ハーブコア ♣ 高木肥料店

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Mar 2, 2013
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カテゴリ: 経営 編
円安と、このシーズンの異常な寒さで。

トマト 栽培に限らず、ハウス キュウリ 栽培やハウス ピーマン 栽培
をおこなうにあたって、どうしても削れない経費に「 施設の暖房費
があります。

それはそうですよね、日照時間が少なく・気温や地温が最も下がる冬
の時期に暖かい季節の作物を作るわけですから。当然のことながら暖


気になるのは、その暖房に必要不可欠な施設の暖房費を含めた施設野
菜農家の光熱動力費の金額です。その気になる金額の所得に占める割
合は農水省の戸別経営統計〔2006年〕によると、

所得のうちの 21パーセント

近くになるとされています。

と書くと、読者の皆様方の中には 意外に少ないな と思われる方が
いるかもしれません。しかしこれはあくまで平均値。たとえば生育に
あたって、高い気温が要求される ピーマン ナス 栽培などにおいては

所得のうちの 39パーセント


分近くにもなりますので、こうなるとほとんどの方が 高い金額なの
だな と感じられるのではいでしょうか。

そしてこの「施設の暖房費」。この数字は、暖房機のエネルギーに主
として使われる

農業用のA重油の単価が高くなればなるほど増大



そしていま、生産現場ではそのA重油の単価が高騰し続けています。
昨年の秋に定植され現在も収穫されつづけてている施設栽培に使用
されている
〕この農業用のA重油の単価が、おりからの円安という状
況のなかで値上がりしているという状況があるのです。

ちなみに当地区の10月のA重油の単価は、1リットルあたり90円
前後でしたが、 12月にはいって 92円。そして 2月の末では 
97円という声も聞かれるほど〔 2004年までは1リットル 40円 台! 〕。

・・・経営規模や栽培品目がはっきりとはわからないという前提のも
とでのはなしではありますが、施設栽培農家さんたちのあいだでの話
題は、やはりこの燃料費高騰となりがちで

「できた農産物の販売価格が上らない中での燃料費高騰は痛い」
 「重油価格が1円上がれば暖房費は毎月2万円づつ高くなる」
 「これ以上暖房の経費が上がれば、栽培の採算割れになるかも・・・」


といった声まで 聞かれるようになっていますよ。


重油代上昇.jpg ← 地元紙記事


さらにその状況を悪化させているのが、このシーズンの異常な 寒さ

例年2月後半ともなれば日射量も増え、朝方の最低気温もすこしづ
つ高くなってくるのが常なのに、本年は真冬である1月並の気温が
続いたのです。当然のことながら、 

暖房機が運転し続けるほど燃料の使用量が増える

のですから、さらに施設の暖房費が増大し続けているのです。

ということで今回は、施設栽培をおこなうにあたって必要不可欠な
経費である「施設の暖房費」が、円安とこのシーズンの異常な寒さ
で増え続けているという生産現場のおはなし をお伝えしました。

次回は、そんな事態の対策です。。


 農業にかぎらずどんな商売であっても収益を確保して利益を得る
  ためには、「 売り上げ高を上げて支出となる 経費を節約 すること
  が必要になってくるものです。
  経費が増大するなら、せめて できた農産物の価格が上ってくれ
  ないかなと考えるのは、経営者としての人情なのでしょうが、現
  実には  農産物価格は下がり続けて  います。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「 夢で終らせない農業起業 」「 里地里山複合大汚染







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Last updated  Mar 6, 2013 01:27:42 AM


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