2020.08.15
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カテゴリ: 避妊去勢
昔は保健所で犬の里親募集をしていた。
しかし、実際は保健所に屯している獣医が避妊去勢手術やワクチン接種などを強要して儲けていた。
だから、里親になる人が少なかった。
その状況を改善する方法としてブログ「愛犬問題」の随想に次のことを書いた。8年前だ。
「保健所に収容されている犬猫は無料で引き取ったものだ。だから、 無料で里親 に出せば多くの犬猫が愛犬家や愛猫家に引き取ってもらい、 殺処分から救われる。

 現在は保健所の犬猫は無料で譲渡される仕組みに変更されている。
「無料譲渡」を提唱した者として喜べるかと言うと、そうではない。
利権団体 がしっかりと根を張っている。
と言うのは、無料譲渡を受けられるのは一般の愛犬家の国民ではない。
認可里親法人 と言う奇妙な資格を持っている 民間団体 だけが“ ただ ”で譲り受けることができる仕組みになっている。
 その民間団体が保健所の多くの犬の中から良い犬だけを選んで無料譲渡を受けうことができる。その“ ただ ”で譲り受けた犬を一般の愛犬家には 有償で譲渡 している。昔の里親制度の 悪政の仕組み がそのまま受け継げられている。
 その民間団体の里親への 譲渡条件 は大別して二つだ。
避妊去勢手術 が必須条件だ。
里親になる人には 寄付 が絶対条件だ。
何度も寄付を強要するために 契約書に押印 させる怖い団体もある。
狂犬病ワクチンや混合ワクチンの接種、フィラリア薬、ノミ・ダニ駆除剤などが強要 されることも多い。
 まとめて言うと、里親になるには 最低でも数万円の出費 は必要だ。
保健所の犬は「 ただ 」でもらえると思っている人にはがっかりな仕組みだ。

 私なら、 認可里親法人 の犬は絶対に引き取らない。
金銭の問題ではない。犬の健康と飼い主の幸せの問題だ。
その理由を避妊去勢手術に絞って詳述する。
避妊去勢手術は犬を不幸にする白衣の天敵の蛮行 だ。

😜 その記述の前に余談として書き加えると、個人的な 同情心 慈善心 では世の中の多くの不幸な犬を救うことは不可能だ。
一時的な慈善の自己満足的な行動は、その後に愛犬が難病になるなどして飼い主を痛い目に遭わす原因になることも多い。
ブログ「愛犬問題」にはそのような投稿が多い。
夏目漱石に言わせると、「 情に竿させば流される 」だ。
保護犬を引き受けるのは 犬を捨てる悪者 や慈善の名目で儲けている 偽善団体 の悪行に手を貸すことと同じだ。
殺処分される犬の数を減らすことにはつながらない。 悪が栄える だけだ。
殺処分犬の総数を減らすには 捨て犬防止法 ブリーダーの頭数制限法 などの制定や強化が不可欠だ。

📕川柳  捨て犬を 偽善団体 食い物に!  🐕
📗川柳  保護犬に 避妊ワクチン! 虐待だ!  🐶

 避妊去勢手術をすると、犬は次のような病気になりやすくなるのはアメリカやイギリスなどの英語圏では広く知られている。
その英文の学術論文の全文をブログ「愛犬問題」の開設者のParoownerが翻訳して公表してある。その全訳文は後段ある。ものすごい長文の学術論文の翻訳文だ。
先ず初めに項目だけを紹介する。

去勢のデメリット

1 1才未満で去勢すると、骨のガンである 骨肉腫 のリスクが著しく増大する。
2  心臓の血管肉腫 のリスクが増大する。
3  甲状腺機能低下症 のリスクが、去勢しなかった場合に比較して、3倍になる。
4  加齢性認識機能障害 のリスクが増大する。(つまり、早くぼける。)
5  肥満 のリスクが3倍に増大する。
6  前立腺ガン のリスクが4倍になる。
7  尿路ガン のリスクが2倍になる。
8  体形奇形 のリスクが増大する。
9  ワクチンに対する拒絶反応(副作用) が増大する。

卵巣切除のデメリット

1 1才未満の卵巣切除で骨のガンである 骨肉腫 のリスクが著しく増大する。
2  脾臓と心臓の血管肉腫 のリスクが増大する。
3  甲状腺機能低下症 のリスクが増大する。
4  肥満 のリスクが増大する。
5  尿失禁 をするようになる。
6  尿管の感染症 が頻繁に再発するようになる。
7  外陰部の皮膚炎や膣の皮膚炎、膣炎 のリスクが増大する。
8  尿路腫瘍 のリスクが増大する。
9  体形奇形 のリスクが増大する。
10  ワクチンに対する拒絶反応(副作用) のリスクが増大する。


避妊去勢手術のデメリットのまとめ
犬は避妊去勢手術をすると上記の病気になりやすい体質になり、短命になる。
卵巣や睾丸は単に子供を産むためだけにある臓器ではない。
卵巣は女性ホルモンを、睾丸は男性ホルモンを分泌 している。

 その性ホルモンは犬の体内で分泌されるいろんなホルモンと一緒になって協力して犬の体内のいろんな機能を円滑にする役目を果たしている。
だから、避妊去勢手術が原因でその性ホルモンが分泌されなくなると、犬の体内の ホルモンのバランスが壊れて 犬は上記のようにいろんな病気になりやすい体質になる。医学の常識だ。

 人も犬も含め、すべての生き物の臓器は必要だから存在するのだ。
すべての動物は何十万年の進化の過程で不要な臓器は退化させ、必要な臓器だけを進化させてきた。人や犬の卵巣や睾丸も必要だからあるのだ。
つまり、 卵巣や睾丸は自然界の神から授かった臓器 だ。
人間の身勝手な都合で切除することは自然界の神への冒涜 だ。
学識教養がない上に金儲けに狂奔している金の亡者の自然界の摂理への反逆だ。

 留意すべきことは 人の避妊手術やパイプカットと犬の避妊去勢手術とは全く違う ということだ。雲泥の差がある。
人の場合は、卵子や精子が通過する卵管や精管を結紮(けっさつ)するだけだ。
つまり、縛って塞いでしまうだけだ。
だから、性ホルモンは正常に分泌される。健康上の影響はない。

 しかし、犬の避妊去勢手術は卵巣や睾丸を切除する。野蛮な悪魔の手術だ。
だから、性ホルモンは分泌がなくなる。
そのためにホルモンバランスが狂って、いろんな病気になりやすくなる。
詳細は次の随想にある。
🎯 犬の避妊は卵巣切除、人は卵管を縛るだけ!  犬はホルモンがなくなり卵巣欠落症 になる!

🎯 去勢の睾丸切除手術で犬は心身共に病気に!  睾丸ホルモン欠落症の皮膚病で脱毛

 獣医という職業人は、避妊去勢手術とその弊害の事実を理解してない無能の輩か、あるいは、その事実を隠蔽している詐欺根性の輩だ。
いずれにしろ、まともな職業人ではない。
避妊去勢手術は白衣の悪魔の動物虐待行為だ



米国獣医大学の避妊去勢手術有害論の全訳文
                      2007年公表
原文 
Long-Term Health Risks and Benefits Associated with Spay / Neuter in Dogs
 犬の避妊・去勢による健康上のリスクと利点  長期観点から統計調査
Laura J. Sanborn, M.S.(理学修士)   May 14, 2007

  大意
 獣医も愛犬家も犬に避妊・去勢手術をすべきかどうかについては深く考えるべきである。 従来の考えでは、幼少期の犬に避妊・去勢手術をすると、リスクよりもメリットのほうが大きいと言い伝えられてきた。
避妊・去勢の可否に関する相反する証拠が蓄積された現在でも、従来の考えが今なお支配的である。
 獣医学の学術論文50編以上を調査して、この論文で避妊・去勢手術が犬の健康に与える影響を明らかにした。 犬は避妊・去勢手術により、骨肉腫、血管肉腫、甲状腺機能低下症、その他いろんな疾病を誘発するという調査結果は誰も否定することができない。  犬の避妊・去勢の是非について、犬の健康と幸福の観点からは考えてないのは獣医も愛犬家も無責任である。

       ニュージャージー州立ラトガーズ大学 
      准教授 獣医学Chair(部門総括教授) Larry S. Katz PhD(博士)

  概要

 去勢のメリット

1 睾丸ガンで死ぬ犬はごくわずかだが、そのリスクをなくする。 
2 前立腺疾病の発病を低減する(ガンの場合は防止できない)。
3 肛門ろう菅症、肛門周辺フィステルのリスクを低減する。

 去勢のデメリット

1 1才未満で去勢手術をすると、骨のガンである骨肉腫のリスクが著しく増大する。
2 心臓の血管肉腫のリスクが増大する。
3 甲状腺機能低下症のリスクが、去勢しなかった場合に比較して、3倍になる。
4 加齢性認識機能障害のリスクが増大する。(つまり、早くぼける。)
5 肥満のリスクが3倍に増大する。
6 前立腺ガンのリスクが4倍になる。
7 尿路ガンのリスクが2倍になる。
8 体形奇形のリスクが増大する。
9 ワクチンに対する拒絶反応(副作用)が増大する。

 卵巣切除のメリット

 メス犬の避妊手術後の状況はオス犬の場合よりも複雑になる。
1 2才半以前に避妊手術をすると、乳腺腫瘍のリスクが大きく低減する。
2 子宮蓄膿症のリスクがほとんどなくなる。
3 肛門周辺フィステルのリスクが低減する。
4 子宮や頚および卵巣のガンのリスクが低減する。

 卵巣切除のデメリット

1 1才未満で卵巣を切除すると骨のガンである骨肉腫のリスクが著しく増大。
2 脾臓と心臓の血管肉腫のリスクが増大する。
3 甲状腺機能低下症のリスクが増大する。
4 肥満のリスクが増大する。
5 尿失禁をするようになる。
6 尿管の感染症が頻繁に再発するようになる。
7 外陰部の皮膚炎や膣の皮膚炎、膣炎のリスクが増大する。 特に、思春期前に避妊手術をした犬に多発。
8 尿路腫瘍のリスクが増大する。
9 体形の奇形のリスクが増大する。
10 ワクチンに対する拒絶反応(副作用)のリスクが増大する。

   避妊・去勢手術の後遺症の各論

 甲状腺機能低下症

卵巣切除・去勢手術をした犬は、手術をしてない犬に比べて甲状腺機能低下症になるリスクが3倍になるという因果関係が明らかになった。
研究者たちは、その因果関係を提示している。
卵巣切除・去勢が甲状腺機能低下症に温和な直接的な影響を与えると言うことよりも、もっと重要なことは、卵巣切除・去勢と甲状腺機能低下症が共に性ホルモンの分泌に影響を与えることである。その性ホルモンは免疫システムに関与している。

マウスの去勢が自己免疫性甲状腺炎を悪化させると言う事実は、犬の卵巣切除・去勢と甲状腺機能低下症の因果関係の証明に役立つだろう。
犬の甲状腺低下症は肥満、無気力、脱毛、および、生殖機能の異常をもたらす。  

 骨肉腫(骨の癌)  
いろんな犬種の犬が骨肉腫になるリスク要因について調査研究したところ、避妊・去勢手術をした犬は雄雌共に、してない犬に比較して、骨肉腫に罹病するリスクが2倍になることが明らかになった。
 犬種の一つであるロットワイラーが骨肉腫になるリスクが比較的に高いことはすでに研究されていた。 同一犬種について歴代の犬を遡及的に調査研究した結果、若い時に避妊・去勢手術をした犬は骨肉腫になるリスクが高いことが明らかになった。
言い換えると、年齢が増えてから避妊・去勢手術をした犬は、その加齢が増えるにつれてそのリスクが低下する。

 1歳未満で避妊・去勢をしたロットワイラーは、してない犬に比較して、雄で3,8倍、雌で3,1倍の比率で骨肉腫に罹病しやすい。
実際に、1歳未満で避妊・去勢したロットワイラーは、骨肉腫に罹病するリスクが、雄で28,4%、雌で25,1%であった。

 この結果はいろんな犬種で早期に避妊去勢した犬の研究結果とも一致している。
即ち、不妊手術をした時の犬の年齢は、骨肉腫の発病の恐れを評価するファクターとして扱えるという利点をもたらした。
 これらの二つの研究で明らかになった結果を結びつけると、1歳未満で避妊・去勢をした犬は、骨肉腫のリスクが著しく増加するという論理的な結論に到達する。

 性ホルモンは骨の構造の形成とその大きさの保持に関与していることは周知のことである。その上に、今回の研究で明らかになったことは、性ホルモンの影響を受ける時間と骨肉腫のリスクとの間には反比例の関係があるということである。
 犬種のサイズが大きいほど、特に体重が大きいほど骨肉腫になるリスクは増加する。 骨肉腫は中型犬種、大型犬種、超大型犬種では一般的な死因である。

 骨肉腫はゴールデン・レトリバーの場合、三番目に最も一般的な死因であり、さらに大きな犬種では、もっと普通の死亡原因である。

 骨肉腫は発病後の経過が悪いことや多くの犬種で予後の悪さが頻繁に起こっていることを考慮すると、中型犬種、大型犬種、および、超大型犬種は幼犬時に避妊去勢手術をすると骨肉腫になって死亡するリスクが著しく増加する。  

 前立腺癌

 一般の人が入手できる犬の避妊・去勢に関する情報の多くは、不妊手術をすると、雄犬は前立腺癌になるリスクが減るとか無くなると(証拠もなく)言い張っている情報だ。

 人間の前立腺癌が男性ホルモンのテストステロンと関係があることを考慮すると、その言い分は納得し難い説とはいえない。
しかし、犬の場合、前立腺癌に関する証拠は、その言い分を支持してない。
実際、最も強力な証拠はまさしく正反対のことを示している。

 犬の不妊手術に関する免疫学的研究では長年いくつかの相反する研究結果が報告されている。つまり、去勢手術をした犬は前立腺癌が増えると言う研究と、逆に、低下するという研究がある。これらの研究を正しく評価するのはきわめて難しい。
我々がまとめたこの論文の文章は、相反する研究結果があることを部分的に説明しているに過ぎない。

 ごく最近、犬の世代を遡って調査した研究成果が二つ報告されている。その一つは、ヨーロッパで、もう一つは、アメリカで発表されている。この二つの研究で、去勢した雄犬は、してない犬よりも、前立腺癌になるリスクが4倍も高くなることが明らかになった。
 これらの結果に基づいて、研究者たちは去勢手術と前立腺癌の発症との間には因果関係があると提示している。 不妊手術が犬の前立腺癌の発症を引き起こすことはないが、発生した腫瘍の進行に関与していることを示している。
この研究で、犬の前立腺癌のほとんどは精管内に発生し、ウロトロピン由来の癌であることがわかった。

 去勢手術をしてない普通の犬に前立腺癌の発生が比較的に少ないことは睾丸ホルモンが前立腺癌の発生を事実上防止していることを示している。
または、前立腺の環境を変えることによって癌が発生しないように間接的に影響を与えているかも知れない。

  この問題は将来を見通した上で正しいものの見方で判断すべきである。
人の場合と違い、犬の前立腺癌は滅多にないことだからである。  
犬の検死の調査結果で明らかになった犬の前立腺癌の発生率は0,6%以下と少ないことを考慮すると、不妊手術をすべきかどうかを決める時に、不妊手術を前立腺癌のリスク要因として重く考慮すべきかどうかの判断は難しい。

 犬種の一つであるブーヴィエデフランドルについて、不妊手術は前立腺癌のリスクを増加するという証拠があるに過ぎない。 データはきわめて少ないが、我々は他の犬種についても関心を持っている。  

 肥満

 避妊・去勢手術をした犬は、してない犬に比較して、太り気味、あるいは、肥満の傾向が強い。新陳代謝の変化が原因である。
避妊手術をした雌犬は、してない雌犬に比較して、肥満になるリスクが2倍になることが一つの研究で明らかになった。
 他の研究結果でも、不妊手術をした犬は、してない犬に比較して、雌で1,6倍、雄で3,0倍肥満の傾向があることが明らかになった。
 更に、雌で1,2倍、雄で1,5倍太り気味の傾向があることがわかった。

 イギリスの獣医団体が実施した調査研究によると、21%の犬が肥満であった。肥満、あるいは、太り気味であることは、犬の健康問題の主題になっている。
 太り気味の犬はアドレナリン過剰症、甲状腺機能低下症、下部尿路疾患、口周縁部の疾患と診断される傾向がある。
太り気味を超えて肥満になった犬は甲状腺機能低下症、糖尿病、膵臓炎、新生腫瘍と診断される傾向がある。

 ワクチンの副作用

 犬のワクチンの副作用について世代を遡って一団の犬を調査研究した。
その副作用にはアレルギー反応、蕁麻疹(じんましん)、アナフィラキシー(注釈がある)、心拍停止、心臓ショック、および、急死があることがわかった。

 避妊した雌犬は、してない雌犬に比較して、副作用が30%以上多く、去勢手術をした雄は、してない雄に比較して、27%多いことがわかった。

 犬自体の体内の能力として、性ホルモンはワクチンに対して免疫的に反応する役割を果たしていることも含くめ、研究者たちは避妊・去勢手術とワクチンの副作用については因果関係を示すメカニズムがあると論じている。
 なお、小型犬種ほどワクチンの副作用について高いリスクがある。

 愛玩犬種
ボクサー、イングリシュ・ブルドック、ラサアプソ、ワイマラナー、アメリカ・エスキーモー犬、ゴールデン・レトリバー、バセットハウンド、ウェルシュ・ゴーギー、シベリアン・ハスキーグレート・デン、ラブラドール・レトリバー、ドーベルマン、アメリカン・ピット・ブル 、および、秋田犬。
 雑種の犬はリスクが低いことがわかった。そのことは、遺伝的な特異体質(混血がもたらす活力)によるものだろうと思っている。

 翻訳者の注釈
アナフィラキシーとは、注射薬剤やスズメバチの毒などによるアレルギー反応の悪の親玉みたいな反応。ショック死することが多い。

 精巣腫瘍・睾丸癌

 精巣腫瘍の発症前に去勢手術をすると、当然、その後は精巣腫瘍の発病はない。精巣(睾丸)そのものが切除されてなくなっているからである。
切除して無くなってしまった臓器が発病するわけがない。
だから、ここでは不妊手術をしてない犬の精巣腫瘍のリスクと比較して論ずる。 

精巣腫瘍は、その発生率が7%であるので、普通の発生率である。
しかし、精巣腫瘍はその転移率が低いために病後の回復はきわめて良好である。
 たとえば、Purdue大学がゴールデン・レトリバーについて健康調査をした結果によると、精巣腫瘍による死亡はきわめて稀であった。
その精巣腫瘍は、獣医師会が実施確認した犬の死亡原因調査報告書に記載されている犬の重大な死亡原因のリストには載ってない。

 その調査対象になったゴールデン・レトリバーは40%が不妊手術をしてない雄犬であったことは注目すべきことである。
しかも、精巣腫瘍の治療を受けたゴールデン・レトリバーの治癒率は90,9%であった。このことは犬の精巣腫瘍の転移率が6~14%であると言う他の研究結果とも一致する。
つまり、頻繁に発生する精巣腫瘍であってもその治癒率は高い。

だから、去勢をしてない雄犬が精巣腫瘍で死ぬ比率は1%以下であるといえる。

 要約すると、犬は若い時に去勢手術をすべきだと言うのが獣医の最も一般的な言い分だが、犬は生涯を通じて精巣腫瘍に罹病するリスクはきわめて低いことを考慮すると、去勢すると雄犬の精巣腫瘍を防止できるというのは正当な理由だと認めるのは難しい。

 睾丸が片方だけ、あるいは両方とも腹部に滞留したままで、所定の位置に下りてこない停留睾丸の場合は例外があるかもしれない。停留睾丸は13,6倍も腫瘍が発生しやすい上に、普通の身体検査では腫瘍を見つけることが難しい。

 血管肉腫・癌

 血管肉腫は犬では普通に見られる癌である。犬種によっては主な死亡原因の一つである。
例えば、
サルーキ、フレンチブルドッグ、アイリッシュ・ウォータース・パニエル、フラッドコーティド・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、ボクサー、アフガンハウンド、イングリッシュセッター、スコットランド・テリア、ボストンテリア、ブルドッグ、およびジャーマン・シェパード。

 犬を年齢別に調査研究した結果、避妊手術をした雌犬は、してない雌犬に比較して、脾臓の血管肉腫が2,2倍多く発生していることがわかった。

 心臓の血管肉腫に関して世代を遡って調査したところ、避妊手術をした雌犬は、してない犬に比較して、血管肉腫になるリスクの要因が5倍以上大きいことがわかった。また、去勢手術をした雄犬は、してない雄犬に比較して、1,6倍高いこともわかった。

 その調査研究をした人たちは、性ホルモンは血管肉腫に対して防御的な効果があると論じている。特に雌犬ではその効果は顕著である。
 血管肉腫が重要な死因である犬種の場合、犬の不妊手術をするかどうか決める時に、犬は不妊手術で血管肉腫になるリスクが大きくなることを考慮すべきである。

 泌尿生殖器の障害

 尿失禁は避妊手術をした雌犬に多い。その尿失禁は手術をして間もなくか、数年を待たずして見られるようになる。
その尿失禁の発生率は、避妊手術をしてない雌犬はわずか0,3%であるのに対し、避妊手術をした雌犬は4~20%であることが調査研究で明らかになった。
一般に避妊性尿失禁と呼ばれているように尿失禁は避妊手術と強くリンクしている。尿失禁の生物学的なメカニズムは不明だが、尿道の括約筋によって引き起こされるものである。
 多くの(すべてではない)の尿失禁の犬は薬による治療が必要である。
しかも、多くの場合、その治療は生涯続けることが必要になる。

 世代を遡って犬を調査研究したところ、しつこく再発を繰り返す尿管(膀胱)の感染症が、避妊手術をした雌犬は、してない雌犬に比較して3~4倍も高かった。

 他の世代調査研究では、5歳半以前に避妊手術をした雌犬は、5歳半以後に避妊手術をした雌犬に比較して、尿管(膀胱)の感染症が2,76倍も多く発生していた。

 避妊手術をした年齢により、犬は性器の外部に異常な兆候を現す。
避妊手術をした雌犬は陰門が奇形になったり、膣の皮膚炎、膣炎、および、尿管(膀胱)の感染症を引き起こす。
思春期以前に避妊手術をした雌犬は、このリスクが高い。

 雌犬の生殖管の癌  子宮癌、子宮頸癌、および、卵巣癌

犬の子宮や子宮頸管の腫瘍はめったにない。全腫瘍のわずか0,3%である。
手術で卵巣腫瘍のリスクを取り除けるが、そのリスクはわずか0,5%である。
避妊手術で生殖管の腫瘍のリスクを取り除けるが、そのリスクは相当低い。
だから、避妊手術で子宮癌や子宮頸癌、卵巣癌のリスクを防止できるということは正当化できない。

 泌尿器の癌  膀胱癌と尿道癌

 世代を遡って犬を年齢別に調査研究した結果、避妊・去勢をした犬は、してない犬に比較して、下部尿路腫瘍(膀胱または尿道)が2倍以上多く発生していたことがわかった。
それらの腫瘍はほとんどの場合悪性であるが、頻繁には発生しない。
犬の腫瘍の1%以下を占めているに過ぎない。
だから、犬の避妊・去勢手術をすべきかどうかを決める時には泌尿器の癌のリスクは重視しないほうが良い。
エアーデール、ビーグルとスコティシュ・テリアは泌尿器の癌になるリスクが高いが、一方、ジャーマン・シェパードはリスクの平均値よりも少ない。

 肢体障害・骨の異常形成  

 外科手術で卵巣を切除すると、犬の骨盤の骨である腸骨の再構築の速度が増す。そのことは、避妊手術をしたことにより股関節が異常にゆがめられて作られること意味する。
卵巣を切除すると、背骨の骨量が実質的に失われて少なくなることも明らかになった。

 幼犬の時に避妊・去勢手術をすると、各種の骨の成長板がその成長を止める時期が遅くなる。成長をし続け骨の長さが著しく長くなる。
そのため、避妊・去勢手術をしなかった犬や成犬になった後に避妊・去勢手術をした犬よりも骨が異常になる。
 各種の骨の成長板はその成長を止める時期が異なっている。そのため、避妊・去勢手術をした時期によって、犬の体は不自然なプロポーションになり、関節の性能と長期耐久性に悪影響を与える可能性がある。
その理由は、避妊・去勢手術の時期が、ある骨の成長板はその成長が止まった後であったのに、他の骨の成長板はその成長が止まる以前であると、成長が止まった骨と成長が続いている骨が混在してしまうからだ。

 避妊・去勢手術をすると、犬は頭蓋十字靭帯断裂症になるリスクが2倍に増える。おそらく、そのことは肥満になるリスクを増やすことに関係している。

 5歳半以前に避妊・去勢手術をすると、5歳半以後に避妊・去勢手術をした犬に比較して、股関節が異常に形成されるリスクが70%増える。
 若い時に卵巣や睾丸を切除をした結果、骨の長さが増え、関節の形成に変化をもたらしている可能性がある。そのことは、股関節が異常にゆがめられて形成されているかどうかの診断に応用できるだろうと研究者たちは論じている。

 犬種ごとの健康調査をエアデールについてした結果、避妊・去勢手術をした犬は、してない犬に比較して、いろんな筋骨の障害と同じように股関節形成不全に悩まされていることがわかった。
しかしながら、股関節形成不全、または、筋骨障害であるという理由で避妊・去勢手術をされた可能性のある犬もいるように、困惑させられる事例もある。

 避妊・去勢手術をした6ヶ月後に股関節形成不全と診断された犬は、避妊・去勢手術をしてない犬に比較して、股関節形成不全と診断された比率が1,5倍であることが他の研究結果でも明らかになっている。

 避妊・去勢手術をしてない犬に比較して、避妊・去勢手術をした犬は膝頭の脱臼のリスクが3,1倍高いことが明らかになっている。

 老齢性認知症・老齢性記憶障害症候群 

 不妊手術をした雄犬も雌犬も不妊手術をしてない普通の犬に比較して、年老いた後に軽い認知症よりも重い認知症になるリスクが高い。 
その老齢性認知症になるリスクを詳細に決めるために利用できるだけの十分な数の避妊手術をしてない老齢な雌犬はいなかった。
 老齢性認知症の犬は、屋内や屋外で方向感覚を失ったり、家族の一員としての社会的な触れ合いが変化したり、屋内でのしつけが無駄になったり、寝起きのサイクルが変化したりする。

 この調査研究結果は、テストステロンとエストロゲンが細胞レベルで神経を保護する役割を果たしているという最近の研究結果と同一線上にある。
そのエストロゲンは女性のアルツハイマー病に予防的な役割を果たしている。

 エストロゲンは避妊手術をしてない雌犬にも同じ保護的な役割を果たしていると研究者たちは推測している。
しかし、残念ながら、避妊手術をしてない雌犬の数が少なすぎたので、今回の研究ではその推測を実証し、結論づけることは出来なかった。

       (翻訳者 : ブログ「愛犬問題」開設者 : Paroowner)



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分離不安症はかわいがって治す


散歩は必須ではない 小型犬


★「愛犬問題」に出会えて幸せ!


愛犬の正しい飼い方


シャンプーは人用を!


マイクロチップは有害欠陥商品


トイレシーツの節約方法


乳歯抜歯は不要


犬とキスして共に幸せ!


歯磨きは鶏の骨が効果抜群🐓


犬用ガムは危険がいっぱい👿


涙やけを手羽先で治す


犬と人の年齢換算式


目薬・ホウ酸水の作り方


トリミングで混合ワクチン強要


服、浴衣、靴は無用の長物


電車賃は無料


家庭用医薬品を愛犬にも🥰


生理中の出会い


体臭や口臭を無くする方法


犬猫忌避剤は効かない


犬用薬剤は獣医の薬剤も市販品も危険品が多い👹


歯磨きジェル 不良


ペット保険は無益無用


リーバー3は詐欺商品


ブータンの犬は幸せだ


バイオチャレンジは偽装商品


アイエンヴィーはインチキ商品


ジューイシャンはぼったくり商品


薬用シャンプーでは皮膚病は治らない


グリニーズは欠陥商品


アトピカ・免疫抑制剤は悪魔の薬剤👹


ノルバサンシャンプーは不良


アピナック錠は怖い薬剤


ミミピュアは怖い薬剤


動物用医薬品は不良品が多い


ロイヤルカナンは偽装商品


ノルバサンオチック ひば油が良い


乳酸菌サプリは偽装商品


サニタリオは偽装商品


マキロンsは良い薬


マインドコントロール


パンフェノンは詐欺商品


マスマリンローションは不良商品


下痢には小粒赤玉はら薬が良い🌷


リマダイル・鎮痛剤で急死


祈りのポーズは健康的行動


液体歯磨きリデンタは詐欺商品


Dr.YUJIROデンタルパウダーは詐欺商品


救命胴衣は無用の長物


ホリスティックレセピーはゴミの塊


健康診断=泥棒に鍵を預ける


犬の総数は激減中


ペットロスの最良の治療法


アイズワンの涙やけ、白内障、歯磨き商品は偽装商品


コンドロフレックスより手羽先のほうが良い


歯磨きドクターデンタルワンは偽装商品


クレート内に常時犬を飼うのは動物虐待


愛犬を隣席に同伴して飛行機に🛬


「愛犬問題」管理人に自宅愛犬の写真を見せる方法


★避妊去勢有害無用論


獣医の不正過誤診療


歯石取りで麻酔死


悪徳獣医を見抜く方法


甲状腺機能低下症


乳腺腫瘍


子宮蓄膿症


椎間板ヘルニア 脅し商売


ぎっくり腰


結石症と療法食の詐欺商売!


パスツレラ病 愚劣番組が放映


白内障


熱中症は怖い!30分で急死


麻酔死


てんかん・鶏の骨で治す


ヒバエタで獣医が治せない皮膚病が治る!


耳ダニ


停留睾丸


カプノサイト症 愚劣番組が放映


膿皮症、脂漏症を治す


肥満細胞腫


ステロイド剤は悪魔の薬剤❗


前立腺肥大症


そけいヘルニア


後ろ足麻痺


肛門腺絞り


関節炎 鶏の骨で治す!


ワクチンで皮膚病


クッシング皮膚病


延命治療は過剰診療


腺維肉腫(癌)


骨肉腫(癌)


血管肉腫(癌)


真菌性外耳炎ひば水で治った


真菌性皮膚病ひば水で治った


耳が臭い ひば水で治る


血尿・血便 鶏の骨で治る!


肛門周囲腺腫は良性


心臓病


大腸炎


歯周炎


悪徳獣医から示談金80万円


脂漏症 ひば油で治す


口周りが赤くなる病気


角膜びらん


睾丸肥大手術


下痢・便秘騒ぎすぎ!


アカラス症は獣医が原因


犬はよく嘔吐する❗胃が健康な証拠🐶


血管炎・虚血性皮膚病


虫歯の対処法


咳・気管拡張剤は不要


マラセチア皮膚病


犬の飼い方ワースト10


皮膚を治せない獣医が多い


膝蓋骨脱臼・パテラ 鶏の骨で完治


靭帯断裂=捻挫


外耳炎 ひば油で治す


尻尾追尾症=常同障害


ステロイド性糖尿病


避妊去勢で脱毛症に!


毛が生える!鶏の骨で!


僧帽弁閉鎖不全症


気管虚脱 脅し商売👺


大腿骨頭壊死症・ペルテス病


マイボーム腺腫 家庭用目薬で治す


目の下の腫れの顔面腫脹 鶏の骨で治す


回虫駆除剤


咳の出る病気で獣医にだまされるな❗


メタトロン検査は偽装検査


★裁判・獣医への判決


断尾断耳は動物虐待


獣医のブログ荒らし


インフォームド・コンセント


保健所・里親・殺処分


動物愛護団体は偽善


動物愛護法を改悪


テレビ新聞は真実を報道しない❗


幸福度ランキング日本62位


NHK受信料の支払い拒否・犬蔑視


『愛犬の友』廃刊!「愛犬問題」を目の敵にした雑誌


報道自由度ランキング日本67位


★ 犬恐怖症を治す


★ パピヨンの良さ


初代パロの写真集


★★★★★ 亡き愛犬の追憶


★ ウサギのラピー


Yahoo!知恵袋はウソだらけ


川柳集 犬の正しい飼い方について


謹賀新年


Comments

山田好夫 @ 気楽に投稿してください 犬の好きな方の投稿を歓迎します。 …

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