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4月に3回にわたってAE2Sigantureのスパイク交換について書いた(1、2、3)。カイザーサウンド製のエコブラスからアンダンテラルゴのスルーホールスパイク(Andante Largo Through-Hole Spike)TS-M8に変えたのだ。その際、あまりハッキリしたことを書かなかった。>スルーホール・スパイクにしてどうかを書こうとも思ったが、>もうちょいいいんじゃないの?という気もする。実はあまり冴えなかったので(やりたくはなかったが)スパイクをもう一回エコブラスに戻した。ただし労力的にLchだけ。それで左右の違和感やモノラル音源再生時の音の差を2週間ほど確認していた。いくつかわかったことがある。一つは高さで、止めボルトの位置関係上(最も低くしても)スルーホールスパイクの方がエコブラスよりも約20mmほどスピーカー位置が高くなる。これが結構重要だった。前も意外にシビアに調整していたんだな。スルーホールスパイクを使うならば、スパイク受けを今のカーボン積層よりも薄くするしか高さを抑える方法がないが、それには薄型のアンダンテラルゴ製品が、純正の組み合わせがいいのかもしれない。もう一つは構造だから解決できない。AE2Sigantureのスタンドの底板は約20mmある。スルーホールスパイクの設計上これは貫通しない長さで、実はちょっと短い。購入時からわかってはいたものの、たぶんネックだったな。ぐらつく不安定さはない。ただマイナスを差し引いてもスルーホールスパイクは非常によくできていて、高さ調整がエコブラスと比べられぬほどやりやすい。つまりは4箇所の荷重も均一化しやすい。そうなると新鮮味のあるスルーホールスパイクを採用しない理由もない。またLchを付け直した。スピーカーの振り角や壁からの距離ではなく、天板に32インチモニターの置いてあるセンターラックを15mmほど壁に寄せた。軸上1mくらいでモノラル音源がキマる場所、広がりが上と左右に感じられる場所。周波数レンジ的なことは気にしていない。今どきイコライジングだって自在だし。あと見た目。見た目の違和感というのはかなり正確で、収まりの良さを重視することは多い。20mmスピーカーが高くなろうとラックが15mm壁寄りになろうと、その直感は変わらない。想定よりずいぶん時間がかかったが、スパイク調整後/足元が固まったあとは順調だ。スピーカー間に無理なく浮かぶ音像。ソースを選ばぬ自然体の音。AE2は30年前の最先端。定位の小ささと奥行きを最重視したあの頃の自分はどこに行った? スパイク受けとか残す課題もあるが、後回しでよかろう。それよりもアンダンテラルゴのスルーホールスパイクにはクアドラスパイアのラック用のTS-M10Qがある。これすごい良さそう。
May 24, 2024
ifi audio Neo iDSD2は大変良い機器で、半年前の導入以来大活躍だ。たぶん2日に一回ペースで電源を入れ、聴いていると思う。2日に一回を多いと見るか少ないと見るかだが、複数再生システムを持つ我が家ではたぶん驚くべき活用頻度だと思う。Neo iDSD2の機能も入力も一通り試してみた。Bluetooth経由のアプリ操作は便利だし、低音感を調節するXBassIIも音場感のXSpaceもイコライザーとして有効だろう。試していないのはBAL 4.4mm Outputか。これは自分は室内でヘッドフォンを使う習慣がないため、バランス対応のヘッドフォンを持っていないから。ただこの機能をメインに使う人が多いのではという気もするし、こうなると対応ヘッドフォンが欲しいな試した機能で解決できていない問題もある。Clockがどうやっても同期しないのだ。Clock Sync Inputが、10MHz入力が動作しない。これにロックするクロックはあるのか? 謎10Mのルビジウムがダメなのは百歩譲っていいとして、導入したてで値段がNeo iDSD2の倍額のSoulnote X1がダメと言うのは....問題はNeo iDSD2側だと思う。双方CH Precision C1では同期する。クロックは10MHzとしても、50Ω75Ω正弦波矩形波とある。が、そういうことは差し置いて、10年数年前にもEsoteric製品だったか、CH Precisionだったか、Antelopeだったか、Phasemationだったか、とにかくロックしない問題はあった。(Blogに書いたがうまく検索できず)こういうことをメーカーや代理店やショップに相談すると、だいたい相性がとかインピーダンスがとかの話になるが、結局は測定するわけでもないので原因不明。だから一部クロックメーカーには接続確認できた機器の一覧が載っていたりする。Neo iDSD2の紹介記事を読んだりオーディオ評論家のYouTubeを見たりしたものの「クロック入力あります」で終わりで、「外部クロックつないでみました」は2024年4月現在見たことがない。代理店もあまり本機能のアピールに力は入れていなくて(避けて通りたいのかも)、Set upの説明書にもHPにも外部クロックで同期すると/あるいはしないと、ディスプレイがどういう表示になるのか書いてない。Neo iDSD2のClock Syncが特殊かどうかも書いてない。春のヘッドホン祭り2024の際に代理店に聞いたら、写真にあるディスプレイ左側の波波の赤スラッシュが消えたら同期成功だそうだ。もちろんクロック同期しないと聴けないわけでもないとしても、BAL 4.4mm Output同様、付属する機能は聴いてみたい。検討は続ける。
May 20, 2024
>無線LANルーター Netgear Nighthawkをハブとして各オー>ディオ関連機器を接続した以前の再生音と、Nighthawkを別>部屋に置いて、オーディオルーム Audio Barn に Switch->M8eG PN28080Kをセットし各機器を接続した場合の違いだ。とはいえ、最近は以前にも増して細かな音の変化に敏感でない。大雑把にいいか悪いか。ましてや記憶勝負など。いつもの曲をいつもの音量でいつもの場所で聴く。試聴の時のプリアンプ Ayre K-1Xeのヴォリューム位置は12時あるいは7時と決めているし、チェアの場所はマーキングしている。ヴォリュームが2箇所なのは大音量と小音量の双方で確認するため。得意な音量があるアクセサリーは少なくなく、小音量で候補から落ちていく。試聴時間は22時以降か土曜日が多いが、子どもが大きくなって、翌日授業がある日の22時以降の大音量は気が引けるようになった。さて、山下達郎 / It's A Poppin Time にしても BASIA / The Sweetest Illusion にしても、独立したスイッチングハブを用いると再生のスケールが違うように感じた。デジタルのクリアさを保ちながらも押しのある音。スタジオライブなら尚のことそこにいるかのような没入感が欲しいもので、これは聴いていたい。また小音量で冴えるオーディオがよいというのは自分の持論だが、その点も有利で、余力を感じる。20畳が満ちる。なるほど、これがネットワーク分離の力か。数千円の中古品でこの改善なら、まだまだ高みはあるな。この先取り組み甲斐がありそうだ。サラウンドするソフトや左右や上方に音場展開するソフトが好きだ。NAS内の YMO / Rydeenも、Tidal配信の Destiny Child / Say My Nameも、Madonna / Vogue も、左右の展開距離が今までより試聴席側に数十センチ近い。これは高音が低音がよりもよほどわかりやすい変化だった。Switch-M8eG PN28080Kの導入効果は確認できた。ケーブルの入れ替えや電源の取り方検討は今後行う予定。
May 18, 2024
中古のスイッチングハブを導入した件、ご近所にこの手の設定に詳しい方がいらして助かった。Panasonic Switch-M8eG PN28080Kの動作に不具合がないことは確認できた。無理言ったので1時間も2時間も詰めたわけではないが、より有効くらいにはなっていると思う。ゲーミング用途の無線LANルーター Netgear Nighthawk X10 R9000は置き場所をモデム側の別部屋に変えた。インターネット回線速度がどの部屋でも上りも下りも70〜100Mbpsなのは、プロバイダ契約と無線LANルーター/Wi-fi 5の限界だろうと思う。それでweb会議でもネット塾でも4K配信でも複数同時利用でも大丈夫である。このうち何に影響がないと喜ばしいかと言われたら塾だが。スイッチングハブが導入でき、動作が安定したことで目的の90%は達成できたものの、音は置き去りだった。LANケーブルは前回Blog時から変えていない。壁からはエレコム LD-GPA/WH2、NASやRoon Core PCとはサンワサプライ KB-T6H4-01BL。SFPモジュールは10Gtek 1000Base-SX、光ファイバーもそれに準ずるもの。それでSonore opticalRenduへ。電源ケーブルはSwitch-M8eG PN28080K付属品だが、それ自体中古なので純正品かはわからない。。ケーブル入れ替えはもっと後にやることだと思う。以前と比べてどうなのか。当てにならない記憶比較にはなる。無線LANルーター Netgear Nighthawkをハブとして各オーディオ関連機器を接続した以前の再生音と、Nighthawkを別部屋に置いて、オーディオルーム Audio Barn に Switch-M8eG PN28080Kをセットし各機器を接続した場合の違いだ。スイッチに変えてから、今までずっとAE2Siganture + Pass Labs Aleph3で聴いていた。本格試聴はより大型スピーカーのPass Labs Rushmoreに委ねた。opticalrendu+CH Precision C1 / X1+Ayre K-1Xe + Rushmoreだ。AE2Signatureで聴いている段階で既に現行セッティングが負けることはないが、Rushmoreで印象が大きく違ったら同時購入した他のスイッチングハブに交換しよう。
May 16, 2024
GW中、個人的オーディオイベントが多かったとはいえない。いや、スイッチングハブの導入という自分にしてはハードルが高いことはやったし、春のヘッドホン祭には行ったか。普段から気になっていた小さいことには結構対応でき、その意味ではいいGWだった。そのうちの一つが光カートリッジを聴く、だった。DS audioの光カートリッジについては生前ダブルウーハーズ会長が入れ込んで、ランクは何でもいいから聴いてみろ、メーカーから貸りてやる、とおっしゃっていた。が、それは叶わなかった。私もAudio-technica AT-ART20を購入していたし、光カートリッジはMC/MMとは違い専用のフォノイコライザーがいる。このハードルが高かった。Einstein Turntable's Choice mono XLRへの愛着もある。ただ会長だけでなく、このカートリッジに対する周囲の評判は良かった。自分も新しい方式に大いに興味を持った。あとは、聴いて、見て、欲しいと思うかどうか、かな。GW中、馴染みのオーディオショップでDS audioの新製品 DS-E3カートリッジ/イコライザー・セットを聴く機会を設けるという。早速予約した。光カートリッジの新しい入門機だ。レコードは店にあった(そして聴きなれた)山下達郎やMichael Jackson、Sonny Rollinsを聴いた。スピーカーやアンプはお店にセットされていたもの。どれも高級品である。DS-E3のデザインはかっこいい。緑色のLEDも目立たずいい感じだった。ハンドリングは通常のカートリッジと同様で、光だから特に気につける点などはないとのこと。音はもっとめちゃめちゃ細かいとか、透明感があるとか、吹鳴とか、特徴があるのかと思っていた。期待を上げすぎたようだ。光といえば、デジタルの光ケーブル(STとかTOS)の刷り込みイメージが強かったのもしれない。値段なりの極めて真っ当、且つ普通の音で、逆に普通ならばMCカートリッジでよいと思う....この音だと好みの範疇は出ず、"どうしても光"にはなれなかった。もっとどこか一点突き抜けた、尖った音がよかったナ。普遍性から遠ざかるのだろうけど。(実はこの後、同条件でPhasemation PP-2000とMy Sonic Labs Signature Platinumも聴いたが、金額差もあってか、比べてはいけないものだった)DS-E3のHP上のキャッチコピーは "The Game Changer" だ。ゲームチェンジャーとは物事の流れを大きく変えるもののこと。入門機とはいえ合計30万円弱だから、ゲームチェンジャーらしさと、なにか刺さるものがないと先に進みにくい。
May 10, 2024
各スイッチが到着。説明書はそれぞれネット上にあるので眺めるも、単語からしてよくわからない。××したらダメとかあるけれど、要は無理しなければよいのではないか。困ったのはケーブルに対する注意だが、そんなことお構いなしで揃えてある。とはいえ認識しないだけで、火を噴くわけでもNASが壊れるわけでもあるまい。見る前に飛べ。今回はまさにそんな感じだったが、一番見た目がきれいだったから選んだ最初の1台(Panasonic Switch-M8eG PN28080K)でうまく認識できてしまった。Switch-M8eGにRoon ROCKを積んだPC と NAS Soundgenic HDL-RA3HG と Sonore ultraRenduとopticalRenduをつないで、難しいことなくroon再生できた。購入した中古品は初期化してあるかどうかの説明もなかったが、偶然元設定がよかったのかしら。それに音が出ただけで、今がベターかどうかはわからない。他のスイッチはもう後回しにしよう。一点困ったのはスイッチ自体ではなく、壁からSwitch-M8eGまでLANケーブルが1.5m以上は必要だったこと。なぜか我が家は1mと5mだけが大量に存在し、2mがなかった。足らなければもちろん届かないし、長すぎるケーブルは奥さまに歓迎されない。(トランスを介して1m+1mでもいいのだけど)昨今、音の良いLANケーブルがあるのか。ネットで少し調べてみたが特に印象深いものには行き当らず、しょせんそんなLANケーブルは存在しないとの結論に至った。適切価格のオーディオ用途の中古品の出物があったら食いつこう。もっとも10年以上前の2013年には自分もLANケーブルの比較試聴なんて酔狂なことをしていた。が、もはやそういう根性はないし、たとえやったとしても接続機器も環境も違うからあの時の再現もなかろう。ケーブル含めたオーディオの組み合わせなどそんなものだ。そういう時は見た目と偶然で選ぶ。あと引き回しの良さ大事。自分のamazonでお薦めトップにきたエレコム cat6a対応 スタンダード ホワイト LD-GPA/WH2をポチっと。それでSwitch-M8eGの動作に不具合はなかった。GWも終われば時間をかけて取り組むわけにもいくまい。安定動作するのか、ケーブルも1mはたくさんあるので入れ替えてみたりして、少し使ってみるつもり。
May 6, 2024
IKEAのウォールシェルフ LACKを寝室の壁取り付けて、その上に無事Wi-Fiルーターを移設できた。ただオーディオルームから中継機能を持つものがなくなったので、替わりを探さねばならぬ。これがいい機会なのだ。いっそオーディオ・ブランドのハブの導入も考えたが、使っているネットワーク・オーディオプレイヤー Sonore opticalRenduを思えばSFPポートが欲しい。元々オーディオ用ハブは機種が多いとは言えないのに、SFPを選択肢にするとさらに少なく2機種くらいしか市場にないようだ。10万円オーバーの金額よりも、何かがどうも踏み切れない。 実は今のNetgearのWi-FiルーターにはSFPポートがあり、オーディオルームではその前段も10Gtekのメディア・コンバーターで光変換、つまりopticalRenduまで同室内で2回変換していた。ただそれには過剰感はあったし、別途10Gtek用に5Vリニア電源を用意したこともあり、音の良さと機器/ケーブルの多さのメリットデメリットが微妙になってきた。どうもSFPポートについてはハブで探すからいけないようで、スイッチで探せばいいらしい。それは業務用で、少し検索しただけでも大量にオークションやらフリマアプリやらに大量出品されていた。が、ハブ、スイッチ、ルーターとはそもそも何ぞや。特にハブとスイッチは?ネット情報で、ハブとはAが受け取った信号を他のすべてのデバイス B、C、D、E に発信するもの、スイッチとは A→D、B→Cのように特定の相手にデータを転送することが可能なものと理解した。また、ハブは10/100Mbps上にある全てのポートは同じ帯域幅を共有するのに対し、スイッチは10/100Mbpsの通信速度をそのまま利用することができるらしい。この程度の知識でスイッチが使えるのか。どうもド素人には敷居が高そう。設定できるのか。ただ、それら出品物は2,000円くらいからある。使えなくても諦めがつく金額だ。モノはSFPポート+8ポートあれば十分なので、目に付いた Panasonic Switch-M8eG PN28080K、ELECOM EHB-SG2B08、Allied Telesis AT-GS900を合計1万円ちょっとで買ってみた。
May 4, 2024
ヘッドホン系のフェアに行くことは滅多にない。理由は簡単で、普段はヘッドホンで聴かないのと、開催場所がフェアのオーナーからして中野が多かったから。茨城から中野は休日に一人で行くには遠い。過去1回行ったのは、息子が微妙にヘッドホンに興味を持ったコロナ期間中だったような気がする。今年のGWは3連休+3平日+4連休で、自分はカレンダー通りのつもりだし子供の学校はもっと休めない。つまりは長期休暇はないので、予定も入れなかった。春に旅行を2回(箱根とTDL)したから、お金と力を蓄えよう。 春のヘッドホン祭2024会場は東京駅直結のビルだった。ここは馴染みがあるし行きやすい。子ども達は学校だし、輸入代理店のいくつかに確認したいこともあって出かけてみた。折角なのでお高いヘッドホンの試聴もして回りたい(普段はヘッドホンを聴かないのに)。いや、製品は一機種だけ聴ければよかったのだ。もっと言えば、見られればよかった。事前にネットで見た オーディオテクニカ(audio-technica)の有線ヘッドホン ATH-WB LTD がどうにも気になっていた。300台限定だから、店では巡り合えまい。ヘッドホン祭に行かないと。なぜか。それは単純にきれいだったから。写真で見た レイムメイプル材、ウォルナット材、マホガニー材を組み合わせた3層構造のハウジングがどうにも美しかった。主役の音は、時々の好みも流行りも音量もソフト自体の実力もあるから、意外に感覚が左右されやすい。ただデザインや美しさ、作りこみは10年経っても色褪せない。それを褪せさせるのは、自分の扱いなのだ。だから値段が張っても、作りこみの良い製品がいい。と、最近は思うようになった。その典型っぽいのが、ATH-WB LTD。ヘッドホンを買い替え続ける予定などないのだから。少し並んで、ATH-WB LTDを見聴きした。スピーカーと違って、肌に触れるから、触感や装着感は大事ではないか。イヤパッドとヘッドバンドのシープスキンは、高額機ならそうあってほしい質感だった。320gが軽く感じたのは、自分の頭に着けた時のバランスがいいのかもしれない。ハウジングの美しさは言うことなかった。我が家のAE2 Sigantureの外観はクリアーラッカーによるピアノローズウッド仕上げだが、ATH-WB LTDを部屋に置いたらそれと対をなせるだろう。長く愛せそう。いいモノを見た。もっとも。肝心な音の方はこの日聴いた10製品弱の中では、実は新製品でもないフォステクスブースの Fostex TH909 が好みだった。万事うまくいく可能性は少ない。物事そういうものだ。ゼンハイザー HD800Sとかもいいので(ATH-WB LTDのハウジングをほめて身もふたもないが)環境が許せばベースとしてオープン型が好きなのだと思う。それにATH-WB LTDの限定300台なんて瞬殺だろう。予期せぬ良品にも出会えた。ただヘッドホン祭というイベント、スピーカーメインのオーディオ系フェアと違って能動的に動かねばならない。オーディオフェアは黙っていても会場にいれば音楽が流れてくるが、ヘッドホン系はこちらがアクションしないと頭にヘッドホン付けてくれる出展企業なんてないわけで、声掛けが必要なのだ。内気な僕には向かない(苦笑
April 28, 2024
やり始めれば、カイザーサウンド/ローゼンクランツのエコブラス製スパイク から アンダンテラルゴのスルーホール・スパイク(Andante Largo Through Hole Spike)TS-M8)への付替えは3時間くらいで終わった。いや、3時間“も”かかったのは、AE2 Signatureに対して気を遣ったから(ケーブルを外したついでに端子クリーニング、AE2に純正のカバーをかけ保護、床にクッション等など)で、さっとやれば1時間で終わったはず。スタンドの場所も振り角も変えなかった。今の位置が少なくともベターだと思っている。ただしここからが長い。自分は水平垂直フェチなので、前後の水平(水平器とiPhoneアプリ)と左右の高さ合わせ(レーザー墨出し機と距離計)をすると何日もかかる。傾きxyとも0.0°にしたいのと荷重の均一と、何よりこんなことをしていると体が疲れちゃうから。スルーホール・スパイクにしてどうかを書こうとも思ったが、もうちょいいいんじゃないの?という気もする。一日置くとスピーカー自体がちょっと沈む。あるいは不思議なもので前日は気づかなかった微妙なズレを見つける。再調整。この繰り返しだから、本調子はもっと先。
April 18, 2024
カイザーサウンド/ローゼンクランツのエコブラス製スパイクの替わりを探していたわけではない。8mm径は普通として、そもそもオーディオ用にそんなサードパーティがあるのか。こういうのはたまたま目にするもの。アンダンテラルゴのスルーホール・スパイク(Andante Largo Through Hole Spike)TS-M8の中古品が2セット出ていた。しかも安い。未使用っぽいので径を間違えたのかもしれない。ネジ系のあるあるだな。アンダンテラルゴ製品はスパイク受け(秋ヨドで購入、型番よくわからん)を使っているが、重心低く効果は好印象だ。前も書いたが、エコブラスのスパイクも使ってもう20年くらい経つと思う。バカなマニアは無意識に変革を求める。そろそろ見直してもいい時期だったのだ。ところが買ってからが長かった。こう言ってはなんだが、厳密なセッティングをしているから、調子いいのにバラす踏ん切りがつかない。モノは手元にあるのに、重い腰を上げるまで3週間。ベストだと思う今の設置場所を変えないようにまずはマーキング、そして20.5kgの本体を下ろした。若い頃はできた32.5kgのスタンドを倒すのも、今は一苦労。久しぶりのスタンド裏にあるMAID IN ENGLANDが誇らしい。今時はアウトソースで、英国ブランドとはいえ、スタンドまで英国製はあまりないのでは?エコブラスのツルツルした触感は、素材としてもっと認められてよいと思う。20年刺さっても実にするりと外れた。外に出ていた部分に多少の変色は見られたが、磨けば戻るだろう。ネジ山間隔が若干心配だったスルーホール・スパイクも問題なく取り付けられた。まずはよかった。鋭角なスパイクは実はAE2オリジナルに近い。凝ったラウンド形状も良さげだ。
April 15, 2024
企業に「安定=緩やかな死」みたいな風潮はある。時代に応じてニーズをとらえ続けないと売り上げが上がらないから、どこも必死だ。変革を止められない。が、個人の趣味は、状態が安定し満足しているならば余計なことをしなければいい。現状維持は褒められる。ところが度が過ぎたマニアはバカだから「安定=退屈」なのだ。目先を変えたくなってしまう。購入して30年弱になるAE2 Signatureの調子がとてもよい。不満がない。購入直後の3年間よりもこの3年の方が聴いてるのではと思うくらいだ。当時はアパートの一室だし在宅勤務でもないから環境が大きく違うにしても。AE2 Signature自身に手は加えていない。エッジを変えたりネジを変えたりもない。トルク調整くらいか。過保護なほどに大事に大事に使ってきた。が、スタンドはそうでもない。支柱の空洞に詰める鉛粒は増量されパンパンで、カタログスペック27kgのところ、実重32.5kgもあった。重さは正義。これは長岡派の重量重視だったから当然の対応と言える。もう忘れてしまったが、試聴では決めていないと思う。かといって元に戻すのも面倒臭い。鉛粒も処分できないし。鉛粒ではなくジルコンサンドを詰めてみたこともあった。が、あれはスタンドのほんの小さな隙間からジルコンサンドが漏れてきて、大失敗だったナ。そんなスタンドのスパイクは、少し前に書いたカイザーサウンド製のエコブラスで付属品ではない。8mm径は標準的と言えば標準的。気に入っているこれを、アンダンテラルゴのスルーホールスパイク(Andante Largo Through-Hole Spike)TS-M8に変えようというのだ。
April 13, 2024
自分はネットワークプレーヤーはsonore ultraRenduとopticalRenduの2台使い。PCではないネットワークプレーヤーの入口として2021年に想定されたフルスペックを備え、且つピンときた(これ大事)ultraRenduを買い、全然悪くないので後にopticalRenduを追加した。操作はiPhoneに委ねてネットワークプレーヤーに触れることはないわけだから、筐体が小さいのもいい。同じ会社の製品だと同じ設定でいいから迷うこともなく楽だし、実際 ultraRenduもopticalRenduも実に安定している。自分のような初心者はその方がいいのだ。この2台、一応opticalRenduが上級機扱いとして、最たる違いは入力が通常のLANポートかSFPポートか。ハブから距離のあるopticalRenduをCH Precision C1に、そうでないultraRenduをiFi audio NEO iDSD2につないでいる。opticalRendu SFPについては、今は1000Base-SXモジュールでマルチモードケーブルにて接続。sonoreはマルチモードを推奨しているようだが、シングルモードが劣ると思ったことはない。実際我が家ではハブに入る前はシングルモードで、シングルもマルチも場所により混在しているし、それで十分実用だもの。このsonore ultraRenduとopticalRenduの両機、音の差があるかと言えば十分ある。ただ聴き劣りする2機ではない。LANケーブルの引き回しと送り出しの光コンバーター性能で決めればいいんじゃないのと思う。25万円弱のopticalRenduを、いまや500万円クラスのCH Precision C1+X1につなぐのもどうよ?価格差20倍ってどうなのよ?だが、悪いことは当然なく、快適さが機器セレクションの最上位の自分としてはありがたい限り。まだ上はあるだろうけど、当面はこのままで。OSも2.9にVer.upするだろうし。先に導入したSoulnote X-3 マスタークロック・ジェネレーターについて。500万円のC1が化けたのだ。X-3に丸一か月通電、CH Precision C1に接続してきた(ついでにNEO iDSD2にもクロックインできた)。やはりこだわり設計のX-3が大した機器で、鮮烈再生が得意とは言えないPass Labs Rushmoreに鮮烈"感"をもたらした。これはRusumoreがコーンユニットで、エンクロージャーが薄いウッドだから叶えにくいわかりきった話として、要は最高峰のC1が辣腕のX-1でまだ鍛えられたのだな。opticalRenduとも相性がよかった。更に今までよりボリュームを2〜3目盛絞っても、充足が減らない。ピントが合ったから? いやいやそう言うレベルの話ではなく、逆にX-3をつないだことで、音の揺らぎが感じられるようになったからではないか。音圧で動きを演出しなくてもよくなった。これは大音量派の自分にとって生活上すごいことで、音がいい以上の福音かもしれない。X-3はRCC-1という同社別売クロックケーブルを持って完成らしい。そちらの楽しみはとっておこう。製品としては気になる点もある。特徴である、ダブル無固定天板による空気ダンプの排除/無固定ACインレット/無固定出力端子にはどうも慣れない。触れるたびにガタガタ言うのは。
March 13, 2024
東日本大震災から13年。googleで検索すると連携ワードは「いつ」が2番手なので、何年だったかの記憶は薄れてきているのだろう。自分としてもこの間に8年間のBlogブランクがある。だから、当時のBlogを3月分だけでもまとめておこうと思った。意外に毎日マメに、しかもオーディオのことばかり書いていた。生活のこと、福島の原発事故のことはあえて避けていたのかもしれぬ。この13年の間に熊本地震あり、今年元旦の能登半島沖地震あり、と大きな地震は日本に住んでいる限り5年に1回はどこかで起きるのだ。だから東日本大震災を経験して得たオーディオの教訓、いやトラウマはすごい生きている。例えば機器が元々三本脚だった時を除き、三点支持は極力しない重量機器ではインシュレーターは重ねないスパイクは地震に弱い認識を持つ重量バランスが悪い機器は避ける聴くとき以外、オーディオ機器にはカバーをかけるなどなど。では以下まとめ。9日 mini ? or Pro ? ダブルウーハーズ会長とのPCオーディオ再生奮闘の話10日 Mac mini with 60cm Augline 旧ACケーブル ここまでが日常。翌日3/11から生活が一変した。11日 地震の一日 Blogアップしたのは、修正も入れて2日後の13日だったようだ。でも内容は緊迫感がある。この日勤務先から戻れてない。12日 地震2日目(家に着いた) 家に着いた。愕然とした。というか疲れが先に出た感じがうかがえる。13日 地震後のオーディオルーム 写真を見ると思い出す。ずれてた、飛んでた、倒れてた。これを片付けるのかと気が遠くなった。Blogには小さい写真を上げているな。容量を気にしたのかな。14日 Rushmoreの幸運 Pass Labs Rushmoreが壁に刺さったのは本当に幸運だったと思う。モノが倒れるか倒れないかは、地震の揺れの方向とそのもののバランスに左右されるようで、重量だけではない。しかも短辺方向には倒れないから、左右に倒れる方向の確率は1/2。Rushmoreは都合よく壁側に倒れた。神様ありがとう。幸運に感謝した。15日 AE2 Signatureの幸運 これもツキがあった。転倒したリアスピーカーが、AEをこんなきれいに避けることがあるだろうか。だから今でも無傷なのだ。神様ありがとう。他の機器もなんだかんだでラッキーが重なった。16日 10MHz導入 書き溜めていた記事をここでアップ。余裕があった...のか? 少なくともこの時期出社はなかったし、電車も動いていなかったから、時間はあったのかもしれない。このルビジウム10MHzがSoulnote X-3導入時に書いた謎10Mだから、いろいろつながっている。クロックはEsoteric UX-1とG-25U用で、CH Precision C1はまだ我が家にない。17日 あの日の帰宅難民からの報告 地震体験者はあの生々しさを忘れない18日 Oyaideの新デジタルケーブル AS-808B 唐突だけど、これ地震の1時間前に買ったから19日 地震後のオーディオルームを検証する(その1)20日 地震後のオーディオルームを検証する(その2)21日 地震後のオーディオルームを検証する(その3)22日 地震後のオーディオルームを検証する(その4) 冒頭にも書いた地震の振り返りと教訓、そして今後に生かすことなど。CFRPの受け皿に点々と突いたスパイク跡が生々しい。Rushmoreは公称135kg/chだが、地震でずれていったのだ。23日 Rushmoreを起こすのに一苦労 3/11以降 大きな余震も続いていたのでRushmoreを横にしていたが、起こすのを決意。でもどうやって再調整を?の記録。先日紹介したエアジャッキを当時知っていればもっと楽にできたのに。24日 地震後の音が違いすぎて泣ける(1/2)25日 地震後の音が違いすぎて泣ける(2/2) この時 我が家は築4年。地震と家をカラムクロマトグラフィーに例えたが、これは揺れてシリカを詰めるから。あの揺れで家全体が大きく変わったと思う。26日 サンシャインの制振シート B-40とB-30 これも3/11当日、地震前に買っていた。3/12には重いこれらを持って上野駅で3時間以上待ち、ぎゅうぎゅうの、しかも途中停車しまくる常磐線に乗り、且つ最寄駅から10km以上も歩こうとしたのか...。オーディバカか...。でもこの時の印象が強いから、サンシャインは嫌いになれない。27日 震災前の場所±10mm内 Rushmoreを震災前と同じセッティングにするか否か28日 震災後のオフ会(任三郎さんとDolonさん) すごい! この時期オフ会してる俺(笑 ただ、来客をもって自分自身を動かそうとしたのだな。何か強制力がないととても前に進まなかった。そのことが書いてあって好ましい。29日 Rushmoreスパイク調整用の小道具作成中 Rushmoreセッティング専用の工具を作る話(の途中)30日 ATM-3のUL接続と3極管接続 ダブルウーハーズ会長とご近所のお医者さんちでのオフ会。地震直後に今度はよそのお宅に行ってる自分。3月中に会長宅も訪れたはずだが、どこかに書いたかどうか。31日 Rushmoreスパイク調整用の小道具完成 今でも使っているのだから、バカにしたものでもない。4月以降もこんな話はずっと続く。当時は当時でたくましく生きているし、あまり登場しないが妻は長男を妊娠中で大変だった。そういう話は地震直後ではなく数か月すると出てくるのだろう。
March 11, 2024
10年以上前。米国オーディオブランドのG Ride Audio社の製品が輸入されていた。同ブランドはアンプや電源ケーブルが主要製品だったと思うが、その中にGEM Ballという真鍮製のインシュレーターがあった。2012年にGEM BallのことをBlogに書いていた。そう、これがRoksan Xerxes20の細い脚に、出来合いのようにきれいにはまったのだ。このGEM Ballは当時、ただの配管工事用キャップの転用だとネットで叩かれていた。そういうことはオーディオ界ではたまに起こる。Ilungoのインシュレーターがビリヤードのキューの先端(タップ/ティップ)と同じだと騒がれたのはこれより少し前の話だ。このBlogでは検索できなかったが、当時キューのタップも買って試したっけ。自分は音さえよければ何でもいいとは考えていない。ただベースは同じなのかメッキを厚くしただけなのかも知らないけれど、GEM Ballの税込み定価9,800円(3個1セット)は許容できた。そもそも小型インシュレーターは多用できる。使いにくさももちろんあった。例えば高さが足らないケースが散見されたり、滑りやすく軽い機器や触れる機器には馴染まなかった。もちろん3点支持が不安定な機器にも。震災後だったからそこらへんは気を使った。それでも10年以上も手元にあるのだ。悪いわけがない。どこに使ってもやや輝かしく、低域までシームレスな印象はあった。長らく上記のようにXerxes20の脚にかぶせるように使ってきたが、Xerxes20 Plusを並べてアナログプレーヤー2台使いになった一昨年、ターンテーブルの高さをそろえたくて外してしまった。(Xerxes20 PlusはXerxes20のマイナーチェンジ機だが、脚が素材からして異なり高さも違う)今回、重いのはAVアンプ SONY TA-DA5600ESだなと思いながら、エアジャッキを使ってGEM Ballの3点の場所を探した。高さは適当で、付属の脚より1mmくらいGEM Ballの方が高かった。ジャッキに空気を入れてはGEM Ballの場所を変え、抜いて聴いて、空気を入れて場所を変え...2月中旬の4日間くらい、夜の1時間はそんな作業に明け暮れた。TA-DA5600ESは約18kg。トランスが正面から見て左側に寄った内部構造なので、荷重のかかり方を均等にするのは難しい。(TA-DA5600ESはかないまる氏アンプだから、そんなことは考え済みだと思う)3点の組み合わせが無限第なので、ある程度良さげなところで止めた。今回はなかなかの成果で、GEM Ball購入十数年目にしてちょっと開眼した感じ。スピーカーのAE2 Signture間には再生上好ましくないモニターがあるのだが、そこを下限にして(突き抜けはしない)前後にぺりぺり音のレイヤーを剥がしたような印象だ。今までに増して音像くっきりだし、ニアフィールドで小さめの音量で聴くにはとても良い。特に子供の勉強に気遣った(最近は塾も自宅でネット授業だから)再生をする身としては。重量があり且つ振動するトランス直下に一つ置くのがいいかというと、トランスの取り付け方もあるのだろう、そうでもない。荷重もたぶん全然均一でない前2点後一点の配置だが、売り物でもないので結果オーライということで。しばらくこのままだと思う。
March 5, 2024
オーディオ機器は重い。20kg、30kgはザラだ。そんな機器のセッティングを交換したい、ラックを掃除したい、インシュレーターを試したいとき、皆どうしているのだろうか。常にだれかに手伝ってもらえればいいが、ほとんどが自分一人でのセッティングだろう。インシュレーターなどは場所のさじ加減も微妙だ。しかも3点支持、4点支持があり、特に3点支持の場合は重心の偏りがあるから適切な個所を探すのが難しい。スパイクの受け側なんかもそう。機器やラックを傷つけないためにもジャッキアップは必須で、エアジャッキ/エアーインフレーター があると手間と苦労が1/10くらいになる。エアジャッキで支えながらインシュレーターをセット、そのまま空気を抜いて試聴、ダメならまた膨らませて場所を変えれば、あるいは別のインシュレーターを比較すればよい。エアジャッキは少し楽天やamazonあたりを覗けば似たようなものが何種類もあり、自分は下写真のWANYI エアーインフレーター エアーウエッジを使っている。大きさが約16.5×15.6cmと適当だし、高さ7.5cmまで公称約300kgまで持ち上げるというのはあながちオーバーでもないと思う。我が家の135kgのPass Labs Rushmoreを労なく傾けるくらいのことはできる。空気圧恐るべし。(当然だが、冷蔵庫、洗濯機、家具等、底板の形状に限らず何でも上げられる)エアジャッキは丈夫なものだが、我が家では2代目。青い膨らむところではなく、黒いゴム製の握るところ(ポンプ)の方が先にへたった。ひび割れてきたので買い直したのだ。今やエアジャッキのないオーディオ生活は考えられない。
March 2, 2024
このblogは2015年から2023年まで、約8年間のブランクがある。なぜかと言えばTwitter(現X)が代わりになったから、Twitterはその場で思ったことを基本140字以内でつぶやくから楽なのだ。そんなことをエセ石井式オーディオルーム開口部の話で書いた。もう一つの理由は、異動して表に出にくくなったから。オーディオを趣味とする者の数は少ないが、世界は狭く深い。身バレして仕事に差し障りが出始めた。だからぶっちゃけすぎたTwitterには鍵をかけたし、今もかかっている。仕事は立ち位置が変わったから、Blogの方は再開。このブランク期間に、当然子供は大きくなったし、色々なところに行ったし、コロナもあったし、大病もしたし、色々あった。さかのぼりたいがXは検索しにくいのが難点だ。なにせ3万回も投稿したのだからネタがないわけがない。だから適当にピックアップしていきたい。このBlogは後から自分が読む記録なのだから。Soulnote X-3を買って、その外箱をどうするか。自分は箱を捨てないで取っておく。だからそれを押し入れに収める必要がある。今回もパズルのように組み替えて収めた。そこにすごい場所を取っている箱がある。Acoustic Energy AE2Signatureとそのスタンドの箱だ。今回はそれをずらすことなく対応できた。それらは一番下だから。1年前の2023年の3月のXにその箱のことを書いていた。AE純正ポリッシュやコルク、ツイーターカバーの取り方なんて今では自分しか持っていないのでは。英文説明書も久々に見た。あとはこれに本体を覆う布製の袋が付く。(ツイーターカバーのことはまた別に書こう。すごい音が変わる)AE2Signatureはダイナミック・オーディオの支店が秋葉原のJRの高架下にあった頃、そこで買ったもの。購入日まではわからなかったが、2023年で26年目らしいことはわかった。ということは2024年で27年。購入時の定価は35万円/台、スタンドはペア18万円だった。今も現役バリバリ。ものすごい安い買い物だった。
February 26, 2024
Soulnote X-3 クロックジェネレーターの出力インピーダンスは50Ωで、入力したいCH Precision C1は75Ωだった。もっともそんなことは初めからわかっていたのだ。今まで使っていた謎10MHz ルビジウム・クロックも50Ωだったからインピーダンス変換器を使っていたし、それで不都合もなかった。もっと言ってしまえばC1とは50Ωでも75Ωでもロックした。X-3もロックする。ただ気分が違う。数字が合わないと気持ちが悪い。それにそもそもオーディオ機器にクロックを使おうなんて人は一家言ある人ばかりだ。ネットを渡れば、50Ωと75Ωを混在させるなんて信じられないDEATH!という主張が散見される。だから反論を持たない自分は、インピーダンス変換器を使い、ターミネートもしてきた。X-3には新しい整合を試すこととした。10MHzクロック専門というちょっと変わった専門店Cybershaft(サイバーシャフト)の50Ω整合器 CYB-MA01だ。合成抵抗方式でお値段2,200円とお安い(2024.2現在)。元々ここの50Ω BNCセミリジッドケーブルを使っていたから馴染みはあった。もちろんX-3 → CYB-MA01 → C1で問題なくロックした。その上で、既存のインピーダンス変換器 STACK PD024(トランス型)と比べて音はどうなのか。なかなか瞬時比較というわけにもいかないが、50Ω整合器はクリアだな。焦点も絞れている。いいクロックケーブルを使った時のような変化であるし、音量を下げた時の満足感が高い。大音量派の自分が3dBくらい下げても大丈夫になる。なかなか目に見える変化は珍しいかも。もっともインピーダンス変換器もメリットはあって、空間を捉えたような余韻豊かな音源あるいはライブ音源はこちらの方が向いている気はする。が、曲によって替えるわけにもいかない。50Ω整合器 CYB-MA01に固定する。インピーダンス変換器 STACK PD024には別の使い道がある。
February 19, 2024
タミヤ モデル・クリーニングブラシ(静電気防止タイプ)がなくとも、すでにレコード試聴時にSIMCOの自己放電ブラシで静電気対応はしている。これはポリエステル繊維+銀導電処理+アルミテープで、自作するにはよい。ホコリだらけのレコード自体が我が家にはない。ハミングルの超音波ビニールレコードクリーナーで超音波洗浄もしている。なかなかブラシの効果を確認もしにくいが、手元のSFC 静電キラーブラシとタミヤ モデル・クリーニングブラシを比べてみた。昨日オーディオ用途のSCFは値段が高く、両者5倍くらい値段が違うと悪態を書いた。が、実は毛量が5倍以上違いSFCの方が多いから、その意味ではSFCが悪いわけでもない。毛の質も全く異なり、SFCは天然毛+人口毛なので手触りがよく、タミヤは有機導電性繊維+PBT樹脂の化学繊維そのもので細い。確かめたわけでもないが、レコードの溝の奥まで毛先を入れるなら、タミヤの方がよい感じはする。静電気測定できれば双方の違いがわかりやすいが、持ち合わせていないので感覚勝負で。物量が違うにしては効果はトントンかなという気がする。タミヤはよくできている。ただ、これは使い分けた方がよい。毛量からしてレコード盤とレコードプレーヤーのホコリはSFCで、形の複雑なアーム周りやカートリッジは毛の柔らかいタミヤで、自分は分けるつもりだ。アームのアースを取っている人も少なくないが、アーム周りの静電気対策・アース対策はした方がいいと思う。音が明瞭になる。特にタミヤはブラシの逆側にミニブラシが付いており、カートリッジ周りを撫でるには格好(ただし材質はPBT樹脂で導電性繊維ではない)。針はブラシではなく専用のスタイラスクリーナーの方がよかろう。
February 15, 2024
昨年末 X(旧Twitter)でTAMIYAのクラフトツール モデル・クリーニングブラシ(静電気防止タイプ)が話題になっていた。あのプラモデルのタミヤ製だ。プラモデルのスケールモデルのクリーニングに最適とか、複雑に入り組んだ細かい部分にも威力を発揮するとか、ミニブラシも付いているとか、細い溝に詰まった削りカスの掃除ができるとか。有機導電性繊維が静電気を除去し、ホコリを付着しにくくするとのこと。実はこのブラシ、自分はもう使っていた。プラモデルではなく怪獣のソフビのホコリ取り用に、だが。なにせ怪獣は異形で、棘があったり角があったり牙があったりするから、掃除するのにブラシはちょうどいい。何年に一回かはソフビを水で丸洗いするとして、普段はそうはいかない。ただ上に記したモデル・クリーニングブラシの除電性能、レコード向きではないか。確かにソフビのほこりもよく取れる。実際SFCの除電キラーというレコードの除電ブラシ(初期タイプ)を自分も使っていた。大きさがちょっと違いタミヤの方が小さいので気が向かなかった。が、タミヤの除電ブラシとSFCのそれでは値段が5倍も違う。タミヤならamazonで1,500円程度。オーディオ用途は何でも高いのだ。
February 13, 2024
その床板の件があってから、床置きをできるだけ避けたくなった。目にしなければそれでよかったのだ。今は気分的にいい板/ボードに置きたい。ボードやラックを探すとオークションでもメルカリでも、自分が使っているQuadraspire製品が見つかるので、すぐに買いたくなってしまう。が待てよ。Quadraspire Q4Dの棚板が何枚か余っていた。それを流用する方が当然よい。スパイクは少し探した。訳アリだが4本揃った。(1本だけ売っていないものだろうか)16年前、ラックをQuadraspireで揃えて本当によかった。なにせ汎用性が高い。ガラスの棚板でもいいか。というか、通常のウッド板とガラス板は結構機器によって相性がある。どちらがよいということはなく一長一短で、今アナログのRoksan Xerxes 20 / Xerxes20 plusはウッド、デジタルのCH Precision C1はガラス板だ。両者素材はもちろん違うが、実は厚みもウッド 19mm、ガラス 8mmと差がある。ウッドにはぬくもりがありガラスは透明感があるような先入観は禁物だ。そんなことはない。今回実はQuadraspireは双方の棚板(ダークオークとCLEAR GLASS)を持っていた。上のように書いておいて何だが、音は極端に違わな....いというか、ガタを取るとかきちんと水平を保つとか、そちらの方が重要なようだ。そうなると見た目の問題で、隣のCH Precisionと高さが合うようにガラス板をセレクトした。置く機器は1月末に導入したSoulnote X-3 マスタークロック・ジェネレーター。10日ほど上写真のような床置き(一応サンシャインの超薄型制振シート B50の上)で過ごし、音的には不都合はなかったが、今後はX-3はQuadraspireに置くこととする。理由は上記の通りだ。そうそう。X-3は付属スパイクが標準のようなので、これを機に変更してみよう。この写真でX-3の放熱網にうっすら見える「Soulnote」の文字。部屋を明るくしても、一定の方向からしか見えない。棚に入れたらもちろんわからないからか、あまりどこにも触れられていないが、凝った飾りで気に入っている。
February 11, 2024
オーディオラックは必要悪だと思っていた。というか今も思っている。設置面積の節約のために、上に伸ばすため・重ねるためのもの。家も基礎がしっかりしていてこその家で、その上に何かを積み重ねたところで頑丈さが基礎の直に敵うものでもない。地震でも高い方が揺れるのだ。だから床置き最高、場所さえ許せば、そして使用感が悪くなければ何でも床置きにすべきだ。確かにそうなのだが...。オーディオマニアとして床が合板のままだったら、その上に機器を置くだろうか。たとえそこが強固でも、少なくともボードは敷くだろう。そう、合板ならね。我が家は特に半地下で、厚手のコンクリート層+防振ゴム(これは歩きやすくするため)+床材だから、床置きに疑問は抱いてこなかった。ところがはっきりとわかってしまったのだ。床板というのは普通の合板に薄い突板を貼って体裁を整えただけとうことを。修繕が必要になって突板をはいだから、目に見えてしまった。これは気分的に知らない方がよかったな。この合板の上に機器置く?床の突板の直し方(2/2)発注を承認したのは施主の自分だから、そんな床材を使わなければよかった、考えが浅かったと言われればその通り。でも無垢板を勧められたところで(20畳だから)値段で断念したかもしれないし、反りの方を嫌ったかもしれない。床置きしているオーディオ機器は、Pass Labs Aleph3、LINN PURifi、Firstcry Mithique、Roksan Xerxes20の電源部、2000VAトランス、オーディオ用のタップ他と数多い。今少しずつ機器にボードを敷いたり、インシュレーターを入れたりして試しているところ。インシュレーターは数あるから問題ないが、一段ラックかボードは少し集めないといかん。
February 7, 2024
届いたSoulnote X-3 マスタークロック・ジェネレーターの箱はずっしりと、そして適度に重かった。X-3は質量7.5kg、超強力無帰還電源を積んでいるようだ。オーディオは結局電源に凝りたくなるから、最初から強力ならその方がよい。X-3に難しい設定はない。付属の電源ケーブルをつないで、SMA出力端子に同じく付属のクロックケーブルをつないで、手持ちの50Ω整合器をつないで、電源スイッチを入れれば、それで仮セットは終わる。スパイク接地もできるがそれは後の話にしよう。無固定天板、無固定ACインレット、無固定出力端子はガタガタで、持ち上げると音がする。これは慣れがいる。が、こういうとがった思想は、我が家だったらRoksan Xerxes 20やAyre K-1Xeにも通じるところがあり、非常に好感が持てる。それより(音質のために)インジケーターランプすらない方が扱いにくそう。ランプの点かない機能はあっても、それ自体がない機器は初めてだ。CH Precision C1とはUSB入力 Synchro BNC (75Ω) ポジションで即ロックした。C1は入力ごとにクロックソースを変えられる。Soulnote X-3 は50Ω出力でCH Precision C1は75Ωだから、そこは導入の若干の迷いにはなったが、整合器をかませると割り切った(なくてもロックはしたが)。電源を入れて間もない試聴は当てにならぬ。ただそれにしてはC1をコントロールする可能性は感じる。音像は締まり、有り無しが明確に違う。高額のC1のみだってもちろんいいんだぜ。なんだこのできる子は!通電を続けるとともに、セッティングを考えよう。今はただの床置きだ。
February 3, 2024
なぜ Soulnote X-3 マスタークロック・ジェネレーターなのか。クロックなのか。プロ機のクロック需要が減ったことはないはず。それでもマスタークロック・ジェネレーターや10MHzクロックは、オーディオでは10年15年前の方が流行っていた気がする。クロック入力を持つCDプレーヤーもEsotericを中心に機種が多かった。Esotericが日本の民生デジタル機器のクロック機能をけん引したのは間違いない。実際自分もユニバーサル・プレーヤー UX-1やクロック・ジェネレーターG-25Uを使っていたっけ。CH Precision C1が(オプションだけど)クロック・インターフェイスボードを積んだのは、結構画期的だったと思うし、自分がCHを選んだ一因ともなった。で、クロックがあると接続したい。謎10Mと称して10年以上前にはルビジウムクロックを導入、CH C1をロックしてきた。この話は探せば結構Blogに書いてあると思う。この謎10M、ヤフオクで数万円で落としたにしてはよくやって、それこそ比較試聴でEsotericやRMEやMUTEC相手に戦え、最善ではないものの勝ち残ってきた。が、作りがチープで自作感満載、CH Precision C1とどうにも釣り合わないのはずっと気になっていた。そして昨年自分の不注意で動作不良になったのだ。ルビジウムモジュール自体に問題はなく修理はしたものの、もういいかな感が出始めていた。そこにきて意外な伏兵は昨年末に2ndシステム用に導入したiFi audio NEO iDSD2だ。これにもクロック入力がある。クロックがあると接続したいのはCH PrecisionもiFi audioも変わらない。これはもう買い直すかな、予算は50万円以下。先ほども書いたように選択肢はあまりない。ブランドとしてはAntelope Audioか、RMEか、Esotericか、Mutecか、Sforzatoか、Cybershaftか、Soulnoteか。(結構ある?)いずれにしても現行機は積極的に聴いたことがないから、機能とデザインとWeb写真の雰囲気で決めることにした。聴かずとも、部屋に置いたイメージができる機器がよい。最後はCybershaftか、Soulnoteかの二択だった。機能的にはCybershaft製品の選択肢が広かったしデータ重視ならこちらかと思う。ただし機種が多過ぎてどれがよいのかわからないのと、結構DCにこだわらないと実力を発揮できなそう。DCの方が安価だが対策が難しいのだ。結論は、Soulnote X-3 10MHz クロック・ジェネレーターにした。CH C1は多数周波数を受けられるが、10MHzだけあれば十分。Soulnoteはケーブルも使っていたし嫌いじゃない。
January 31, 2024
期待を込めて試したWireworld(WW)Ultraviolet Series7 USBケーブル 0.2m、ベルト構造が扱いにくいのは最上級機でもUltravioletでも同じだった。なぜSonore UltraRenduとiFi audio NEO iDSD2の端子間距離に気づかなかいのか。0.2mではU字にならず、両機を並べられないではないか(苦笑)しかたないからL字にセッティング。いくらUSBケーブルは短尺がいいとはいえ、これは長居しなそう...。roonから流れてくるSuzanne VegaやThe Policeのデイリーミックスで、付属品とUltravioletをAB比較し続けた。付属品は完敗かというとそんなこともないが、オーディオ的にはUltraviolet。Dレンジ感とかレスポンスにはWWが優れている。ただこの差は思い込み上等で、メイン使用のSupra USB2.0 Excaliburを借用すると、1.0mであっても気のせいを超えて圧勝だから、いずれはUSBケーブルにも力を入れねばなるまい。ただし適当な出物があるまではUltraviolet Series7 0.2mでいこう。手元にないWW Platinum Starlight 7とは記憶勝負するしかないが、UltravioletはPlatinumにあったゴージャス感はまったくなく、どちらかといえば線が細い印象だ。よくあると言えばよくある音。クールな表現はNEO iDSD2に合っているかもしれないが、際立ってどこか良い点がない。やはり長居はしないな。
January 25, 2024
オーディオ雑誌が複数社のUSBケーブル(A→B)0.2mを付録にしていたことがあって、それを雑誌購入で持っていた。超短尺USBケーブルは便利そうだったが、実際は0.2mはいかにもな長さであって実用には向かなかった。結局手元にWireworld(WW) Ultraviolet Series7だけ残し全て売ってしまった。なぜWWなのかはたぶんあまり理由はない。同社Platinum Starlight 7 0.5m を Sonore OpticalRendu~CH Precision C1の間で使っていたから、かな。自分はケーブルの予備をあまり持たない。一つ買ったら一つ売る。だから足らなくなることも多い。Supra USB2.0 Excaliburを購入して、Platinum Starlight 7は売りはらってしまった。ちなみにPlatinum Starlight 7の前はCardas Clear USBで、こちらも売ってしまった。Platinum Starlight 7はスケール感があり、艶やかな音はデジタルには得難かったものの、WW特有のベルト構造は曲がりの方向に贅沢だった。小型軽量なOpticalRenduのセッティングに向いていたとは言いにくい。俗にいう機器がケーブルに負けるというやつで、重しをしないとOpticalRenduが浮いてしまった。今般 Sonore UltraRenduとiFi audio NEO iDSD2間のケーブルも手持ちがなかった。NEO iDSD2にUSBケーブルが付属していたから、ずっとそれを使っていた。付属品が悪いとは言わない(そんな狭い了見は何年も前に消え失せた)が、そこに戻るのは何種類か試した後でもよかろう。そこで登場するのは、長らく出番のなかったUltraviolet Series7 USBケーブル 0.2mだ。自分のイメージだとWWのケーブルは価格に応じたクラスの音だから、UltravioletがPlatinum Starlightに敵うはずもない。が、ことUSBケーブルにおいては長さと性能は反比例だったりもする。0.2mの使い道があるならばそれはそれでありがたい。
January 23, 2024
iFI audio NEO iDSD2は付属品の同社iPower II 12V、Sonore ultraRenduはPD充電器からトリガーケーブル9Vをベースに、100Vと230V電源から刺したり抜いたりしてみた。実はこちらサブシステムの電源は、Pass Labs RushmoreやCH Precision C1のメインシステムとは異なり、普通の家庭用?から取っている。ただ規模が小さくて済むので、オーディオ的な遊び場はこちらだ。電源はFirst cry (KOJO) MYTHIQUEで50→60Hzに叩き直し、サブの機器には全てここから給電している。Sony TA-DA5600ESもPass Labs Aleph3も、既に昇圧しているOppo BDP-105も。自分は高電圧信者であると同様に60Hz信者だが、理由はそれだけでもない。全ての機器の電源をMYTHIQUEのスイッチ一つでON/OFFしたいから、だ。自分は生活に音楽が近いのを重視するので、聴く前は一動作でも少ない方がよい。 100→230VのPlitron 100VAトランスから3分枝し、一つは iFI audio NEO iDSD2 へ、一つは Sonore ultraRendu へ。最後の一つは Oppo BDP-105 へ。その SPDI/F を NEO iDSD2 に接続した。>100Vと200Vはパワー感というか、芯が違う。腹持ちが>違う。(略)実はDCアダプターもそんな経験が多い。先日そう書いた。ultraRenduはそうでもない印象だが、NEO iDSD2は可能であれば高電圧がよさそう。常日頃 リッピングした山下達郎 / IT'S A POPPIN' TIME (2002リマスター)を試聴盤にしており、100Vに比べて230Vの聴きごたえのあることよ。70年代の六本木ピットインにいるかのようではないか。昨今オーディオ機器はレンジ広く細かい方向にどうしても進むが、熱気のような漠たるものの再生こそが最高、少しでもそちらに振れた方がよい。逆に普段あまり聴かない Arne Domnerus with Gustaf Sjokvist / Antiphone Blues のようなオーディオ的好録音はどうか。内容を理解することはないにせよ、このエアー感の心地よさ。ちょっと薄暗かったら心地よくて寝落ちするな。230Vでもアダプターの発熱がひどいとかそういうことはなく、動作は安定している。ただ音の差が思ったほど大きくなくて通電しておきたいUltraRenduは、MYTHIQUEを通さず、100Vに戻した。230VはNEO iDSD2だけ。それでも効果は十分なように聴こえる。UltraRenduは以前から持っていたが、NEO iDSD2は我が家に来て一か月半くらいか。電源遊びではなく機能的な音の変化(XSpace、XBassII)もあるし、上記の通りSPDI/F入力もある。有線ヘッドホンを持ち合わせていないのでそれとClock入力が未知だが、iFiアプリも含めて一通りは試した。使いやすいいい機器だと思う。
January 21, 2024
DCアダプターには入力記載が、例えば100〜240V 50/60Hz 1.5Aみたいな表記があるはず。今回はアダプターをその上限値で駆動する試みだ。200Vは一軒家ならば配線されている可能性が高いので試しやすいが、中々その上の周波数に挑む人は少ないと思う。普通はトランスが必要だから。幸い我が家にPlitronの100→230Vトランスがあって、元々OPPO BDP-105はそれで駆動していた。(設定変更 絶対必要! 死ぬぞ)電圧が高いと世界観の変わる機器は少なくない。BDP-105はそんな機器の一つだし、諸外国は100V以上が大半なのだから、生産国/そのブランドの生まれた国の電圧設定に近づける、あるいは上限で駆動するのは道理だと思う。今は事故が起こりそうな使用法(200Vコンセント推奨とか改造とか)は雑誌でもネット配信でも全く取り上げないが、一昔前は200Vは大流行りだったんだゾ。一方で電圧下限以下の駆動の音が良いと、出川三郎氏式ステップダウントランスが売られていた頃もあるから、オーディオは面白い。スイッチングにそんなものが関係あるかと言われれば、オーディオ的にはある。100Vと200Vはパワー感というか、芯が違う。腹持ちが違う。高電圧に対するイメージかもしれないが、10年も20年も信じられるならもうそれでいいではないか。我が家にあったCHORD QBD76やSymphonicも200V以上で動かしていた。実はDCアダプターもそんな経験が多い。今回、iFI audio NEO iDSD2は付属品の同社iPower II 12V、Sonore ultraRenduはPD充電器からトリガーケーブル9Vをベースに、100Vと230V電源から刺したり抜いたりしてみた。
January 18, 2024
今となってはヘッドホンブランドなのか、BOSEの話。ただ自分のような古い人間にとってはBOSEはUSを代表するスピーカーブランドだし、街中にBOSEの101や111ADがあふれた時代もあったのだ。今もオークションやメルカリでは多くの同社スピーカーを見ることができる。インフレ・円安・商品の程度 色々あるにしても、中古の値段が何十年経ってあまり変わらないのはさすがだと思う。自分も30年以上前の一時期、同社111ADをメインに使っていたことがある。6畳一間に111ADとSONY TA-F555ESX II プリメインアンプと同 CDP-222ES CDプレーヤー。111AD購入時に簡易スタンドが付属していたから、それに乗せて床置きでよかった。我が家にも色々スピーカーがあるが、単純に時間を言えば、コロナ以降 一番聞いているのはBOSE SoundLink mini なのだ。3.5 mm外部入力端子で有線接続OK、Bluetooth OK。人の声が聞き取りやすいし、昨今のWeb Meetingなどには格好だと思う。買ってから10年以上経つが不具合もないし、たぶん年間200日くらいは聞いている。(現行はSoundLink Mini II Special Edition、給電も自分の旧機のドックではなく、USB-Cポートでさらに便利になっている)BOSEは一世を風靡したからステレオサウンドの別冊も出た。昨年それを中古本として購入し、読んだ。で、2024年になり、またなんとなく手に取り読んだ。新しい知見もなく物欲もわかないが、菅野沖彦氏が「ボーズこそが小型スピーカーでリヴィングオーディオのカテゴリーを築き、新世界を創造した先駆者だ」と記していた。BOSEは生き残り戦略で商品形態を変えてきただけで、間違っていないと思う。自分は I love BOSE だ。
January 16, 2024
広いオーディオルームだとケーブル長がかさむ問題がどうしても出てくる。専用に部屋を設計したとしても、聴いてみたら事前想定とセッティングが違った、機器が増えた、コンセント数が足らなかった、見栄えがよくなかった、などなど。自分は元々コックピット型/視聴席の前に機器が並ぶタイプに憧れ、その通り機器をセッティングしている。スピーカーと自分の間に低い高さのラックが並ぶことになるので、音的には賛否あろうが、背面フリーで接続楽だし、掃除しやすいし、再生の操作性は抜群で聴きたい時に一歩も動く必要がないのは「音楽が生活に近い」。これを上回るメリットなどあろうか。音のために手間をかけて苦労したいのがマニアだとしても、自分はこの利便性を取った。スピーカーとスピーカーの間にラックを置いたり、機器を床置きにしたり、機器だけは左右どちらかの壁に寄せたり、そういうことは個人個人が音楽と生活との兼ね合いで決めればよいことである。そのコックピット型セッティングと広い部屋(つまり我が家)の欠点が、冒頭のケーブル長とケーブルが常に目に入ることだ。主婦には嫌われる確率が高いので、双方専用部屋でないと難しい。ケーブルを見たくない人は多い。昨年お亡くなりになられたダブルウーハーズ(DWs)会長は配線が嫌で30畳の床下に十字の溝を切った。床板をはぐと溝の中から長々とスピーカーケーブルが顔を出した。見た目はいいが、最短距離には程遠いから出来合いのケーブルはまず使えない。何十mもスピーカーケーブルが必要だった。自分は別にケーブルが床をはうのを気にしないし(掃除しにくいのは気になる)、凝ると建築費用もかさむし、なにせ半地下だったからその案は採用しなかった。電源コンセントに関しては、基礎工事と並行してコンセントを部屋の中央床下に仕込む案もあったが、それこそ生活を考えるとできなかった。オーディオ用とはいえ、この先どう使うかわからない。素直に壁から電源タップを伸ばすこととした。ただ、部屋は20畳と小さくない、機器数は当初の想定をはるかに増えた、トランスや電源コンディショナーも使いたい、別電源機器が多いなどなど。部屋の中央に機器があるわけで、"生活動線"を考えれば、どうしてもいくつものケーブルをまたぐ必要が出てくる。ライン系はいいとして、電源系は脚を引っかけたくない。我が家にお越しいただいた方は、ラック横の床に赤いサルのぬいぐるみ(中身はブランケット)が置かれていることにお気づきかもしれないが、これはケーブルまたぎのアラート用で響きの反射とか音響用ではない。赤は目立つし、ぬいぐるみを踏む人はいないから。ケーブルがはう床上のもう片側には、IKEAのモニタースタンド SIGFINN(シグフィン)積層合板/竹突き板がある。シグフィンはアーチ型で下には約10cmの空があるから、こちらは高さのあるものをまたぐ用。耐荷重がいくつか知らないが、65kgの自分が何度踏んでも大丈夫なので実用上問題はないと思う。実はこのSIGFINNの下に、ベンツ・マイクロ(BENZ MICRO)のフォノイコライザーPP1/T9が仕込んでありきれいに隠れている。Roksan Xerxes 20PlusからSony TA-DA5600ESまで2.5m以上あり、少なからずMCカートリッジの出力のまま引き延ばすのは得策ではないからだ。
January 12, 2024
ベンツ・マイクロ(BENZ MICRO)のフォノイコライザーPP1/T9とDENON DL103の組み合わせの話。SONY TA-DA5600ES+Pass Aleph3+Acoustic Energy AE2 Signatureにつないで、何とかなったと前回書いた。日常使いには必要にして十分だった。自分は昔々1990年代前半にDL103Rを使っていた。それくらいのロングセラーが103シリーズだが、今回なぜなぜわざわざ買い直してまでDL103かというと、SilverHeartの美しいDL103専用シェル(いくつかver.があり、我が家のはSE-10Σオリジナル)が使いたいから。2022年に初めてそれを見つけて、売り切れだったので再開を待って即購入した。正に一目ぼれ。こんな機能美を備えたシェルがあるだろうか。入口がこんな感じだから、使えるだけでもその欲求は十分に満たされた。美しいSE-10Σと美しいAE2 Signature、あこがれたPP1/T9。いい音を聴きたいといいモノを使いたいは同格じゃないか。行動が気づきを生む。音に関してはもっと簡単な手当てがあった。TA-DA5600ESはAVアンプなので実に多機能。10年経っても全く使いこなせないから、常に機器の下に取扱説明書を置いているくらいだ。TA-DA5600ESにはAuto Calibration(自動音場補正)以外に、通常の高域低域を持ち上げるイコライザー機能も当然のようにあったのだ。使ったことがなかった。BassではなくTrebleを大げさなくらい、例えば+4dBくらいくっと上げると、表情がガラリと変わった。もちろんPP1/T9のRIAAが悪いわけではない。この環境ではたまたまそれがはまっただけ。あと人の耳の感性からして聴く音量(TA-DA5600ESのNight Modeは常時OFF)が大事だと思う。音量によってはTrebleはいらんもの。入力ごとのイコライザーOFFができるわけではなさそうなので、UltraRendu+NEO iDSD2の時には切り替えないといけないかもしれない。まぁ解決の一手段が見つかったので良しとしよう。おそらく普段はOFF、ちょっと腰を据えたいときにON。手元のJazz盤を聴くには格好。いい音だ。
January 8, 2024
毎年年末、オーディオルーム Audio Barn の床掃除をし、壁を除電し、Pass Labs Rushmoreに蜜ろうをかけるのが年末の習慣だ。例えばスピーカー磨きについては、15年前の2008年12月にも書いていた。2007年にRushmore導入なので、最初期からやっていたのだな。探せば他にもあると思う。その2008年に近所のDIY店で買った蜜ろう Clapham’s Beeswax Polish(クラップハムズ・ビーズワックス・ポリッシュ)が使いきれずに今も保っているのだから、当時の85g/1,600円は安い買い物だった。Rushmoreの、リンゴとハハンノキを交互に貼り合わせチェリーの合板を貼った側板も15年経っても程度は良好なので、蜜ろうも悪くなかったのだろう。(リンゴ、ハンノキ、チェリーの出典はステレオサウンド誌のRushmore製品情報だが、今考えればリンゴとハンノキの積層合板なんて、いくらUSでも一般的ではなさそう)部屋の掃除も、Rusmoreの蜜ろうがけも自分なりの愛情表現で、それを長年にわたり習慣化できてるのはなかなか誇らしい。少しだけ蜜ろうを取り、薄く薄く伸ばしていく。こういう製品の磨き込みは靴下がいいとの妻の意見から、数年前から娘の靴下で蜜ろうがけをしている。その前は自分のシャツだった。Rushmoreもおっさんの下着より10代女性の靴下でこすられた方が嬉しかろう。蜜ろうは今年も余った。この先10年は楽に保ちそうだ。2023年も終わった。
December 31, 2023
先週、@Ryo_Shimadaさんにお越しいただいた。iFi audio、sonoreの輸入関係者だが、NEO iDSD2導入後のアポなので、それは関係がない。来訪はiFi Audio iPhonoをお持ちいただいた時以来、検索するとそれは2013年3月のことだから10年以上前だった。我が家のセッティングはその頃からあまり変わっていない。音は(比較できないけど)違うだろう。ただ自分には内面成長した感がないのと同じで、この家の音は良くも悪くも変わらない。ご丁寧にX(Twitter)に我が家の感想もいただいたところだ。最近誰も我が家に来ないしこちらも出向かないが、@Ryo_Shimadaさんのオフィスには2022年9月にお邪魔したっけ。メインであろうATC SCM150SEの38口径はBolderアンプの辣腕相まって非常にカッコよく鳴っていた。ATCの大型機はバイオレンスだな。別部屋にあったTopWing製品のデモでよく使われるソナスも、当時ご購入されたAE2 Signatureもよかった。ご自宅とは別に、あの音の出せる環境は非常にうらやましい。レコードの収蔵数はマニア的に多いと思うレベルよりはるかに多かった。たぶんBlogより前のHP時代には書いたと思うが、1990年代半ばのスピーカーを買おうと思っていた時、最終候補は実際購入したAE2 SignatureとATC SCM50だったのだ。ATCの浸透力には非常に惹かれたし、当時の値段は双方あまり変わらなかった。強力な出音が当時のアパート暮らしにそぐわず、ATCを断念したようなものだ。あとは上位機にSCM100もSCM200もあったから、SCM50で手を打たずにもっと夢を見たかったのかもしれない。(以後ATCを買う機会はないが、同系統のPMCの小型機TB1は一時期使うことになる。ATCの中古品もチェックしている。)だから自分にとってATCは特別なのだ。ATCはAcoustic Transducer Companyである。当時の夢が@Ryo_Shimadaさんのオフィスにはあった。あれは存在がいい。とてもいい。
December 28, 2023
>肝心の音がどうも今のシステムにしっくりこない。>伸びやかさがないのはベンツ・マイクロのイメージ>ではない。ベンツ・マイクロ(BENZ MICRO)のフォノイコライザーPP1/T9が、メインシステムにあまりはまらないと書いた。昔のあこがれで購入したものの、どうも想像以上に切れがなかった。使いこなしが難しいという機器ではないと思う。メインカートリッジはDENON DL103でベストマッチではないのは承知として、外してもいないと思う。PP1/T9は名機である。電源スイッチもない一入力一出力の超小型機には時代を先取りした意味がある。だから単に"外れた"というのは惜しい。前に記した通り、付属の24V電源をリニア電源に変更すると改善される点は大いにあった。が、DCプラグ側に工夫が必要で安定動作のためには付属品の電源がよいようだった。何週間か使い分け、結果的に(安定性含めて)付属品がよいとの結論で、そちらを使い続けている。使いこなすのではなく組み合わせはいかがか。メインのAyre K-1Xe+Pass Labs Rushmoreがあまりよくないならば、AE2 Signatureはどうかとは思っていた。プリとして使っていたSONY TA-DA5600ESのライン入力にいれればよい。(TA-DA5600ESのフォノ入力はMMだから、それを生かそうとMCトランスを買うかとか余計なことばかり考えてしまった...)トーンアームはFR-64fx、フォノケーブルはROKSAN純正 他数品を試して純正に固定。PP1/T9からはMIT AV1t 1.5mでTA-DA5600ESまで延ばした。理由はわからないが、TUNERよりもMDよりもTAPE入力が良さげ。ハムは全くない。音量は充分稼げているし、使い勝手は問題なさそうだった。アラが目立ったなくなったのもよかった。入り口の個性は出口が変わっても消えないから、DL103は103で、且つ103成分がだいぶ多め。ニアフィールド・リスニングが密集感を助けているのかもしれぬ。それにフォーカスがよい。余裕もある。昔の雑誌のPP1/T9評価を読むと、小型だから低音はあまり…が決め台詞のように書かれているが、今時評論家がそんな記事を書いたら仕事を干されてしまうだろう。Rushmoreで聴いてもAE2 Signatureで聴いても、そんなことはないし、それが言いたいわけではない。S/Nは時代なりだが、それを言い出すとDL103の意味がなくなってしまう。今のベンツ・マイクロのカートリッジは、昔のそれと違うと某業界人から聞いた。DL103よりレンジの広いカートリッジをいずれあてがおうとは思うけれど、AE2 Signatureでアナログ再生する機会は少ないかもしれない。2024年はきっとこのままで。せっかく買ったFIDERIXトーンアーム 0 Side forceが空いているのだ。そちらの手当が先だと思っている。
December 23, 2023
ifi audio NEO iDSD2開封の儀、新品のオーディオ機器は久しぶりだったのでちょっと高揚した。しかもまずAcoustic Energy AE2 Signatureにあてがわれるなんて、今となっては珍しい。想定システムはこうだ。Sonere UltraRendu(roon ready) → ifi audio NEO iDSD2 (RCA/MIT) → Sony TA-DA5600ES (RCA/MIT) → Pass Labs Aleph 3 ×2(片chずつ) → Acoustic Energy AE2 SignatureTA-DA5600ESとAleph3の電源はFirstCry Mythiqueの60Hzから。UltraRenduとNEO iDSD2はPlitron 1000VAトランスから給電したが、ここら辺のDC系はきっと変える。実際スイッチングでも、同じPlitron 100VAの230Vの方がたぶんいいのだ。roon serverはrockを積んだPCで。パワーアンプAleph3はA級小出力なので、ユニットに強い制動を利かせることはできない。L/R独立バイアンプでステレオ感を大事にし、音量をよくばらずに小気味よく鳴らすイメージ。なによりAE2のセッティングが1.5m正三角形で近いし、AEは音源と音量によってはフロントバスレフから涼しいくらいの空気砲を発射するので、この近さだと適当な方がいい。ちなみにTA-DA5600ESはハブ機能を持つ珍しいAVアンプなので、ultraRenduへのLAN接続は TA-DA5600ESから行った。UltraRenduとNEO iDSD2は付属のUSBケーブルで接続したら、なんてことなくすぐにつながった。NEO iDSD2はユーザーフレンドリーでセットアップマニュアルもわかりやすい。少しでもオーディオ機器を接続したことがあればいけると思う。選曲はいつもの山下達郎やMadonnaの他は、roonのおすすめに任せた。音はNAS(Soundgenic HDL-RA3HG)ストレージでもTidalでも、PCMでもDSDでもDXDでも何でも細かくていい。初日数時間は多少ノイジーだったものの、翌日からはぱっちり目を覚ましたようだ。設定を触らずに聴けば、色濃いというよりは鉛筆の細密画のような再生音。AEはその方が活きるので、ミズテン買いは正しかったらしい。NEO iDSD2の他のフィルターや低音増強機能は今後使ってみよう。Tidal MQAのフルデコードをこの部屋で聴いたのは初めてかもしれない。他のフォーマットと比べても絶賛はしないが卑下するものでもないと思った。AE2 Signatureで新製品を味わうのは久しぶりで、これから本当にやり甲斐がある。小さいシステムならではの、メインでは取り組めないことがしたい。
December 17, 2023
> スペックとサイズと外観写真だけで、実物を見たことも聴い> たこともないifi audio NEO iDSD2に決めてしまった。サイズはモニター前に置く想定だったから、外観は金属光沢が好きだからだが、スペックは何が良かったのか。USB DACとしての対応フォーマットの広さ手持ちのソフトの90%くらいはPCM44.1kHzで、それがいければ問題はない。とはいえHDD内にはDSDもDXDもPCM192kHzもあるし、(MQAの買収騒動からか)常用するストリーミングサービスTidalがMQA→FLAC置き換え傾向とは言え MQAフルデコードはあった方がいい。DSD512/256/128/64、DXD(768/705.6/384/352.8kHz)、PCM(768/705.6/384/352.8/192/176.4/96/88.2/48/44.1kHz)、MQAフルデコード対応は好ましい。Bluetooth対応これも対応フォーマットが広い。アンテナ内蔵もデザインをスッキリさせた。iPhoneユーザーなのでフォーマットにはさしてこだわりもないが、Bluethoothでつなげるとamazon musicが再生できて便利。あと意外にradikoでラジオが聴けるのもよい。ロスレスの規格は今後生かせることもあろう。可変ライン出力将来的なことを考えれば、音量調節できるプリDACの方が使い勝手はよい。XLRも同様。アナログ入力これも同様。シングルエンド3.5mmでもあるとないとでは違う。シンク・クロック 10MHzこれにどのくらいの人が惹かれるのだろうか。自分はクロックフェチなので、クロックはちょっとした決め手となった。↑↑機能は他メーカーにもあるが、この価格帯で50Ωの10MHz入力は珍しい。クロックを新調したくなった。円安とはいえ、NEO iDSD2の約150,000円という値段には納得感がある。作りはよさそう。NEO iDSD2はヘッドフォン出力が売りなのに、自分は有線ヘッドフォンのヘビーユーザーではないから、それについては今後取り掛かりたい。愛用のSONY MDR-1000Xもだいぶくたびれてきたし、この夏でメーカー保証も終わってしまった。(パッド交換しておけばよかった...)。実際室内でヘッドフォンで聴くことは少ないが、子供たちが大きくなり受験生になると、音量によらず音そのものが出しにくくもなろう。NEO iDSD2を使ってみるのが楽しみだ。
December 13, 2023
楽天の買い回りは1店舗累積で1%ずつポイント還元のイメージでよい。3店で買えば3%加算みたいな感じ。今年は極めて久しぶりにほぼ上限店舗数まで乗り切った。それらをベースとなるポインド(カードの種類とか投資とか楽天トラベル利用とか)に加えると結構なポイント数になった。そうなったら最後はちょっと大物購入じゃないか? ちょうど半導体も盛り上がってきてオーディオ関連株も上向きだったところ。原資はあった。今、我が家にはSonoreのネットワークトランスポートが2台ある。ultraRenduと光LANに対応したopticalRenduだ。たぶん2台使いはそういないと思う。最初に買ったultraRenduがネットワークプロトコルによらずめちゃめちゃ安定していたし、素人の自分にもセットできたくらい操作容易だし、roon readyとしてroonへの窓口も開いてくれた。スペック的には現行再生規格のほぼアッパー。すごい小さいのもいい。1年ほど経ち、opticalRenduを追加導入した。部屋に入ってからLANケーブルを7mも引き回すのが気にいらなかったし、ノイズをアイソレーションする光LANを使いたかったから。それに同じメーカーの機器の方が使い勝手が同じでよいではないか。CH Precision C1+X1という大型に、超小型のSonore opticalRenduの組み合わせ。30倍くらい価格比があるが、自分はそういうことはあまり気にしない。C1の外部クロックが外れることもなく、安定性が高い方がよい。opticalRenduは電源のDC系に多少凝ってはいるものの、オリジナルでも音はもちろんよい。ultraRenduも売らずに取っておいた。いつか再び日の目が....それが今でしょ。このブラックフライデーでしょ。折角なので好調のAcoustic Energy(アコースティック・エナジー)AE2 Signatureで使おうではないか。そしてそれにはUSB DACがいる。(多機能のOppo BDP-105にもUSB接続はできるが、ultraRenduのスペックが享受できない)それでも最初はUSB DACは安いものをあてがうつもりだった。ただ、原資と楽天ポイントで気が大きくなった。スペックとサイズと外観写真だけで、実物を見たことも聴いたこともないiFi Audio NEO iDSD2に決めてしまった。
December 11, 2023
商戦が季節を盛り上げる。年齢を重ねると購買欲に勝る高揚はないと思う。だから恵方巻きもハロウィンもブラックフライデーも、日常生活と全然関係ないのに一般化したのだ。今や茨城の地方スーパーでもブラックフライデーだから乗らない方がおかしい。amazonのブラックフライデーセールに今年も乗りまくった(楽天の同セールについては次回以降に)。買い足したamazon echo(echo pop含む)は一部屋一つ状態だし、家内通話、特に冬場の1階と2階の通話にはとても便利だ。bluetoothスピーカーとしても重宝している。我が家の誕生日会やクリスマスにはamazon echoが全ての歌を歌っていると言っても過言ではない。日常生活のリビングのBGMもecho。だから最新に代替わりしていく。Fire stick TV 4K Max ストリーミング・メディアプレーヤーも第二世代となった。よほどの環境でないと第一世代との差は感じられないとのネット評も読んだが、デバイス系は何でも新しい方がいい。リビングの東芝の有機EL TV REGZA 55X9400Sはamazon prime videoやYouTubeを積んでいるが、実はリモコンの使い勝手はfire stick TVに劣るのだ。REGZAだけではTVerもNHK Plusも写せないし。実際fire stick TV 4K Maxの画面の美しいこと。日常のながら見にはオーバー・クオリティだなと思う。Alexaコントロールも軽快で不具合全くない。他にもいろいろあるが、オーディオ用にはUGREENのGaNII PD充電器もUSB-C PDトリガーケーブル 9Vも購入した。これらネットワークプレーヤー Sonore ultraRenduにあてがおうかと思っている。リニア電源ももちろんいいのだが、ラック裏の配線の入り組みを考えると、スペース的にPDトリガーケーブルに分がある。
December 8, 2023
自分は大地アース(接地)には熱心だった。家を建てた時に施工もした。が、それでも仮想アースも取り組みたくはなる。ただ、オーディオ価格のアクセサリー商品には嫌気がさし、結構仮想アースを自作した。100均やDIY店でケースを買い、スピーカー端子をつなぎ、中身は金属板、金属粒、箔、木炭、液体などなど。Blogをさかのぼれば、仮想アースを利用して地元の温泉水で電気分解を目指した記事が2011年にあった。オーディオ機器の電位差利用だが、あほちゃうか。10年以上前からバカなことはしていたのだな。ずいぶん作ったらしい。今年7月、こういった自作品をばっさばっさと捨て去った。もう効果もよくわからないのに、売るにも困るような自作は止めようと誓わせるには十分な数だった。しかも不燃の金属は廃棄にも悩む。矛盾するようだが、自作の仮想アースの効果には結構懐疑的だった。作って満足というやつだし、作ったからには効果があってほしいという願望は強い。これらDACにもプリにもフォノイコにもつないだが、極めて冴えたためしは無い。(正確に言えば、コンデンサ・タイプの仮想アースは、端子を選べばAVアンプには非常に効果があった)では製品はどうか。自分はサンシャインの薄型アンダーボードを多用しており、機器の空端子をそれらにつなぐこともできる。気のせい<=効果ありな感じで活躍する印象だから、今もつないだりつながなかったり。レギュラーで、無線LANルーターとユニバーサル・プレーヤーとDACの電源部とはつないでいるか。だから本筋ではなく止めておいてもよかったのに、興味が勝って オーディオみじんこ SILVER HARMONIZER XLR 2本を導入した。お値段税込み9,800円/本は気分が浮ついているときに、ふと見かけるとヤバいタイプ。というか、たまたま中古で見つけてしまい即購入となった。仮想アースは以前より値段がこなれてきたのだな。この場合、製品を使っているという信頼というか、存在が大事。実際手に取ると、作りは自作品の100倍は良かった。大変気に入った。長く使うならこうでないとね。一方、重さはイメージより軽かった。個人的に見た目より重いのは、第一印象上大事かと思う。HPに"仮想アース効果はDACやCDプレイヤー等のデジタル信号を扱う上流の機器で"、"ハーモナイザーとしての効果はプリアンプへの使用が最も大きな効果”とあったので、DACであるCH Precision C1のAES/EBU入力やAyre K-1Xeのラインアウトでまず試す。(ハーモナイザーって何よ?)再生機器はSonore OpticalRenduで、roonに任せた。楽曲/アルバムは 山下達郎 / JOYとかMadonna / Vogeu (The Immaculate Collection) とかCH Precision C1はアース周りが実は凝っているし、専用ピンで選択もできる。接地もしているからか、SILVER HARMONIZER XLRを抜き刺ししても、音の変化はほぼ感じなかった。もうちょっと破壊力があるかと期待したのに。天然鉱石 充填系アクセサリーは自分には合わないか⁉同じ1本を使うなら、不思議なことにK-1Xeの方がよかった。K-1はXe Ver.になって3Pの接地が切れている。音色もバランスも特別な変化はないが、350cm天井が更に10cm高くなったような空間の広がりはある気がする。そしてK-1Xeは内部がほぼほぼ左右対称の作りになっているのに、Lchの方が効果が高い。部屋の微妙な左右非対称が感知できるようになったからだろうか。SILVER HARMONIZERを刺すところはいくらでもある。2本あるから、組み合わせ含めてこれからゆっくり試せばよいのだ。繰り返すが、存在が大事なので効果云々より見た目や作りがよいものが好きだ。SILVER HARMONIZERはたぶん我が家に長居すると思う。それに近々新しいお友達もやってくる。そちらの方が廉価なので効果があるとうれしい。
December 5, 2023
何回書いたかわからないAcoustic Energy(アコースティック・エナジー)AE2 signatureの話。そのAE2 Signatureが極めて良い。もちろんセッティングかもしれないが、なにせ25年も使っているのだ。プリアンプはAVアンプ SONY TA-DA5600ES(本機は金井丸モデルだけど)、パワーアンプはPass Labの小型 Aleph 3をモノラルで。1,000VAのトランスを使い、電源は50→60Hzにしてはいるが、家庭用電源から取っている。全て奢っているとは言い難いが、決められた条件で求められる以上の結果を出すのがAEだ。AE2 Signatureに自分が一体化した感じがするくらいのフィット感。購入時はもちろん憧れでもあったAEが立場的に上、それが使い込んで並んで、”好み”や”流行り”や”飽き”や”自分が設定した限界”を含めて自分が追い越した。今では考えられないモンスターアンプをあてがい、バイアンプにもした。普通はここで買い替えだ。が、AE2 Signatureのあまりの作りの良さに売る気にはならなかった。一生手元に置くつもりだったし、だいたい今の20畳の部屋はそもそもAE2 Signature用に設計したものだ。お金に困っていなかったこともあろう。高額のPass Labs Rushmoreを導入した時も、きちんと2ndシステムに収めた。それを通り過ぎ付き合い続けた今、AE2 Signatureの定常と自分の劣化が相まって蜜月になった。聴いている時間はメインのPass Labs Rushmoreよりはるかに長い。オーディオ機器の、音の向こう側を見た。客観的に聴けば理解しがたいかもしれない。大した音ではないのかもしれない。ただこれこそ誰かに聴かせるものでもない、自分だけの至福。
December 2, 2023
【ステラ Stella、ゼファン Zephryn】やはりCH Precisionは見ていかないと。うちにもCH Precision製品はあるが、とにかく内部がきれい。赤い基盤やコンデンサやトランスの配置が美術品のようだ。購入して10年以上経つからC1+X1を売ろうと思ったこともある、でも性格=内面良すぎて別れられないみたいな。工業製品だから音は大事だが、愛着には見えない作り込みも大事だ。写真は2筐体のフォノイコライザーP10。音は聴いていない。ユーザーには毎年年賀状やショウ案内する代理店があるが、ステラもそんな一社。いつも案内ハガキをくれて(ちなみにハガキの写真は前回記したWilson Audio Sasha V)、それと引き換えに景品をいただける。そんなちゃちなものはない。今年はズームアルミライトだった。日本一遅いTIAS報告を書いていたら、CH Precision製品値上げの一報が飛び込んできた。この4月に上げたばかりではないか。またか。C1→C1.2のバージョンアップは前回迷って止めた。高額すぎて怖くなったし、C1購入の10年前とは用途が変わってきているからだ。当初はDACプリの認識が強かったし、Esoteric UX-1 CD/ユニバーサルプレーヤーのDACとしてSPDI/Fの用途がほとんどだった。今は使い方はUSB DACだ。アナログ系が充実してきたからプリとしての使用が減ったし、再生もストリーミングが多くなってしまった。そうすると進歩の早いUSB DACのVer.upに120万円というのは抵抗があった。かといって更に進歩の早いネットワーク機能/ボードをCHに組み込むのも悩ましい。それがどうだろう。12月からC1.2は税抜き6,100,000円(←5,200,000円旧)、C1→C1.2は税抜き900,000円(←720,000円旧)とのこと。C1→C1.2でUSB再生するには実はこれだけはダメで、+ン10万円かかる。USB DACでこれは...。いかん、値上がりしすぎて立ち眩みがする。
November 26, 2023
【ステラ Stella、ゼファン Zephryn】こういったショウのデモで、不思議と巡り合わない縁のない機器があると書いた。その逆もあってWilson audioの試聴には毎年参加できている。狙っていないんだけど。同社のスピーカーも駆動するアンプ群もプレーヤーも、組み合わせは当然変わる。それでも毎回感心するので、自分はWilsonのスピーカーが好きなんだろう。この透明感、この陽性、絶妙なとがり方。昔からのオーディオの流れを汲んだ正統なハイエンドとは同社ではないだろうか。ただ、TIAS後のSNSでも、Wilson audioが話題に上ることは少ない気がする。同代理店なら話題のスピーカーブランドはMartenか。マニア歴が長いほど同社製品には割高感があるだろうし、代理店交代など一時期の低迷から新興メーカーに食われた感は拭えない。国内はSystem 8からSashaシリーズへの移行があまりうまくいかず、10年強凹んでいたのが痛い。その間にYGだMagicoだで、今は目立たなくなってしまった。写真中央は新製品のSasha Ⅴ。右端のAlexx Vはもっとよかったのだろうな。コロナ前にwilson audio製品が売れない話はショップで何回か聞いた。流行りもあるし、代理店の推しも、店が展示するかもあるし、本国の体制も日本重視か否かもあるから、必ずしも製品性能とは関係ないと思う。
November 24, 2023
【アキュフェーズ(Accuphase)】今のB&Wの700S3シリーズ、特にブックシェルフの705S3なんて素晴らしいじゃないか。あの音場、あの立体感。自分が好きな傾向なのだろうが、これがペア50万円台とは円安の最中でも納得感がある。そんなB&Wのスピーカーは新旧大小含めて色々なブースで使われていた。どのブースのB&Wが良かったかという雑な印象ならば、一番はアキュフェーズか。素通りできずに立ち止まらされた。なんか聴いてしまう音。自分も過去に同社のDG28というイコライザー/プロセッサーを使っていたが、どうもアキュフェーズはおっさんのブランドというイメージが抜けなかった。ところが自分がそのおっさんの年になるとアキュフェーズがいい。日本人は年を取るとアキュフェーズが好きになるのではないか? 海外製品が値上がりしすぎて、すごい割安感もある。薄いシャンパンゴールドのフェイスも気にならなくなってきた。製品寿命が長めなのもよい。同社フラグシップのプリアンプが今はC-3900。それがC-4000になったら聴いてみたい。3900とか2900とか2300というキリの悪い型番が好きではないのだ。名前大事。
November 22, 2023
【リン・ジャパン(LINN)】自分の周りもLINNユーザーが多い。実際ご近所の故ダブルウーハーズ会長もKOMRIやKLIMAX DSMを求めたし、知り合いのLP12の台数だけなら人数より多いかもしれない。実は自分もLINNユーザーで、PURiFi ライントランスをモノで使用中。過去はDVDプレーヤーもケーブルも使っていた。ただそれでもLINNをブランドとして愛しきれないのは、メーカーがフルパッケージ志向なことと横サイズが小さかったこと。400mmのフルコンポサイズが好きだから。そんなLINNは、特にDS以降はブランドとして(上流から下流までの)コンセプト最先端な印象はある。TIAS前、自分のX (Twitter) 上ではLINN 360に対する評価がめちゃくちゃ高かった。これはすごい、聴いたことがない、音楽しかない、と。今回、LINNのブースでは 360 Passive with Aktive Bass / Klimax DSM/3 / Klimax Soloと、360 Exakt Integrated Aktiv / Selekt DSM Edition HUB の双方をいい場所で聴くことができた。タイミングなのか、いつもあまり混んでいない。ユーザー多いはずのになぜだろうか。360の音に腰は抜かさなかったし、めちゃめちゃすごい音だったかといわれると既視感はあった。前機350の印象というわけでもないだろうに。 LINNは惚れた人が絶賛傾向にあるので、普段興味がない人と感想に乖離が...他のブランドより大きい気がする。それでも360の作りの良さや塗装の美しさ、(おそらく)家に入れた時の適切感は半端ないし、これはコンセプト的にも値段的にも”終のオーディオ”だとは思った。ハイエンドオーディオは機器を分けて分けてとしがち。LINNはそれに真っ向から反対だもの。仰々しくないこれからのオーディオ。生活にはそれがよい。360 PWABもExactはドライブ・ユニットは共通。アクティブかパッシブかだけの違いではなく、Exactはクロスオーバーもデジタル処理のようだが、音場補正機能 Space Optimisation が効いているのか、双方超高次元で良い。音場補正は今後のオーディオでは必要な機能だと思うし、自分は欲しい。あと、自宅のシステムが既に組み上がっているから買うことはないが、Selekt DSM-EOAのようなネットワークプレーヤー・インテグレテッドアンプはこれからの最適解じゃなかろうか。背面展示good。オーディオマニアが知りたいのはリアパネルなのだ。
November 21, 2023
【アクシス(AXISS)】我が家にはAyreの製品がいくつもあった。パワーアンプ V1、そのバージョンアップ V-1X、V-1Xe、V3Mk2、プリアンプK-1、バージョンアップしたK-1X、K-1Xe。K-1Xeは今でも我が家の主役だ。いたく気に入っており、プリアンプを買い替えることはもうないかもしれない。あってもK-1Xeは別の使い道を探し、売ることはないと思う。そのAyreの扱いを、この夏アクシスが止めてしまった。つまりブースに行ってもAyre製品は、ない。メーカーは今でも健在だから海外では今でも売れているのだろうが、最近の日本では芳しくなかったのか。いずれにしても寂しくある。K-1Xeは部品数が少なくて、長く使っても壊れなそうだけど。アクシス扱いのスピーカーブランドにはLumen Whiteもあるが、今回はFYNE Audioに全振りだったようだ。出音が爽やかなLumen Whiteが好きなのに、代理店が力を入れていない感はある。もっともFYNEはFYNEでとても良い。Tannoyに寄せたヴィンテージシリーズはデザインにオリジナリティがなさ過ぎて好みではないが、Fシリーズはサイズに寄らず好ましい。より小型の同社スピーカーも立派な音がする。デモは最上級機のF1-12Sを、Ayreと入れ替わるように扱い始めたBoulderのアンプで駆動していた。ポイントソース、大口径、ウォールナット、一風変わった特徴あるデザインが好み。音像がやや高めなのもよい。この外形質量にして圧巻の再現性能だと思うけれど、LFとHFの各ドライバーの音軸の中心を一致させたポイントソース・ドライバーシステムだから、300mm口径とはいえ、ユニットは一つに見える。故長岡鉄男氏は、ユニット数が多くないと値段があげられないから、メーカーはポイントソースがよいと知りながらも作らないと書いた。ユニット数と感覚的な値段には残念ながら関係がある。その禁を破ったのが、FYNEでありTannoyなのだが。F1-12Sは相当なお値段である。音とは関係ないけど、アクシスと大場商事はデモの流儀が古い感じがする。流す曲もそう。
November 18, 2023
東京インターナショナルオーディオショウ(以下TIAS)も他のショウもそうだが、クラシックやオペラの苦行みたいなデモからは相当逃れられるようになった。一昨日書いたTIAS参加者の平均年齢とは関係なかろう。こう言っては何だが、業界が古のオーディオ評論家やオーディオ雑誌の呪縛から解けたのだと思う。クラシックが崇高で機器の値段に見合う音楽という認識がなくなった。もっとも自分はクラシックには今も馴染めないが、ジャズを聴くようになったのは間違いなくオーディオショウのせいだから、悪いことばかりでもないけど。【エイアンドエム(A&M LIMITED)】ハードロックタイムみたいな80年代初頭のヘビメタやハードロックをアナログ盤で流す1時間があったので長居してしまった。正直選曲は自分より5歳くらい世代が古かったが、さすがにそれは贅沢というもの。堪能できたし、正直いってゆっくり休めた。AIR TIGHT + AVALONが好みかというと別にそんなことはなかった。この選曲だけならJBLの方がよさそう。"音が"より"曲が"、で聴いていたのだ。座った席もスピーカーから遠くなくてよかった。エイアンドエムのブースは大部屋というわけではなく、座席数は20人くらいだったか。それでも音圧82dBくらいだそう。どこのブースも共通して音が小さく思ったのは自分だけだろうか。私が普段でかい音で聴きすぎなのか? 東京国際フォーラムの各部屋は基本的に防音である。うなぎ屋が匂いで客を呼ぶように、ブースも音量で客を呼んだ方がいいと思うが、紳士協定でもあるのだろうか。
November 16, 2023
混雑的には11/5の最終日午後に東京インターナショナルオーディオショウ(以下TIAS)に参加して、正解だと思った。泊りがけなのだろう、カートや大荷物の人も多かった。参加者の平均年齢は昔より下がってはいないと思う。若い20~30代が増えた気はするが、日本人ではないかもな。ワールドワイドなTIASでよいのかもしれないが。昔はカタログを本当によく集めていた。そしてそれを持ち帰って一部ずつ家でも読んでいたのだから、幸せだったな俺。結構な量になってもクリアファイルに入れて整理いていたっけ。今年は万が一用にリュックを背負ってはいったものの、カタログ持ち帰りは最小限だった。今は経費削減で、立派なカタログを作る代理店は減ってしまった。そして同じ情報はQRコード一発で引き出せるのだから、昔ほどの情報の価値もない。どちらかといえばイメージ戦略と思う。自分も業界は違うが、仕事でブース運営に携わったことはあって、来場数やデモの人気・感想、受けた質問等はショウ後にまとめてデータ化していたもの。カタログの減り具合もうち一項目だった。だから応援したいブランドのカタログだけもらってきた。自分が一冊カタログをもらったからと言ってどうなるものでもないが、草の根運動だな。【ナスペック】Roksanのカタログを当然もらってきた。愛用するターンテーブル XERXES 20 XPS8 / XERXES 20 RPMにはマジで頑張ってほしい。Roksanの国内代理店も過去盤石ではなかったので、代理店ナシは本当に避けたいし、それには売れなければならないのだ。ターンテーブルもライバルが増えすぎた。円安で値段も上がってしまった。大きくは振り切れた製品か定番か安価かの三択で、Xerxes 20のような「良いまとまり」が選択されにくくなっている気がする。一昨日スピーカーが過去20年オーディオコマーシャル的スペック重視だったと書いたが、アナログ周り(カートリッジやトーンアーム含む)が今そんな感じかと思う。もう10年経てば一回りして時代がXerxesに脚光を浴びせるかもしれないが....生き残りはそんなに甘くないだろう。
November 14, 2023
東京インターナショナルオーディオショウ(以下TIAS)も参加してしまえば、それは楽しい。3時間弱を会場で過ごした。今年は目当ての製品も製品ジャンルも特になかった。各ブースとも複数の製品を扱っているから、真に聴きたくば、事前にプレゼンスケジュールを把握して参加するのが当然よい。今は、巡り合わなければ縁がないくらいにしか考えていないので、入室した時に鳴っているものでいいのだ。また混んでいるブースには無理して入らない。未見の怪物がドアの向こうにいたのかもしれないが、それはそれ。YG ACOUSTICS SonjaとかSonus faber Stradivari / Amatiとかは有名製品であっても、代理店ブースでも縁がないからあまり聴いたことがない。今回もそうだった。代理店をいくつか挙げておく。【ハーマンインターナショナル】今のマークレビンソン(ML)が、あの1970年代80年代の黄金期のMLと同質かと言われれば全く違うだろう。でもブランドが長く存続するだけでも立派だと最近は強く思う。ハーマン扱いであれば、MLよりJBLの方がよほどブランドイメージを保ち続けている。デザインも音もJBLはJBL。オーディオコマーシャル的スペックが重視されてきた。定位だ奥行きだスピード感だ位相だ筐体の無共振だというワードのオーディオがここ20年流行って、そして進化してきたわけだが、最近の方がよほど音楽性みたいな漠然としたものに寄ってきた感じがする。基本性能が高くなって、オーディオワードが普通になってきたんだろうな。あるいはそれが宣伝文句だと気づいたか。この夏も色々なスピーカーをあちこちで聴いたが、一番良かったのはJBLの最新でもない4312Gだった。JBLフラグシップのエベレスト、もうダブルウーハーズ会長もいらっしゃらないので、近所で聴くこともない。黄金期のMLも、MLのハイエンドプリ・パワーアンプも同様だ。12inchウーハーなんてもっと機会がない。自分の日常からはJBLとMLは消えてしまったな。残念。
November 12, 2023
東京インターナショナルオーディオショウ(以下TIAS)に、昔は開催日は毎日通っていた。いち早く見たかったし聴きたかったし、それをBlogで報告してアクセス数を稼ぐのも楽しかった。CH Precision C1以来欲しい大型機器もなくなったから(あってもTIASのブースにはないブランドだったから)、いつの頃からか情報収集の情熱は失せた。情報のルートも増え、Twitterでリアルタイムの状況はなんとなくわかったし、YouTubeで配信する店も出てきた。PhilewebもStereosoundでもメインどころはその日のうちにHPに挙げるから、全く機器情報が抜け落ちるなんてことはなくなったのだ。肝心の聴く聴かないはあるものの、ハイエンド機器がショウで実力を出すはずもないという上から目線もあったかもしれない。それに東京のオーディオショップには遅かれ早かれ品が展示される。コロナの影響もあって、参加に事前予約が必要になったのも面倒くさい。もちろん茨城から東京駅へ行くのも面倒くさい。体力的にも休み休みでないと東京国際フォーラムを歩き続けられない。そんな数年間だった。今年のTISAは11/3~5の三連休に開催された。自分自身理由はわからないが、妙にやる気が出て11/4と5に参加予約した。みっちり2日とも参加するつもりだったのだ。(11/3はコジラ -1.0の上映開始日で除いた)が、いざ11/4になると行かなくてもいいか感が出てきた。X/Twitterを見ると会場は非常に混んでいるらしい。参加するならゆっくりしたいし。当日はちょっと家の用事もあり、オーディオへの好奇心が往復の交通費2,000円と手間に負けたのだな。予約して行かずともペナルティがあるわけでもないし。いかん。最終日の11/5が最も空いていて音も良かろう。午前中に家の用事を済ませ、午後から17時までのTIASに参加することにした。iPhone 15 Pro Maxで写真を撮ろうではないか。
November 10, 2023
サツマイモが失敗しすぎて立ち眩みした。試し掘りのつもりだったが、あまりに実っていないので全て掘り起こした。ツルぼけ葉ボケというやつで、全く太っていなかった。4苗の差はあったが、やたら根が下に下に伸びてはいるがイモにはなっていないもの、ひげ根と細い細いサツマイモだけで同じく太ってはいないものと二分された。こんなどこでも実りそうな野菜で失敗することがあるんだな。場所を取るので毎年作っていないが、自分も初めての経験だ。来年再チャレンジしたいが、サツマイモは基本的に種でも苗でもなく20本以上の単位の茎売りがほとんど。少数茎売りに巡り合うか、今回採れた細イモから発芽させるか。
November 6, 2023
超音波でレコード洗浄したいと書いたのは2015年のこと。>きれい好き系オーディオマニアの最高にして最大の牙城が「レコード洗浄機」>なのではないかと思います。なにせお高い。昨今自動ともなれば、30万円以上>が普通になってきました。私も以前から欲しいとは思っていましたが、さすが>に手が出ません。お掃除好きでも掃除機に30万円かける主婦はいないでしょう。>同じ感覚だと思います。レコード洗浄機(レコードクリーナー)は当時から更に高騰を続けウソでしょという値段になり、さらに効果を煽るマスコミ。益々手が出ないものになった。が、2015年からずっとレコードを洗いたいとは思っていて、それが叶うチャンスが訪れた。コロナ禍の当時クラウドファンディングがあり、超音波式レコードクリーナーのそれに申し込んだのは香港 HumminGuruのクリーナー。クラウドファンディングだから値引き率が高かった。(し、今ほど円安でもなかった)本体、シングル盤洗浄のサポーター、予備給水タンク含めたフルパッケージで注文。それでも日本円で50,000円しなかったような気がする。待つこと数か月。クラウドファンディングは最大に欲しい時期と手元に届く時期の差という欠点はあるけど。念願のクリーニンググッズが手に届いたのはうれしい。時間設定、乾燥設定もできて、立派な製品だと思う。合間を見て300枚ほどクリーニングを行ったが不都合は感じない。これだよ、求めたのはこの盤面のきれいさだよ!レコード盤から全くノイズがなくなるようなことはないが。そもそも掃除に完璧はないのでこのHumminGuruにケチをつけるのは、なにか違う気がする。使用感として洗浄中にどうしても音はするものの、こういうものだと思えば普通に納得できる。レコード洗浄も色々な方式があるけれど、メガネの超音波クリーニングの印象が強いからか、どうしても超音波式がいいのだ。
September 15, 2023
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