持ちである。監督・脚本 はRSCの演出家として知られる『レディ・ジェーン 愛と運命のふたり』のトレヴァー・ナン。製作は「英国万歳!」のデイヴィッド・パーフィットとスティーヴン・エヴァンス。撮影は「デス・クルーズ 欲望の嵐」のクライヴ・ティクナー。音楽はRSC作品で知られるシャウン・デ イヴィ。美術に「ライフ・イズ・スウィート」の ソフィ・ベーシェル。そして衣裳は「日の名残り」の ジョン・ブライトという颯爽といた立役者である。出演は「恋人たちのポートレート」のヘレナ・ボナム=カーター、「いつか晴れた日に」のイモジェン・スタッブスとイメル ダ・スタウントン、「プレタポルテ」のリチャー ド・E・グラント、「英国万歳!」のナイジェル・ホーソーン、「死と処女」のベン・キングスレーといった俳優人である。この映画の拠り所は一言でいえば爽やかさであり、観るものすべてがバッピーになるという作品。古今東西の名作の中でも屈指の爽やかさを誇る名作である。迷わず多くの人に見ていただきたいとオススメできる映画である。一年のスタートに相応しい善き映画、そんな譲れない気持ちにさせる映画を自身の念頭において置きたい、つまりは拘りなのだが、そういう位置にしておきたい始まりにこの映画を選んだ。見る人の心に響く忠信の古典喜劇でもあり、心地良い残像と深い機知を今の時代に忘れ去れた言葉としての表現には、文学から遠く離れたという自分の今を省みたかのようで、初々しい感動を隠せない気持ちである。今年一年のスターに、小生にとって爽やかな幕開けがきれたと感慨ひとしおになった。十二夜、後半の見どころから一部(字幕なし)
2013/01/04
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明けましておめでとうございます昨年中は皆さまには何かとご覧頂き、ありがとうございました今年は出来るだけUPできるようにしていきたいと思っております皆さまのご健勝とご多幸をお祈りし、世界の平穏が少しでも成されていくよう望んでます本年もよろしくお願いいたします^^
2013/01/01
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小まめなhpのupなどと書いておきながら、またまたご無沙汰状態^”いやはや申訳ない^^”だいぶ冬になっちゃいましたが、映画、音楽愛好家の諸氏は年末に向けても日々楽しんでおられるでしょうか^^各言う小生もそれなりではあるが、新作には目を通している。今日は今月12月1日に発表されたヨーロッパ映画賞を掲載したい。とりわけ作品賞を受賞した「愛、アムール」のほか、全体に社会性にとんだ映画が目立っている。今年の世界的な世情が根底にあるのかもと思わせる。年明け2月までは世界各地で映画賞にちなんだ祭典が繰り広げられる。2012年度の総決算はどんな作品が選ばれるか、大いに楽しみだ。1日、ヨーロッパ映画賞が発表され、ミヒャエル・ハネケ監督の「愛、アムール」が作品賞を含む主要部門独占となる最多の4部門受賞となった。おもな受賞結果は以下の通り。(★=受賞)【作品賞】★「愛、アムール」 「東ベルリンから来た女」 「塀の中のジュリアス・シーザー」 「最強のふたり」 「偽りなき者」 「SHAME -シェイム-」【監督賞】★ミヒャエル・ハネケ 「愛、アムール」 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン 「BİR ZAMANLAR ANADOLU'DA (Once Upon a Time in Anatolia)」 スティーヴ・マックィーン 「SHAME -シェイム-」 パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ 「塀の中のジュリアス・シーザー」 トマス・ヴィンターベア 「偽りなき者」【女優賞】★エマニュエル・リヴァ 「愛、アムール」 エミリー・ドゥケンヌ 「A PERDRE LA RAISON (Our Children)」 ニーナ・ホス 「東ベルリンから来た女」 Margarethe Tiesel 「PARADIES: LIEBE (Paradise: Love)」 ケイト・ウィンスレット 「おとなのけんか」【男優賞】★ジャン=ルイ・トランティニャン 「愛、アムール」 フランソワ・クリュゼ&オマール・シー 「最強のふたり」 マイケル・ファスベンダー 「SHAME -シェイム-」 マッツ・ミケルセン 「偽りなき者」 ゲイリー・オールドマン 「裏切りのサーカス」【脚本賞】★「偽りなき者」 「愛、アムール」 「最強のふたり」 「DUPA DEALURI (Beyond the Hills)」 「おとなのけんか」【撮影賞】★「SHAME -シェイム-」 「ファウスト」 「愛、アムール」 「BİR ZAMANLAR ANADOLU'DA (Once Upon a Time in Anatolia)」 「裏切りのサーカス」【編集賞】★「SHAME -シェイム-」 「偽りなき者」 「EN KONGELIG AFFÆRE (A Royal Affair)」【美術賞】★「裏切りのサーカス」 「EN KONGELIG AFFÆRE (A Royal Affair)」 「ファウスト」【音楽賞】★「裏切りのサーカス」 「EN KONGELIG AFFÆRE (A Royal Affair)」 「IO SONO LI (Shun Li and the Poet)」 「天使の分け前」【ドキュメンタリー賞】★「HIVER NOMADE (Winter Nomads)」【長編アニメ賞】★「ALOIS NEBEL」【観客賞】★「COME AS YOU ARE (Hasta la Vista)」
2012/12/09
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ふぅー何ともせわしい。。。映画館で見られなかった《アメイジング・スパイダーマン》やっと観ました。今までのトビーからCBSコロンビアが社運を掛けて銘打ったメンバー一新のマーベルが放つアクション大作。サム・ライミ監督、実写版3部作が世界的に大ヒットしたマーヴェル・コミックスの人気キャラクターを、マーク・ウェブ監督、「ソーシャル・ネットワーク」のアンドリュー・ガーフィールド主演で装いも新たに3Dで映画化したアクション・アドベンチャー。両親の失踪の真相を追い求める青年が、様々な葛藤を乗り越えスパイダーマンとしての運命を受け入れていく姿を迫力のアクションとフレッシュかつエモーショナルなストーリー展開で描き出した。共演はエマ・ストーン、リス・エヴァンス、マーティン・シーン、サリー・フィールドという斬新なメンバー。幼いときに両親が失踪し、心に傷を抱えたまま伯父夫婦のもとで育った内気な高校生、ピーター・パーカー。ある日、父の鞄を見つけたピーターは、父のことを知るオズコープ社のコナーズ博士を訪ねるが、そこで、遺伝子実験中の蜘蛛に噛まれてしまう。翌日、ピーターの身体に異変が起こり、超人的なパワーとスピードを身につけることになる。やがて彼はその能力を正義のために使うことを決意し、スーパーヒーロー“スパイダーマン”となっていくという展開。今までのトビー主演の第一作からのスタートラインは世界中で観られた映画だが、この新作は非常に上手く作られている。正直観るまでは厳しい出来上がりになるのではと思っていたが、どうして個人的には青春像と重なるアクションアドベンチャーの出来上がりがかえってよかったのではと思った。相手役のコナーズ博士がトカゲの遺伝子からの怪獣に変貌するのは正直予想もしなかったが、片腕を無くしたことで両生類特性をそこに注入したことは頷けるが...この点が脚本の作り方に苦労したのではと推測する。とは言え映画はたいへん面白かった。先ずは観てよい作品だと思う。
2012/11/21
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3ヶ月ぶりの投稿、昨日も書いたがhpを見る事も激減、ただ音楽三昧や映画は忘れることなく日々過ぎている。小生の大好きな音楽家であり日本屈指の即興演奏家で作曲家の深町純のアルバムがEMIから発売になった。8月21日。昨年11月に他界し、彼の最晩年の録音である。一度に3枚発売になった。行方さんの渾身の企画であり、東芝EMIのメジャーから待望の発売である。1枚は「黎明」というタイトルでオリジナル即興演奏の10曲入りのアルバム。2つ目が唯一のクラシックライブ(ショパンにシューベルト)、そして3枚目が日本の唱歌童謡に至るもの。その3枚の中でも「黎明」には常住依空というか森羅万象のごとく晩年の人生を燃焼したかのような音跡がある。静寂と爆発するようなエネルギーの対当するコントラストだ。何故このような音楽になったのか、死に至るまでの痕跡はもしかしたらここに凝集されていたのではとも思われる。そういう音である。このアルバムの中から静寂に至る即興は深町純の真骨頂、その旋律の美しさ、そして間合から生まれる途轍もない美は生涯2度とは生まれない旋律である。2枚目のクラシックライブはたぶん数回しかトライされたことがない珍しい集合で、小生は唯一ライブを聴いた。このショパン、シューベルト作品は通常クラシック音楽を聴いているものからすれば正直あまり良いとは思えないと思う。かくいう小生も何度も聴きなおしたが同じ感想を抱く。その中でもショパン=深町のアレンジものは面白い。唯一このアルバムの中でこれが深町と頷ける音楽になっている。そして日本の唱歌・童謡編は以前に出ていた幾分かのアルバムの方が彼らしい音楽を表情の人として演奏されていたように思われる。このアルバムはちと残念にも感じた。今までのデビュー(あてはまらないかな)から最晩年の集大成まで、深町の音楽を垣間見ると、シンセ屈指の70~80年代から2000年前後からの即興を中心にした様々な音楽、人生の転換期が今日までに残された彼の足跡である。演奏一回生、生涯に同じ音楽、音は二度は聴けない、その必然にして確固たる世界が彼の最大級の遺産である。小生はその中でも「春夏秋冬」の4枚のアルバムが深町純の全作品中で最高のアルバム、音楽であったとあえて確信した。深町の音楽を聴くたびにいつも思い出すのが、世界的名指揮者、セルジュ・チェリビダッケの言葉だ。「音楽は存在ではなく生起するもの、響きは音楽ではなく音楽が響きを作り出す」。二度は同じものが存在しない演奏一回生、生前息子の誕生日に父の演奏した音楽会の音を録音して、誕生日のプレゼントにほしいと息子は言った。チェリビダッケは音楽は音はそこにしかない、息子に欲しいのであれば聴きにくるしかないと言ったほど。即興という演奏一回生の世界がこれらのアルバムに残された。小生の生涯の宝であり琴線にふれるメロディラインはもう生まれないのかもしれない。
2012/09/08
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いや~超がつくほどご無沙汰至極で6月以来の投稿です。特に書けない状態でしゃなかったのに何とも””昨年末よりスマホに換えてから、携帯での投稿がしづらくなった。自分のhpを見ることさえ減少した。何とか記入していくようにしないと、生きた化石になりそうである。このところネットニュース等で話題になっているのがLPレコードの復活劇である。すでに生産量が前年の1.5倍になり増産体制をメーカーがとっている。とはいえ東洋化成がほとんどのプレスをしているが、アナログファンとしては嬉しい限りだ。レコード人気、急回復のワケ、デジタル世代には新鮮な響き レコードの試聴もできる(東京都千代田区のディスクユニオン)この企画が起爆剤となり、12年1~6月のディスクユニオンの店舗への来店客数は前年同期比1割ほど増えたという。ディスクユニオンの塙耕記さんは「若いときにレコードを集めて、しばらく離れていたという団塊の世代の来店が目立つ」と話す。一方で「ザ・ビートルズ」やアニメ「けいおん!」などのデザインをあしらった同社独自企画のレコードバッグなどファッションを入り口として、一昔前は皆無だった20~30代の女性も来店するようになっており、年齢層の裾野は広がっている。レコード本体だけではなく、ジャケットの魅力も大きい。東京都新宿区に住む元会社役員の男性(56)は、レコードを飾れるよう自宅マンションを改装するつもりだという。約100枚所有するレコードの一部を並べられるよう入り口からリビングまでの壁に棚を備え付ける計画。「訪問客にジャケットを見てもらい、気に入ったら実際にプレーヤーにかけて聴いてもらいたい」。スピーカーとプレーヤーはすでに用意した。もろさも否定的に捉えるばかりではない。レコードのみをかけるジャズ喫茶「ジャズオリンパス!」(東京・千代田)を経営する小松誠さん(54)は「紙のジャケットが朽ちていくのも魅力の1つ」と話す。米アップルの音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)ストア」の機能が近く拡充される見通しとなるなかで脚光を浴びるレコード。デジタル一辺倒の流れに対する抵抗感を暗示している。ディスクユニオンの塙さんは「音楽配信で音だけを手に入れるのを味気ないと感じている消費者は少なくない」とみる。ちょっと立ち止まって音楽の楽しみ方を考え直してもいいのかもしれない。などなどニュースに事欠かない話題を繰り広げている。実際はちょい数年前まではオーディオ全盛期だった。その中でも群を抜いていたのが、ベルトドライブ方式のアナログプレーヤーで(トーレンスやEMTなど)、CDプレーヤーのワディアやアキュフェーズ、デンオンの最高機種等でやっと肩を並べるという世界だった。今はiPod等が世の主流になりつつある。だが、音質やあらゆる音楽の臨場感や演奏家の魂に通ずるものはまるで天と地の開きがある。そもそも比べる世界ではないのだ。以前はディスクの中に含まれた音楽を具現化し音場を眼の辺りにしたのが、オーディオ全盛期であり、アナログもそういおう方向性を持っていた。今は形あるものではなく、音さえあれ良いというつかみ所を失った世界といえる。音楽聴ければいいか...そんなものである。決して音が悪いわけではなく、ただ音楽が流れているというに等しい。長くなるので、まずはこのあたりで一度掲載し、また改めて記載したい。
2012/08/26
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久々に投稿。最近は映画を観るのが休日の重ね観をすることが多くなった。今日は今年2月にDVDになった『マージン・コール』(原題:Margin Call)を観た。日本では上映されることがなかっただけに、正直気にもとめていなかった作品だ。レンタルで借りたが、結論としてこの作品かなり凄い。金融パニック的な映画は多々あるが、その中でも先の「ウオルストリート」同様、それ以上にリアルであり、スクリーンから目が離せない緊張感の連続の映画であった。それに題材どおりこれは実話で、2011年のアメリカ合衆国のドラマ映画仕立ての自主映画として制作されたものである。大手投資銀行(リーマン・ブラザーズをモデルとしている)の24時間を舞台とし、2007年に発生した世界金融危機に焦点を当て、金融危機のあいだに従業員たちが取る行動が描かれている。2011年1月にサンダンス映画祭で初上映され、10月21日にアメリカ合衆国で劇場公開された。ウォール街のとある投資銀行で、ある日、突然の大量解雇が発表される。リスク管理部門でも多くのスタッフがオフィスからの退去を命じられる中に、リスク管理部門の責任者エリック・デールの姿もあった。彼は「用心しろ」という意味深な言葉とUSBメモリーを部下であるピーター・サリヴァンに手渡す。その晩、残されたデータを分析したピーターは、会社が全資産を超える損失に繋がりかねないリスクを内包した大量の金融商品(不動産担保証券、いわゆるサブプライム商品)を抱えているという結論に達した。即座に新たに上司となったウィル・エマーソンを呼び出し状況を説明するピーター。既に状況は逼迫しており、明日にもリスクが顕在化する危険があった。ウィルと上司のサム・ロジャースは緊急役員会の招集を進言する。実際にこの映画に示されるようなことが確実に行われたのではないだろうかと、アメリカ発のリーマンショックは世界を激震させた。今尚その余震はアメリカならずとも日本やアジアを含み、ヨーロッパ全土に縦横し危機的な状況を生んでいる。岐宿もギリシャやスペインの金融市場にみる今日の姿はリーマンの後遺症から発生しているといっても言い過ぎではないだろう。この映画は金融市場のことも去ることながら、非常に客観的に教えてもらうことが多い作品である。特に大量解雇の成せる術、良いも悪いもこの恐ろしいほどのクールさは、日本企業では到底考えにくい。解雇という事象は現に有るが、もう少し考える時間はありそうな気がする。現実に日常茶飯事にアメリカでは起きている解雇のスタイルだ。だが、これは辛辣。言葉も行動も強烈である。24時間、一日の事だが、命運を判断するのは数時間だった。結果、翌日から起きた世界恐慌は1929年以来のものとなった。一日で8兆ドルの資産の投売り・・・大河の始まりも、一滴の水からという喩が世界を激震させた源である事を脳裏に焼きつかされる。実話題材における脚本の素晴らしさ(J・Cチャンダー監督・脚本)、観終わったあとにつくづくこの映画になくてはならなかった名優ケビンスペーシーやジェレミー・アイアンズを始めとする俳優陣が緊張感に満ちた素晴らしい作品を創ることに成功したのだと感服した。最後に映し出されるシーンは、観る人すべてに語りかけるものがあると思われる。2011年、ニューヨーカーでの評価はウオール街を描いた作品の中で最高傑作であると評している。小生もそう思う。これだけ一瞥もせずに緊張しっぱなしで観続けた映画は、少なくともここ数年は無かった。お世辞抜きで観て損の無い重心な作品だと思うので、興味のある方は是非ともと薦めたい。
2012/06/16
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《音楽表現に論理的な視点を提示》22日に亡くなった吉田秀和さんは、美しい文体の評論で、音楽ファン以外にも多くの人を引きつけた。東京帝大仏文科を卒業後、音楽評論を自身のノートに書き始めたころから、演奏の印象雑記や好き嫌いに終始する当時の日本の音楽評論の打破を目指した。戦後「ロベルト・シューマン」などの評論で、音楽表現に論理的な視点を提出、文化論としても高い評価を得た。その後、新聞に批評を定期的に掲載、新聞の音楽評論が先導する日本の音楽文化の形態を作り上げた。新聞批評でも「評価する理由をはっきりさせなければ意味がないでしょう」と常に語っていた。ピアニストのグレン・グールドをいち早く評価するなど先駆的な評論は世界でも知られ、初来日公演を吉田さんに「ひび割れた骨董(こっとう)品」と批判された名ピアニストのホロビッツが「吉田を満足させる」と、再来日公演を決めたことも知られている。(毎日新聞)小生、このニュースを知った時、筋肉が弛緩したかのような居た堪れないショックで、体から力が抜けきった。あまりにも大きな指標が消えたという感じだった。数いる著名は音楽評論家の諸先生の中で、過去にも今にも未来にも、吉田先生のような方は出てこない。吉田先生ほど論理的な書き方で構築された文章を客観的に文学的に書かれる方はほとんどない。専門的でありながらも、詩的であり且つ論理的であり、批評家以上に文学者であり、作家であった。吉田秀和先生は、日本を代表する以上に世界3大音楽評論家として天下に名が通った方である。常に何ゆえにということが明晰に書かれている。最も大切な批評や書き方の中にその所以たる確証を用いた方であり、感覚だけではなく譜面の裏付けが必ずあった。大仏次郎賞を受賞した「吉田秀和全集」は小生の30年以上も前からの座右の書になっている。小生がその30年も前、当時駆け出しの音楽評論なんぞを傍らに始めていたころだが、偶然にも先生に出会えた。地元の音楽愛好家やアマチュア演奏家の方たちのコンサートプログラム、曲目解説などを書いていたころで、たまたま縁あって日比谷公会堂でポゴレリッチの初来日コンサートを聴きに行ったとき、吉田先生にお会いした。会場で見かけ、お声をかけるのにも声が震えて、何を話してよいやら固まってしまった記憶がある。先生の存在は、当時から雲の上の神様みたいな人だった。それ以来、吉田先生の音楽観、感性に纏わる文章の流れの美しさ、また造詣の深さからくる信憑性と確信的な裏付けによる普遍的なな解釈、それらは読んでいて安心し、自らが納得して確信をもてるようになった。朝日新聞での書評、レコード芸術での書評と考察、どれもが評論家としての風格と質の高さは、日本屈指である。アメリカのハロルド・ションバーグ、ドイツのヨアヒム・カイザーと並び、評論家としてその実力と評価は世界でもお墨付きだった。先生の死で日本を始め、世界のクラシック音楽会での大きな指標がなくなってしまったことは、残念極まりない。高齢であり、どれほどかのご負担はあったかとは思うが、もっと書き続けていてほしかった。宝を失い、巨星が消えた悲しみはあまりにも大きすぎる。こう思うのは小生だけではなく、大多数のクラシック音楽ファン、そして吉田先生の文献を読んでこられた人たちはそう思うのではないだろうか。
2012/06/02
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久々に投稿。このところ忙しさに感けてhpの更新すらしていない。そんな中、事の他素晴らしい名演奏に巡り会った。サイモン・ラトル/ベルリンPOによるブルックナーの第9シンフォニー。それも4楽章付の数少ない版だ。ブルックナーは1896年10月11日、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿の管理人用宿舎で亡くなった。悲報に集まった友人や知人たちが最後の作品となった交響曲第9番に関わる楽譜も含む貴重な自筆譜の数々が、記念や想い出、あるいは転売のために持ち出されてしまい、後年、その一部が遠く離れたワシントンDCで発見されたという経緯をもつ。そしてブルックナーのもとに残された第4楽章の自筆譜には、さまざまな段階のスケッチが存在しており、それを素材としてフラグメントとして演奏するか、あるいは補筆完成して演奏するかという二つの選択肢が現在まで続いている。だがあまりにもその数は少ない。というより演奏される機会は稀といえるのが実情だ。フラグメント活用の最初の重要な試みは、ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮ウィーン交響楽団(1984)の録音で知られるが、ブルックナーの素材を元に自由に作曲したもので、補筆完成目的とは異なるアイネムだが印象深い。 補筆完成の最初の重要なものは、1981年から83年にかけて書かれたアメリカの音楽学者、ウィリアム・キャラガンによるものでヨアフ・タルミ指揮オスロ・フィル(1985)によって録音され、フラグメント集も同時に収録されて話題になった。そしてその次にあらわれたのが、イタリアの音楽学者ニコラ・サマーレとジュゼッペ・マッツーカにより1984年に書かれた補筆完成版で、エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団(1987)と、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ソ連国立文化省交響楽団(1988)によって録音された。今日最も聴かれてきたのはたぶんインバルのレコード、CDだろう。その後、何度か改訂がおこなわれてそれぞれの完成度を高めており、第4楽章補筆完成版の2大ブランドとしてすでにファンの間では定着している。今回ラトルがとりあげたヴァージョンは、ニコラ・サマーレとジュゼッペ・マッツーカによって始められ、後にジョン・アラン・フィリップスとベンヤミン=グンナー・コールスが加わって完成度を高め、1992年に刊行された「サマーレ、フィリップス、コールス、マッツーカ版(SPCM版)」の最新版である。SPCM版の原型であるサマーレ&マッツーカ版が1984年に刊行された時点では発見されていなかった素材を反映するなどし、実に26年をかけて進化してきた。今回使用された最新の改訂版は、一連の作業の集大成として、これまでにない大幅な改訂を加えたものとなっているのが特徴。純度を高めるべく改訂の進められた今回の新しいヴァージョンにラトルは深く満足したらしい。(D・ハーディングの演奏も素晴らしかった)ラトルによる実際の演奏は、まず2011年10月に、ベルリンのユース・オケであるブンデス・ユーゲント管弦楽団を指揮しておこなわれ、これにはコーラスも関わって入念な解釈の検討がおこなわれ、翌年のベルリン・フィルとの演奏を成功に導くことに繋がった。再現部の第3主題部まで、つまりコーダの部分を除き、大まかな構想はできていたといわれる第4楽章だが、600小節を超えるこのヴァージョンのうち、三分の一ほどがブルックナー自身により完全に作曲された部分となっている。これを基本に補筆して加えられ研究者たちによる創作部分は、30小節前後となっていると記載されている。ところが実際にその完成ヴァージョンを聴くと、ブルックナーらしさも感じられる一方で、違和感が感じられる部分もあるのも拒めない。ラトルはこれについて、「このフィナーレで奇妙な個所は、すべてブルックナー自身の手によるものです。ここには彼が当時体験した脅威、恐れ、感情のすべてが現われているのです」とライナーに書かれている。また「これまでに再構築を繰り返してきた第4楽章には、非常に多くの人の手が加えられていたと思われる。今回の完成版は今まで聴かれていたものとあまりに違うことに驚くでしょう。もっとワイルドで、奇異な感じがして、当時では考えられないようなたくさんの不協和音が用いられ、時代の先端をいっていたのです。」とも述べている。実際これまでのヴァージョンで感じる薄味な響きとは全く異なる迫力あるサウンドは説得力がある。壮大無辺な宇宙観はまさにブルックナーの真髄といえるだろう。3楽章から4楽章に続くその限りは起承転結で語れるものではないが、宮廷オルガニストであったブルックナーの晩年最終の音楽観と世界観、宇宙観は底知れぬその大きさに深く感動するだろうと思われる。たぶん古今東西を通し、ブルックナーほど宇宙、それが音楽の根源であると考えさせられる作曲家はいないのではないだろうか。そしてこのラトルの熱演、まさに第9番の最高峰の1枚として歴史に残る名演を成し遂げたといえるのではとディスクを聴いて感極まったしだいである。・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB109(第4楽章補筆完成版) [82:18] 第1楽章:Feierlich: Misterioso [24:02] 第2楽章:Scherzo: Bewegt,lebhaft [10:59] 第3楽章:Adagio: Langsam [24:34] 第4楽章:Finale: Misterioso, nicht schnell [22:43] ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サイモン・ラトル(指揮) 録音時期:2012年2月 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー 録音方式:デジタル(ライヴ)
2012/05/20
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ちょっと前に春がきたと思っていたら、急に初夏のような気温で昨日あたりからは夏日になってしまった。すでに昼間は暑いくらいだ。昨日より今日と気温の上昇とは別に、地表には温存された地熱が蓄えられていく。明日の気温は今日よりも下がる予報だが、実際は然程変わらなく、むしろ蒸し暑く感じるようになってしまうだろうと予測する。これから毎日の気温が25度前後だと、真夏は急接近する。一昨日から全国的にGW、かくいう小生も休みを頂いている。昨年までは毎日が日曜日の如く、休みというものを実感したことがなく、況してや考えたことすらなかった。久しくそういう感覚を忘れていた人間にとって、この休みはとても有り難い。何をするということではなくとも、休んでいるということの有り難さを感じ入っている今日である。そんな訳で一昨日から映画を観始めている。これも休みの恩恵から観ようという意識が働いたからだ。ウオルトディズニー生誕110年記念作品で「ジョン・カーター」を2回ほど観た。原作がエドガー・ライス・バローズの古典的傑作SF小説“火星シリーズ”から第1作『火星のプリンセス』を実写映画化したSFアドベンチャー大作である。1912年発表の傑作で「スター・ウォーズ」などに代表される“スペース・オペラ”の原点とも呼ばれる作品である。不思議な力で未知の惑星へと飛ばされた地球人ジョン・カーターが、危機に陥った惑星を救うべく立ち上がり、冷血な敵を相手に死闘を繰り広げるさまを壮大なスケールで描き出した。主演はテイラー・キッチュ。Xメン新作で話題になった俊英だ。監督はこれが実写初挑戦となる「ファインディング・ニモ」「ウォーリー」のアンドリュー・スタントンである。時代設定は1868年、騎兵隊の執拗な誘いを拒絶し無気力に生きていたジョン・カーターが、ある日突然、謎の現象によって未知なる惑星“バルスーム”へと瞬間移動してしまう。いくつかの種族が暮らし、高度な文明を持つバルスームだったが、全宇宙の支配を目論むマタイ・シャンの陰謀によって滅亡の危機に落ちいようとしていた。そんな中、平和を望むヘリウム王国の美しき王女デジャー・ソリスと出会う。重力違いから成せる驚異的な身体能力を発揮する彼は、救世主としてバルスームのために一緒に戦ってほしいと懇願される。映画のコンセプト、なにより創り方が実に上手い。最近にはこういう展開がなされる映画つくりはすくなくなった。冒頭から最後まで一貫した上質の創り方で均一したレベルの高さが維持されている。小生の文字からこれ以上の物語を記載するのはやめておこう。本当に観て楽しめる映画だし、面白さである。正直今年観た映画の中ではかなり良い方に入る。そろそろ上映の方も終演、このGWにご家族連れで観るのには最良の作品だと思える。かなりオススメだ。
2012/04/29
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久しくhpをUPしていない。このところの忙しさが自分のリズムを未だ構築していないのが最近の実情だ。かくいう小生、約一年半ぶりに仕事に復帰した。仕事内容は以前とは異なるが、普通に勤務するという仕事は返す返すも1年半ぶりである。これだけ間が空くと、体がまず動かない。1月ころには学校に通い、労務にかんする勉強をしていたが、さすがに勤務=仕事というのは学校に通うある面受身的な立場とは異なり、疲れ方も数倍ある。未だ完全完治したわけではないので(凡その許しは医者から出たが)、これでコケると後がない。自身にまつわる心配の根源はすべてここにあるといえる。そのため、もう少し慣れてきたら週4~3日の勤務に変更してもらう所存だ。自身を取り巻く環境の中で、生活をしていく中での経費に大きな心配がなくなったら人間、のんびりと過ごしたくなるのは自然の成行きだろう。子供を持つ親の胸中は、学業に費やす経費を捻出するために幾分か多くを働きに回すというのが世の倣いだ。何とかせねばと。小生のところはその点が大分落ち着いてきたように思うが、それとて何ら蓄えはまったくない。日々を過ごせればそれで良しとする心境というか性格である。故に我武者羅に仕事に邁進するというエネルギーは以前よりも薄れたことは確かだ。それにバリバリに仕事に精を出していた頃とは違い、反比例してゆくのが体力である。体内の消化酵素が半減するかのように、大方年齢と共に弱くなってしまう。こと小生は如実に体力の減退がみられた。先に述べたコケたら後がないというのは、この点である。夏の暑さを耐え忍びながら、工夫をして体温を下げ、冬の寒さに堪える服があれば良し。それ以上もそれ以下も望まない。そういう心境だ。突き詰めれば体御身と相談しながら、仕事を楽しみたいと思う昨今である。今は忙しさに感けて時間のゆとりを生めないでいるが、もう少し落ち着いたら本業の映画や音楽に力を注ぎたいと思っているところだ。まずはそこに行き着けるように流れを見つめてみたい。
2012/03/30
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昨日は久々に実家に帰った。その折にこれまた久々にゴールデン・グローブ賞の録画しておいた映像を観た。アカデミー賞はリアルタイムを除いては劇場に入る前までの光景がTVなどで放映される。だが、このゴールデン・グローブ賞はスターの華々しい姿が長時間見られる。小生がここ数年の映像を観ている限りだとGDに軍配が上がる。よくもこれだけ凄い世界の一流俳優を一同に集めることが出来たといつ感心する。セレブもセレブ、今をときめくスターたちである。今年のGDは良かった。いつも感じることだが、俳優のスピーチがいい。実に上手いしオシャレだ。日本人は絶対にこういう話し方は出来ない。そして人の話によく耳を傾ける。まさしく拝聴する。そして国民性もあるのだろうが、大先輩にはスタンディングオーベーションに熱烈な尊敬の拍手。観ていて気持ちがいい。そして選ばれた作品への惜しみの無い拍手が満場を包む。各賞を受賞した俳優も素敵だが、案内をするプレゼンターがこれまた凄い俳優ばかりで、驚くほど。一年を通し、これだけ一同に俳優や監督や映画関係者がひとつの場所に集まることはこのゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞くらいだと思う。とにかく華やか豪華絢爛な一幕である。約2時間半にまとめられたものだが、小生一日で2回も観てしまった。それから今年のデミル賞はモーガン・フリーマンだった。名俳優にのみ贈られる素晴らしい賞だが、彼のスピーチがとても良かった。それではあらためてその時に受賞した作品の一覧を載せてみるのでご覧下さい^^ゴールデン・グローブ賞、結果。 15日、ハリウッドの外国記者協会が主催するゴールデン・グローブ賞の授賞式が開催され、作品賞には「ファミリー・ツリー」と「アーティスト」が輝いた。映画部門の受賞結果は以下の通り。(★=受賞)【作品賞(ドラマ)】★「ファミリー・ツリー」 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」 「ヒューゴの不思議な発明」 「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」 「マネーボール」 「戦火の馬」【作品賞(コメディ/ミュージカル)】★「アーティスト」 「ブライズメイズ(原題)」 「50/50 フィフティ・フィフティ」 「ミッドナイト・イン・パリ」 「マリリン 7日間の恋」【主演男優賞(ドラマ)】★ジョージ・クルーニー 「ファミリー・ツリー」 レオナルド・ディカプリオ 「J・エドガー」 マイケル・ファスベンダー 「SHAME -シェイム-」 ライアン・ゴズリング 「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」 ブラッド・ピット 「マネーボール」【主演女優賞(ドラマ)】★メリル・ストリープ 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 グレン・クローズ 「アルバート・ノッブス」 ヴィオラ・デイヴィス 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」 ルーニー・マーラ 「ドラゴン・タトゥーの女」 ティルダ・スウィントン 「少年は残酷な弓を射る」【主演男優賞(コメディ/ミュージカル)】★ジャン・デュジャルダン 「アーティスト」 ブレンダン・グリーソン 「The Guard」 ジョセフ・ゴードン=レヴィット 「50/50 フィフティ・フィフティ」 ライアン・ゴズリング 「ラブ・アゲイン」 オーウェン・ウィルソン 「ミッドナイト・イン・パリ」【主演女優賞(コメディ/ミュージカル)】★ミシェル・ウィリアムズ 「マリリン 7日間の恋」 ジョディ・フォスター 「おとなのけんか」 シャーリーズ・セロン 「ヤング≒アダルト」 クリステン・ウィグ 「ブライズメイズ(原題)」 ケイト・ウィンスレット 「おとなのけんか」【助演男優賞】★クリストファー・プラマー 「人生はビギナーズ」 ケネス・ブラナー 「マリリン 7日間の恋」 アルバート・ブルックス 「ドライヴ」 ジョナ・ヒル 「マネーボール」 ヴィゴ・モーテンセン 「A Dangerous Method」【助演女優賞】★オクタヴィア・スペンサー 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」 ベレニス・ベジョ 「アーティスト」 ジェシカ・チャステイン 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」 ジャネット・マクティア 「アルバート・ノッブス」 シェイリーン・ウッドリー 「ファミリー・ツリー」【監督賞】★マーティン・スコセッシ 「ヒューゴの不思議な発明」 ウディ・アレン 「ミッドナイト・イン・パリ」 ジョージ・クルーニー 「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」 ミシェル・アザナヴィシウス 「アーティスト」 アレクサンダー・ペイン 「ファミリー・ツリー」【脚本賞】★「ミッドナイト・イン・パリ」 「アーティスト」 「ファミリー・ツリー」 「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」 「マネーボール」【歌曲賞】★"Masterpiece" 「W.E.」 "Lay Your Head Down" 「アルバート・ノッブス」 "Hello Hello" 「Gnomeo & Juliet」 "The Living Proof" 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」 "The Keeper" 「マシンガン・プリーチャー」【音楽賞】★「アーティスト」 「ドラゴン・タトゥーの女」 「ヒューゴの不思議な発明」 「戦火の馬」 「W.E.」【長編アニメーション賞】★「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」 「アーサー・クリスマスの大冒険」 「カーズ2」 「長ぐつをはいたネコ」 「ランゴ」【外国語映画賞】★「別離」 「The Flowers of War」 (チャン・イーモウ監督) 「In the Land of Blood and Honey」 (アンジェリーナ・ジョリー監督) 「少年と自転車」 「The Skin I Live In」 (ペドロ・アルモドバル監督)
2012/03/11
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アカデミー賞、結果発表 25日、第84回アカデミー賞授賞式が行われ、作品賞にはフランス映画「アーティスト」が輝いた。同作は主演男優賞・監督賞を含む5部門獲得、技術部門を中心に獲得した「ヒューゴの不思議な発明」とともに最多受賞ともなった。その他、主演女優賞は「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」のメリル・ストリープが2度目の受賞、助演男優賞は最高齢記録となる「人生はビギナーズ」のクリストファー・プラマーが初受賞、助演女優賞も初受賞で「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」のオクタヴィア・スペンサーが輝いた。受賞結果は以下の通り(★=受賞)今回は予想すら出来なかった。小生としては残念至極なタイムラグで、珍しいことだった。で、その結果から経緯を考察すると、凡そ予想通りといえる結果になった。特に「アーティスト」は白黒映画としては〇十年振り。内容的にも然りである。ゴールデン・グローブ賞受賞の「ヒューゴの不思議な発明」と同様、中身がかなり良い。作品賞を取れば、自ずと監督賞を受賞するのは当然の成行き。それに「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」のメリル・ストリープも素晴らしい。当の本人であるサッチャーさんよりもサッチャーであったと言えるほその迫真芸である。ますは受賞数が様々にある中で、この3本は観て欲しいと思える作品だ。【作品賞】★「アーティスト」 「戦火の馬」 「マネーボール」 「ファミリー・ツリー」 「ツリー・オブ・ライフ」 「ミッドナイト・イン・パリ」 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」 「ヒューゴの不思議な発明」 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」【主演男優賞】★ジャン・デュジャルダン 「アーティスト」 デミアン・ビチル 「明日を継ぐために」 ジョージ・クルーニー 「ファミリー・ツリー」 ゲイリー・オールドマン 「裏切りのサーカス」 ブラッド・ピット 「マネーボール」【主演女優賞】★メリル・ストリープ 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 グレン・クローズ 「アルバート・ノッブス」 ヴィオラ・デイヴィス 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」 ルーニー・マーラ 「ドラゴン・タトゥーの女」 ミシェル・ウィリアムズ 「マリリン 7日間の恋」【助演男優賞】★クリストファー・プラマー 「人生はビギナーズ」 ケネス・ブラナー 「マリリン 7日間の恋」 ジョナ・ヒル 「マネーボール」 ニック・ノルティ 「Warrior」 マックス・フォン・シドー 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」【助演女優賞】★オクタヴィア・スペンサー 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」 ベレニス・ベジョ 「アーティスト」 ジェシカ・チャステイン 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」 メリッサ・マッカーシー 「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」 ジャネット・マクティア 「アルバート・ノッブス」【監督賞】★ミシェル・アザナヴィシウス 「アーティスト」 アレクサンダー・ペイン 「ファミリー・ツリー」 マーティン・スコセッシ 「ヒューゴの不思議な発明」 ウディ・アレン 「ミッドナイト・イン・パリ」 テレンス・マリック 「ツリー・オブ・ライフ」【オリジナル脚本賞】★「ミッドナイト・イン・パリ」 「アーティスト」 「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」 「マージン・コール」 「別離」【脚色賞】★「ファミリー・ツリー」 「ヒューゴの不思議な発明」 「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」 「マネーボール」 「裏切りのサーカス」【撮影賞】★「ヒューゴの不思議な発明」 「アーティスト」 「ドラゴン・タトゥーの女」 「ツリー・オブ・ライフ」 「戦火の馬」【編集賞】★「ドラゴン・タトゥーの女」 「アーティスト」 「ファミリー・ツリー」 「ヒューゴの不思議な発明」 「マネーボール」【作曲賞】★「アーティスト」 「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」 「ヒューゴの不思議な発明」 「裏切りのサーカス」 「戦火の馬」【美術賞】★「ヒューゴの不思議な発明」 「アーティスト」 「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」 「ミッドナイト・イン・パリ」 「戦火の馬」【衣装デザイン賞】★「アーティスト」 「Anonymous」 「ヒューゴの不思議な発明」 「ジェーン・エア」 「W.E.」【メイクアップ賞】★「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 「アルバート・ノッブス」 「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」【視覚効果賞】★「ヒューゴの不思議な発明」 「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」 「リアル・スティール」 「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」 「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」【音響編集賞】★「ヒューゴの不思議な発明」 「ドライヴ」 「ドラゴン・タトゥーの女」 「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」 「戦火の馬」【音響調整賞】★「ヒューゴの不思議な発明」 「ドラゴン・タトゥーの女」 「マネーボール」 「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」 「戦火の馬」【歌曲賞】★“Man or Muppet” 「ザ・マペッツ」 “Real in Rio” 「ブルー 初めての空へ」【長編アニメーション賞】★「ランゴ」 「パリ猫の生き方」 「Chico & Rita」 「カンフー・パンダ2」 「長ぐつをはいたネコ」【長編ドキュメンタリー賞】★「Undefeated」 「Hell and Back Again」 「If a Tree Falls: A Story of the Earth Liberation Front」 「Paradise Lost 3: Purgatory」 「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」【外国語映画賞】★「別離」 (イラン) 「Bullhead」 (ベルギー) 「Footnote」 (イスラエル) 「ソハの地下水道」 (ポーランド) 「ぼくたちのムッシュ・ラザール」 (カナダ)【短編ドキュメンタリー賞】★「Saving Face」 「The Barber of Birmingham: Foot Soldier of the Civil Rights Movement」 「God Is the Bigger Elvis」 「Incident in New Baghdad」 「津波そして桜」【短編アニメ賞】★「The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore」 「Dimanche」 「La Luna」 「A Morning Stroll」 「Wild Life」【短編実写賞】★「The Shore」 「Pentecost」 「Raju」 「Tuba Atlantic」
2012/03/01
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いや~ほんとに久々。ほとんど更新が出来ずじまいの毎日だ。ブログに何かを書こうということが出てこなかった。小生この年になって、久々に勉強をしている。つまりは恥ずかしいが学校に通っている^^”長い間、傷病に病んでて仕事という仕事をしていなかった。つまりは社会から遠ざかっていたという訳である。ひとたび社会から遠ざかると、仕事、こと対外的な行動の中に自分に対して心理的な制約が生まれる、というか作ってしまうのだ。そのためにも事始のような気持ちで今勉学にとりくんでいる。そんな訳で、好きな映画も少し離れていた。音楽も聴いてはいるが、弱い。50年を越えて感じる不思議な感覚だ。今日は久しぶりに映画を観た。「TIME」。アンドリュー・ニコル監督が贈るSFサスペンスなんだが、なんと想像を超えた発想、展開だった。すべての人間の成長が25歳で停止して、余命が通貨として使われるようになった世界を描いている。富豪層の永遠に近い命、貧困層の25年という時間が通貨でやりとりされる。まさに「時は金なり」である。だれが作ったものなのか、この不条理なシステム。それに一人の青年がその世界のシステムの謎に挑む。出演は「ソーシャル・ネットワーク」のジャスティン・ティンバーレイク、「赤ずきん」のアマンダ・セイフライドとい設定だ。小生がものすごく恐ろしいと感じたのは、現代でもどこか似た様相があり、近未来に起きえるような錯覚をおこす。科学技術の進化により老化は完全に無くなり、全ての人間の成長は25歳でストップする社会。この社会の大きな特徴は、唯一の通貨が“時間”であるということ。25歳になった瞬間から、左腕に埋め込まれたボディ・クロックが余命時間を刻み始める。限られた一部の“富裕ゾーン”の住人が永遠の命を享受する一方で、圧倒的多数の“スラムゾーン”の人々は余命23時間。生き続けるためには、日々の重労働によって時間を稼ぐか、他人からもらう、または奪うしかない。日々が熾烈なサバイバル。主人公のウィルはスラムゾーンに住み、富裕ゾーンからやって来た人生に絶望した男ハミルトン(マット・ボマー)から116年という時間を譲り受ける。その直後、ウィルの目の前で、母親のレイチェル(オリビア・ワイルド)がわずか1秒という時間のために息絶えてしまう。残酷な運命に怒りを覚えたウィルは、この世界の謎に挑むことを決意し、タイムゾーンを超えて富裕ゾーンへ向かう。ここまでの緊迫感はリアルで怖いほど。という訳であとはネタバレにもなるので省略、見てもらった方がいい。かなり印象に残る映画だと思う。自分にとって時間の隔たりを設けて観た映画というものは、より斬新に新鮮にリアルに映った。
2012/02/26
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先だってのインフルエンザの感染から何とか復活!冗談のように昨今インフルエンザが流行している。昨日警戒警報が発令され、全国に173万人もの人が感染しているとのニュースに唖然。小生はちょっと早めに感染したのだと思ったが、まさかの自身の感染に驚いた。今尚風邪が続いている。まぁ咳が止まらない。とりあえず3日でインフルエンザは抜けた。タミフルは5日分あったのですべて飲んだが、実質は高熱後服用して3日で完治というのが医師の見解ではある。よくよく考え思い出してみると、この感染、腱鞘炎の治療のため、病院の待合室、もしくは病院で頂いたことが判明。一緒に来訪したかみさんが共に感染。完治。小生から周りの人たちには(子供を含め)、今現在感染者は出ていない。そう考えると、そうとう性質の悪いインフル病原菌だったように思える。でもって言えることは、手洗いの重要性、これが1番。小生は腱鞘炎のため、包帯をしていたこともマイナスになった。つまりは親指は水に濡らせないという状況で、これがマイナスに働いたことは事実。それにウガイ、これも重要。そしてマスクの着用。この3つでかなりのインフルエンザ予防対策は出来る。現在最も感染しやすい状況だと思うので、皆さま、くれぐれもご注意されたほうが良いと思います。ちなみに乾燥は大敵。実は寝ているときに口を開けて呼吸することが人は多いのです。朝起きたら、咽喉がちょっと変とか、痛いなんていうのは、これです。いずれにせよ、十分気をつけましょう^^
2012/02/04
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何というのか、病魔災難の年なのか。一難去って、また一難。先週の23日の通院の際にどうやら、いま流行りのインフルエンザ香港A型をに感染してしまった。26日の午前中から、熱っぽさが始終していた。夕方から夜になると、そう、21時くらいからだったろうか、これはただ者ではないと思う熱だった。案の定、39度4分、ヤバいと脳裏を様々が過った。以前高熱が出た際にもらっておいたタミフルと解熱剤を直ぐに飲んだ。夜中に汗びっしょりになり、熱が下がって来た。翌朝二度目の計測では7度4分。それからで開院に合わせて、病院に出かけた。案の定、検査の結果、インフルエンザ香港A型と診断され、今に至ってる。各位う経過から山も超え、ほぼ完治状態になった。しかし、年が開けてからの病難、腱鞘炎とインフルエンザ。小生こんな経験は初めて。先ず早く元の生活状態に、そして早めの完治を目指したい。
2012/01/30
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先月の中盤親指を痛めた。腱鞘炎。予想したよりも大分大袈裟な治症となった。我慢もしながら、日々を過ごしたが年末近くに病院に行った。そして今年になり、より悪化した。ペンを持つも、テーピングをしていないと痛みが強くて辛い。箸を持つのも一緒だ。そんなおり、通院していた病院から、手術に関しての紹介状を書いて頂いた。ところが、紹介された病院で断られた。病院を目の前にして、電話するも、診察も治療にもあたらない。と、強烈な一言。東京都の税金で、創られたような大病院。人を馬鹿にするのも甚だしい。いろいろな情報を耳にすると、救急患者も断るとか。病院の風上にも置けない病院である。板橋区、大山近くの豊島病院である。生涯二度と行きたくない病院といえる。していないを書いて下さった地元病院の先生も、そういう病院があることに憤りを隠せない表情をしていた。あらためて書き直して頂いた。小生がそれを持って中ったのが、実家近くの済生会宇都宮病院。一発で直ぐに来なさいと対応してくれた。はるかに済生会宇都宮病院の方が大きな大病院であるが、ここは病院の鏡である。てな事で、ここ数日お世話になっている。手術の予定日も設定され、状況如何で進められる。まだまだ指は腱鞘炎の傷みから、かくかくするが、だいぶ痛みは減少した。堪えて約1ヶ月、そろそろ終焉を迎えたい。
2012/01/24
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あけましておめでとうございます^^2012年が始まりました。昨年の大震災を経験し、今年は何とか少しでも良い年になればと、元旦に祈願しました。そう思った次の瞬間に大きな揺れ、元旦からかなり強い地震がありました。M7.2で小生がちょうど実家に着いたころです。震度4、M7.2けっこう揺れました。たぶん、昨年の中盤以降M7.2はもっとも大きいのではないかと記憶します。揺れが長かったし、横揺れ上下に動きました。昨年の大震災の時を思い出したのと、2012の映画が脳裏を過ぎりました。今年は多くは望まずとも、平穏無事であれば良いと痛感したしだいです。世界経済や日本の様々な政治的な変動はもとより、先ずは平穏無事であってほしいものです。それでは本年もよろしくお願いいたします。
2012/01/03
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早いもので、今日は大晦日。2011年も残り少なくなってきた感じです。今日になって一年を振り返ると、一年を一年と思えない速さで時が過ぎたようで、凝縮された本日大晦日の重さは、一際重要のように人はとるのではないだろうか。かくいう小生は何もしなくても何の変化がなくとも、そう感じる。それから、一昨日、携帯からスマートフォンに変更した。12月29日。まだ2日(正確には1日半)、まだまだ慣れていないけど、触っていて大きな変化、違いに気が付いた。携帯とスマートフォンの最大の違いは?そもそも中身や機能が違う?そういうことの違いではなく、抜本的な違い!携帯は電話とメールが基本だと小生は思う。もちろんネットやソーシャルなことも当然だが、周囲を見たり、配慮や注意をいうものが常にあった。ところがスマートフォンはネットにアプリを利用した常に内向的な自己中心的な世界に没頭する。使ってみて驚いた最大の相違点はここだった。メールはあまりしなくなった。電話も然り。完全にそこにのめり込むという状態だ。小生に限らず、世のほとんどの人がそういうことを経験すると思われる(様々な意見集約にも掲載されている)つまりは周囲を見ず、配慮や注意には神経が行き届かなくなるということだ。何が一番違う?と聞かれたら、迷わずこの感覚感情の変化のことを小生は言いたい。人間的な世界から少しづつ離脱し、ネットワークの世界での人間的?がりがさも人との?がりだよ!と錯覚したような世界が主流になっていくという現実。多岐の進化は遂げるかもしれないが、恐ろしい気もする。果たして未来はどうなるのだろう。昔の未来感は、本当に先を思う未来だった。今は短時間で変化をきたす未来である。たぶんに便利さに乗じて、さまざまな不便を感じる時が必ず到来するのではないだろうか...と、スマートフォンに変えてみてその兆候を感じたしだいである。ともあれ今日は大晦日、災難多い2011年も過ぎようとしている。来年2012年は平穏無事な日々になってくれると有難い。皆さまにとっても小生にとっても、良き年になる事を願って今年の総締めくくりにしたい。それでは、皆さま、良いお年をお迎え下さい^^
2011/12/31
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メリクリスマス、こんばんはあと1時間もすると12月26日、まさに年の瀬で、明日からは年末年始、新年の準備に大忙し。小生も含め皆さまもhpの更新へと大忙しですね。残すところあと5日、カウントダウンの秒読みに入ります。今年もいろいろお世話になり、ありがとうございました。翌年、龍の年がより良き年になる事に万感をこめて。
2011/12/25
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皆さん、今日はクリスマスイヴですね。今年はいろいろな事がありました。個人的にも公的にも、近年これだけ目まぐるしい年はなかったかと。新年の始まりが、東日本大震災から始まったような気がいたします。復興の声、未だ遠く、原発の終焉には今生の別れではクリアは出来ないでしょう。日本は世界はと危惧せざるをえませんが、自然の力には何ら人智の及に非ずです。ともあれ、今日はクリスマスイヴ、未曾有の経験の年を乗越えて良き新年を迎えられるようにイヴにお祈りしたいものです。それではそれぞれの素敵なイブをお過ごしください^^
2011/12/24
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ヨーロッパのアカデミー賞といわれる欧州で最も大きなイベントがこの賞。アメリカとは趣が違うのも大きな要素だが、アカデミー賞を取る作品はほとんどここにあると言っても言い過ぎではない。12月3日、第24回ヨーロッパ映画賞が発表され、ラース・フォン・トリアー監督の「メランコリア」が作品賞に輝いた。おもな受賞結果は以下の通り。(受賞=★)【作品賞】★「メランコリア」(ラース・フォン・トリアー監督) 「ジ・アーティスト(原題)」(ミシェル・アザナヴィシウス監督) 「少年と自転車」(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督) 「未来を生きる君たちへ」(スサンネ・ビア監督) 「英国王のスピーチ」(トム・フーパー監督) 「LE HAVRE」(アキ・カウリスマキ監督)【監督賞】★スサンネ・ビア 「未来を生きる君たちへ」 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ 「少年と自転車」 アキ・カウリスマキ 「LE HAVRE」 タル・ベーラ 「ニーチェの馬」 ラース・フォン・トリアー 「メランコリア」【女優賞】★ティルダ・スウィントン 「少年は残酷な弓を射る」 キルステン・ダンスト 「メランコリア」 セシル・ドゥ・フランス 「少年と自転車」 シャーロット・ランプリング 「メランコリア」 Nadezhda Markina 「ELENA」【男優賞】★コリン・ファース 「英国王のスピーチ」 ジャン・デュジャルダン 「ジ・アーティスト(原題)」 ミカエル・パーシュブラント 「未来を生きる君たちへ」 ミシェル・ピッコリ 「HABEMUS PAPAM」 アンドレ・ウィルム 「LE HAVRE」【脚本賞】 「少年と自転車」【撮影賞】 「メランコリア」【編集賞】 「英国王のスピーチ」【プロダクションデザイン賞】 「メランコリア」【音楽賞】 「ジ・アーティスト(原題)」【ディスカバリー賞】 「OXYGEN(Adem)」【ドキュメンタリー賞】 「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」【長編アニメ賞】 「Chico & Rita」【観客賞】 「英国王のスピーチ」
2011/12/10
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影のアカデミーとも呼ばれる映画批評家賞が発表された。例年はもう少し後に発表されるが今年は早かった。スケジュールの変更で今年は賞レースの先陣を切る格好となったニューヨーク映画批評家協会賞が発表され、「OSS 117 私を愛したカフェオーレ」のミシェル・アザナヴィシウス監督&ジャン・デュジャルダン主演コンビによる白黒ロマンティック・コメディ「ジ・アーティスト(原題)」が作品賞に輝いた。ここからの行方がアカデミーに一番直結しているとも言われているほど。【作品賞】 「ジ・アーティスト(原題)」【監督賞】 ミシェル・アザナヴィシウス 「ジ・アーティスト(原題)」【脚本賞】 スティーヴン・ザイリアン&アーロン・ソーキン 「マネーボール」【主演男優賞】 ブラッド・ピット 「ツリー・オブ・ライフ」&「マネーボール」【主演女優賞】 メリル・ストリープ 「The Iron Lady」【助演男優賞】 アルバート・ブルックス 「ドライヴ」【助演女優賞】 ジェシカ・チャステイン 「ツリー・オブ・ライフ」&「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」&「Take Shelter」【撮影賞】 エマニュエル・ルベツキ 「ツリー・オブ・ライフ」【新人作品賞】 「マージン・コール」【ドキュメンタリー賞】 「ケイヴ・オブ・フォゴットゥン・ドリームス(原題)」 (ヴェルナー・ヘルツォーク監督)【外国語映画賞】 「A Separation」 (アスガー・ファルハディ監督)
2011/12/10
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独立系作品を対象とするインディペンデント・スピリット賞のノミネーションが発表され、「ジ・アーティスト(原題)」と竜巻の恐怖から家族を守るためシェルター作りに取り憑かれた男の狂気を描く心理ドラマ「Take Shelter」が最多5部門のノミネートとなった。受賞結果は2012年2月25日の発表予定。主なノミネーションは以下の通り。【作品賞】 「ザ・ディセンダンツ(原題)」 「ジ・アーティスト(原題)」 「Take Shelter」 (Jeff Nichols 監督) 「ドライヴ」 「人生はビギナーズ」 「50/50 フィフティ・フィフティ」【監督賞】 ミシェル・アザナヴィシウス 「ジ・アーティスト(原題)」 Jeff Nichols 「Take Shelter」 ニコラス・ウィンディング・レフン 「ドライヴ」 アレクサンダー・ペイン 「ザ・ディセンダンツ(原題)」 マイク・ミルズ 「人生はビギナーズ」【新人作品賞】 「Another Earth」 「In the Family」 「マージン・コール」 「Martha Marcy May Marlene」 「Natural Selection」【主演男優賞】 デミアン・ビチル 「明日を継ぐために」 ジャン・デュジャルダン 「ジ・アーティスト(原題)」 ライアン・ゴズリング 「ドライヴ」 ウディ・ハレルソン 「Rampart」 マイケル・シャノン 「Take Shelter」【主演女優賞】 ローレン・アンブローズ 「Think of Me」 レイチェル・ハリス 「Natural Selection」 Adepero Oduye 「Pariah」 Elizabeth Olsen 「Martha Marcy May Marlene」 ミシェル・ウィリアムズ 「マリリン 7日間の恋」【助演男優賞】 アルバート・ブルックス 「ドライヴ」 ジョン・ホークス 「Martha Marcy May Marlene」 クリストファー・プラマー 「人生はビギナーズ」 ジョン・C・ライリー 「Cedar Rapids」 コリー・ストール 「Midnight in Paris」【助演女優賞】 ジェシカ・チャステイン 「Take Shelter」 アンジェリカ・ヒューストン 「50/50 フィフティ・フィフティ」 ジャネット・マクティア 「アルバート・ノッブス」 Harmony Santana 「Gun Hill Road」 シェイリーン・ウッドリー 「ザ・ディセンダンツ(原題)」【脚本賞】 「Footnote」 「ジ・アーティスト(原題)」 「Win Win」 「人生はビギナーズ」 「ザ・ディセンダンツ(原題)」【新人脚本賞】 「Another Earth」 「マージン・コール」 「Terri」 「Cedar Rapids」 「50/50 フィフティ・フィフティ」【撮影賞】 「Bellflower」 「The Off Hours」 「Midnight in Paris 」 「ジ・アーティスト(原題)」 「The Dynamiter」【ドキュメンタリー賞】 「An African Election」 「Bill Cunningham New York」 「The Interrupters」 「The Redemption of General Butt Naked」 「We Were Here」【外国語映画賞】 「A Separation」 (アスガー・ファルハディ監督) 「メランコリア」 「Shame」 (Steve McQueen 監督) 「少年と自転車」 「ティラノサウルス」【ジョン・カサヴェテス賞】 「Bellflower」 「Circumstance」 「Hello Lonesome」 「Pariah」 「The Dynamiter」【ロバート・アルトマン(アンサンブル)賞】 「マージン・コール」
2011/12/10
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このところ、ほとんどせわしくて映画の情報を掲載していなかった。既に主要タイトルの賞が発表されだしている。これからもの凄い勢いで各賞が発表される。先ずは12月1日に発表された、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞。最も早い発表である。作品賞にはマーティン・スコセッシ監督による3Dファンタジー「ヒューゴの不思議な発明」が輝いた。【作品賞】 「ヒューゴの不思議な発明」 ◆トップ10作品 ・「ジ・アーティスト(原題)」 ・「ザ・ディセンダンツ(原題)」 ・「ドライヴ」 ・「ドラゴン・タトゥーの女」 ・「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」 ・「The Ides of March 」 ・「J・エドガー」 ・「ツリー・オブ・ライフ」 ・「戦火の馬」【監督賞】 マーティン・スコセッシ 「ヒューゴの不思議な発明【主演男優賞】 ジョージ・クルーニー 「ザ・ディセンダンツ(原題)」【主演女優賞】 ティルダ・スウィントン 「少年は残酷な弓を射る」【助演男優賞】 クリストファー・プラマー 「人生はビギナーズ」【助演女優賞】 シェイリーン・ウッドリー 「ザ・ディセンダンツ(原題)」【オリジナル脚本賞】 ウィル・ライザー 「50/50 フィフティ・フィフティ」【脚色賞】 アレクサンダー・ペイン他 「ザ・ディセンダンツ(原題)」【ブレイクスルー演技賞】 フェリシティ・ジョーンズ 「Like Crazy」 ルーニー・マーラ 「ドラゴン・タトゥーの女」【外国映画賞】 「A Separation」 (アスガー・ファルハディ監督) ◆トップ5作品 ・「十三人の刺客」(日本) ・「エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE」(ブラジル) ・「Footnote」(イスラエル) ・「Le Havre」(フィンランド) ・「この愛のために撃て」(フランス)【ドキュメンタリー賞】 「Paradise Lost 3: Purgatory」 ◆トップ5作品 ・「Born to Be Wild」 ・「Buck」 ・「ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」 ・「プロジェクト・ニム」 ・「アイルトン・セナ ~音速の彼方へ」【長編アニメ賞】 「ランゴ」【アンサンブル・キャスト賞】 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」【新人監督賞】 J・C・チャンダー 「マージン・コール」【スポットライト賞】 マイケル・ファスベンダー 「A Dangerous Method」、「Jane Eyre」、「Shame」、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」【インディ作品トップ10】 ・「50/50 フィフティ・フィフティ」 ・「Another Earth」 ・「人生はビギナーズ」 ・「明日を継ぐために」 ・「Cedar Rapids」 ・「マージン・コール」 ・「Shame」 ・「Take Shelter」 ・「少年は残酷な弓を射る」 ・「Win Win」
2011/12/10
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今週は久々に食指が動く映画を観た。「ミッション:8ミニッツ」死者の死ぬ直前8分間の意識に入り込むことができる“ソースコード”というプログラムを利用して、電車爆発テロの犯人を暴くという設定なんだが、主人公となる軍人の奮闘を描いたタイムリミット・サスペンスだ。死んだ人の意識に何度もアクセスし、同じ状況を繰り返しながら徐々に犯人を暴いていく軍人を、『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが演じている。モニター越しにコルターとやりとりする軍人を演じるのは『マイレージ、マイライフ』のヴェラ・ファーミガ。非常なミッションを遂行しつつも、どこか人間味を感じさせる彼女の演技が、物語に深みを与えている。斬新なアイデアを見事にまとめ上げたのは、『月に囚われた男』の鬼才ダンカン・ジョーンズ監督。あらすじの一部を書いてみると、ある朝、コルター・スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)は列車の座席で目覚める。目の前の女性(ミシェル・モナハン)が、親しげに話しかけてくる。だが、コルターには自分がなぜここにいて、彼女が誰なのか分からない。陸軍大尉のコルターは、アフガニスタンで戦闘ヘリを操縦していたはずなのだ。鏡を覗きこんだ彼の眼に映ったのは、見知らぬ別人の顔。所持していた身分証明書には、“ショーン・フェントレス:教師”と記されていた。そのとき突然、車内で大爆発が発生。なす術もなく炎に飲み込まれていく。コルターが意識を取り戻したのは薄暗い密室で、モニターに軍服姿の女性、グッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)が映し出される。列車の爆発事故について質問されるが、この状況が飲み込めず、回答できない。“包囲された城”と呼ばれるこの空間は、何かの研究室らしかったのだが、朝7時48分に列車爆破事件が発生したことは事実で、コルターの任務は、乗客であるショーンとなって車内を捜査し、爆弾魔を特定することだという。なぜか再び列車に戻されたコルターは、次第に状況を理解してゆく。目の前の女性の名はクリスティーナ。コルターが繰り返し列車に戻るのは、“ソースコード”というラトレッジ博士(ジェフリー・ライト)が開発中の極秘実験によるものだということを。これによってコルターの意識はショーンの身体とリンクし、死亡するまでの8分間を繰り返し体験することになる。5回目のスリップで彼は、アフガニスタンに向かったコルターについて調べてくれるよう、クリスティーナに依頼する。そして明かされる衝撃的な真実。“ソースコード”には、まだ知らない秘密が隠されていた。さまざまな疑問が浮かぶ一方で、コルターはクリスティーナに特別な思いを寄せるようになる。彼女を救うためにも、爆弾犯を探し出そうと8分間のミッションを繰り返すが、その先に待ち受けていたのは想像を絶する運命だった。既に死んでしまっている人間の意識にアクセスし、「ソースコード」を通して対話が有り、ましてや爆発事故から救いたいと願う気持ち、その意思、本来なら未来は既に無いものなのに、映画を観ると、まるでタイムマシンのような錯綜した今と過去と未来がある。8分の間に起こりえる様々な歴史をいうのか、時間的別空間とでもいうのか、不思議でサスペンスでありながらも、ロマンと未来を見入るような最終部に、この映画の醍醐味が隠されていると思えた。そこには意識アクセス時間的空間を利用したソースコードによって、完全な時間的別世界が生まれているということが、スゴイ。まったくの別空間にそれぞれの人たちが存在しているという観点が斬新だった。印象深く克明に記憶を焼付けられた感じである。
2011/11/26
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世に言う天才と呼ばれる人は、分野によって多々誕生している。学者肌の分野の医学や科学や文学音楽と様々である。事、音楽の世界はその才たるものが常人と全く違ったレベルの高さや、生み出されてきた音楽そのものに唖然とするほどの異なりを見せる。過去に名だたる作曲家のモーツァルトもベートーヴェンもバッハもと、バロックから現代に於いてその天才であり神がかった存在は、人類否宇宙の遺産であり、現在に生命のあるもの授けられた賜物として受けとめられている。その譜面の中身を具現化する演奏家に於いても、古今の名演奏家やその天才的な音楽家が多く誕生した。六道輪廻として神が与えたその時代に則した演奏家の誕生とよびたくなる。何故ならあまりにも必要不可欠の時に時代の寵児として誕生している。これはたんなる偶然ではないだろう。今日は昨年来から世界の音楽界に現在の天才歌手ジャッキー・エヴァンコの事を書いてみたい。先にも書いたが、世に言う天才とは...そう呼ぶにはあまりにも安易な表現で、彼女は正に神が創りたもた天使そのものである。あまりにも人間離れした完全に成熟しきって完成された歌手であり、もはや歌神といえる。11歳という今の年齢は歌の素晴らしさから見たら、信じられない年齢である。音域といい表現力といい、声質のピュアで透明度性とどれをとっても完璧すぎるくらい完璧で、美辞麗句をどれほどか述べても彼女を賛辞しきれない。「神よ、願わくば、彼女をこのまま歌神としてこの地球に存在させていてほしい」そう思えてしまうくらいだ。10月にはデビット・フォスターとの来日を果たし、来年1月13日にはオーチャードホールでの来日コンサートが決まった。伴奏は東京フィルで、来春最も興味の尽きない天使の歌声に聴き入ってみてはどうだろう。
2011/11/13
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このところ、晴天の日々が続き、吸い込まれるような蒼を見る日が多い。秋日和には何故か郷愁に浸る訳でもないのに、ミレーの落ち葉拾いの夕陽にも似た寂しさと侘しさを感じる。一年を通じ、最も清々しい季節なのに。日本の四季は人生の起承転結を思わせる趣きを持っている(ここ数年は二季になってしまったが)。清少納言の枕草子ではないが、短い四節の中に人生の起承転結は意味深くも美しく表現されている。「春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて」人の一生の縮図を垣間見る風情を感じるのは、やはり秋日和の成す由縁だろうか。
2011/10/28
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今頃になって感想を書くなんて、いやはや...様々な媒体で多くが語られ、2010年度のアカデミー賞を受賞した名作「英国王のスピーチ」を久々に一昨日見直した。それというのも、このところの映画に良いと思える映画が少ないと感じていたからだ。アクション、SF、ドラマと映画は多々上映されているが、これだけ満足に結びつく映画が無いというのも珍しいくらいに思う。 そんな中、この「英国王のスピーチ」は最近の作品の中では群を抜いている。登場人物の設定といい、脚本は実話故のものであり、創り方の品位の高さなど、ここ数十年くらいの映画界に欠如しているものを観た思いでもある。賞を獲得したからとかではなく、本当に素晴らしい映画に巡り会えたという感じだ。こういう作品を観ると、あらためて賞を獲得して当然だったと納得する。結果は先には表れない。その典型である。あらすじを少し。幼少時の恐怖を抱えたまま大人になった“バーティ”ことジョージ6世は現在の女王エリザベス2世の父である。自己嫌悪の塊でありながら短気な面も持ち合わせた複雑で繊細なこの人物をコリン・ファースが好演。常に夫を支える頼もしいエリザベス役にヘレナ・ボナム=カーターが気品と極上のユーモアをもたらし、さらに対等で親密な関係こそが治療の第一歩と信念を持つローグに名優ジェフリー・ラッシュ。この最高の布陣でメガホンをとったのは「第一容疑者」などで手腕を発揮してきたトム・フーパー。 事実映画が公開された時、現在のエリザベス女王はたいへん感動されたとの事。ナチス・ドイツとの開戦前夜、まず自分自身の劣等感と闘った国王に拍手喝采せずにはいられなくなる映画である。バックに流れるベートーベンの第7交響曲の第二楽章も抜群に相まっている。
2011/10/26
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今朝は子供の仕事の絡みで、早く起きた。4時45分の起床だった。この時間に会社出勤はそう多くはないとしてもたいへんな事である。いやはやご苦労様だ。早起きは三文の徳とはいうが、今朝はユニークなニュースコラムを見つけた。仕事をするに於いて、何によってその仕事の決め手になるのかというコラムだった。その一文を紹介する。[マイクロソフトを作ったビル・ゲイツ、アップル社の故スティーブ・ジョブス、Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグなどは、自分とはまったく違う能力を持つ人だと思うかもしれません。しかし、そうではないのです。脳科学の視点からすれば、いわゆる頭がいいとか、天才的ということとは関係がないのです。もっとも重要なことは「動機」です。人はなぜ働くのか、その理由が大切なのです。これは精神的な意味で言っているのではありません。水が飲みたいというとき、一生懸命に考えてから水を飲むということはないでしょう。喉が渇いたから無意識のうちにお茶を飲んだり、ミネラルウオーターのペットボトルを自動販売機で購入したりしています。これは、よくよく考えてみれば、おかしなことです。一方、勉強をしないといけないと分かっていても、なかなか勉強できなかったり、仕事をやらないといけないなあと思っても、なかなか進まないことがあります。この違いは、やはり動機なのです。水を飲むというのは、本能的な問題であって、考え悩むということはありません。生きるために水を飲むということは、脳の中に組み込まれたもっとも強い動機なのです。その動機があるからこそ、歩いて自動販売機のところへ行くことをほとんど無意識のうちにできてしまうのです。一方、仕事や勉強には普通、そこまで強い動機が持てません。どうして勉強しなければいけないのだろうと思っている限り、なかなか行動は起こせないのです。前述したマーク・ザッカーバーグがFacebookを作ったのは、女の子にもてたいという動機がきっかけだったといいます。ビル・ゲイツはPCが好きでたまらず、それを自分の仕事にするにはどうすればいいか考えたことが、大きな動機になっています。故スティーブ・ジョブスは、個人が使うコンピューターは必ず売れるようになると信じて、友人とアップルというPCを作り出しました。ここでも動機が大きな原動力となっているのです。行動に移せないときは、動機を再確認してみる動機が人の行動を変え、それによって成功にたどり着けるのです。旅行へ行きたいと思うことは多いでしょう。しかし、予算はどうしようか、日程はどうしようかなどの、さまざまな制約を考え出すと、行動に移さなくなります。多くの人が制約を越える強い動機を持てないのです。だから行動が変化しないともいえます。仕事を早くできる人は強い動機があるのでしょう。今この仕事を終えてしまえば、遊びに行けると思うからこそ、全力で仕事ができるわけです。脳というのは、「なぜそうするか」がはっきりしていないと、その方向へ働かないのです。「なぜ仕事をするのか」がはっきりしていると、脳の中で意欲が湧いてきます。その理由は人によって違っていいのです。金、出世、名誉、なんでもいいのです。その動機付けができれば、脳はそれを達成するために、神経回路を変化させますから、効率よく仕事ができるようになるのです。「冴える脳」ができてくるのです。さらに、仕事をやり遂げることが快感になってくると、早く仕事を終わらせることに意味が出てきます。大きな仕事ができる人、早く仕事が終わる人は、自分がもっとも面白いと思える動機を探せた人、ともいえます。もう一度、自分が何をやりたいのか、なぜやりたいのかを確認してみましょう]。[米山公啓,Business Media 誠]と記載してあった。暫しその通りだと小生も思う。良い意味で自らに再認識を与えてくれたコラムだった。早起きは三文の徳、少なくともこの諺は今日という日にあてはまりました^^
2011/10/17
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68年のシリーズから今作第5弾、実に40年強の時間の経過がある。最近は様々な作品でこの原点となった映画が創られている。この猿の惑星も原点はこうだったんだ!という脚本のもとに製作された。人間が高度な猿に支配される世界観を描いた「猿の惑星」の起源に迫るSFドラマで、なぜ人類文明は崩壊し、猿が地球の支配者になったのかという謎を解き明かしつつ、人類への警鐘を近作は今までにない有得る事象で作成されたように思えた。出演は「127時間」のジェームズ・フランコ、「スラムドッグ$ミリオネア」のフリーダ・ピント、「アレックス・ライダー」のアンディ・サーキスなど。製薬会社研究所に勤める神経化学者ウィル(ジェームズ・フランコ)が実験用に観察していた一匹のチンパンジーに驚くべき知能が示される。そのチンパンジーには開発中のアルツハイマー病の新薬が投与されていたが、突如暴れ出し射殺されてしまう。だがそのチンパンジーは妊娠しており、ウィルは生まれたばかりの赤ん坊猿を自宅に連れ帰り“シーザー”と名付けて育てることになる。3年後、ウィルのもとですくすくと育ったシーザーは、家の中を縦横無尽に駆け回るようになった。ウィルとシーザーとの間には強い絆が生まれており、同時に母親のチンパンジーの特殊な遺伝子を受け継いだ彼は、類いまれな“知性”を発揮し始めていく。新薬が脳を活性化させる効果を確信したウィルは、研究所から持ち出したその薬をアルツハイマー病の父・チャールズに投与、すると翌朝、彼はそれまで悪化していた病状が嘘のように生気を取り戻す。5年後。ウィルは動物園の獣医キャロライン(フリーダ・ピント)と相思相愛の仲になり、体長5フィートにもなったシーザーは、より複雑で多様な感情を表すようになっていく。そんな折、チャールズが再び病状悪化の兆候を示し、隣人とのトラブルを引き起こす。その様子を屋根裏部屋から目撃したシーザーは、チャ-ルズを助けようとしてその隣人を傷つけてしまい、霊長類保護施設に入れられる。檻に閉ざされた施設で、シーザーを待ち受けていたのは飼育長の陰湿な虐待だった。その一方で、なかなか施設内の猿のコミュニティに溶け込めずにいたシーザーは、チンパンジーの群れを率いるボスとの争いに勝利を収め、全ての猿たちをひとつのグループにまとめ上げていく。その頃、ウィルはより強力に改良した新薬の実験を行うが、猿への投与中に薬を浴びたウィルの同僚が原因不明の体調不良を訴えた後、夥しく出血、謎の死をとげる。ウィルは施設を訪れるが、シーザーはウィルが差しのべる手を拒絶。知性に目覚め、想像できない驚異的な進化を遂げる。高い知能を駆使し施設から脱出したシーザーは、仲間のチンパンジーらと共に人類との壮大な全面戦争を繰り広げていく。この作品は人間、人類への警鐘そのもであり、見ていて末恐ろしかった。果たして人類は警鐘に邂逅すべく、正していくことが出来るのだろうか。今の世界を見渡す限り、未だその淵にも触れていないようにも思える。正直面白い作品には小生には映らず、むしろ重い映画だった。
2011/10/12
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厚生労働省は11日、2011年の高年齢者雇用に関する調査結果をまとめた。65歳まで希望者全員が働ける企業の割合は前の年に比べて1.7ポイント上昇したものの、全体の48%にとどまった。13年度以降、厚生年金の支給開始年齢は60歳から65歳に段階的に上がる。一段の引き上げも検討されているが、高齢者雇用の拡大は容易ではなく「年金も仕事もない」というケースが増える恐れもある。31人以上の社員が働く13万8千社が回答した。定年を過ぎた60歳以上の人にも働く場を確保するため、厚労省は06年度から企業に65歳までの雇用確保を義務付けている。ただ、労使協定などを結べば再雇用ルールを独自で定められる。このため、65歳まで希望者全員が働ける企業は全体の半分に届かない。規模別でみると中小企業が51%、大企業が24%となっている。高齢者雇用を増やすと若者の採用にしわ寄せが来る可能性が高いため、企業は「65歳までの雇用」に慎重になっている。調査対象の企業で、ここ1年間で定年になった社員は43万5千人だった。このうち企業に再雇用されたのは32万人(74%)。25%の10万7千人は再雇用を希望せず退職したが、本人が希望したのに再雇用されなかった人も7600人(2%)いた。年金の支給年齢が60歳から引き上げられれば、退職せず働き続けようと考える人が増える。この先、高齢化が進み、さらに年金支給年齢が上がれば「年金も仕事もない」人が一気に増える可能性は否めない。←実際にはこの年金も仕事もない!という事が増大することは100万%いえる。現行のままで良いものを、厚生省の馬鹿げた提案は解せないし、年金を払って将来にという予定は夢また夢になってしまう。少なくとも国民の義務化はもう問うことは難しいことになる。それと同時にスラム化が激増し、病んだ日本になってしまうだろう。厚労省はすでに決まっている年金の支給年齢引き上げを見すえ、希望者全員が65歳までは雇われるよう、企業に義務付ける検討を進めている。ただ企業側は強制的な高齢者雇用に反発しており、調整は難航している。←当然である。そもそも国債の赤字、復興予算を作るのに年金に目を向けるということ自体が問題である。本来なら復興赤字国債を発行してよかった。すべきである。所得税や住民税以上に、消費税を上げて然り。公平な税を考えれば、消費税が最も手早く可能にする。ただし経済や消費動向は別にしてのことだが、これは抜本的に再考すべき問題だ。
2011/10/12
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今日は知人から急遽電話があり、音楽会に行けずとの事で、小生が代わりに久々にオペラを聴きに行ってきた。題目はドニゼッティの「ロベルトデヴェリュー」。東京文化会館だったが、ほとんど上演される機会も少なく、CDも輸入盤に少しあるくらい。もちろん小生も初めて見る聴くオペラなのだが、超満員。チケットもSが54000円とさすがにオペラは高い。代わりとはいえ、申し訳なく感じた。結果、オペラはものすごく良かった(^^)とにかくグルベローバがむちゃくちゃ素晴らしかった・(^^)びっくりするほど、まだまだ現役、ぶっちぎりの存在(^^)きも~ち以前より力が入って歌ってるようにも感じた(^^)圧倒的貫禄と、風格は別物次元が違ってた。それにソプラノのサラ役のソニア・ガナッシ、彼女がとても素晴らしかった。メゾソプラノもこなし、軽く歌って、いやいやバカ上手い(^^)代役でテノールのロベルト役のアレクセイ・ドルゴフも良かった(^^)声は第一級もの。演技は少し難点があるかなバリトンのノッティンガム公爵役のデビッド・チッコリーニもこれまた代役で、上手いバリトンだった。演出は今風だったけど、初めて見るドニゼッティのオペラとしては、かなり分かりやすく、見やすい。ダボンテじゃないけど、詩に音楽をつけてこそ、オペラ。表情の人と言ってたのを思い出した。文字通りそういうオペラだった。内容は4角関係もので、オペラの詩はとても気品高く(このオペラに限らず)、普段自分が表現しない(出来ない)語り口調がとっても羨ましくも美しく響き、印象兼々良かった。あらためて、オペラ音楽の持つ魅力と魔力に毒されそうで癖になりそうだ。先立つものが許せば、また聴きに行きたい。こういうの聴いちゃうと、参るよね。ホント堪らない(^^)写真は神奈川県民ホールでのコンサート模様。花束こそは無かったもの、本日も同様でした。さすがに写真はとれませんでしたしね^^”
2011/09/27
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中規模クラスの地震雲が発生しました。現在、9月8日(木)午前零時すぎですが、観測地点は東京都内より、北西ー南東方向に中規模クラスの地震雲が発生しました。震源は、南東の場合は、千葉県東方沖か千葉県房総半島沖あたり。北西の場合は新潟中越地方か能登半島あたり。Mの規模は5.5~6.0ぐらい。早ければ1~2日以内、遅くても7日以内ぐらいに発生しやすい傾向です。★引続き、千葉県東方沖震源地震には、今後しばらくの間 注意が必要です★◆海外地震情報◆・平成23年09月02日19時56分頃 アリューシャン列島 M7.1 ・平成23年08月21日03時54分 21日03時19分頃 南太平洋 M7.4・平成23年08月21日05時35分 21日01時55分頃 南太平洋 M7.5・平成23年07月07日04時29分 7日04時03分頃 南太平洋 M7.8 ・平成23年06月24日12時33分 24日12時10分頃 アリューシャン列島 M7.3・平成23年06月13日11時51分 13日11時20分頃 ニュージーランド付近 M6.0★今日現在で、以下予測の地震9件のうち4件(1.三陸沖、2.茨城県沖、3.福島県沖、4.岩手県沖)は発生済みと判断しています。また、7.震源:千葉県東方沖地震ですが、以下千葉県北東部 M5.5 震度4(震深40km)地震は内陸部震源により異なり、引続き要チェック継続判断です。備え有ればですが、十分に注意をしておく必要があると思います。皆さんも意識しておかれた方がよろしいかと思います。
2011/09/10
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今年で東京JAZZフェスも10周年を数える。3月の未曾有の大震災もあり、何かと危惧されたが、全世界のスーパーJAZZメンたちがこの10周年を記念して一同に集まった。小生、本日このライブコンサートを聴いてきた。9月3日の昼の部公演で、カウントベーシー、寺井尚子+リシャール・ガリアーノ、そしてミシェル・ルグラン・トリオともの凄いメンバー。 PM1時00分から先ずは日本でもおなじみのカウント・ベイシー・オーケストラが満を持して東京JAZZに登場。5000人ホールの巨大空間で、スタンダードナンバー満載の華麗なビッグ・バンドサウンドが奏でられた。今年CBバンド40周年もあり、メンバー諸氏がずいぶん高齢になり、音楽も柔らかくて且つ切れのあるいい雰囲気を醸し出していた。各自のソロパートで前列に出て演奏、やっぱビックバンドはこうだよね^^という音楽だった。+ そして午後2時05分からは、東京JAZZ10周年に寄せて日本を代表するバイオリニスト寺井尚子が、世界随一のアコーディオン&バンドネオン奏者のリシャール・ガリアーノと贈るスペシャルプロジェクト。ピアソラに感銘・影響を受け、それぞれの音楽世界を築いてきたふたりが、ピアソラにオマージュを捧げながら、ふたりのコラボレーションによる音楽世界を新たに表現していた。とにかくもの凄い演奏だった。最初から3楽章形成のコンチェルトをぶっとーして弾き切り、ガリアーノのバンドネオンの驚異的な上手さに、寺井尚子のヴァイオリン.....日中に携帯でタイトルだけを変更したら、何と昨日の文章が消えているマイッタガックリです。思わず力尽きた感じですその時にしか書けないことが消えてしまった。あぁぁ...携帯から編集は十分に注意しないとだめですね¥¥ 今から筆をとるというエネルギーは既に途切れてしまったけど、最後のルグランの演奏は、生涯二度は聴けない奇跡的な演奏だったことは記しておきたい。超人的なルグランの音楽にただただ神々の領域を感じ、その演奏を音楽を聴けたということに深く感謝している。生きていて本当に良かったと思えた。堪能とか千載一遇とか、表現できる術を超えたとこにある感慨であった。
2011/09/03
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