はなひな~アメリカの子育て日記~

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リーメン装着中の治療1



今日がんばったら明日結果が出る、というものではなく、
リーメンを決められた時間だけしていないといけない治療。

リーメンは4ヶ月から8ヶ月ごろまで装着していましたが、
これほど長く感じた4ヶ月は今までもありませんでした。

(夫の8ヶ月出航の方があっという間だった)


「リーメンが外れてから思い返すとあっという間だった」と先輩ママがおっしゃってて、本当にそのとおりだと思う。

だけど、やっぱり長かった。


それでも佐世保共済病院の整形外科部長に見ていただけたことは、
うちの子供にはラッキーだった。

そして、第一印象が、無口で怖い、だった先生も、
実はちょっとおちゃめな先生で、
親の私には無愛想なんだけど、娘には笑顔で(笑)

夫とも、笑顔でアメリカンジョークを飛ばしていた。。。。


質問にはしっかり答えてくださるし。
でも基本的には無口。


看護婦さんもみんな親切で、病院に行くのは楽しかった。


もちろん、色々な人の視線は痛かった。

何度もいらいらしたし、外出もしたくなかった。

外出しなくてはいけないときは、
娘の足をブランケットで隠してダッコして歩いたり。

でも、うちの能天気夫は、リーメンを隠さず普通にダッコして、
わが子を見せびらかすように歩いている。

で「何でそんなことするのよ」というと

「みんなうちの子がハーフでこんなにかわいい天使みたいだから見てるんだよ」
と、本当に心のそこから言うので、その日から、私も肩の力が抜けました。


実際、うちの子は、夫のお陰で、リーメンをしていても、
たくさんの人と交流を持てた。私が一人で育てていたら、
4ヶ月家にこもって、暗い赤ちゃんになっていたかもしれない。

でも、夫のお陰で皆さんに笑いかけて頂き、本人もたくさん笑うようになったし、とてもフレンドリーな赤ちゃんになった。


陰でじろじろ見てる人も、うちの能天気ガイジンさんに

「こんにちはーはなですぅ」と話しかけられると
「あらあ、はなちゃん、かわいかねえ」と言うしかできなくなり(笑)
そんな、おばさんたちのうろたえる姿をみると、あまりのうちの夫の能天気さに、じろじろ見る人も気にならなくなった。


中には、じろじろ見ていた方に、こっちが「こんにちはー」って言ったら

「ごめんねー、みちゃって、うちの姪もそれしてたのよぉ。
話しかけようと思ったけど、どうしようかと思ってー。

うちの姪、今、すごく元気だから、それしてたら治るんでしょ。
がんばってねって言いたかったの」

という言葉を何度か頂いた。

そうかー、と思っていたら、今度は

「それは骨折なの?そんな小さいのにかわいそうだと思ってみちゃったの」
って言われた。

視線は痛かったけど、それ以上に、多くの人から、優しさを頂いた4ヶ月でもありました。

そうして、最初の1ヶ月が終わる頃には、私の心も、多くの人からの優しさでいっぱいになり、元気になっていきました。

そっかー、骨折にも見えるよなー。と思い、
それからは、私は、アメリカ人並みにフレンドリーなおばはんになりました。

目が合った人には「こんにちは」といい
「これね、先天性股関節脱臼の装具なんですよ」と聞かれてもいないのに話した。

私が説明をした人が、私の説明を覚えてくださり、
いつか、うちの子以外のリーメンちゃんを、見かけたとき、
じろじろした好奇の目を向けるのではなく、


「それしてたら治るんでしょう?がんばってね」

と言う言葉をかけてくれることを信じて・・・・。

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